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[No.1685] 冷蔵庫を開けるとそこは 投稿者:音色  投稿日:2011/08/03(Wed) 23:57:40   85clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 レクイエムだった。
 ・・え。
 ええ。
 えええええええ。

「すいません間違えました」
「お客様、何をお間違えになりましたか?」

 目の前にはヨノワールのコスプレ(?)をした店主が立っている。
 うん、間違いない。紅い文字でドアノブにかかっている看板はかの有名な『cafe requiem』のものだ。
 ・・。なして俺はこんなところにいるのだ?

 だって俺は、冷蔵庫のドアを開けたはずなんだぞ?

 さっきまでの行動を振りかえろう。
 俺は自分の部屋でベッドでゴロゴロしながらDSでブラックをだらだらとプレイしていたはずだ。
「ちょ、急所ないだろ!」とか「暴風当たりすぎなんだよはずれろぉぉ!」とか叫びつつ、のどが渇いたなーと一旦閉じてリビングの冷蔵庫にお茶を取りに行ったんだ。
 そして冷蔵庫の扉に手をかけた。
 開けた。


 ・・だからどうして俺はこんなカフェに入ることになったのかまったく意味が分からないんだが。
 大体格好が部屋着だよ。Tシャツに半ズボンだよ。おまけに財布なんか持ってるはずがないよ。
 もちろん、裸足。だって、部屋のなかを靴で歩きまわるってここはアメリカではない。日本だ、俺の住んでるところは!


 だもんで、パニック。どうしようマジでどうしよう。
 いつの間にかカウンターに座ってるし目の前にはサービスで出された珈琲もあるし。
 これはあれか。
 飲めってか。
 ・・・飲めってことだよなぁ。

「あ、私のことはマスターとお呼びください」

 ならばマスター。頼むから疑問に思ってくれ。
 こんなわけのわからない人間を速いところ投げ出してくれ。

 つづけ

―――――――――――――――――――――――――――――――――
余談 何処かで見たことあるノリだと気付いた貴方はうふふですよ。

【久方様、ごめんなさいお借ります】
【続いて欲しかったら拍手ちょうだ(殴】←冗談です


[No.1691] in 冷蔵庫(嘘) 投稿者:音色  投稿日:2011/08/04(Thu) 23:56:40   108clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 目の前には残念ながら現実の珈琲。俺はブラック等ではなく砂糖もミルクもぶち込む甘党である。
 どこにあるのかなー、と考えかけた瞬間にすっと音も無く砂糖壷とミルクが差し出された。

「どうぞ、御好きなようにお使いください」

 爽やかな笑みのマスター。・・リアルな意味では、格好良いが確かにこの格好はなかなか恐ろしいものが何処かにある。
 ・・が、今の俺には不気味の不の字の前に現状の「げ」を受け入れる準備ができていないんですが。
 とかいいながら手は容赦なくコーヒーにガンガン砂糖を入れかきまわしどんどんミルクを入れる。・・あれ、マスターの視線がどこか不安なものになっているような。
 もしやようやく俺がこの世界の住人ではなくうっかり開いた時空の歪みに巻き込まれたただの凡人であるという事に気付いたとか。

「お客様、その、大変申し上げにくいのですが」

 申し上げにくい雰囲気でごめんなさいぃぃ。

「ミルクの入れ過ぎで珈琲がカップから溢れておりますよ?」
「え」

 手元を見ると確かに真っ白なミルクがブラックコーヒーを見事に薄めて・・薄めるどこか漂白剤ばりに強制的に真っ白になっている。ていうかコップどころか下のソーサーからもあふれカウンターまでミルク色に。
 ええと、これは舐めつくしてでも飲めというフラグか何かですか。違うか。

「新しいものをおつぎいたしましょう」

 マスターはひとつも動じずさっとミルク溢れる珈琲(元)を回収し代わりのカップに新しいものを注ぎ、目の前に置いてくれた。なんか申し訳ない。
 今度こそ普通に飲もうと手元を見ながら砂糖を入れ、ミルクを入れる。うん、溢れない、溢れてない。
 ひとくち。

「あ、うまい」
「お口にあったのであればなにより」

 よかった、なんかほっとする。
 ・・うん、ホッとしている場合じゃないだが。

「ええと、すいません」
「はい、なんでございましょう?」

 冷蔵庫を開けたらここに来ちゃったんですけどどうやって帰ったらいいでしょう、なんて聞けるほど俺は図太くないし度胸も無い。
 ていうか、そんなこと聞かれたら普通の人は困るだろう。
 ・・・あぁ、マスターが普通の人ではないってことは知ってるんだけども。『これから隕石が落ちてきて地球が滅びます』と言っても『そうですか』と受け答えしてくれそうな空気はあるけども。
 さすがに冷蔵庫への帰り方は知らないと思う。

