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  [No.3601] R-17.9 投稿者:マームル   投稿日:2015/02/18(Wed) 05:55:39   56clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:ガブリアス

R-18になる直前まで。
……うん。
続きも書くけど、ここには載せられないのかな? まあ、止しておくけど。

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 第一号だったのかどうか、それは知らない。
何はともあれ、架空の生物に会った。ポケモンという、ゲーム上の存在でしかないはずのポケモンが、僕の目の前に現れた。
それは事実だった。

 僕自身、ポケモンはそこそこやっていたから、そのポケモンがガブリアスだという事はすぐに分かった。
僕よりも身長が高く、僕よりも威厳溢れていて、そして僕よりも強かった。
当然の事だ。天変地異さえも起こせる技を使える設定としてポケモンは生まれて来たのだから。
唐突に僕の目の前に現れたガブリアスは、「グルル」と喉を鳴らして僕の方を睨むようにして眺めていた。
僕は、恐怖するよりも唖然としていた。そりゃそうだろう。架空の存在が、それもドラゴンとかユニコーンとか鬼とか鎌鼬とか、そんな古来からのでなく、ゲームという娯楽の一つとしてデザイナーが考えたデザインの元に生まれた架空の存在が、いきなり目の前に現れたらそうなる。
そして、僕が正常に恐怖を覚えたのは、ガブリアスが顔を近付けて来て口を開けた時だった。
「ひ」と僕は短く叫び、ガブリアスはけれど、僕の顔をべろりと舐めたのだった。

 モンスターボールなんて存在しない。あるのは銃火器という名の、物騒な物だけだ。
けれどまあ、いきなり沢山の場所に、人間様よりも強い生物が現れてしまって、彼ら彼女ら全員が目の前に居たその人間様に懐いていたら、手を出さないのが一番なのは火を見るよりも明らかだろう。
それは馬鹿な政治家や後先考えない研究者以外なら分かり切った事だった。
とは言え、羨望が妬みに変わって無理矢理にでも、とか、解剖したい、とかいう輩は存在する訳で。
そんな輩が勝手にそのポケモン達の手によって殺されていくのを、流石に黙っている訳にもいかず。
僕がペットという存在では絶対にない、ガブリアスという存在に慣れる前に僕達、ポケモンの所有者は人里離れた場所で暮らさなければいけない事になった。

 ガブリアスは空を飛べる。
翼なんてないのに、何故か空を飛べるのだ。
GPS装置とか、馬鹿な輩が来た時の対処の道具とか、そんなごたごたとした物をリュックに背負って僕はガブリアスの背に乗って大空を飛んでいた。
公式な名称ではないけれど、600族と呼ばれる強いポケモン達に出会った僕を含む人達は、進化前の姿を含めてもそんなに居ない。
伝説、準伝説、幻のポケモンに出会った人も極僅かに居るみたいだけども。……いや、まあ、括りとして見ればそうであるだけだけど、やっぱり僕は強いポケモンに出会えた運命に関して少なからず感謝していた。
どのポケモンに出会った人も、険悪な関係になっている事は無いみたいだけど、でもやっぱり、ベトベトンとかダストダスとか、そんなポケモンと出会っていたら嫌だったなぁ、と僕は思ってしまっていたからだ。
理想? さあ。
もし現実世界にポケモンが居たら、って事は考えた事はあるけれど、そんな真面目に考えた事は無かったし。
もしかしたら、理想のポケモンに出会うように、何かが働きかけたのかもしれない。

 さて。
ガブリアスは雌である事が判明していた。
今は夜。モンスターボールも無く、僕に懐いているガブリアスは、僕と一緒に寝ようとする。
勿論、裸で。
うん。僕は興奮を抑える事は出来なかった。ドクンドクンと、僕の心臓は高鳴っていた。寝るのに、ガブリアスが来る前の数倍の時間が掛かっているのは普通だった。
ポケモンとセックスをする。それは、同人誌の中でしか実現しなかった事で、今それが出来てしまう。
僕の性癖はノーマルで、そんな同人誌も存在だけ知っている程度だったけども。
何というんだろう、これは。僕はケモナーじゃない。断じて。けれども、うん、ポケモナーでもないとは言えない。もう。
ガブリアスは恰好良くて、そしてとても愛おしかった。
出会ってから二か月も経っていないけれども、もう、僕の大切な一部分になっていた。
……僕が、ガブリアスと交わろうとしたら、ガブリアスはどう反応するんだろう。
怒るだろうか。それとも受け入れてくれるだろうか。それとも。
僕の中の欲求は高まっていた。確実に、着実に。
けれども、僕は勘違いしていた。


  [No.3604] わっふるわっふる 投稿者:焼き肉   《URL》   投稿日:2015/02/18(Wed) 22:30:00   52clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

って言いながら拍手ボタン連打してしまいました。ポケモナーでもないというシーンで何故かフフッてなったり。
なついてるガブちゃんかわいい。


  [No.3605] Re: わっふるわっふる 投稿者:マームル   投稿日:2015/02/19(Thu) 00:24:56   52clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

