Chapter-22『ルギアとホウオウ!ネイス神殿・最終決戦!!(前編)』 <はじめに> この内容には、前・後編通して某ジ○リ映画のオマージュ的表現が多数含まれております。 元ネタは恐らく誰でも知っている内容ですが、元ネタをご覧になったことがない方は十分注意してお読みくださいませ。 (1) マサト達は、ロケット団幹部・ケイが甦らせてしまったネイス神殿に乗り込むべく、ニシキ博士の船に乗り、へそのいわから南西の方向に向かって 船を進めていた。 コトミがへそのいわの地下から持ってきたパールは、一筋の光を放ち続けており、ネイス神殿の場所を指し示している。 コトミ「この光の方向をたどっていけば、ネイス神殿に入れるんですか?」 ニシキ博士「ああ。おそらく神殿の中にある何かと反応しているんだろう。後は船を真下まで近づけて、そこからポケモンに乗って空を飛んでいけば、 直接中に入れなくても、屋上に入ることができるだろう。」 マサト「サーナイト、ここからは強い敵がたくさんいると思うから、気を引き締めて行こうね。」 サーナイトは船が進む方向を見つめてうなずいた。 トモヤ「ロケット団は、ケイって言う幹部以外にも腕の立つ連中を送り込んでいると思う。だから生半可なレベルでは太刀打ちできないと思う。 気をつけていこう!」 と、船が突然大きく揺れた。 マサト「何!?」 ミキ「みんな、あれを見て!」 ミキが指さした方向、ちょうど光の差すネイス神殿のある方向から左手で、海水が大きく盛り上がり、中から1匹の大きなポケモンが現れたではないか。 ルリカ「あれはジョウト地方に伝わる伝説のポケモン、ルギアよ!」 ここからでは小さく見えるが、ジョウトに古くから伝わる、海の神と伝えられているポケモン・ルギアが、海中から姿を現したのだった。 コトミ「あれが・・・、ルギア!?」 ルギアはどことなく怒りに震えている様子だった。その証拠として、姿を現すなりルギアは強烈なはかいこうせんを放ったではないか。 はかいこうせんはネイス神殿の方向に向かって飛んでいく。 ユカリ「ルギアはきっと、ダイヤモンドとパールが引き離されたことで怒りをあらわにしているんだと思うわ。怒りの原因はロケット団に あるのかもしれないし、もしかしたらパールを持っているあたし達に向かって攻撃するかもしれないわ。気をつけてね!」 見ている間にもルギアは攻撃を連発している。どうやらマサト達の船ではなく、ネイス神殿の方向に向かって攻撃をかけているようだ。 マサト「ルギアはロケット団に対して攻撃しているのかなぁ・・・?とするとホウオウも現れると思う。ルギアがロケット団に対して攻撃するなら、 もしかしたらホウオウが僕達を狙うかもしれないから、気をつけよう!」 その様子をネイス神殿から見ていたケイ。 ケイ「ちっ、いまいましい。古代文明の技術を集めたネイス神殿。その力を甘く見てもらっては困る!海の神といえど私の敵ではない!食らえ!」 ケイがダイヤモンドを石盤の1つにかざす。すると神殿から強烈なビームが放たれたではないか。 ビームはルギアを狙っていたが、ルギアはすんでの所で攻撃をかわし、ビームはそのまま後ろの海に消えた。 マサト「ルギアが狙われている!」 ユカリ「このままではルギアがやられてしまうわ。あたし達も手助けしないと!」 ニシキ博士「待て。あれは神殿から直接放たれている攻撃だ。」 一同「神殿から直接?」 ニシキ博士「ああ。恐らくネイス神殿を生み出した古代人は、今のポケモン達が覚えている技についても熟知していたのだろう。 そして、そのポケモンに対して有利な技を自分たちでも使えるところまで、文明が進んでいたのだろう。」 ルリカ「じゃあ、岩山でも言っていた、『古代人がレジロック・レジアイス・レジスチル、そしてレジギガスを生み出した』って言うのは・・・?」 ニシキ博士「古代人の技術が、太古の岩肌、氷山、そして鋼鉄に生命を与え、そしてそれを司る巨人を作り出したのだろう。 しかし、古代人はその力が悪用されることをおそれて、その3匹を封印したのだろう。そして封印が解き放たれることのないよう、 レジギガスもまた封印したのだろう。」 ミキ「つまり、あの攻撃を止めるためには、やはりあの神殿の中に入って、直接装置を止めないとだめなんですね。」 ユカリ「みんな、後ろを見て!」 ユカリが進行方向と反対側の窓を指さした。遠くから虹色のポケモンが迫っている。ホウオウだ。 ホウオウもまた怒りに震えている様子が見て取れる。