Chapter-19『点の穴!ミカサとコイチロウ再び!!』 (1) へんげのどうくつでユカリと別れたマサト達は、6のしまのみずのさんぽみちから南に向かっていた。 この道をまっすぐ進んでいけば、いよいよ遺跡の谷に出る。 マサト「そう言えば、遺跡の谷ってどういうところなんですか?」 トモヤ「遺跡の谷っていうのは、その内部に古代の遺跡が眠っているかもしれないといわれていることから、その名前が付いたんだ。そして、それを示す 建造物が、谷の中央部に存在しているんだよ。」 コトミ「古代の遺跡・・・ですか?」 トモヤ「ああ。点の穴といわれていて、入り口に不思議な点が描かれていることから、そう言う名前になっているんだ。でも、誰にも入り口を 開ける手段が分からなくて、中はどうなっているのか、誰にも知られていないんだ。」 コトミ「もしかして不思議な点って、以前ともしび山で見た点字のことですか?」 トモヤ「恐らく、不思議な点といわれていることから、そうかもしれないって私は思ってるんだ。だから、いつか点の穴に足を運んだら、この謎を 解明してみたいって思ってたんだ。そして今、私はこうして、マサト君やコトミちゃんと一緒に遺跡の谷に向かっている。あのとき果たせなかった ことが、今こうやってできそうな気がするんだ。」 マサト「確か以前、そう言うことを言っていましたね。6のしままでは行ったことがあるけど、あまり調べられなかったんでしたね。でも今回、こうして 僕たちと一緒に、点の穴の謎を解き明かすことができるかもしれないんですね。」 トモヤ「そうだね。さあ、マサト君、コトミちゃん。ここが遺跡の谷の入り口だよ。」 そこは岩山の中にあちこちの段差が広がり、簡単には進めそうもなかった。そして谷の中心部に、2本の柱に守られた構造物が存在していた。 あれが点の穴の入り口だろう。 マサト「ここにもいろんなポケモンが生息しているんだね。」 コトミ「そうね。ヤンヤンマやネイティもいるわ。」 コトミの言うとおり、ヤンヤンマやネイティだけでなく、ヤジロンやドーミラーなど、遺跡のイメージのポケモンも多数生息している。いかにもここに 何かしらの秘密が隠されていそうである。 トモヤ「あの柱のところが点の穴の入り口だよ。この辺は上り下りが激しいから、十分気をつけるんだよ。」 マサト・コトミ「はい。」 トモヤも言っているとおり、遺跡の谷は上り下りが激しく、その構造物まで行くまでにはかなりな遠回りを要することになった。それでもマサト達は ようやくその構造物、点の穴の入り口にたどり着いた。 マサト「ここが点の穴の入り口ですね。」 トモヤ「そうだよ。・・・扉は閉まっているし、簡単に飽きそうもないね。おや?」 トモヤが見てみると、扉のところに点字らしきもので何か書かれている形跡がある。 コトミ「もしかしたら、中に入るためのメッセージかしら。」 トモヤ「そうかもしれないね。・・・えーっと、『いあいぎり』?」 この扉の前でいあいぎりをすれば中に入れると言うことだろうか。 トモヤ「そうか、ポケモンがいあいぎりを使えば扉が開くって訳だね。行け、ドクロッグ!」 トモヤはドクロッグを繰り出した。 マサト「トモヤさんのドクロッグって、いあいぎりが使えるんですか?」 トモヤ「ああ。まあよく見ていなさい。ドクロッグ、あの扉にいあいぎりだ!」 ドクロッグがいあいぎりをした。 と、周りにものすごい地響きがして、扉がゆっくりと開いた。 コトミ「扉が開いたわ!」 マサト「この奥が点の穴ですね!」 トモヤ「ああ。きっとこの奥に、特別なサファイアが置かれているのかもしれない。行こう!」 マサト達は点の穴の中に足を踏み入れていった。 しかし、その姿を1匹のポケモンが見ていた。クロバットだ。もちろんトモヤのクロバットではない。そしてそばにロケット団員とおぼしき男女もいた。 