「最近、面白いことありました?」

 いやいや一体何を聞いとるんだ俺は。

「そうですねぇ、この間、常連のお方のお仕事がようやく一段落ついたそうですよ。なんでも、追い続けてきた犯人を捕えることができたそうですから」

 へーそいつはよかったですねー。適当な相槌。

「刑事さんか何かですか?」
「それに近いものだそうです。『時空を飛び越えた甲斐があった』とおっしゃっていましたよ」

 うん、どっかで聞いたことがあるかもしれない。ていうか、知ってるそれ。

「もしかして部下の人たちって始終『Wii』の宣伝してたりして」
「おや、よくお分かりになりましたね」

 そりゃプレイヤーですもの―あははー、なんて言えるか畜生。ポケダンは数回クリアしたからな。
 そういえば、俺から見たらまさにここは夢の世界なわけだ。

「ところで他のお客さんが見当たらないような気がしますが」
「平日のこの時間帯は皆様、あまりこちらには来られないのですよ」

 ちっ。ゴーストポケモンがみられると思ったのに。すっかりこの展開に慣れつつある俺。いやー、人間の適応能力ってすごいね。

「あのところで」
「はい」
「金持ってないんですけど」
「サービスですから」

 原作に忠実設定最高。よかった。しかし、俺、裸足なんだけど、よれよれの部屋着なんだけど。どうしよう。

「それじゃあ、ごちそうさまでした。おいしかったです」

 ああぁぁどうやって帰ればいいんだろう。知るか。どうにかなる。

「あぁ、御客様、お帰りになられる前に、一言だけ忠告を」

 フラグか。フラグなのか。これはきっとフラグだ。

「お帰りになる際は、……決して後ろを振り返ってはいけませんよ」

 それはどこまでですか、マスター。冷蔵庫の扉はどこにあるんだ。マスターの親切に対して会釈をする。
 カフェの扉をあけた。

 
 つづけたぐり

――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  さて、どうしよう。どうしよう。

【御好きにどうぞ】
【続きがみたけりゃ拍手く(殴】←これお決まりにしよう(笑


[No.1694] NOT もふパラ 投稿者:音色  投稿日:2011/08/05(Fri) 23:41:56   127clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 扉を開けたらそこは、普通の路地裏だった。
 ちっ。これで俺の家のリビングじゃないのか。握っているのは変わらずにカフェの扉。決してうちの冷蔵庫ではない。
 ・・裸足で歩きたくないのだが、そこはしょうがない。日陰のコンクリートが冷たい・・ちっちゃい石踏んだ。地味に痛い。
 マスターに頼んだら靴貸してくれるかなぁ。・・んなわけないか。ていうか店出てすぐ振り返ったらどれだけ即効アウトだよ。
 さすがにそれでいきなり霊界に連れていかれたくない。・・ていうか、俺何も悪いことしてないよ。本当。もしかして一時タワーオブヘブンでヒトモシ倒しまくったからそれでとか。いやいや、あくまでゲームの話です。
 倒しまくってた理由が『色違いのヒトモシ欲しぃぃ!』だからなぁ。途中で飽きたけど。
 ところで、路地に出たは良いんですがどこに行けばいいんですか。右ですか左ですか。
 ・・仮にどっちかに言って大通りに出たとしよう!その時の俺の格好はどうだ!部屋着だぞ!しかも裸足だぞ!
 おまけにあこがれのポケモンワールドとは言え、逆を言えば俺は住所不明国籍不明(当たり前だ、この世界の住人じゃないんだから)の不法侵入者として扱われませんか?可能性大。
 こちらの世界のジュンサーさんがどの程度のモノなのか、アニメ見る限りじゃ優秀なのかそうでないのか(大変失礼だが)よくわからん。
 いやしかし、もしも『コマンド』に出てきてしまう超絶美人警察のレンリさん(俺の認識上)いたらどうしようか。ここがイッシュ地方ライモンシティではないという可能性は捨てきれません一応。
 いやだって大通りといえばまずは華やかなライモンシティでしょう。・・あ、でもシンオウ地方かもしれないなぁ。妙にがっかり。
 まぁいいや。
 どうにかなるでしょう多分。

 以下俺の都合の良い妄想。
 仮に、仮にだ。住所不明国籍不明の不法侵入者と認識されたとしよう!しかし家族もいないしまともに考えればトレーナーカードらしき身分証明書も無い。
 となったら、どうなる?そう!こちらの世界での身分証明書っぽいモノをつくってもらえるかもしれないわけだ!こうなったら偽名を名乗ってしまおう。そしてポケモントレーナーとしての人生を歩んでしまうのも一興だ。
 いやだって、別に問題ないよね?俺のいた現実世界(いやここも現実と言えばそうだけど)でも時間が進んでいたら俺は失踪と言う形になるだろうが、俺が悪いんじゃない。全てはこの世界に繋がった冷蔵庫が悪い。うんうん。
 有名な博士達の誰かに巡り合えたりしたらいいじゃない。最初のポケモン何にしよー。いまからちょっとわくわくが止まらないぜちくしょー!パーティ構成とかも考えたいしな。
 こうして俺のバラ色の未来が目の前に広がろうとしていた・・・!

 ずごしゃ、っとなんか踏んだ。つんのめって前に倒れた。
「いってぇぇ!?」
 なんだよ何踏んだんだ?ずっこけた元凶を見ようと、倒れたまま体を回転させて後ろを見た。
 あ。
 これって、あれですか。振り返った判定に入るんですか?

「……振り返ってはいけませんと言ったのに、振り返ってしまいましたね」

 判定に入りました―――!
 やっちまった・・グッバイ、俺のバラ色の未来。マスターの声が響く。

「ちょ、ちょい待ってください!」
「ダメです」
「たんま!」
「だめです」
「いや、だって俺、なんもしてないじゃないですか!」
 戻りの洞窟行ってないし別に人生に悲観しているわけじゃないしそんな運が悪すぎる人間じゃないしていうかポケモンもってないしトレーナーですらないしついでを言っちゃえばこの世界の人間でもないんどぅえしゅ。
 最後噛んだ。
 
 ヤバいやばいやばいやばいリアルな意味でマスターが怖いぃぃしかし良い男である。って、俺は本当に何処をみとるんだ!
 だって体格いいし、脚も長いし・・マスター足あるし。え、足あるしぃ!?

「・・あんた誰です?」
「ワシの尻尾を踏んでおいて言う事がそれかぃ?」

 尻尾ぉ・・、と言いかけたら、溢れるマスターの背後から金色の尻尾が1本2本・・ってちょっとまったぁぁ!

「ここはもふパラじゃないはずだぁぁあ!」
「ほぅ?お主、その言葉を知っておるのか?ならば話は早いのぅ、もふもふの刑じゃぁぁ!」
「うそーーーん!?」

 こうして俺はマスターの忠告を守らなかったばっかりに、長老にもふパラに連行されることとなった。
 ちょ、ま、苦しい!ガチな意味でい・・息が・・・がくっ。


 つづけいこうお

―――――――――――――――――――――――――――――――
余談  もふりーんもふらーんもふろーん

【カオス万歳】
【さぁ、続きを書いて欲しいんなら遠慮なく拍手を(略】


[No.1697] 捜索願:攻撃技 投稿者:音色  投稿日:2011/08/06(Sat) 23:52:21   111clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 もふ地獄(いや好きな人にとっては天国だろうが正直すげぇ息苦しい)が終って気がついた。
 しかしまぁ、ポケモントレーナー薔薇色ライフの夢が断たれたと言え、もふパラと言えば人間→狐ポケモンという別の意味のポケモンライフが待っていることである。これはある意味でも貴重じゃん!?
 ポケダン世界でない以上、人間がポケモンになれるチャンスなんてやっぱ滅多にない(はずだ)。
 ところで、俺キツネになった割にはさっきからごろごろとのた打ち回っているんだが。なんというか、手も無い、足も無い。ついで言うと尻尾も無い。もふもふな毛皮も無い。
 なんかつるつるしてる。
 従って移動は転がった方が早い。


 
 おめでとう!       は ビリリダマに へんかした! ▼



 目の前に現れたウィンドウが文字を写しだした。
 ・・いやいや、全然おめでとうじゃないし。名前のところ空白だし!扱いがひでぇ。しかも進化じゃなくんて変化かよ。あってるけど。
 しかし何故ビリリダマ。狐のきの字どころかタイプすらあってない。ていうかもふもふどころか動物ですらねぇぇ!
 何故にアイテムと間違えて戦闘に突入するようなポケモンなのだ。どうせ爆発するなら進化形の方がはったりがきくじゃないか。
 ぼん、と尻尾の生えたウィンドウが消えた。水色とフツーのゾロアが共同で化けていたらしい・・妙なもんに化けんな。
 横で長老が爆笑している。あんたがやったんだろうがぁぁ!
「ふふふ、すまんのう。お主、でこぼこが多かったからのう。丁寧に研磨してやったらそうなってしまったんじゃ」
 悪びれもせずにさらっと長老が言う。納得。研磨じゃしょうがない。
「あの、俺変身とかイリュージョンって使え」
「ビリリダマが何を言う」
 やっぱ無理ですか。
「じゃあ俺化かしマスターには」
「慣れるわけなかろう」
 この人(狐)なんで俺を研磨なんかしちゃったの。もふパラじゃねーよただのつるパラじゃねーか。自分で言って自分がハゲみたいだ。自爆!


 しかし なにも おこらない  ▼ 

「ええええ」
「あ、お主の使える技を教えてなかったのう」
 そう、長老が言って紙切れを見せた。

『ビリリダマの おぼえている わざ
 テレポート じゅうでん あまごい いやなおと』
 さりげなく右上に『Lv,1』の表示まである。
 
 ・・・あの、これで一体どうしろと。

 つづけんたろす
―――――――――――――――――――――――――――――――――
余談 さてどーしませう

【続いて欲しい?ならば拍手だ】
【もう先の展開が分かるよねタブンネ】


[No.1705] めのまえが まっくらになった! ▼ 投稿者:音色  投稿日:2011/08/07(Sun) 23:59:45   97clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「うおおぉぉぉ!」

 草むらに突っこむ→野生のポケモンとバトル!そう、ゲームとなんら変わらないレベル上げの常識である。
 残念ながら俺は廃人ではなくただのライトユーザーなので個体値とか努力値の知識は皆無です。仮にあっても自分の個体値なんて知るかぁぁ!
 しかしここで問題が発生!

