6th「ラルガタワー」
前回までのあらすじ:
シクー達は、謎の少年ショウによって助けられる。ところがスミレはすでに、父親シラギと共に姿を消していた。一方シラギに心を食われたソウジだったが、シクー達はパイラタウンの町長ギンザルと出会い、彼の助言でソウジを助ける為に町外れのスタンドへと向かう。そこで助ける為のアイテム『時の笛』を手に入れる事となるが、同時にそこでも心を食われたゴロツキ達の姿を見つけるのであった。
「では、吹いてみますね?」
オーレ地方アゲトビレッジ。
そこにあるセレビィのほこらの前で、ミカンは『時の笛』を手に取った。その脇には心を食われて無反応なソウジ、そして幾人かの男達の姿がある。
「けどよ、シクー。親父を助けるのはもっともだが、なんでゴロツキ達までバイクに積んで連れてきたんだ?」
「いや、ほっとくのも目覚めが悪いし。それにソウトも、町外れのスタンドを経営するマスターの気持ちになってみなよ。店先にコイツ等放置されてたら、思いっきり邪魔じゃん!」
「……そりゃまぁ、確かにな」
そんな会話をするシクーとソウトの前で、ミカンは笛に唇を触れた。そして、美しい音色が辺りに響いたのである。
「……!」
シクーもソウトも話を止め、自然と笛の音(ね)に耳を傾けた。やがて辺りに緑色の光が降りそそぐと、その光が収束しだして、何かのポケモンの姿が現れだした。
「凄い……あれがセレビィ!?」
現れたセレビィから、更に緑の光が放射される。それは、心を食われたソウジとゴロツキ達を包み込み、浄化と癒しを与えていくのであった……!
オーレ地方パイラタウン。
「まぁ、とにかく助かったぜ! やっぱりいざって時は、頼りになる。さすがは俺の子供達だ。はははははっ♪」
「親父……ホント調子のいい奴だな……。つーかシクーとミカンさんを、さも自分が育てたみたいに言うな!」
ソウトが突っ込んだ相手は……おかげですっかり回復した、父親ソウジであった。
シクーとミカンも含めた4人は、パイラタウンの町長ギンザルの家で話をさせてもらっていたのだ。
「そう言えば、ギンザルさん。例のゴロツキ達は?」
「うむ。あの者達はどうやら、この町の出身者が多くいたようでな。わしの管轄下で、取り締まっておいた。……それで、本題の方についてだが」
ギンザルは、そこでソウジの方へと向き直る。
「ソウジさん。貴方の心を食らった者は、確かに『シラギ』と名乗っていたのですな? 実は、その名に心当たりがあるのです。人違いである可能性も否定はできないものの、もしかしたら……」
「何? そいつは本当か!」
ギンザルは、ソウジに向かって頷いた。
それにはシクー達も、目を大きく見開いて話を聞く。
「ねぇ、ギンザルさん。その、心当たりっていうのは?」
「シクー君は、見なかっただろうか? 実はこのパイラタウンから東に行った所に、かつてオーレ地方を暗躍した組織が本拠地として構えた、巨大な塔がある。今では組織は壊滅し、塔のみが人手に渡って残されている状態なのだが、先日その塔の所有者がとある人物になった。その名が確か、シラギと言ったハズ」
「じゃあ、その塔に行けば何か分かるかも知れないんですね?」
「うむ。オーレ地方一の巨大建造物『ラルガタワー』。そこでなら、心と夢を食らう一族の末裔シラギについて分かるかもしれない」
話を聞いたソウジは、パシッと拳を手の平に打ち当てた。
「よし! だったら早速、明日にでもそのラルガタワーとやらへ行ってみるか。このまま黙って帰るのも、シャクだからな」
「え゛。親父、マジかよ……」
「当たり前だ、ソウト。大体そいつは、俺1人だけでなく、何人ものオーレ地方の人間に手を出したんだぜ。まぁ今回はたまたまゴロツキ共だったが、いつ罪のない人間が巻き込まれるかも分からないってのに、放ってはおけねぇだろうが」
「まぁ……そりゃ、そうだけどよぉ」
かくして翌日。
シクーとソウト、ミカンの3人は、半分ソウジに付き合って行くような形で、共にラルガタワーの前に立った。見上げると塔の頂上には、巨大なコロシアムが設置されている。建造物全体の巨大さは圧巻で、シクー達は息をのんで眺めた。
「うひゃ〜、デカイ塔だな」
「た、確かに。中も、凄い作りになってそうだね」
早速4人は、塔内部へと入る。入り口に受付の者がいたが、何でも塔のオーナーが一般人の立ち入りを許可しているらしく、何事もなく入る事ができた。
「これ、動く床なのかな?」
シクーが、レールの上を移動するらしき床を発見する。試しに上へと乗ってみると……本当にその床は動きだし、前方へのスライドを始める。
「!? うわっ……わわわわっ!!」
「お。面白そうだな、シクー。よし、俺も♪」
楽しみ半分にソウト、その後にミカンやソウジも続いた。
動く床の駆動はオートで操作され、4人は自然とある場所へ導かれていく。それは、ラルガタワー中心部の根本のような部位にある部屋だった。
……ウイィィィン……ガシャン!