ロケット団員♀「あのガキ、確かイザベ島でラルトスを取ろうとしたときに現れた小僧ね。しかもあのラルトス、小僧のポケモンになって、しかも サーナイトになってるじゃない。」 ロケット団員♂「あの遺跡の中には、確か特別なサファイアが眠ってるって聞いたことがある。あれはゲットする以外に道はない。行くぞ!」 ロケット団員の男女も、マサト達に気づかれないうちに点の穴に足を踏み入れていった・・・。 (2) マサト達は、6のしまの南部、遺跡の谷にある点の穴に足を踏み入れていた。 マサト「ここって、大昔の遺跡みたいだね。」 コトミ「そうね。そっか、それでこの辺りが遺跡の谷といわれているんだね。」 トモヤ「ああ。恐らくはこの遺跡が、昔の人々にとってとても重要な場所だったのは間違いないと思うよ。・・・あれを見るんだ!」 トモヤが指し示した先、そこには唐突に1つの石碑が建っていた。そして周りを見ると、いくつか、下に落ちる穴が見えているではないか。 マサト「これも点字でメッセージが書かれているのかなぁ?」 トモヤ「おそらくそうだろうと思うよ。ちょっと見てみよう。」 トモヤはその石碑に近づいて確かめてみた。 トモヤ「・・・なになに、『まえ』(前、※1)?」 コトミ「前って、もしかしてあたし達の見ている方を言っているのかしら。」 トモヤ「そうかもしれない。そして、正しい方向の穴から下に降りていくと、恐らくはサファイアが眠っていると思うよ。・・・あった!」 トモヤが石碑の後ろに回り込んでみると、やはりここにも穴が開いていた。ここから下に降りろと言うことだろうか。 トモヤ「きっとここから下に降りていけと言うことかもしれない。行ってみよう!」 まずトモヤが、続いてマサトとコトミも穴に飛び込んでいった。 穴から下に降りていくと、同じような石碑が建っており、やはり4方向に穴が1つずつ開いていた。要は石碑に刻まれている方向の穴を選んで下に 降りていけばいいと言うことだろう。 コトミ「やっぱり点字で何か書いてあるわ。」 トモヤ「これは『ひだり』(左)だね。」 指し示していた左の穴から下に降りると、また石碑と4つの穴が存在していた。 マサト「これは?」 トモヤ「『みぎ』(右)だよ。」 次は右の穴。と言うことは、次の石碑には『うしろ』(後ろ、※2)と書かれているのだろう。果たして再び石碑と4つの穴が存在していた。 トモヤ「やっぱり次は『うしろ』だね。と言うことは、前後左右、これで全ての方向が揃ったことになる。次はたぶんサファイアが眠っている場所かも しれない。行ってみよう!」 マサト達は後ろの穴から下に降りていった。 そこは、おそらくこの遺跡の最深部と考えられる場所で、1つの石の台座が存在していた。そして台座にも何か記されている。点字なのは間違いないだろう。 マサト「やっぱり点字だね。何か書いているよ。」 トモヤ「読んでみよう。・・・『ひかり かがやく ふたつの いし』『ひとつわ あかく ひとつわ あおく』 『ふたつの ちからで かこが つながり』『ふたりの ちからで ひかり かがやく』『そして あたらしい せかいが みえてくる』 『つぎの せかいを つくるのは あなただ』『もー はじまっている』」 (「光り輝く2つの石」「1つは赤く1つは青く」「2つの力で過去がつながり」「2人の力で光り輝く」「そして新しい世界が見えてくる」 「次の世界を創るのはあなただ」「もう始まっている」) マサト「2つの力で過去がつながり、2人の力で光り輝く・・・。2人って・・・?」 コトミ「あたしとマサト?それとも、宝石を探し出すのにここまで努力してきた、トモヤさんとミキさん・・・?」 トモヤ「いずれにしても、ルビーとサファイア、そしてダイヤモンドとパールが、このナナシマに古くから伝わる宝石だと言うことは間違いなさそうだね。 ・・・あれは!?」 