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 ポケモンリーグ制覇、果ては四天王! ……というありきたりな夢を目指す緑葉は、上都(ジョウト)地方で家が隣同士だった、所謂幼馴染というやつだ。
 僕は六歳の時、緑葉は八歳の時に上都を離れたのでそれから疎遠になると思われたが、八歳になりポケモンを持つことを許された緑葉は、ポケモンを受け取るなり旅立ってしまい、今では根無し草となっている。そのお陰で、度々僕を各地に呼んだり尋ねてきたりしているので、関係は長く続いている。
 ポケモントレーナー、緑葉。僕はポケモンを持ってこそいるが、そういった職業(?)についているわけでは無いので、緑葉のように旅に出ることは愚か、戦うこともしない。だから緑葉のように、自分の夢に向けてがんばっている人間は、無条件で応援してやりたくなる。それに、僕にはライバル意識も無いことだし。
 ……しかし、そんな緑葉はタイプをバランス良く揃えて育成しているのだが、正直言って才能に恵まれていない人間なので、あまりポケモントレーナーとしてのレベルが上がらないようで、十五歳になった今、七年経っても、ポケモンリーグの門を叩くことすら出来ずにいる。
 ――まあ、実際、緑葉は急いで上へ上へと挑戦しているという節も無いし、どちらかというとポケモンと旅をしている方が楽しいらしい。それに、十五歳という年齢でジムバッチを幾つか持っているトレーナーと言えば、絶対的に見ればレベルが高い方ではあるのだけれど。
「ふー、さっぱりしたー」
 ラフな格好で風呂から上がってきた緑葉に、僕は用意していたアイスティーを渡す。「さんきゅう」と受け取って、ストローを使わずに一気飲み。女の子でも一人旅をしていると、豪快な性格になってしまうらしい。
 いや、緑葉の場合は元からの性格が原因か。
「んー、冷たくて美味しい!」
「そりゃよかった。まあゆっくりしてなよ」
 散歩に繰り出すことを諦めた僕は、すっかり緑葉を歓迎する体勢に入っていた。港町という性質上、様々な人との交流はあるのだが、こうして僕個人を訪ねてくる人間と会うことは少ない。一人暮らしで寂しいというのもあるのか、僕は突然訪れた緑葉に対して、最初に抱いていた抵抗感をすっかり失っていた。どんな理由であれ、客人が来てくれるというのは、嬉しいことなのだ。一人暮らしの身としては。
「いやぁ、今回も色々と大変だったんだ。やっぱ深奥は寒いし、野宿はキツいよー」
「まあね、僕も引っ越してから十一歳まで住んでいたけど、野宿をする勇気は今でも無いなあ」
 椅子を勧めて、自分も座る。都合の良いお茶請けがなかったのでテーブルの上には何も無いが、後で食材と一緒に買って来ることで妥協する。
「まあ、でも面白かったよ。珍しいポケモンいっぱい見れたし、図鑑もいっぱい埋まったし!」
「ふうん、緑葉って、深奥行ったの今回が初めてだっけ?」
「ううん、小さい頃に何度か行ったことがあったけど、……その時は図鑑もポケモンも持ってなかったし、だとすれば、初めてって言っても問題無いのかな? あ、でも『あの時の建物がある!』みたいな、思い出感覚はあったよ」
「建物ねぇ……深奥で珍しい建物って言ったら、ロストタワーとコトブキテレビくらいかな。後は(ヨスガ)市の教会とかね」
「あ、教会! あったあった。あれ、思ってたより小さかったなー」
「緑葉が大きくなったんだよ。それより、緑葉」
「ん?」
「ポケモン、育った?」
「……」
 緑葉にポケモンの育ち具合を尋ねるのは、禁句である。それは緑葉と接する上で一番重要視するべきコミュニケーションなのだが、誰一人として聞かないとそれはそれで緑葉の成長を妨げる気がするので、僕は緑葉と会う度に苦渋を舐めることにしている。
 ……いや、単にいじめたいだけか?
 もしかして僕ってSなのか?