「!? と、止まった……」
部屋に到着すると、4人の乗る床は完全に停止した。そして部屋の最奥にある扉が開き、中から男が姿を見せる。
「ほぅ、あなた方でしたか。いかがですかな、この建物は」
「お前は……! 3人とも、気を付けろ。あいつがシラギだ」
現れた男シラギへの警戒を、ソウジは後ろに立つ3人へ促す。
「ククク、無駄なあがきはしない方が得策だと思いますがねぇ。我々『心と夢を食らう一族』にとって、あなた方は獲物に過ぎないのですから。4人とも、精神の安定を崩した上で、ゆっくり食させていただきましょうか」
「なんだと、てめぇ! そもそもシラギ。お前は一体、何者なんだ!?」
ソウトが前に出て、シラギに問いつめる。
「おやおや、なかなか元気でわんぱくそうな少年ですなぁ。心配せずとも、君にだけは手は出すつもりはない。なぜなら君は、私の娘が狙った獲物ですからなぁ。我が子の獲物を横取りするような真似は、私はしない主義なのですよ」
「む、娘……だと?」
「どうやら、気づいてないようですね。我が娘スミレ……そう、あなたが幾度か会っている、あの少女。彼女こそ、私の実の娘なのですよ」
「な゛っ!!」
ソウトは、シラギの言葉に驚いた。だが同時に、やはり夢の中にも現れてきたスミレも、その一族と関わりがあるという事が判明した。ソウトは何故だか、どこか納得に近い心境を覚える。
「…………。我々が何者か、でしたね? 簡単に言えば、ポケモンの力を借りる事で精神を食らう一族の末裔です」
そう言いながらシラギは、スリーパー♂を繰り出した。
「精神を食らう? そうされると、昨日の親父みたくなるって訳か」
「えぇ。仮にも精神が破壊される訳ですから、まるで魂が抜けたような症状になる訳です。……それにしてもあなた、この短時間でよく回復できましたねぇ? 破壊された精神が元通りに回復するなど、そう簡単な事ではないのですが」
「悪かったな……」
ソウジは、シラギを睨みつけながら言葉を返した。シラギは話を続ける。
「まぁ、いいでしょう。あなた方のような普通の人間は、通常実体のある食料を食べる事で、食欲を満たすという快感を得ています。我々は、人の精神という実体の無い物を食らう事でも、実際に食料を食べるのとは違った快感を得る事ができる。睡眠系攻撃が可能なポケモンとの連携でそれができる、そういう能力を持った一族なのです」
「……!」
「と言っても、我々とあなた方の違いは、そういう能力があるか無いかという事だけ。我々だって同じ人間ですから、本物の食料を摂取しなければ飢えますし、逆に人の精神を食らわなければ生きていけないという訳でもありませんよ」
「何! だったらてめぇ、なんで親父の心を食ったんだ」
「昔からのしきたりと言いますか……この能力で人の心を食らう事は、一種の宗教的意味合いもあるのですよ。特に人の心の内を刺激し、安定を崩して、歪んだ時の心を食らう時の味はまた格別でしてねぇ。まったく、人の心の醜さを引きずり出す事は、実に愉快でやめられない!」
「ったく、薄気味の悪い奴だな」
いぶかしげな表情でソウトが言うと、シクーがそれにつなぐように口を開いて話し始めた。
「それにしても、人の心の醜さを引きずり出すって何だよ! 人間、誰だって他人には知られたくない部分を、心の中のどこかに持ってるものなんだ。お前はそれを引きずり出すのが楽しいって、そう言ってるのか!?」
「そう言いますが、君は他人の心の内に興味を持った事は無いのですかねぇ? 誰かの人の気持ちを、こっそり読んでみたい……君は、そう思った事が一度として無いのですか? いや、そんな事は無いハズですよ。人は誰でも必ず、そういう心理を持ってるものですから」