向こうから青くきらめく光が見えた。 トモヤ「恐らくは特別なサファイアなのだろう。行ってみよう!」 マサト達はその青い光に向かって駆け寄った。 果たしてそこには、まばゆいばかりに青く光る宝石が置かれていた。ネットワークマシンを完成させるために必要な宝石の1つ、 サファイアと見て間違いない。 コトミ「きれいね・・・。ルビーのときもそうだったけど、美しいって言うより、神秘的で神々しいって言う表現がふさわしいと思うわ。」 マサト「早くこれをニシキ博士のところに持って行ってあげよう!」 トモヤ「ああ!」 トモヤがサファイアに手を伸ばしかけた、そのときだった。 男の声「そこまでだ!サファイアは渡さん!」 女の声「あたし達ロケット団が、このサファイアをいただいていくよ!」 マサト「お前達は、ミカサとコタロウ!」 コイチロウ「コイチロウだ!全く、コサブロウみたいに間違われるのは勘弁だ!」 コトミ「ミカサとコイチロウって!?」 マサト「昔、サトシやお姉ちゃん達と一緒に旅してたとき、ムサシとコジロウ、そしてしゃべるニャースがいつも僕たちのことを邪魔してたんだ。 あいつらはミカサとコイチロウと言って、ムサシやコジロウと同じ、ロケット団の一味なんだ!それで最初はこのサーナイトを奪おうとして 現れたんだよ!」 ミカサ「あーら、よく知ってるじゃないの。あたし達はね、このサファイア、そしてダイヤモンドとパールを手に入れて、ナナシマに眠る超古代文明を 甦らせるのよ!」 コイチロウ「そうだ!お前ら、サファイアと対になるルビーはどうした!?」 トモヤ「残念だがルビーはお前らのものにはならない!」 コイチロウ「何だと!?それならサファイアだけでもいただいていく!」 コイチロウはそう言うなりサファイアを持って行ってしまった。 マサト「ああっ、サファイアが!行け、サーナイト!サイコキネシス!」 サーナイトがサイコキネシスを放つ。サファイアはみるみるコイチロウの手を離れて行く。 ミカサ「そうはさせないわよ!ハッサム、でんこうせっか!」 ハッサムがでんこうせっかを放つ。空中に浮かんでいる格好となっていたサファイアをキャッチ。そしてそのままサーナイトにダメージを与えた。 マサト「サーナイト!」 サーナイトはまだ大丈夫そうだが、そうこうしている間にもロケット団は用意していたロープで地上に出てしまっていた。 マサト達も後を追って地上に出る。しかしときすでに遅く、ミカサとコイチロウはサファイアを持って飛行機型のメカに乗り込もうとしていた。 マサト「このままではサファイアが持って行かれてしまう!サーナイト、シャドーボール!」 サーナイトがシャドーボールを放った。が、そのメカに対しては大したダメージを与えられない。このまま指をくわえて見ているだけなのだろうか。 と、そのときだった。 女性の声「エーフィ、でんじほう!」 突然女性の声がしたかと思うと、空からでんじほうが放たれ、ロケット団が乗り込もうとしていたメカを木っ端微塵に粉砕してしまった。 果たして、何が起こったというのだろうか。 (3) 6のしまの遺跡の谷に存在する点の穴。そこに眠っていた特別なサファイアをロケット団のミカサとコイチロウが持って行ってしまった。しかし、 ロケット団が乗り込もうとしていた飛行機型のメカが、突如放たれたエーフィのでんじほうで破壊されたのだった。 マサト「でんじほうを使うエーフィ!?」 コトミ「もしかして・・・?」 マサト達が上を見上げると、そこには1匹のポケモンに乗った女性トレーナーがいた。ミキだった。 ミキ「あなた達みたいな悪いことをする人は、このあたしが許さないわ!行くわよ、エーフィ、ラティオス!」 マサト・コトミ・トモヤ「ミキさん!」 ミキ「うふふっ。間に合ったみたいね!」 マサト「間に合ったって・・・?」 ミキ「今はそんなことを言っている場合ではないわ!