 俺は攻撃技を持っていないのだ!

 ・・なんら堂々と宣言できることじゃないが、どうやって経験値を稼いでレベルを上げろというのだ。わるあがきか、PPを使いきれというのか。
 だがな、甘く見るんじゃない。

 俺の使える技
 『テレポート  PP 20   じゅうでん PP 20
  あまごい   PP 5    いやなおと PP 40』  

 なんでやたらとPPが多いんだよぉぉ!こんな使わねぇのにぃぃ!
 ゲームで会ったらまさに積み状態。しかしこれは現実(冷蔵庫の先の)なのだ。リアルファイトなのだ。やっぱり俺には薔薇色のトレーナーとしての未来が欲しかった。
 
 あ やせいの タブンネが あらわれた! ▼

 出た!「たくさん経験値をくれる優しいポケモン」(ゲームの中でどっかのポケセンでそんなことをほざくモブキャラがいた。それ優しいって言わないから)
 ゲームではいわゆる「タブンネ狩り」の被害者ではある。(ちなみに俺は『まよいの森』で三色小猿を狩っていると何故かタブンネ狩り状態になった。意図してタブンネを狙ってないのに)
 と、とにかくPPを使いきって『わるあがき』を出せる状態にならないと・・!

 タブンネの すてみタックル! ▼

 なんだとぉぉ―――!ってことは少なくともレベル50以上ってこt

 めのまえが まっくらになった! ▼

 つづ・・・けるのか?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談 野生以外がやられた場合はどうなるの

【拍手(略】


[No.1723] 本日は586日和 投稿者:音色  投稿日:2011/08/10(Wed) 11:29:50   112clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 テレポート 20/20

 目の前が真っ暗になるとかどんだけ死亡フラグですかー!?ヤダヤダ、俺はまだ死にたくない死ぬ気もない当分生きてやるだからなチクショ―!
 くそ、『殴りに行けるアイドル握手会』に行ってないのに何故タブンネにぶっ飛ばされねばならんのだ!ていうか、俺手とかねぇや。ちっ、せっかくの握手会が・・!
 んで、ここはどこですか。草むらではないないらしい・・ロケット団並に空のお星さまレベルで飛んでったのか俺は。
 
「まったく、今日は一体どうかしている!」

 って、どこだと思ったらここ診療所だよ!なに部屋の真ん中に俺いるの!・・ま、なんか机に向って怒ってるお医者さん気づいてないっぽいからいいや・・。
 ・・とりあえずゴロゴロと転がってベットの下に潜り込んでみる。

「鍵に釣り針にハンドルにレコードにピストル洗濯バサミ・・挙句ストローだと!私を馬鹿にしているのかはたまた政府の陰謀か!」

 鍵に釣り針にハンドル・・待て、この道具の羅列はどっかで見たこと聞いたことがあるようなないような。
 
「一体何がどうなったらアンノーンがモノに見えるなどという訳の分からない症状が発症するのだ!ついこの間は隣町の医者が『アンノーンのYが手鏡に見える』などと言ってきた!」

 ・・アンノーン・・だと・・。
 待て待て待てぇ!聞いたことどころか思い当たる節しかねぇぇ!

「なに?あぁ、そろそろ往診の時間か・・ん、おいワシのハンドバックが開かないぞ!どうなっとるんだこれは!」

 あああぁそれはハンドバックじゃないアンノーンの『V』だよお医者さん!だぁぁ駄目だぁ!ここにいたらそのうち俺もあの病もどきにかかっちまうような気がするぅぅ!
 どうにかここから脱出を・・どうしようどうすりゃいいんだ・・!
 ・・・。
 俺、そういやテレポート使えるじゃん。


 テレポート 19/20

 んでさ、テレポートってイメージ的に自分が知っている場所に行けるもんだと思ったら大間違いなわけね。
 何で電車の中なんだろう。これ無賃乗車になったりしないかな。ポケモン(現時点で一応俺はビリリダマなわけだし)が金の事なんか気にしてもしょうがないか。
 地下鉄じゃないっぽい。うん、外の景色が見えるので廃人専用地下鉄ではないな。たぶん。
 ちなみにビリリダマな俺が出現した場所は恐らく電車の中だと判断した理由は至極簡単。テレポートした先がいわゆる電車とかの椅子の上だったからだ。

「あれ、貴方いつからそこにいました?」

 声をかけられ正面を向くとそこには一匹のディグダが座っていた。・・もちろん、椅子から突き抜けてる恰好で。

「細かいことは気にしないでください」

 適当にごまかす。やべーよ!ここ合席だなんて思わなかったよ!

「はぁ・・まぁ構いませんけどね」

 よっしゃ助かったー!

「でもここはダグトリオ専用車両なのにどうやって乗ってきたんですか?」

 ・・ダグトリオ専用車両とな?
 っていうことは、目の前にいるのはディグダではなくピンのダグトリオということか?

「あの、もしかしてあなたのお父さんは鈴木三郎と」
「どうして知っているんですか!?」

 間違いない。目の前にいるのは最初がヨーゼフだったかヨーデルだったか忘れてしまったが略称よっちゃんであることに間違いない!

「あの、ちなみにビリリダマ専用車両はどこでしょうか?」
「ほかの種族はちょっと・・それ以前にビリリダマに専用車両があったかどうか・・」

 ないのか。ちょっとショック。

「おや、あれはダグトリオか?」

 向こうの席からそんなセリフが聞こえた。と、いうことはもうすぐ雪国に到着するはずである。
 そんなわけでよっちゃんに挨拶をして俺はテレポートをすることにした。

 テレポート 18/20

 なんだこれ。今度は一体どこにテレポートしたんだ俺は。
 『アンチそらをとぶの会』と書かれた看板の目の前に出現したけど、これは一体どうすればいいんだ。
 ・・何か向こうでぎゃんぎゃん騒いでるけど。

「ほかに意見のある人!」
「はい!」
「はい!」
「はい!」
「はい!」
「よし……それじゃそこのイトマル!」
「やっぱり、まずはトレーナーの上にでっかい網とか仕掛けておけば大丈夫な気がします!」
「なるほど…それ採用!」

 ・・・。いや、ダメな様な気がするが。
 まぁ、やってる本人たちが充実していそうだからいいか。次に行こう、次。

 テレポート 17/20

「おい聞いたか!一ヶ月後には世界が消滅するんだとさ」
「まっさかぁ、あんたあのテレビの受け売り信じてるのぉ!?」

 今度はやたらと物騒な世界に来ちまったなぁおい!アンチそらをとぶの次は世界滅亡のカウントダウンか!
 走り去って行った高校生くらい少年少女のあとをゴロゴロと追ってみる。児童公園、と書かれた場所まで転がると、なんかポケモンがいた。
 ・・ネイティオだ。
 あいつなにやってんだ。突っ立ってぼけらっとして。
 興味本位でそちらに向かって転がる。自慢じゃないがだいぶこの『ごろごろ移動』に慣れた。地味に痛いんだけどね、小石とか踏むと。