「何だと……!」
そこでソウジが、シクーに制止をかける。
「まともに相手をするな、シクー! 下手に心の隙を見せれば、俺と同様に食われるぞ!」
「ククク。もっとも我々一族は、そういう特徴を他の者から気味悪がられ、そして『禁じられし存在』として恐れられた。当然一族は忌み嫌われ、まだ人権も確立していなかったような昔の時代には、我々一族への虐殺も多発してたと聞きます」
「な゛……」
「故に我が一族の末裔は、ほんの少数名。私もまた、そういった事件での数少ない生き残りの子孫という訳ですが」
「…………。そいつは、悲惨だったな」
喋りながらソウジは、自分の持つモンスターボールからエレブー♂を繰り出す。
「けどな、シラギ。時代は常に変わっていくものなんだ。だがテメーがそうやって人の心を弄んでいる内は、何をやったって変わらないぜ!」
「ククク、変わらなくて結構。私はこれでも、一族としての誇りを持ってますからねぇ。あなたの心も、再び食い破らせていただきますか……!」
ソウジのエレブーが走り出す。シラギのスリーパーも迎え撃つ。両者、共に10まんボルトとサイコキネシスといった攻撃技を放ち、相手めがけてぶつけあった。ズドォッ!!
「!?」
これにより、どちらのポケモンも一瞬怯む。だがソウジ側のが早めに体勢を立て直し、エレブーはすかさず2発目の10まんボルトを発射。敵スリーパーに直撃させた。
「何!?」
バチバチバチッ!! 電撃をまともに浴びたスリーパーは、防御の構えをするシラギと共に、後方数メートルへ吹っ飛ばされる。ズザザザっと、シラギは両足で踏ん張った。
「ぐっ……おのれ……!」
「ケッ! 俺だってな、有名な一流ポケモントレーナーとして名を馳せた身だ。不意打ちでなければ、テメーなんかに負けるか!」
「何を……! 獲物ごときが、いつまでも調子にのっててほしくはないですねぇッ!」
シラギは2匹目のスリーパーを繰り出すと、再び戦闘態勢に入った。
一方でシクー達3人は、後方よりバトルの様子を眺めていた。
……と、そこへ……
「ソウト……聞こえる……?」
「!!」
「……来て……」
不意に、ソウトの耳に届いた声。
シクーも、ソウトの様子が変わった事に気づいた。
「ソ、ソウト? どうかしたの?」
「今の声……スミレのだ」
「へ?」
ソウトはそのまま、ソウジ対シラギの戦いをよそに、部屋の中にあったエレベーターらしき物へと駆け足で向かう。
「って、ちょっと! ソウト!?」
ほっとく訳にもゆかず、シクーもソウトの後を追った。そして更に、ミカンもその後を追おうとするが……
「シクー! ソウト君!」
「ミカンさんは、親父を見ててくれ!」
「……え」
ソウトの言葉に、思わずミカンは足を止めた。
その様子をシラギは、バトルを続けながら横目で見ていた。シクーとソウトがエレベーターに乗るのを見届けた後に、彼は思わず笑い声を漏らし始める。
ソウジもミカンも、そんなシラギを怪訝そうな面持ちで見た。
「……ククク」
「あぁ? 何がおかしいんだ、シラギ!」
「ソウジさん。あなたの息子さん達は、自ら獲物として我が娘の元へと向かったようですよ」
「なっ!?」
「それに我が娘は、一族の中でも特に珍しい特殊能力を備えている。子供ながらに、この私に匹敵する程の素晴らしい力を秘めているのですよ。将来が楽しみな、自慢の娘ですからねぇ……クックックッ」
「自慢の娘……か。だったらそれは、こっちも同じ事だぜ」
ソウジのエレブーが、拳に雷を込め始める。
「!?」
「ソウトは……いや、今となってはシクーもミカンもだ。どいつも俺にとって、自慢の子供達なんでね。そう簡単に倒せると思ったら、大間違いだぜッ!! 雷パンチ!!」