ラティオス、ラスターパージ!」 ラティオスがラスターパージを放った。 ミカサ「何よあんた!ハッサム、バレットパンチよ!」 ハッサムはバレットパンチで応戦する。ラスターパージをバレットパンチが打ち砕く格好となった。 マサト「僕たちもミキさんを援護するよ!サーナイト、マジカルリーフ!」 サーナイトがマジカルリーフを放つ。はがねタイプとむしタイプを併せ持つハッサムに対して効果は薄いが、後ろから攻撃されたことで 不意を打たれた格好となった。 コトミ「あたしも!エルレイド、サイコカッター!」 エルレイドもサイコカッターを放つ。 コイチロウ「くっ!邪魔はさせない!行け、クロバット!ヘドロばくだん!」 コイチロウはクロバットを繰り出した。クロバットはそのままヘドロばくだんを放ち、サイコカッターとぶつかって大爆発を起こした。 トモヤ「私もだ!行け、ニドキング!」 トモヤもニドキングを出して応戦する。 ミカサ「あの小僧、ほかに仲間がいたのね。ならまとめてやっつけるまでよ!行け、ドラピオン!」 ミカサはドラピオンを繰り出した。 コイチロウ「行け、ヘルガー!」 コイチロウはヘルガーを繰り出した。変則ダブルバトルと似た感じになる。 トモヤ「ロケット団は私たちをまとめて倒すつもりだ!気をつけるんだ!」 ミカサ「ドラピオン、あの兄ちゃんのニドキングにかみくだく攻撃!ハッサムは小娘のエルレイドにつばさでうつよ!」 ドラピオンはニドキングに、ハッサムはエルレイドにそれぞれ攻撃する態勢をとる。 コイチロウ「ヘルガーは小僧のサーナイトにあくのはどう!クロバットはあの姉ちゃんのエーフィにヘドロばくだんだ!」 続いてヘルガーとクロバットも攻撃態勢に入る。 マサト「サーナイト、かわしてシャドーボール!」 サーナイトはあくのはどうをかわして、シャドーボールを放つ。効果は今ひとつだが、それでもかなりのダメージを与えた模様だ。 ヘルガーはそのままはね飛ばされた。 コトミ「エルレイド、翼を受け止めて!」 エルレイドはハッサムの翼を受け止めた。 コトミ「行くわよ!エルレイド、サイコカッター!」 エルレイドが至近距離からサイコカッターを放った。やはり効果今ひとつながらもろに食らったハッサムは吹っ飛ばされていく。 トモヤ「ニドキング、メガホーン!」 ニドキングがメガホーンを放つ。ちょうどかみくだく態勢に入っていたドラピオンは容赦なく吹っ飛ばされてしまった。 ミキ「エーフィ、サイコキネシス!」 クロバットにエーフィのサイコキネシスが炸裂。効果は抜群だ。そして4匹のポケモンが1点に激突した。 ミキ「マサト君、準備はいい?」 マサト「はい!」 ミキ「エーフィ、でんじほう!」 マサト「サーナイト、サイコキネシス!」 エーフィのでんじほうがサーナイトのサイコキネシスでコントロールされ、ミカサとコイチロウのポケモン達に命中。その勢いでさらに ミカサとコイチロウ本人にも命中、2人はムサシとコジロウよろしく吹っ飛ばされていった。勢いでコイチロウが持っていた サファイアが手から落ちていった。 ミカサ「ああっ、サファイアが!」 コイチロウ「ケイ様、申し訳ありませんでした〜!」 ミカサ・コイチロウ「やな気分〜!」 その間にもサファイアは地面に向かって落ちていく。 トモヤ「行け、クロバット!サファイアを取り戻すんだ!」 トモヤはクロバットを繰り出した。出るなりクロバットは勢いよく飛んでいき、サファイアを無事取り戻すことができた。 トモヤ「良くやったぞ、クロバット!」 そしてミキがラティオスから下りて、マサト達に駆け寄る。 ミキ「マサト君達、大丈夫?怪我とかはなかった?」 マサト「はい。大丈夫です。でもどうしてここが・・・?」 ミキ「たんじょうのしまの遺跡で、あたし、不思議な光景を見たの。遺跡みたいな場所に妙な制服の2人組が現れて、サファイアを持って行く ところだったわ。