「あのー・・こんちわ」

 ポケモン同士なら会話が成立するとさっきのダグトリオエクスプレスで確認したばっかりなので、たぶん大丈夫・・だとおもうんだけど・・。
 無反応。まー予想していたけどねー・・。
 ・・ていうか、こいつさ・・。
 泣いてね?いや、絶対泣いてる。右目だけ泣くという不思議かつ奇妙な泣き方をしている。
 えっと右だが左だがどっちだったか忘れたがどっちかで未来を見てもう片方で過去を見るという大変ややこしい視界なもんだから目が疲れたんだろうか。
 んなわけないか。
 とりあえず、こいつが何を見ているか俺がわかるわけないし見たくない訳で。たしかこのお話が始動するのは滅亡カウントダウン三日前のはずだから。
 行くか。

 テレポート 16/20

 ささささささささささささささむい。ここここここここごえじぬ。ていうかしししししぬ。ゆゆゆゆゆき!ゆきふってるぅぅ!
 ここれが本当の冷蔵庫の中というやつかかかかか。まずい、ふふふふるえがとととまらんんん。
 テレポートだ!いますぐここから離脱するんだだだだだ!

 雪が降る聖夜の中、ニコラウスとヴィクソンが飛び立つのが見えた・・ような気もした。

 テレポート 15/20

 ミスったぁぁ!空中に出現するとかないわ――!落ちる――!ギャ――!
 いかん!下の方にポケモンいるしぃぃ!あれだよ、ビリリダマの図鑑説明には衝撃を与えたらもれなく大爆発が起こるみたいなことが書いてあった気がする!
 そこの誰か逃げてー!逃げても俺が無事じゃないだろうけど―!

 ばふーん

 落ちた先は堅いようなもふもふでした。

「あり?」

 ごろごろと鈍ーく弾かれて何が起こったのかよくわからん。
 ひょいっと、突っ込んだ草むらからそっちを見たら、くるんともふもふこっとんガード。
 なぁるほど。
 俺をはじいたのはチルチルちゃんらしい。
 助かったなぁ、と一安心。

 さてさて、今度こそしくじらねぇようにテレポートすっか。

 つづけみすとりー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  つづけにポケモンが関係なくなってきた。

【586さんのコミケ発売お祝いを兼ねまして】
【テレポートのPPはまだ残っている】
【拍手くれたら嬉しいな】


[No.1725] |ω`) 投稿者:586  《URL》   投稿日:2011/08/11(Thu) 00:06:23   76clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

なんか上がっとるーっ!!(素

どうも、ご無沙汰しております。586です。会社で携帯から読ませていただきました!
携帯からは書けないので寮に戻ってきてから書いてますが、読めば読むほど小ネタの仕込みっぷりが素敵で笑わせていただきました。鈴木三郎さんとか完全に忘れてたよ!
作品のチョイスが全体的にマニアックなのがツボでした。ああ、こんな作品も書いたなぁと感慨にふけることしきり。。。

最後にちらっと出てくるチルチルちゃんも含めて、とても面白かったです。
久々にうちも何か書きたいですが、仕事が超絶大ピンチ+夏コミ前で身動きが取れませぬぐぬぬ。ネタが結構あるだけに歯がゆいことこの上なしです(´・ω・`)

疲れた体によく効く素敵な内容でした。どうもありがとうございます! 明日……というか今日も頑張ろうと思います!(目覚ましをセットしながら

以上、よろしくお願いいたします(´ω`)


[No.1739] (_・_・_)←ビリリダマじゃなくてマルマインっぽい 投稿者:音色  投稿日:2011/08/11(Thu) 21:21:36   65clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

> なんか上がっとるーっ!!(素

 なんかあげてみたー。ども、音色です。

> どうも、ご無沙汰しております。586です。会社で携帯から読ませていただきました!

 586様ご機嫌麗しゅう、お勤め中にチェックしていただいて光栄至極!

> 携帯からは書けないので寮に戻ってきてから書いてますが、読めば読むほど小ネタの仕込みっぷりが素敵で笑わせていただきました。鈴木三郎さんとか完全に忘れてたよ!
> 作品のチョイスが全体的にマニアックなのがツボでした。ああ、こんな作品も書いたなぁと感慨にふけることしきり。。。

 俺が特に好きな作品を詰め込みましたw
 大丈夫!まだテレポートのPPは残っているのですw

> 最後にちらっと出てくるチルチルちゃんも含めて、とても面白かったです。
> 久々にうちも何か書きたいですが、仕事が超絶大ピンチ+夏コミ前で身動きが取れませぬぐぬぬ。ネタが結構あるだけに歯がゆいことこの上なしです(´・ω・`)

 喜んでいただけなら何より!
 586様の夏コミ本が気になって欲しくてでも行けなくて、首吊りたい。

> 疲れた体によく効く素敵な内容でした。どうもありがとうございます! 明日……というか今日も頑張ろうと思います!(目覚ましをセットしながら

 がんばってください!
 よし、586様をさらに癒すことができるようなお話を・・・書ける・・かなぁ・・。

 がむばりますっ!では


[No.1740] ホウセンカボムwith不発ボール 投稿者:音色  投稿日:2011/08/11(Thu) 22:40:34   102clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 テレポート 14/20

 真っ白なブラウス、真っ赤なロングスカート。
 全身を包む淡い光。対照的な黒髪がまた光を際立たせる。

「ふ、ふ、ふ。もう誰にも会わないと思ってたのに、こんなところでがっちゃんこされる前のバクダンボールに会っちゃうなんて。おもしろすぎるよ」

 こんな不思議な事、なかなかないよ。淡く光るその人は、なんか楽しそうだった。
 俺の目の前には爆発前の、紅白まんじゅうさんがいた。

「反攻して、脱線して、ここに来たのに、どうして君がいるのかな?」

 いや、いるのかな?と言われましても。
 この場合、俺の言葉は通じるんだろうか。人とポケモン、がっちゃんこの場合は。分からん。

「ふ、ふ、ふ。まぁ、いいよ。最後の最後に、話し相手がおんなじバクダンボールなんて。傑作だよ。よくできてるよ」

 しゃがみこまれた。俺はどうすればいいのか分からない。
 テレポートした場所が、コガネのラジオ塔の隅っこなのか、と見当がつくだけで。

「君を巻き込みたくはないんだ。私がどかん、したら、君もどかん、じゃすまないよ。多分、どかんとする前に、木端微塵だよ」

 それはさすがにご遠慮したい。ごろごろごろ、紅白まんじゅうさんの周りを一周してみる。

「私ね、さっき、生まれて初めてたくさんしゃべったんだ。ジャージちゃんって言うんだけどね、その子のおかげでここに脱線したんだけど」

 ホウセンカそっくり、を自称するお嬢さんは、おんなじ爆発物にたいして短いお話をする。
 簡単な仕組みで、どかんと一発。人をたくさん巻き込めるように作られた、怖い怖い、恐ろしい才能。でも、使い捨ての才能。

「リサイクル不可能、ってあたりが素晴らしいよね。威力を大きくして、自分も吹っ飛んで、証拠隠滅。作った方は安全安心。拍手喝采だね」

 本来のポケモンは、自分の体力の全てを使って爆発する。まさに『じばく』で『だいばくはつ』。
 でもそれは、あくまでも衝撃とかエネルギーを周囲に放出するだけで、自分は、そりゃ激しく傷つくけど、生きてはいるわけで。
 入れ物を吹き飛ばす、自分の体が壊れることをお構いなしで爆発すれば、威力なんて、それじゃない。

