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  [No.3977] Re: タウンマップ 投稿者:小樽   投稿日:2017/01/30(Mon) 20:52:09   61clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 こんにちは! twitterの感想を少し膨らませて改めて投下しますね。



 まさにいろんな可能性を想像できる二次創作らしいいい作品だなあ……! と思って読み終えました。
 「レッド」と聞くと多くの人が「かつてプレイヤーの分身として旅をした少年」か、「かつてセキエイリーグを制覇し今はシロガネやまの奥で待ち受けている青年」を思い浮かべると思うのですが、こういう「ちょっとビクビクしているようなレッド」が存在したっていいんですよね。このレッド少年を通すと、最初の草むらもオーキド研究所も、それからグリーンのお姉さんも少し違って見えてきて面白いです。



 一周目は「少年、いくらなんでもそれは思い込みすぎでは……」と思うところがあって、たとえば
> すなわちコラッタは、ずっと一軒家の前で立ちすくんでいる彼を見て、訝しんでいる可能性も十分あった。
 いやあそこまで考えてないんじゃないかなあ……w というのがレッドの感じていることに対する最初の正直な感想でした。感想を書きながら改めて考えてみると、「ポケモンはそんなとこまで考えてないよw」というそれ自体が、実は人間の傲慢な発想なのかも……と思ったり。



>  彼は急にポケットに手を入れ、ポケモン図鑑を取り出して画面を見始めた。電源は入れていない。真っ黒な画面を一心不乱に見続けて、あまりにもワザとらしくうんうん頷いている。

> レッドは嘘をついてしまった。

> 相手に一滴でも不快な感情を注入させてはいけないと思うあまり、

 そして「相手はそこまで考えてないだろうからそんなに自衛しなくても大丈夫なんじゃないw」と思ってみていることも、実は程度の差はあれ誰もが経験しているんじゃないかなあと思います。嘘に嘘を重ねて自滅したりだとか、気付いていないフリや関心がないフリをしてうまくやり過ごせないかなと脱出路を探してみたりだとか。後ろ暗い経験、とまで言ったら言い過ぎかもしれないけれど、こういう経験がある人ほど共感したり刺さったりするんじゃないかなあと思いました。ちなみに感想を書いている私はもちろん刺さってるほう。
 だからこそ分かるなあと思ったり、他人事に思えなくて「自分もこんな遠回りをしてるのかも」とクスッとしてしまったり。なんだか「レッドも自分もちょっと滑稽だね」と思えたり、同時に「レッドも自分もこれは真剣だよ」と思えたり、不思議な小説です。



> この世界に生きる選ばれし者の中には、人間の目だけでなく、ポケモン達の目すら気にしていなくてはいけない性格を神から与えられた者が、結構な数存在した。
ポケモンの存在する世界だから、こういう人も一定数必ずいるんだろうなあと思いもしました。たぶんポケモン原作に対する一種の批評や観察的なところからネタを抽出されたと思うのですが、他の方の観察を読むのってやっぱり楽しいですね。



 この先もこの世界線のレッド君は苦労するのかなあ……と思いもしたのですが、最後の方はそんなレッド君も自分の未知数の可能性を信じて少しずつ変わっていく、そんな将来を予感させて、ちょっと救われた気分。よかったねレッド。がんばれレッド。
 一周してもう一周してみると、考えが整理されて受け止め方も変わってきて面白かったです。ありがとうございました!



 あと、最後の
> あー、あのフレンドリィーショップのおじさんのような、軽々しく人にお願いできるぶてぶてしさがあればなあ。
 これがもうレッド君の嘆息そのものって感じがして、正直ニヤニヤしてしまった。ごめんよ少年。


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