きっと以前マサト君達が言ってた6のしまの遺跡だって思って、それでこのラティオスに乗ってやってきたのよ。 間に合ってよかったわ。」 コトミ「このポケモンがラティオス・・・?」 コトミはポケモン図鑑を取り出してチェックした。 ミキ「うん。ホウエン地方の空を飛び回ると言われているの。ジョウト地方にあるアルトマーレでは護り神とされているポケモンよ。あたしが以前 アルトマーレを訪れたとき、この子があたしになついたの。それで一緒に行くことにしたのよ。」 マサト「そこまで珍しいポケモンを使いこなすなんて、ミキさん、やっぱりすごい!」 トモヤ「それでミキさん、たんじょうのしまの遺跡で、何か分かったことはありましたか?」 ミキ「点字でだけど、ダイヤモンドとパールのあるところが分かったわ。4のしまと5のしまの間にあるへそのいわよ。」 マサト「あのとき船から見た、あの場所のことですか?」 トモヤ「ああ。あそこにはきっと何かがあると思っていたが、やっぱりダイヤモンドとパールが眠っていたのか・・・。」 ミキ「それで、あの島にはダイヤモンドとパールを護るために、ホウオウとルギアが棲んでいるって書かれていたわ。そして遺跡の中にも、ディアルガと パルキアの絵が描かれていたわ。きっとジョウトとシンオウの伝説は、どこかでつながっているんだと思うわ。」 マサト「ホウオウとルギア・・・?」 コトミ「ディアルガとパルキア・・・?」 トモヤ「ホウオウとルギアは、ジョウト地方に伝わる伝説のポケモンで、ディアルガとパルキアは、シンオウ地方の時空伝説に伝えられるポケモンだよ。 3年前、ギンガ団と言う組織がディアルガとパルキアを甦らせて、新しい世界を創ろうとして呼び出したことがあるんだ(※3)。あのときの 事件は『ギンガ団事件』って言われてるんだ。」 マサト「そうだったんですか・・・。」 コトミ「それで、ロケット団はサファイアを使って、何をたくらもうとしていたのですか?」 ミキ「おそらく、このサファイアはもちろんだけど、ダイヤモンドやパールにも特別な力が秘められているんじゃないかしら。ネットワークマシンを 完成させるほどの力を秘めているから、ロケット団みたいな組織の手に渡ったら大変なことになると思うわ。それよりも、早くサファイアを ニシキ博士のところに持って行きましょう!」 マサト・コトミ・トモヤ「はい!」 こうして、マサト達はミキの協力もあり、サファイアを取り返すことができた。 向かうは1のしま。サファイアをニシキ博士に渡したら、いよいよ次はへそのいわだ。 ミカサ「申し訳ありませんでした、ケイ様・・・。」 コイチロウ「後一歩のところだったのですが、思わぬ邪魔が入ってしまいまして・・・。」 ケイ「しょうがない。この俺が直々に足を運ばねばならぬようだな。サファイアはどうでもよい。ナナシマに眠る超古代文明、それを甦らせるのに、 あのダイヤモンドとパールが必要なのだからな。はっはっはっ・・・。」 ケイの後ろでは、モニターにナナシマの地図が表示されており、へそのいわの地図が不気味に映し出されていた・・・。 (※1・2)「点字の表記について」 ファイアレッド・リーフグリーンでは、方向がそれぞれ「うえ(上)」「した(下)」となっていましたが、ここではマサト達の視点に合わせた表記で 統一することとします。 (※3)「ギンガ団事件について」 初出の時点ではギンガ団編が完結を見ていなかった(テレビ東京系で2009年11月5日・12日(12日は1時間スペシャル)に放送、地方各局でも 数週間の遅れで放送)ため、幾分かラフな描写にとどまっていますが、ここではアニメの3年後という視点から「ギンガ団事件」として 呼ばれていることにします。 <初出> (1):2009年10月17日、(2)・(3):2009年10月18日、いずれも旧ぽけあに掲示板にて掲載。