「んー……まあ、育ったかな? うん、育ったよ。育った育った」
「そっか、良かったね。どのくらい?」
「んーとね……」
 この世には、ポケモンを外見を見るだけで、どの程度に育っているか――有り体に言えば『レベル』がどの程度なのか、直感的に感じ取れる能力というのが存在する。
 絶対音感や味覚に似た才能で、先天的に備わる者がほとんどだそうだ。バトルや観察で訓練すれば、後天的に習得することは可能だそうだが、それにはかなりの訓練が必要、とのことらしい。
 目の前で唸っている緑葉は、残念なことにその才能に恵まれず(推測すらも出来ない)、どんな因果か僕は先天的に、その才能を備えている。
 それも絶対的に。
「見せなきゃ……だめ?」
 緑葉の何か勘違いしそうになるセリフにも動じずに、僕は言う。
「僕は別にいいけど、緑葉が把握出来ないんじゃない?」
 僕と会う度に手持ちポケモンを見せて、その時のレベルを把握する。これは習慣のようなものだ。
 緑葉は渋々了解すると、肩掛けのバックから六つのモンスターボールを取り出した。その六つ全部が違う種類のボールになっている。これは、お洒落意識とか性能重視とかそういうものでは無く、緑葉に全くと言っていいほどトレーナーの才能が無いので――ボールを持つだけでは、ポケモンの雰囲気を感じ取ることが出来ないのだ。
 才能に恵まれたもの――皮肉にもそれは僕のことだが、そういう人間であればボールを直視するだけで、中に何が入っているのか大体予想をつけることが出来る。だからそれが出来ない人間は、ボールを変えたり、マークをつけたり、シールを貼ったりして、識別するそうだ。
 余談だが……時々、バトルの途中に相手が出すポケモンが分かる、という裏技を使って、それに応じて有利なポケモンに入れ替えるトレーナーがいるのは、そういった理由だったりする。
「よーし、出て来いっ!」
 ぽわあん、と腑抜けた音がして、リビングにポケモンが出てくる。全部で六匹――ポケモンの選別だけは立派にトレーナーらしい。というか、緑葉は才能を埋めるほどの努力をしているから、そこらのトレーナーよりは、よっぽど強い。勉強家、というやつだろうか。これは決して贔屓目では無い。
 キュウコン、ワタッコ、シャワーズ、モココ、オオタチ、ヨルノズク。――計六匹。
 炎、草、水、雷。基本四色に加え、無印と飛行。様々な本を読んで勉強したり、トレーナーを見て研究した結果なのだろう。自分の好みの外見にもこだわったりしていて、僕は緑葉のパーティが好きだ。まあ、強いかどうかは、別問題として。
 一番レベルの高いのはキュウコン。最高値を百と換算すると、このキュウコンは大体四十九くらいだろう。ワタッコとシャワーズは四十五で、モココとオオタチ、ヨルノズクは四十。レベルはまずまずだし、バランスも取れている。よく一匹だけ高レベルで後が雑魚、というパーティを組んでいるトレーナーを見かけるが、あれでは強いパーティとは言えない。
 ――才能、努力、運。この三つの要素が揃って初めて、最強のトレーナーになれる。という言葉があるが、一流のトレーナーには、どれか一つが備わっていれば、大抵の場合はなれる。そういう意味で言えば、努力をし続ける緑葉は、間違いなく一流のトレーナーだ。
 そんなポケモントレーナー達が限界を感じるのは、レベルが上がらなくなることだそうだ。才能と努力と運を全て身につけている人間でも、そのポケモンを最強にまで昇華させることが出来る者は稀らしい。
 石英(セキエイ)高原にあるポケモンリーグ。そこに君臨する四天王でさえ、最高値の七割を超えるポケモンを育成するのは、困難を極めるらしい。
 ……まあ、生物の持つ実力を最大限に引き出すなんて、生半可な覚悟で出来るとは到底思えないので、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないけれど。
「……ねえねえ、どんな感じ?」
「ん、ああ、いい感じだよ。キュウコンはもう上級者レベルって言ってもいいかな。ワタッコとシャワーズも申し分無いし、他の三匹もいい感じ。――でも、一つ気になるんだけど」
「んー?」
「モココってさ、そろそろ……いや、もう進化してないとおかしい時期じゃないか?」
「う……」
 進化。
 昨年、深奥地方に住む七竈(ナナカマド)博士によって、『ポケモンの九十パーセントは進化に関係する』という論文が発表された(という話を以前、緑葉から聞いた)。
 僕の持っているポケモンは、しかし恐らく進化には関係しないであろうという推測が立っているが、緑葉の持つモココは、デンリュウへと進化する『三段階進化系統』のポケモンだ。これは既に、学会やら何やらで正式な情報として一般に公開されているので真実である。僕でも知っているくらい、常識ということだ。