「さて、私の最後のお話はこれでおしまい。なんか、聞いてもらってほっとしたよ。やっぱりおんなじバクダンボールだからかな?」

 ふ、ふ、ふ。笑って、すっと立ち上がる。

「それじゃあ、バイバイだよ。ちゃんと遠くに離れるんだよ。いいかい?わかった?」

 まんまるな体だと、肯定と否定はどう表せばいいのか、よく分からんけども。
 とりあえず、くるりと背を向けた紅白まんじゅうさんを見て。
 俺は、テレポートした。


 つづけっきんぐ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  ビリリダマ、爆発、ホウセンカ、紅白まんじゅうさん。
これだけそろってるんだから書かないわけにいかない。

【大好きですホウセンカ】
【はーくーしゅ!はーく(殴】


[No.1753] そこは金色の大地 投稿者:音色  投稿日:2011/08/15(Mon) 23:31:42   120clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 テレポート 13/20

 ごろりとやってきた場所は、なんかすごく静かだった。
 鮮やかに広がる田畑は金色で、豊作の秋がその場を支配する。
 なんつーか、えらく平和な場所に来てしまった。いやー、今までは586様ワールドばかりをさまよってたわけだからこういう呑気な場所だと落ち着く。
 ・・いや、落ち着きたいんだけど。

 どうもここも穏やかな空気とは裏腹な気がする。

 ごろごろごろり、転がっていくと何やらお祭り準備ムードをぶつかる。
 雨降大社、と書かれた場所にうっかり出てしまった。中から声が聞こえる。

 
 燃えよ、燃えよ、大地よ燃えよ
 燃えよ、燃えよ、大地よ燃えよ

 見よ、暗き空 現れし火を
 火よ我が命に答えよ

 燃え上がれ火 燃え上がれ火 燃え上がれ炎よ
 燃え上がれ火 燃え上がれ火 燃え上がれ我が炎
 我が眼前に広がるは紅き地平

 燃えよ、燃えよ、大地よ燃えよ
 恐れよ人の子 我が炎
 燃えよ、燃えよ、野の火よ燃えよ
 放たれし火 金色の大地に燃えよ


 少し細いがまぁ窓越しに聞こえるから良いんじゃね、と適当な事を思っていたらなにやらダメ出しをされている。
 妖怪九十九は人を食って云々、のあたりで納得する。なるほど、どうやらかの有名なツッキ―のお話らしい。
 しばらくマシンガントークで怒られるツッキ―に多少同情。しかしどこかで何かを間違うと俺が喰われかけるかもしれない。ビリリダマだけど。
 お話の展開的にそりゃないか。
 長居してもあれかな、と思って転がり出す。後ろからはっきりとした声で雨の歌が聞こえた。


 降らせ、降らせ、天よりの水
 降らせ、降らせ、天よりの水

 見よ、空覆う暗き雲を
 雲よ我が命に答えよ

 降らせ雨を 降らせ雨を 消え去れ炎よ
 降らせ雨を 降らせ雨を 消え去れ悪しき火
 我が眼前に広がるは豊かな田

 降らせ、降らせ、大地を濡らせ
 恐れよ妖 我が力
 降らせ、降らせ、野の火を流せ
 降らせ雨を 金色の大地を濡らせ


 歌はまるである種の呪詛でもある。
 毎年毎年歌い続けば、それだけ強くなるような気もする。
 部外者が勝手なこと言ってんじゃねーよ、一人突っ込んで転がっていく。


 あり、と気がつけばどうも不思議な時間になっていた。
 先ほどまでは確かに昼だった。太陽は天辺近くにあり当分夜は来ないとばかりに思っていれば。

 夕日だった。なんか、時間がおかしい。勢いよく風が吹いた。

 ばったりと、ダ―テングにあった。
 ただ普通のとちょっと違ってる感じで。威風堂々、というか、そりゃまぁ立派だった。蓄えた白髭がよく似合っている。
 まるで風と一緒にそいつが現れて、なんというか、不思議と怖くなかった。
 
「この辺では見ない者だな」

 狐の眷族ではないだろう、ぽつりと天狗は言った。
 あぁ、そういえば、あの話のなかには居場所を奪われた山の神様が登場したなぁ。ふと思い出す。

「この景色が好きか?」
「へ、えぇ、まぁ、好きです」

 突然聞かれて思わず適当な言葉を返す。風が波打つ金の穂、夕闇が僅かに橙色を残して田を染め抜いていく。

「そうか」

 友の狐もこの景色が二番目に好きだと言っていた。
 ほんの気まぐれで、間違いだらけで迷い込んだ俺に話しかける天狗は、少し寂しそうだった。
 神としての名を呼ばれることが、この先に、おそらく二度とないだろうと先刻その妖孤と語ったばかりなんだろうと、思い立つ。

「俺は、忘れませんよ!」
「?」

 テレポート間際に、どうにか思い出した山の神の名前を呼ぶ。
 どんな表情したのか、見れば良かったと後悔したけど、まぁ、いいか。



 部外者、読者、そこにいちゃいけない舞台裏。
 ごろごろしながら俺は今日も迷子です。


 つづけむっそ
――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  やっちまいました。野の火とのコラボ。いやなんかもうごめんなさい。白髭さん大好きです。


【コミケお疲れさまでした!という思いを込めて】
【もうお約束だ、拍手を(略】


[No.1865] 【書いてみました】飛んで来てみたら(前編) 投稿者:マコ  投稿日:2011/09/16(Fri) 03:50:32   67clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

俺はビリリダマ。元・人間。訳あってポケモン世界に迷いこんで、もふもふという名の研磨をされ、テレポートで色んな世界をさ迷っている。


で、飛んで来たのはいいんだが……。


何で俺は黒ずくめの奴に抱かれてんだ!
仕方がねえからじたばたと暴れてやった。
「フン、ただのボール風情が、暴れたって一緒だ!」
効いてねえっ!まあ俺はじたばたなんて覚えてねえし、ビリリダマはじたばた覚えねえからな。
じゃあ、今度はテレポート……。



出来ねえ!!
何で出来……あ、そこには棺桶の……デスカーン。
こいつ、黒い眼差し使って来やがった。逃げられねえのか……。


俺が諦めかけた、その時だった。


救世主、否、救世主達は、突如として来やがった。


正直、俺の周りには、わんさかと黒ずくめの奴、つまりロケット団がいた訳だ。
だが、突如として現れた6人の男と1人の女は、ポケモンに上手く指示して、悪党をバタバタ倒していく。
つえぇな、こいつら。
特に女が。弱点とか見抜く知識が半端ない。


つうか、俺を抱いてる奴もヤバイって顏してやがるし、そろそろ悪党全滅、か?
けど、その悪党は意外なことしやがった。

ポーン

ってえええっ!
俺投げられた!
やべえっ、逃げて逃げて救世主さん、俺に当たったらマジで死ぬから!

「ビリリダマ投げたやん!」
「アカン、どうすりゃええねん!」
カンサイ弁で言われても!俺も無理!
つうか、このまま人殺しとかになったら俺どうなるのまさか刑務所とか処分場とか
「ら、ラグラージ!」
あ、女が動いて沼魚が出てきた。
ってぶつかる!