バチバチバチッ……ズドォッ!! 次の瞬間、エレブーの放った一撃はシラギとスリーパーをぶっ飛ばしていた。
ラルガタワー最上階。コロシアム会場。
シクーとソウトを乗せたエレベーターは、自然とそこに到着した。そしてエレベーターを降りた2人の目に入ったのは、あの少女の姿。
「……スミレ」
「来てくれたわね、ソウト。私、信じてたわ。あなたの名前を呼び続けていれば、きっとここまで来てくれるってね」
「お前も……そうなのか? 俺は、獲物に過ぎないのか?」
ソウトは、思い切ってストレートにスミレに尋ねた。するとスミレは、少しばかり間を置いてから首を横に振った。
「ううん。私は、そんな事どうだっていい。私の、ソウトへ対する気持ちは偽りなんかじゃないわ」
「へ?」
「……ただ……」
するとスミレは、腰につけていたモンスターボールを手に持ち、中からスリープ♀を繰り出す。
「な゛!?」
「……催眠術」
その一言と同時に、スリープはシクーへ催眠術をかけた。
「う゛……う〜ん……ZZZ……」
「お、おい! シクー?」
催眠術を受け、そのままシクーは眠らされてしまう。ソウトは多少焦りを感じるが、そのまま続けられるスミレの言葉も耳に入れた。スミレの口調は、いつもの明るい雰囲気とは違い、どこか声のトーンが低い様子。
「ねぇ、ソウト。せっかくコロシアムに足を運んでくれたんだし、観客はいないけれど、私とバトルをしてくれないかしら」
「え……?」
「スリープ、サイコキネシス」
間髪入れず、スミレは攻撃をしかけた。ソウトもすぐさまサンド♂を繰り出し、応戦を開始する。
「うわ……っと! い、いきなり攻撃かよ!」
「油断してると、すぐに負けちゃうわよ」
「……上等だ。サンド、砂嵐!」
サンドは体の周囲に、多量の砂を発生させて巻き上げた。砂は相手のスリープの体力を徐々に削り、更にサンドの姿を隠す役割も果たす。
「サンドの特性:砂隠れだ。砂嵐を発生させる事で、回避率をアップさせる。……さぁ、そっちはどう来る?」
「さすがに、戦略を心得てるわね。だけど私のスリープは、心と夢を食らう一族のパートナーとして育てたポケモンよ。砂隠れ程度じゃ、この攻撃は防げないわ。……催眠術!」
ギンッ! と、スリープの目が光る。その瞬間、砂に隠れていたハズのサンドが、一瞬にして倒れ込んでしまう。そう、催眠術にかかり、眠り状態にさせられてしまったのだ。こうも簡単に破られるとなると、ソウトもさすがに慌てた。
「げげっ!」
「悪夢!」
更にスミレが、悪夢の追撃をかける。眠った状態のポケモンの体力を、徐々に削っていく技だ。
「クッ……。まずいな、このままじゃやられる!」
「残念だけど手遅れよ、ソウト。スリープ、夢食い!」
トドメの一撃として、スリープは夢食いを放った。眠らされて動けない上に次々と技を放たれては、サンドも為す術がない。そのまま夢食いの一撃で、サンドは体力を喪失。その場にのびてしまった。
「ヂュウゥ……」
「サ、サンド……」
こうして戦闘は終了する。ところがスミレは更に、ソウトめがけて……
「……催眠術」
「え゛!?」
そして次の瞬間、気づけばソウトは現実世界ではない所に立っていた。
「う゛……。ここは……俺の夢の中……?」
「そうよ。そして、私はこうやって他人の夢の中へ侵入する事ができる」
「!?」
すぐ目の前に、スミレが声と発しながら現れる。
「それが私に生まれつき備わった、心と夢を食らう一族としても特に珍しい特殊能力なの。今、私はあなたの夢の中へと侵入している。そこで私は、現実世界と同じように動く事ができるのよ。その上、いつでも夢の中から現実世界へ戻る事も可能。要するにいつでも夢から、早い話が眠りから覚めて、現実世界に戻れるという事なの」