 その進化条件は、育成最高値の三割程度まで、育つこと。僕の目算が間違っていなければ、モココは現在四割程度の育成を完了している。ならば、進化しないことはおかしい。
「……んーとね、モココの進化後のポケモンをね、この前雑誌で見たんだけどね」
「うん、デンリュウって言ったかな。二足歩行の」
「……怪物じゃん」
「……」
 そうですか。
 怪物ですか。
「……容姿が気に食わなくて、進化キャンセルしたわけね」
 進化キャンセル。
 ポケモンが進化しそうになる時(虫ポケモンで言えば孵化等、特殊な動作をし始める時)に、無理矢理注意を逸らし、高まっていた体内変化を無理矢理に押しとどめるという、ポケモンにとっては『しゃっくりしそうなところで止められた』というような最悪な行為であるのだけれど、これはポケモントレーナーの間ではよく行われることらしく、特に年頃の女の子は、自分のポケモンが化け物になるのを恐れて多様することがあるらしい。
 人間ってのは勝手な生き物だ。
「……でも、モココが進化したがってるなら、して欲しいとは思うけど……デンリュウは……確かにがんばれば……可愛く見えるかもだけど……」
 女の子としては、複雑な心境なのだろう。
 僕は男なので、その辺はさっぱりだ。
 それに、僕のポケモンは、怪物とかそういうレベルじゃないからな……。
「まあいいや。中々育ってるようだし、緑葉なら六十台まで行けるんじゃないかな。努力家だし、ポケモンも懐いているから。進化しなくても強いポケモンも、いくらでもいるしね」
「うん! 色んな人に懐いてるねって言って貰ってるよ!」
 少し褒めただけで、嬉しそうに笑いやがる。
 僕は緑葉の笑顔にすっかり毒気を抜かれて、これ以上厳しい言葉を連ねることをやめる。ポケモンを最強に育てることは大半の人間に出来ることでは無いし、それは緑葉自身も分かっていることだ。それでも緑葉は努力によって、ここまでポケモンを育て上げた。だったら、僕が言うべき台詞は、一つしかない。
「緑葉、がんばってるね」
「うん、もっともっとがんばるから!」
「応援するよ」
 応援。
 傍観者の立場。
 幼馴染がポケモンリーグ制覇を目指し、女の子でありながら一人旅をして、がんばっている。
 それを見ていることは、それほど苦痛では無い。弱音を吐かない少女の弱い部分を慰めて、また旅立たせる仕事は、それほど悲哀では無い。
「もう、しまって大丈夫だよ。そうだな……まあ、ここら辺にも強いトレーナーはいるから、後で戦ってきたら?」
「うん、そうする! それに、今回はオレンジバッジも貰うつもりなんだー」
「え、緑葉、マチス少佐に挑戦する気?」
「うん。ポケモンリーグ制覇するなら、まずはジムリーダーだからね」
 へえ。
 夢に向かってがんばっているんだと、痛感する。
 ステップを一つずつ、才能に恵まれずとも、努力で踏み進んでいる。
「そうだなあ、マチス少佐は強いけど……分類するなら、彼は戦術や道具の扱いが上手い人かな。緑葉のパーティなら、戦い方次第では、行けるんじゃないかな」
「うん、ハクロも見に来てよ」
「いいよ。僕の趣味はバトルの観戦だからね」
 当たり前に緑葉が挑戦して、僕が観戦して、緑葉がマチス少佐に打ち勝って、大喜び。そんな未来が、、目に浮かぶようだった。
「でもまあそんな未来の前に……色々と、買出しに行かないといけないな。最近、まともに料理してなかったし、緑葉の滞在用に、色々と買い込まないとね。まあ時間も時間だし、今日は近場で済ますけど――緑葉も一緒に行く? それとも、観光?」
「うーん…………ハクロと一緒に行きたいけど、探検してくる! 美味しいご飯作って待ってて!」
 言うと思った台詞を聞くより早く、僕は立ち上がって準備を始めていた。財布と、バッグと、モンスターボールを持つ。
「戸締りは……一応しとくか。緑葉、準備が出来たら出てきて。僕は先に外出てるから」
 準備の早い男である僕は、さっさと支度を済ませると、突然動き出した僕に困惑しながらも頷く緑葉を見て外に出た。
 まだ暑い日差しと、潮っぽい港町の風。
 目と鼻の先に位置する朽葉ジムの裏側を見て、僕は数日後に行われるであろう、緑葉とマチス少佐の対戦を想像していた。緑葉の隣に、僕がいることを。勝とうが、負けようが。
 まあ出来れば、勝ってほしいけど。
 何があっても、何が起きても。
 僕は、緑葉が笑顔でいればそれでいい。

 ◇

 フレンドリィショップ――ポケモン用のアイテムやグッズを売っている店として有名だが、当たり前のように、日常品の販売も行っている。食材なども然りである。まあ、そっち方面においては、お世辞にも品揃えは良いとは言えないのだが。
 本格的な食材を購入するためには、玉虫市にあるデパートに行くのが一番なのであるが、今から徒歩で行ったら、帰ってくる頃には日が暮れてしまう。自転車でもあれば別だが、僕は頻繁に外出をしないので自転車を持たない。それにあれは高価だ。どうしても必要になるまで買う必要は無いだろう。