ゴト……。


「……え?」
「爆発……せえへんやんか」
俺……地面に衝突したはずなのに爆発してねえ。何で……。


……あ。思い出した。ラグラージ。
確かこいつ、隠れ特性持ってて、それが「湿り気」だった気が。
「ともかく、これで人質ならぬポケ質いないから、思い切って攻撃できる!」
女がそうやって宣言していた。こいつだけ言葉の感じが違うのか。


俺は助けてもらったから、恩返しをしたくなった。


空に向かって叫んだら、雨雲来た。つうか呼んだ。
そうしたら、とにかく雨降った。雨乞いだからな。

まあ、雨降るのはここら辺だけだがな。

救世主は最後の仕上げとばかりに、電気のポケモンばかり出している。あ、指示出る。
「ライボルト、」
「デンチュラ、」
「レントラー、」
「デンリュウ、」
「サンダース、」
「ジバコイル、」
『雷!!』


6本分の太い稲光が煌めいたから、俺らは勝った、はずだよな。




後編へ続く。



マコです。
まず、音色さん、さ迷うビリリダマを勝手に使ってすみません。
私の話の世界に迷いこませてみました。
後、折角だから、と、テレポート以外の技使わせてみました。
雨乞いからの必中雷コンボで相手を打ち破りました。
攻撃技がなくても、協力すれば、何とかなるようです。
それでは、また後編で!


【何か色々すみません】
【コラボを恐れないで】


[No.1869] 【書いてみました】飛んで来てみたら(後編) 投稿者:マコ  投稿日:2011/09/16(Fri) 22:05:14   59clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

派手に雷ぶっ放して悪党を沈めて(というが、俺は雨乞いをしただけだ)少し経ってから、会話することになった。
けど、人間にポケモンの言葉なんぞ通じねえから、話っつってもどうすんだ?


とか思っていたら、女が何かピンクの獏みたいなポケモン、ムシャーナを出していた。
「テレパシーで通訳できるみたいだから、話せるよ、多分ね」
じゃあ、折角だから、俺がこうなった経緯を話して、悩み相談でもしてみようか。


〈俺は名前のないビリリダマなんだ。元はお前らと同じ人間だった。けどある日、ある怪しい喫茶店に迷いこんで、そこから帰る途中に長老とかいうキュウコンにもふもふされて、こうなったんだ!〉
「訊きにくいこと、訊いていいかな?」
女が質問してきたから、取り敢えず聞いてみる。
「もふもふってどんな感じなの?」
〈それかぁ。それは……出来るなら、二度とされたくねえ。気持ち悪い。地獄だな〉
「もし俺らが食らったらどうなんねん?」
〈物好きだな。多分、まともにロコンかゾロア辺りになるんじゃねえのか。俺が特殊なだけで〉
「……お前は人間に戻れるん?」
〈そんな話は聞いたことねえ。多分、無理だ〉
こいつら食い気味に訊いてくるな。
すげえ、カンサイの人(女は違うけど)。


そして、暫く話した後、俺は切り出した。
〈皆、俺の悩みを聞いてほしい〉
「どんなもの?」
「俺らでよかったら聞くで」
〈どうすれば俺は強くなれる?〉
『……』
あ、皆黙りこんだ。


しばらく時間が止まった感じになったけど、男の一人が口を開いた。
「簡単やろ。戦って、相手を倒せばええやんか」
〈そうなればいいんだけど、のっぴきならない事情があるんだよ。これ見てみろ〉
俺は紙を投げた。長老からもらったやつを。
「……ええ!?」
「ホンマかこれ?」
「悲惨やなぁ……」
それは俺の技リストだ。
嫌な音、テレポート、雨乞い、充電。
「……お前、どうやって攻撃すんねん」
「悪あがきとかかな?」
〈85ターン耐えられるか!〉
そんなことは無理だ。
どんなに強い、伝説的存在の奴でも無理だ。
〈だから、俺に攻撃技を教えてほしい。何でもいいから!〉
「10万ボルトがいい?それとも、雨乞いがあるから雷?」
おお、どっちも嬉しい!
「命中に重きを置くなら10万ボルト、雨乞いを活かしたいなら雷がオススメやな」
〈雷がいい!〉
「じゃあ、雷の技マシンを当てようか……」
黄色いディスク型の機械を俺に当てようとした女だったけど……、

バチッ!!


「嘘っ!?」
「何で拒絶されんねん!」

何故か弾かれて、雷を覚えられない。
その時、俺の頭の中に声が聞こえた。
《甘いぞ、ビリリダマよ。お主は技マシンを使えぬ。》
長老!!何てことしてくれる!
〈じゃあ、他人の補助しか出来ねえのかよ!?〉
《その場合、経験値はほっとんど貰えないがな。》
〈うぎゃあああ〉
7人が憐れんでる……。


〈ごめんな、何か迷惑掛けっぱなしで……〉
「い、いいよいいよ。何も悪くないし」
「せやで。お前に責任はないやろ」
そして、さよならの時になって、女が何かを俺に渡す。
これは……ヒメリの実?
〈貴重だろ?いいのか?〉
「トモダチのしるし。これを見て食べて、私達を思い出してね」
「お前、色々あるやろうけど、負けんな!」
「強くなったお前とまた再会したいわ」
久し振りの優しさに心が温まった。
俺は嬉しさと共に、テレポートをした。




マコです。
これにて完結です。
しかし、長老は悪いですね。
研磨して、更に変なオプションをつけるとは。
音色さん、ありがとうございました。
【コラボ万歳】


[No.1870] 俺というキャラクターそのものがなんか違う 投稿者:音色  投稿日:2011/09/16(Fri) 22:19:32   61clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

なんか【書いてみた】ついとるー!

どうも、ビリリダマな音色です。
ていうか、もしやマコ様気づいておられなかった?

ビリリダマって、俺ですよ?つまり音色ですよ?名前がないことはないですよ一応。ただ面倒くさいからだしてないだけで(略

・・しかしよくよく考えればビリリダマ=俺と言う図式を正確に何処にも書いてねぇじゃん俺!うーん誤解をまき散らすわけだすんませぇぇぇん!


まーいつの間にかマコ様ランドともコラボれたみたいだし長老は是が非でも俺に攻撃技を与えようとしないらしい

俺がレベルアップ音を奏でられる日はあるのか!(多分ない

【でも俺と言うキャラがなんか違いすぎるような気もしないでもないような気もしない・・・つまりどっちだ】


[No.1872] まさかそういう展開だとは 投稿者:マコ  投稿日:2011/09/17(Sat) 05:10:22   65clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

音色さん、レスありがとうございます。
性別不明のビリリダマの一人称が「俺」って何故?とか思っていたら、成る程、そういう真実があるとは。びっくりです。

オプション云々は、パッと「こうなったら面白そうかな」って思い、そうしました。
ですから、早くレベル5にならないと、自分で攻撃できないのです。
タイプ一致技を使えるのは、本当にずっと先のようです。

頑張れ、ビリリダマ。頑張れ、音色さん!


