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[No.2111] 探検隊ラブリーズの日常 投稿者:akuro  投稿日:2011/12/14(Wed) 02:16:31   63clap [■この記事に拍手する] [Tweet]

「おはようヒバナ! 今日もがんばっていこうね!」

 私の朝は、パートナーであるシャワーズのナナミと挨拶を交わすことから始まる。

「おはようナナミ。 今日はムーン逹連れてミステリージャングルまでいってくるね」
「わかった! じゃあ私はギルドの手伝いにいってくるね〜」

 その後もナナミと二言三言言葉を交わして、住居であるサメハダ岩を後にした。

 私はヒバナ。 今はすっかりこのロコンの体に慣れたけど、昔は人間だったらしい。 そんで記憶をなくした私のとこに現れたナナミと、今は探検隊「ラブリーズ」として活動してる。 ネーミングセンス? 気にしないで。

 トレジャータウンで冒険の準備を済ませてから、いつものように仲間が待つパッチールのカフェへと足を踏み入れる。

「あ、ヒバナさん。 おはようございます」
 優しい口調で迎えてくれた、ブラッキーのムーン。 うん、和む。
「ヒバナ! いつまでアタイを待たせんだい、さっさと探検にいくよ!」
 今にも飛び出しそうな勢いなのは、姉さんことサンダースのライム。 テンション高いな〜 
 「ライムさん落ち着いてください。 他のお客様に迷惑がかかるでしょう」
 淡々とした口調で姉さんをたしなめてるのは、つい最近入隊したばかりのグレイシアのアイス。 今日も相変わらずだね。

「よし、じゃあ早速行こうか!」
「そう来なくっちゃ! さあ行くよ! ムーン、アイス!」
「はい! 今日もよろしくおねがいします」
「ライムさんに言われなくても行きますよ」
「なんだい、随分と冷たい子だね」
「氷タイプですので。 さ、行きましょうヒバナさん」

 私たちはカフェを出て、ミステリージャングルへと向かう。 今日も頑張ろっと。

ーーミステリージャングル15F

「おわっ」

 階段を昇った私逹の前に、たくさんのポケモンが現れた。 モンスターハウスじゃん。

 モンスターハウスと言えば、たくさんのポケモン逹を相手にしなければならない場所。

 とはいえ大丈夫っしょ。 私逹は戦闘体制を組む。 敵は……20匹程だね。

「グオオオー!」
 我を失ったポケモン逹が、次々と襲いかかってくる。 おお怖い。
「ムーン、姉さん、アイス……いくよ」
 私は得意の炎技を繰り出す為、深く息を吸い込んだ。 

「OKです!」
「おっしゃあ!」
「……掛かってきなさい」

 ーーさあ、燃やしてやんよ♪



 ーー5分後

 私達は部屋に現れたポケモン全てを倒すことができた。 これもみんなのおかげかな。 私1匹じゃ、確実に危ない目に会ってたよね。

「ふぅ……ヒバナ、アンタのかえんほうしゃはいつ見ても凄いね! ほとんどヒバナが倒したんじゃないか?」
「そうかな? ありがとライム姉さん♪ ……あれ、アイスどうしたの?」
 ふと隣にいたアイスを見ると、少しつらそうな顔をしていた。
「……いえ、少しダメージを受けただけですから、大丈夫です」
 ほんとだ、アイスの体に少し傷がついてる。 ……大丈夫かな。

「アイスさん、無理は禁物ですよ? 今日はもうお帰りになられたほうが……」
「……大丈夫ですから」

「うーん、でもさ〜」
私は口を開いた。

「そろそろ帰らない?」
「え?」
「3匹共充分経験値稼げたし、そろそろPPもヤバイしさ」
「とかいってヒバナ。 本当はアンタが帰りたいだけなんじゃないか?」
「あり、バレちゃった? 実はバックのリンゴ、ケムッソに全部食べられちゃって。 まあ燃やしたけどね。 てことであなぬけの玉〜」





 ーーその日の夕方、サメハダ岩

「ただいま……あれ? ヒバナもう帰ってたの?」
「あ、ナナミお帰りー たまにはいいよね、早帰り」
「たまにはって……ヒバナってほんとのんきだよね……この間もそんなこと言ってたし」
「のんきでマイペース。 それが私だからね♪」
「はあ……」


「ところでナナミ、なんかいい物もらえた?」
「えへへ……ジャーン!」
 そういってナナミが取り出したのは、一本の栄養ドリンク。 あれ、これって……
「カテキンじゃん! コレどうしたの?」
「ペラップがね、いつも手伝ってくれるお礼だって♪」
「そっか! んじゃ早速カフェ行こ!」

 私たちはサメハダ岩を出て、カフェに向かった。 カテキンGETだぜ! なんちゃって。

 これが私達のいつもの日常。 うん、幸せ♪



 ーーそんな日常が、大きく変化するのは、もう少し先のこと……かな?



[好きにしてください]