 十分ほどで支度を整えて出てきた緑葉と別れた後、用心して鍵をかけて(最近何かと物騒なのだ)、僕は朽葉のフレンドリィショップで買い物をしていた。ついでに緑葉のポケモン達に何か買ってやろう、と思いながら棚を眺めて、僕は久々に、買い物を楽しんでいたのだった。
 僕はポケモントレーナーでは無いので、あまり道具に詳しいわけでは無い。が、今はグッズの箱に必ずと言っていいほど説明書きがされているので、素人でも安心して商品を選ぶことが出来る。輸出入の激しい朽葉市だけあって、関東のシルフ製品だけでなく、豊緑(ホウエン)地方のデボン製品も数多く揃えてあるようだ。まあとは言っても素人目にはさっぱりなので、僕はよく使われている消耗品を何品かカゴに入れて、レジへと向かった。
 金には困っていない僕とは言え、意外とやりくり上手である(はずだ)。将来のこともあるし、働いていない(働けない年齢である)以上、無茶は禁物。僕は会計を済ませて袋をリュックに詰め込み、フレンドリィショップを後にする。
 フレンドリィショップから出るとすぐ近くに港がある。両親をお空の上だか海の底だかに連れて行ったサントアンヌ号は、沈没してしまったために勿論停泊していないが、代わりにシーギャロップ、という高速船が停泊していた。サントアンヌ号のように豪華な作りではないが、連絡船から運搬船まで様々な役割をこなす船なので、認知度が高い。多分、緑葉もこれで来たんだろう。
 僕は買い物が終わったので家に戻って夕飯の支度に取り掛かることにする。今日はとりあえず、勘を取り戻すためにも、手軽で美味しいカレーにしておくことにする。料理は好きだが一人じゃ作る気も起きないので、本当にご無沙汰である。
 町中で行われていたバトルを横目に、帰宅。本来ならば観戦しておきたいところだが、米を炊かなくてはならないので時間が無い。ヌオーに圧倒的力量差でねじ伏せられるダグトリオ(恐らくそこの洞窟で捕まえてきただけなのだろう)を不憫に思いながら鍵を開けて、家に帰ってきた。
 壁掛け時計は午後三時を指している。今から準備をしたとしても、十分間に合うだろう。多少、煮込みの時間が無いので味が引き出せないかもしれないが、急いで作っても、カレーは美味い。問題は無さそうだ。
 肉を仕込んでから、玉葱を切って火にかけつつ他の野菜を切ってフライパンに放り込んで行く。カレーの作成工程を事細かに語っても面白くないと思うので、僕はカレーを作ることに集中する。トントン、ジュー、ガポン。ジャー、ザーッ、ガポン。鍋に蓋をして、煮込む。準備おっけい。
 さて次は米を炊かないといけない。僕は最近使ってなかった炊飯ジャーを念入りに洗ってから(ちゃんと手入れはしてあるが)、三合半程度の米を炊くことにする。緑葉も僕も育ち盛りだし、カレーの時は何故か沢山米を食べられるものだ。二人分なら、このくらいで丁度いいだろう。
 栄養分が消えないように適度に米を洗って、炊飯セット。午後七時には食べられるようにセットして、僕はカレー鍋の灰汁取りを開始する。灰汁取りは必須とは言いがたいが、どうせ暇だし、していけないってことは無い。それに、そのために水分も少し多めにしてある。美味いカレーを食べるための、密かな努力だ。
 ――と、早速オタマと小皿で灰汁取りを開始しようとすると、机の上に置きっぱなしにしておいたポケギアが、一瞬振動した気がした。気のせいだろうか、しかし気のせいと一蹴して無視する必要は無い。どうせ暇なのだし。
 僕はオタマと小皿を置いて、ポケギアの着信履歴を漁る。
 ――緑葉だ。
 これが噂のワン切りというやつだろうか。緑葉はきっと通話料金を払いたくないから僕に掛けさせようとしているんだな。こずるいやつめ。そう解釈して、折り返し電話を掛ける。
 繋がらない。
 おかしいと思ったのでもう一度。
 繋がらない。
 今まで何度も喧嘩をしてきたし、色々と悶着もあったが、それでも無視されるという行為は初体験だ。僕は焦る。何かしたっけ? カレー作ってご飯炊いて……いやいや悪いことは何一つとしてしていない。僕は確認の為にもう一度だけ、コールする。繋がらない。――今度は、電源が切ってあった。
 意識がブラックアウトする寸前で、僕は何とか思いとどまって考える。うん? つまりどういうことだろう、緑葉が電話をかけて、僕が折り返しかけて、繋がらなくて、電源が切れて……。
 気に病むほどでは無いと心のどこかで思いながらも、万が一という可能性を捨て切れなかった僕は、家を飛び出す。バッグも財布もポケギアも置いて家の鍵も掛けずに飛び出した。こんな意味深な行動を起こされてしまった僕はもう何が何やらサッパリで、とにかく飛び出した。腰につけたモンスターボールだけが、唯一の所持品だった。
 ……ああ、でも、無意識下で、コンロの火だけは消していったようだけど。