[No.1876] カオス「か‐おす」 混沌としていること。もしくは何もかもごちゃごちゃになって見分けがつかないこと。ケイオス。[英」chaos 投稿者:音色  投稿日:2011/09/17(Sat) 20:33:09   115clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 ばっしゃん
 落ちた先は水たまりでした。もっというと水が張ってあるタライでした。
 付近には俺より先に飛び込もうと待ち構えてた黒坊主がぐるぐる旋回している。
 そして極めつけは、ホースを構えた青年一人。

 あ、毒男だ

 って何故やねん。俺別に洗われぶほっ。ホースの水かけんな。
 だぁぁあれだ、話がややこしくなる前にとんずらしよう。テレポテレポ。


 ・・ここどこー。
 ほらあれですよ。俺のテレポートって完全ランダムじゃないですか。どこに行くか俺に決定権がないわけで。
 真っ暗なんですよ。光がないんですよ。俺フラッシュでも使えたら問題なかったんだろうけど技マシンにも嫌われる体質だから覚えられないんですよ畜生。
 洞窟?洞窟か何か?ねぇここでズバットかコロモリかその進化形に襲われたら俺どうすればいいの。穴を掘るを習得してるアイアントとかだったらマジ鬼よ。
 真っ暗、つーか圧迫感。あの、あれだ、もふもふ地獄に近い。ていうかあの、俺、移動できないっつーか浮いてません?持ち運ばれてません?

「だめ。返してきなさい」

 なんかどっかで聞いたセリフ、とか思う前にぼとっと落とされた。俺一般的に言う爆発物だからもうちょっと大切に扱ってくれてもいいんだよ?
 どこで俺を拾ったのか分からないジュぺッタ君に挨拶する前にテレポで逃走しました。


 落っこちた先はなんかのテーブルの上でした。
「おい、これってどういう事だ」
 なんか紫色の制服来た男の子がカード持ってこっち見てるんですけど。
「俺はフィールドにノコッチは出したけどビリリダマとか出してないんだけど」
「うるさい、うちの光学ポケモンバトルシステムは開発中だと言っただろう。多分何かのアクシデント・・」
 ちょ、やっべここポケモンの世界っつーかポケモンカードバトルの世界じゃねぇかぁぁ!よりにもよって第一話とかぁぁ!
「すんません間違えましたお構いなくどうぞっ!」
 間違える方向すら間違えているような気もするけど俺のテレポってまさにカオス。


 ・・・。
 ナゲキってたしか五匹一組でうろうろするんだよね。ぶっちゃけそれって結構物騒じゃねぇ?怖くねぇ?格闘タイプが五匹で群れ作ってうろうろすんだよ。囲まれたらアウトじゃねぇ?
 ってことは俺すでにアウトなんだよね。
 囲まれてます。めっちゃ睨まれてます。俺何にもしてないよ。ただテレポートしたらズルッグの真上に落っこちただけで。
 ダゲキ4匹+ズルッグってどこの果樹園ですか。予想はつくけど。物凄く予想はつくけど。
 逃げよう。これ逃げないと死亡フラグだから。自分で意図せずフラグ立てて回収なんていやだ。

 

「ぬー」
「・・・」
「ぬー」
「・・・」
「ぬー」
 なんですかこの間の抜けた癒し感全開の鳴き声は。ぬーさん!ぬ―さんじゃないかお前は!
 悪人にまさかのギガインパクトをかますぬ―さんが好きだ俺は。別にプルリルと人間の恋物語が嫌いなわけではなく。
 ところで、ぬーさんがいるだけでここは一体全体どのシーンですか。わからねー。
 まぁ、仮にどのシーンでも俺は背景を転がる赤白ボール以上に描写されることはおそらくないだろう。
 それではさよなら癒し空間。くそ、次はヌオーになりたい。何も考えたくない。課題とか現実とか試験とか追試とか。



 ごろん、と次に落ちた場所はどうも金属臭かった。なんつーか、うん、焦げたようでそれでいて・・。
 火薬?爆発物?そんな感じ?いや、俺自身が爆発物ですが何か。
 ・・なんというかね、ここすごく物騒な空気をはらんでますよ。なんてシリアス、俺みたいなちゃらんぽらんギャグより横着者星人(元人現在ポケモン)がくるような場所じゃないのよ。
 転がっていけばもっと普通の場所に出られると信じてみる、が、そんなフラグ圧し折られるにきまってるじゃんか。
 キュウコンが死んでいた。一瞬長老かと思ったがまともに考えてあのチート狐が死ぬはずないから即その考えは却下された。
 直視したくないんだけど、死臭とかきついんだけど、その横で尻尾が一本のロコンが親であろう狐にすり寄っているのが目に入る。
 ・・・まともに考えれば、流れ弾か狙われたのか。銃撃だろうけども。
 戦争、とかいうシリアスな単語がひょいと出てくる。いかん、これ以上俺がここにいたら世界観破壊じゃ済まない。それこそネットの壁崩壊してこの世のありとあらゆるアホワールドがバグにまみれるだろう。
 本能に従えば俺がこの鈍色の時代にいればほぼ間違いなく死んじゃうという恐怖が勝ちました。
 逃げます。逃避します。俺に安住の地を。願わくば冷蔵庫を。


 ここまでうろうろゴロゴロしてたんだけどさぁ。
 俺テレポートのカウントしてねぇや。
 まぁそのうちきれるだろう。
 その時はその時です。
 いい加減家に帰りたい。
 ポケモン世界放浪記って言うかこれただの罰ゲームだよ。お腹すいたけどビリリダマって何食うんですか。電気か、電気なのか。
 誰かたすけてー(棒読み)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  一カ月ほど書いていなかったような記憶があるのでリハビリしてみるともー駄目だこりゃ。
冒頭の奴は脳内辞書検索結果です。

【これいつ終わるんだろう】
【打ち切って欲しいのなら拍手しなければいいんだよ?】


[No.1882] 数えちゃったぜテレポのカオス 投稿者:マコ  投稿日:2011/09/18(Sun) 20:08:01   66clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

こんばんは。マコです。
自分の【書いてみました】を含めてのテレポートのカウント、しました!



テレポートの回数は7回です!
ですから、最終カウントのあった「そこは金色の大地」での回数が13だったので、後6回です。
私のヒロイン(マイコちゃん)がヒメリの実をあげているはずなので、テレポートに使うか、他の技に使うか、他の話に出てくるポケモンについばむとか虫食いされるか。
其処ら辺を楽しみにしてます。


[No.2062] 数えられたぜテレポのカオス 投稿者:音色  投稿日:2011/11/13(Sun) 22:42:06   74clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

へろーマコさん、わざわざカウントありがとうございます!

> テレポートの回数は7回です!
> ですから、最終カウントのあった「そこは金色の大地」での回数が13だったので、後6回です。
> 私のヒロイン(マイコちゃん)がヒメリの実をあげているはずなので、テレポートに使うか、他の技に使うか、他の話に出てくるポケモンについばむとか虫食いされるか。
> 其処ら辺を楽しみにしてます。

 よし、ついばまれて虫喰われましょう。
 だってビリリダマのどの辺に口があるのか分からないもの!

