俺はポケモントレーナー。午前のトレーニングを終えて今は昼ごはんの時間だ。
「食べるのが大好き」な俺のエンペルトは、この時を待ってましたとばかりにポケモンフードの前まで駆けて来てガツガツと食事中だ。「暴れるのが好き」なドンファンは、まだまだ運動したりないらしく、ヌオーに向かってとっしんを繰り返していた。「打たれ強い」ヌオーはそれを軽く受け止めている。
「こらっ、ドンファンのお皿元に戻しなさい!」
「イタズラが好き」なサーナイトが、こっそりと念力でポケモンフードの乗った皿を俺のバッグの影に隠そうとしていた。サーナイトは少しむくれてみせると、それでも素直に皿を元に戻した。
「あぁあぁ、グレイシア……」
グレイシアの周りには、皿からこぼれたポケモンフードが散乱していた。「物音に敏感」なコイツは、大きな音を聞くと激しく驚いてしまうのだ。さっきの自分の怒鳴り声が原因ではあるが、いい加減音に慣れてほしいものだ。
そんなこんなのやり取りをしている中、唯一大人しく佇んでいるポケモンがいた。ドータクンだ。プカプカと地面から2.3センチ浮きながらじっとしている。
「お前はいつでも冷静で、手がかからなくてありがたいよ……他の奴らときたらいつだって、落ち着きないもんなぁ」
そう言って俺は後ろからドータクンのそばにより、背中(?)をそっと撫でた。ひんやりすべすべの肌(?)ではあるが、俺は確かにそこに生き物としての温もりを感じた気がした。
「さっ、それじゃお前もいっしょに昼ごはん食べようか」
俺はそっと声をかけた。
しかし、ドータクンは動かない。
「ん? どうした? お前もあんなトレーニングして腹減っただろ? 早く食べに行こう」
俺はさらに言った。
が、それでもドータクンは動かない。
――クスクスクス……
後ろから笑い声がした。見ると俺のポケモン達が皆そろって笑っている。何か俺は嫌な予感がして、ドータクンの顔(?)を見てみた。
……いつもは赤い目(?)の部分が白濁している。
日の光に照らされて、「昼寝をよくする」ドータクンの気持ちよさそうな寝顔が輝いていた。
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こんなもんでいかがっすかーてこさーん! (30分クオリティっすがwwww