拍手ありがとうございます。
続きは某イラスト投稿サイトで。
まだ、投稿してないけど。


  [No.3981] R-17.9+0.1 投稿者:まーむる   投稿日:2017/03/06(Mon) 23:26:26   80clap [■この記事に拍手する] [Tweet]
タグ:ガブリアス】 【R-18

No.017さんがここにR-18ものも置いて良いと言っていたのと、久々に巡っていたらこれがあるのを思い出した為に。ハワイティ杯でもR-18ものが少し出てますが、これはもっと生々しいですよ。

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 肌寒い夜だった。
暖房はこの部屋には付いているが、僕にとっては寝る時まで付ける程でもない。
でも、ガブリアスにとっては寒いようだった。ドラゴンとじめんタイプだから、こおりタイプの技とかででなくとも、ただ寒いのが苦手なのだろう。
ガブリアスと僕は、そんな時も同じように、僕は毛布に包まり、ガブリアスは隣で丸くなって寝ていた。それが取り敢えずの妥協点となっていた。
けれど、今日は簡単に寝れる訳がなかった。ガブリアスが寒さで震えているのが分かったからだ。
やっぱり暖房は付けるべきか。そう思って、僕は目を開けて立ち上がった。毛布から身を出し、立ち上がった。
ガブリアスはそんな僕に目を向けた。
---そんな事をするよりもっと暖かくなる方法があるじゃない---
それは空耳だったのかもしれない。僕の考えた事だったのかもしれない。
けれども、とにかく鮮明だった頭の中のその声は、僕の暖房スイッチへの歩みを止め、そしてまた、ガブリアスが立ち上がったのを知覚させた。
ガブリアスは「グルル」と、僕と初めて出会った時のように喉を鳴らしで僕に近付いて来た。
思わず、僕は一歩、後ろに退いた。
恐怖から来る行動だったかもしれない。倫理観からくる行動だったかもしれない。
ただ、ガブリアスはそんな僕の少しの後ろ向きな行動で、これから自分がしたい行為を諦める訳がなく、着々と僕に距離を詰めて来た。
それは僕に有無を言わせないような歩きで、僕はあっと言う間に抱きしめられ、押し倒された。
普通、雄が押し倒すものだろう。
そんな思いが一瞬頭を過ったけれど、そんな些細な事は一瞬で頭の中から飛んで行った。
鉤爪でズボンとパンツを紙を破くかのように容易く破られ、既に僕の恐怖とかそんな感情とは裏腹に起っていた男の象徴がパンツと言う名の最後の防御を破られて顔を出してしまった。
ガブリアス同士が交尾するとしたならば、こんな小さいブツでは満足出来ないだろうに。
しかし、ガブリアスはそんな僕の劣等感というかそんなものを無視して、自分の性器にそれを躊躇なく挿してきた。
既に、濡れていた。
僕の象徴はガブリアスが激しく動き出すと共に熱を持ち始める。
ガブリアスが僕を見る目は、まさしく獲物を見る目になっていた。
獲物のままじゃいられない、と僕は絶頂を迎える前にとにかく思った。押し倒された状態から上半身を起こし、ガブリアスに僕は、口づけを交わした。
……ただ、ガブリアスの方が上手だった。
躊躇なくガブリアスは僕の口の中を舌で蹂躙し、両腕で起き上がった僕を強く抱きしめた。
そう。僕は、身動きが取れなくなってしまった。
されるがままではいけない、と思った筈が結局、されるがまま。
でも、快感であるのは確かだった。もしかしたら、僕はポケモナーであるのみに限らず、Mなのかもしれないと思ってもしまったけれど、それでも良いかもしれなかった。
抱き締められたまま、口の中を蹂躙されたまま、ガブリアスは僕をまた押し倒し、より一層僕の象徴をこねくり回してくる。
ガブリアスの息遣いがそのまま僕の肺へと伝わって来る。生暖かく、矢次早に来る呼吸は僕の体をも熱くさせた。
僕も、ガブリアスを抱き締めていた。
特性がさめはだじゃなかった事に、心の中で感謝しつつも、さめはだであったとしてもそうしていたのかもしれないとも思う。
そして、僕がこの時をいつまでも味わっていたいと思いながらも、絶頂を迎える時が来ると、ガブリアスは僕をより一層、僕が痛みを感じるまで、強く抱きしめた。
一人と一匹のそれぞれの液が床に垂れ流されるのをどうしようともせず、僕もガブリアスを強く抱き返した。

 行為が終わって、どれくらいそうしていたのか、僕は覚えていなかった。
後処理をして、熱いシャワーを浴びながらそこでも結局第二ラウンドが始まり、またもや僕が押し倒される羽目になった。
そして、互いに抱きしめたまま、寝た。
翌朝、タマゴがあった。それに対して僕は驚いて思わず叫び。ガブリアスは、満更でもない表情で居た。
一生勝てないな、と僕は思った。