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  [No.2418] 晴れ晴れ不快。 投稿者:朱烏   投稿日:2012/05/14(Mon) 07:38:17   70clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

晴れた。
快晴。
遥か西方の山に、雲はかからず。
遥か東方の海は、水平線を描かず。

史上最悪の天気だ。頭のアンテナが萎れた。
三日降り続いた雨の代償は、これか。
土砂降りの中で小躍りしている場合じゃなかったんだ。
たっぷりと溜まっていた水たまりも、悉く消失してゆく。俺の居場所が消えてゆく。
なんなんだ、もう。太陽、お前のことだ。さっさと西の山の向こうに隠れてしまえ。

でも、憎たらしいほど時間の流れは遅くて、南中の時刻すらまだまだ来そうにない。
しようがないから、木陰に隠れて、空を呪った。
あーした、あーめに、なーあれ。


アメタマ



10分ででっちあげました


  [No.2420] 晴れ晴れ爽快。 投稿者:朱烏   投稿日:2012/05/14(Mon) 12:06:07   57clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

晴れた。
快晴。
三日三晩降り続いた忌々しい雨の痕跡も、ほとんど無くなっている。
昨日、やけに機嫌のいいアメタマが、悪いことが続いた後には絶対にいいことが起こるさとかなんとか言っていたが、その通りになった。
ただ彼は、落ち込んでいる私の考えている『悪いこと』が雨天のことだとは思わなかったようだ。

そして今。
木の下でうずくまるように佇んでいるアメタマは、明日雨になりやがれ太陽の莫迦野郎、と酷く汚い言葉を吐いている。
三日も雨を浴び続けたくせに随分と欲張りなものだ。

向日葵に似た花びらを、太陽に向けて開くと、心地よい熱が全身を駆け巡る。
嗚呼、気持ちいい。
何だか君の暖かさを嫌う者もいるようだけど、私は君が大好きだよ。


キマワリ


  [No.2421] 海の上ゆらゆら 投稿者:小樽ミオ   投稿日:2012/05/14(Mon) 22:21:15   61clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 はじめまして、読ませていただきました。

> 遥か東方の海は、水平線を描かず。

 ここ、大好きです。快晴を表現するのに空の雲ではなくて、一見空とは遠そうな水の上の景色が使われていて、なんだか魅力的でした。蜃気楼でしょうか。水面きらきら、景色ゆらゆら。

 キマワリいわく「汚い言葉」で空を罵るアメタマが、最後は子どものおまじないのように口にするのがかわいらしい(あれれ 笑)ですね!
 対照的なキマワリは、お決まりのニコニコ顔で空を見つめていそう。まぶしいなあ。

 では、これにて失礼いたします。どうもごちそうさまでしたm(_ _)m


  [No.2423] Re: 海の上ゆらゆら 投稿者:朱烏   投稿日:2012/05/15(Tue) 10:56:30   53clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

はじめまして。読んでいただきありがとうございます。
『遥か東方の海は、水平線を描かず』は、空なのか海なのか分からないくらいに景色が真っ青だというのをどうやったら短く表現できるかなと思っていたときに、ふと浮かんだ表現です。短い分、いろんな解釈ができますね。
アメタマは少し子供っぽくて、それをキマワリが遠目で笑っているような感じです。

コメントありがとうございました!