「……なんかそれ、目覚まし時計要らずだな……」
「ふふっ、そう捉えれば便利な力かもね。でもソウトは、これを見てどう思う?」
「へ? ど、どうって……」
唐突な質問に、ソウトは戸惑う。
「不気味じゃないかしら? 恐いって思わない?」
「!」
「心と夢を食らう一族が持つのは、そういう力なのよ。だから昔から一族は虐げられている」
「だが、スミレ。だからって、お前等一族が一方的に被害者にはならないんじゃないのか? その一族も、人の心を食らうなんて事をしてきたんだろ。確かに昔は悲惨な事件もあったと聞いたが、厳しい言い方をすれば自業自得なんじゃないのか!?」
「分かってるわよ、そんな事。……でもね、今でさえ私は冷たい目で見られる。時代が変わっても、私達の見られ方が変わった訳じゃないのよ。それに私だって、こんな一族に生まれたくて生まれてきた訳じゃないものッ!!」
「……!! わ、悪い……」
急にソウトは罪悪感を感じ、スミレに謝った。
「…………。ううん、いいの。ソウトだって、私なんか恐いわよね?」
「!」
「……さようなら」
するとスミレの姿が、徐々に薄れ始める。ソウトの夢の中から、現実世界へ戻ろうとしているらしい。しかしそれを、ソウトは呼び止める。
「待て! スミレ!」
「……!」
「俺は……俺は、お前を恐いだなんて思わないからな! そりゃ最初にお前と会った時の態度には驚いたけどよ。けどお前、もしかしたら寂しかったんじゃないのか? こんな一族に生まれた事で、孤独感を味わってたんじゃないのか?」
中途半端かも知れないが、そこまでの言葉をソウトは発した。そのおかげか、スミレは最後に笑顔を見せたのだった。
「……ありがとう、ソウト」
次の瞬間には、ソウト自身も夢から覚めていた。既にその場に、スミレの姿は見られない。
「…………。スミレ、去っていったのか?」
それに対して答える者は、いなかった。ソウトは今一度、先程の夢の中で消えていくスミレの姿を思い出す。その時の、彼女の顔を。
「あいつ……泣いてたな……」
続く
ええと、意味不明な展開で終わってしまいました(駄)。もっと上手い具合にまとめたかったんですけどね……。
ここでゴッチャにならないように、オリジナルの要素とゲームの要素を、分けて解説しておきます。ポケモンコロシアム未プレイの方々は、よく知らない人もいるだろうし。……つか、説明するの遅いかな(汗)。
まず、オーレ地方に出てきた土地は、ほぼ全てゲームに出てきた物です。町外れのスタンド、フェナスシティ、パイラタウン、アゲトビレッジ、そしてラルガタワー。みんなポケモンコロシアムのゲーム内に存在してます。
強いて言うなら、シクー達が捕らわれ入れられていた牢だけはオリジナルですが。他にもバトル山やアンダーなど、話の中に登場させたかった場所はあったんですが、行くシーンを書いてる暇無くて(何)。本編でいつか登場するかなぁ???
一方で、登場キャラクターは大体オリジナル。『心と夢を食らう一族』なんてのも、実際のゲームにはいませんので、あしからず。
ただしギンザルさんだけはゲームキャラで、ポケコロ内にもパイラタウンで確かにいます。主人公にプラスルをくれたりしますし。ゴロツキは……微妙。パイラタウンに一応、ゴロツキっぽいのがゲームに登場してましたが。所詮ザコキャラだけど。
次回で遂に、アクジェネ番外編ストーリー『ポケットモンスター・ジェネレーション』は完結となります。
最終話「夢を目指す『世代』」を、是非ともお楽しみに♪ というか、ここまで読んだからには何としても読んで欲しいです。最後の『種明かし』(?)もありますので……大変でなければ是非。。