【そろそろ終わらせたいんだけどどうしよう】


[No.2063] リハビリってみるだけ 投稿者:音色  投稿日:2011/11/13(Sun) 23:16:30   76clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 テレポート 6/20

 …やっふぅ。
 ヤバいっすよ、何がヤバいって考えてみてくださいよ。俺ってば今まで人様のお話しに土足で踏み込んで、いや転がってきましたけどさ。
 マイワールドに一回もぶち当らないってどういうことですか。作者だから門前払い。うん、なんか納得できるようでできない話じゃないですかそれ?
 噂じゃイーブイに変化したあと洗濯機に揉まれるという荒療治で自分の小説世界に飛べたという作家さんもいるそうじゃないか!・・・冷蔵庫とどっちがマシか分かんないけど。
 そんなわけで一回分テレポートしました。森です。いや、どこのですか。
 森が舞台・・うん、幽霊がダメなガールは出てきたけどなんか違うな。もっとこう、爽やかな感じで。
 うん、お猿とかがいそうな・・ヤグルマの森とか。ヤグルマの森と言えばお猿だ。三色お猿と言えば。
『なんだこれ』
『おっきなモンスターボール?』
『・・・いや、さすがにそれはないでしょ』
 りょくちゃ、アセロラ、サイダー・・・って、俺ワールド来たぁぁぁ!よっしゃぁぁぁ!
 ・・・うん、俺ワールドにきたは良いけど、どうしようか。
 だってこのお猿たち、お馬鹿だもん。そういう設定だもん。難しいことを考えられない子たちなんだよ!お猿だから!
 このままコクトウの所に興味半分で持って帰ってくれないかな―と念を送ってみる。いや、迂闊に喋ったら厄介なことになりそうだし。

 アセロラの もやしつくす!
 ビリリダマの もっていた ヒメリのみは もえてしまった! ▼

 ・・・あるぇ――!?なんで俺いきなりアセロラに燃やされてんの!?頼みの綱のヒメリの実も無くなっちゃったよ!?

『無反応ですねぇ』
『やっぱただのでっかいボールか?』
『もう一回やる?』

 もしかしてポケモンかどうか確かめるために火を噴きかけたのかこいつら・・。
 いや、お馬鹿たちのやることだ。ちょっと黒こげに近いけど納得。どうしよう、地味に痛い、辛い。
 とりあえず、もっかい燃やされるのは勘弁!テレポ!

 つづけーしぃ
――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  ついばむや虫食いじゃ人様のネタになっちゃうので燃やした。

【上手く続かないののが悲しい】
【べ、別に拍手はくれなくったっていいんだからね!】


[No.2109] まだお邪魔していないお宅に上がり込む 投稿者:音色  投稿日:2011/12/12(Mon) 23:56:52   110clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 テレポート あと5回くらい

 通算239敗目。これはカケルくんがオタマロに全滅させられた回数である。
 これだけやられたらもう早い所飛行タイプのポケモンを仕入れて空を飛んだ方が早いんじゃないかって気がします。
 大体ドリュウズをどうやって手に入れたんでしょうねカケルくん。まともに考えたらシッポウシティの時点でゲットできないんじゃないですか。
 そんな事は置いといて。
 今日もヤグルマの森にやってきたカケルくん。いつも通りキヨちゃんに「やっぱり弱いんじゃないの」と心をざっくり抉られて精神的に疲弊することにも慣れてきているようです。
 本日も自称『オタマロのアルファベット』で人語を操るオタマロ(♀)によるゲシュタルト崩壊寸前なほど

 オタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマシュマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオクマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマコオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロビリリダマオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロマロマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオサマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオラマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロオタマロ

 途中で明らかになにか違うものも混じったような気もしますが、オタマロの軍隊を眺める事に慣れ切ってしまったカケルくんはそちらに目をやろうとしません。
 その日の夕刊に、オタマロに担がれてポケモンセンターに運ばれるカケルくんが載りました。まぎれてモンスターボールもどきがあったかどうかは写真をよく探してみてください。


 ざっくりしたカウントで4回くらい

 むかしむかし やっぱそんなにむかしでもないむかし  要するに一昨日くらい
 『スケベクチバシ』というニックネームを付けようとしてニックネーム欄が5文字までだったので『スケベクチ』と名付けられたケイコウオがいました。

「種族違うし!良い迷惑だし!ちょっと本物泣かせてくる」

 そうしてスケベクチはスイッチを押しました。

「―――――――――――――――――――――――――――天誅ぅぅぅぅ!」

 空から何故か自分の意思で爆発できないビリリダマが降ってきました。
 スケベクチバシ(本物)にヒットしました。
 爆発はしませんでした。
 テレポートしました


 三階ですね。タマムシデパート。

 
 きょいちゃん映画出演おめでとおぉぉ!


 2カウント


「あれ。ピジョンだけじゃなくてビリリダマも映ってる」
 鳩をどけずにカメラを回したつもりなのだが、ピジョンにビリリダマがヒットしている。
 丁度バランスを崩した格好なので、笑ってしまった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  ラスト一回
そろそろ家に帰りたいです

【ハンドクラップリーズ】


[No.2119] 冷蔵庫に飛び込めばそこは 投稿者:音色  投稿日:2011/12/15(Thu) 23:25:49   73clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

 自宅でした。
 いや、自宅って言うかリビングね。リビングダイニング。後ろには冷蔵庫。
 ・・・え。
 ええ。
 ええええええええ。

「か、帰ってきた・・のか?」
 返事なし。

 あたりにはひらひらと舞い落ちる鮮やかな千切りキャベツ
 うん、間違いない。これはとんかつ定食『切り切り亭』の店主キリキザンが刻んだものだ。
 ・・・で、なして俺は人間に戻ってるんだ?

 だって俺は、さっきまでビリリダマだったよなぁ?


 さっきまでの行動を振り返ろう。
 俺はPPどころか自分のHP(おもに空腹度的な意味で)が切れかかる中、ラスト一回のテレポートを気力を振り絞って飛んはずだ。
「そろそろ家に帰りたい・・」とか「いい加減ビリリダマやめたい」とか呟きつつ、なんか食べるものにせめてありつければ良いなーと思いつつ。
 で、瞬間移動。
 着地・・というより墜落した。
 
 今の今までテレポートでろくな場所に飛ばされた事がないのは認める。だからって、皿の上に着地・・もとより墜落するなんて誰が思うか。
 潰されるトンカツ、宙に舞う千切りキャベツ。
 そして怒り心頭に達したキリキザン・・・あれは悪夢だ・・。

 そりゃそうだよね、自分が丹精込めて切った千切りキャベツを盛り付けた直後にビリリダマが振ってくるなんて誰も思わないよね。
 俺だってこんな所に落っこちてくるなんて思っても見なかったよ。
 もちろん、俺が何時だったか夜中に食わせてくれって頼みこんだあのビリリダマってことは気付いてもくれなくて。
 一応今回は営業時間内だけどな!そういう問題じゃないよな!


「あ、あの」
「てめぇ・・いきなりどこからはいってきてんだぁぁぁ!
「さーせぇぇん!でもわざとじゃ」
「わざともくそもあるかぁぁぁ!」

 ビリリダマは にげだした! ▼

 しかし まわりを かこまれてしまった! ▼

 
 俺をキャベツよろしく千切りにしようと襲ってくるキリキザンから逃げた先にいたチュリネに頼み込む。

「冷蔵庫はどこですか!」
「は、はぁ?」

 あぁもうすぐそこまで迫ってきたぁぁお願いします死にたくないですビリリダマの格好で千切りは嫌ですとかなんとか捲し立てる。
 おそるおそる、といった様子で奥を示し、俺はそこへ一目散に転がっていった。
 ジャンプの反動で扉を開けて―――!


 キャベツの千切りと一緒に、飛び込んだ。



 で、いつの間にやらきちんと人間に戻ってキャベツの千切りに塗れながら家に帰ってきた。
 あ――。
 お腹減った。

 冷蔵庫を閉めた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
余談  冷蔵庫の扉って、別世界への扉っぽくないですかそうですか。


【読んでくれてありがとうございました】
【貴方の家の冷蔵庫が変な所に繋がらない事を祈りません】