証拠にホウオウは大きな翼から強烈な炎を放った。せいなるほのおだ。 コトミ「せいなるほのおだわ!」 それはもちろんケイも見ていた。 ケイ「ホウオウもお出ましか。ならこれでも食らえ!」 神殿から強烈な水の大砲が発射され、ホウオウに迫る。しかしホウオウも攻撃を危ういところでかわした。 マサト「ルギアとホウオウ、2匹ともロケット団に狙われている・・・。」 コトミ「もし2匹とも捕らわれたら、どうなるの?」 ミキ「すぐには何も起こらないと思うけど、でも虹のポケモンと海のポケモンが同時に捕らわれたら、世界は急激な気候の変動に見舞われると思うわ。 マサト君達は、かつてオレンジ諸島を中心に発生した深層海流の異常って知ってる?」 マサト「いいえ。まだ小さかったので、覚えていないです。」 コトミ「あたしもです。」 ミキ「ジラルダンって言うポケモンコレクターが、特別なポケモンを自分の手にしたいといって、オレンジ諸島のアーシア島に眠る伝説の鳥ポケモンのうち、 ファイヤーとサンダーを捕らえてしまったの。その結果、世界は急激な気候の変動に見舞われたんだけど、最後は炎、雷、氷の3つの宝玉の力で 異変は収まったのよ。そのときサトシ君が大活躍したのよ(注:幻のポケモン・ルギア爆誕より)。」 マサト「えっ、あのサトシが?そっか、サトシも僕やお姉ちゃんと旅をする前から、いろんなところに行って、そしていろんなことを経験したんだね。」 ミキ「うん。それより、早く神殿に乗り込んで、ロケット団を止めなきゃ、世界はオレンジ諸島のとき以上のことになってしまうと思うわ。急ぎましょう!」 怒りをあらわにネイス神殿に攻撃を加えるルギアとホウオウ。そして世界を意のままに支配しようとするケイとロケット団。そして、ケイの野望を 阻止するべくネイス神殿に乗り込もうとするマサト達。果たして、何が待ち受けているのだろうか。 (2) マサト達はニシキ博士の船に乗り、空中に浮かぶネイス神殿のちょうど真下に到達した。 ネイス神殿は下から見ると半球体の構造になっており、そこからときたまビームや水の大砲が発射されている。 そして怒り狂うルギアとホウオウが神殿に向かって攻撃を放ち続けている。 ニシキ博士「ここからなら上に飛んでいけるだろう。君たちは、空を飛ぶポケモンを持っているかい?」 マサト「いえ。トモヤさんのクロバットでしたら、単独で空は飛べそうですが、人を乗せるとなると・・・(※)。」 ミキ「あたしのラティオスがいるじゃない。さっきのバトルでだいぶ傷ついたけど、でも大丈夫よ。空を飛んで神殿の中に行けると思うわ。」 ユカリ「あたしのムクホークもいるわ。大丈夫よ!」 ルリカ「私もこの子がいるわ。お願い、トロピウス!」 ルリカはトロピウスを繰り出した。 コトミ「ダイヤモンドやパールを探していたのはあたし達なのに、こんなときにミキさん達の手を借りてしまうなんて・・・。」 ミキ「ううん。あたし達だって、手がかりを探すためにナナシマを回っていたのよ。そして今、こうしてロケット団を相手にみんなが努力しているじゃない。 あたし達が協力すれば、きっとダイヤモンドを取り返せると思うわ!」 マサト「ありがとう。じゃあ行くよ!」 ユカリ「マサト君、サーナイトをここに置いてくれるかなぁ?」 マサト「えっ、どうして・・・?」 ユカリ「あたし達がムクホーク達でマサト君達を神殿の中に上げた後、あたし達が神殿に乗り込むときに、サーナイトのテレポートを使うのよ。 力を貸してくれる?」 マサト「はい!サーナイト、お願いだよ!」 サーナイト「うん!」 こうして、マサトはミキのラティオス、コトミはルリカのトロピウス、トモヤはユカリのムクホークに乗り、ネイス神殿の入り口に向かうことになった。 マサト「ラティオス、行くよ!」 コトミ「トロピウス、お願い!」 トモヤ「ムクホーク、頼んだっ!」 3匹はマサト達の声を理解したのか、高く飛び上がっていった。その間にも半球体のドームからの光線とルギア・ホウオウの攻撃の応酬が飛び交っている。 ニシキ博士「・・・どうやら、私が手助けできるのはここまでかもしれないな。これ以上は私が行っても足手まといになるかもしれない。私はここに残って みんなからの連絡を引き受けることにしよう。」 ユカリ「そうですか。何かありましたら連絡を入れます。」 ルリカ「後は私たちが協力して、必ずダイヤモンドを取り返して見せます。四天王の名にかけて!」 ニシキ博士「よく言ってくれた。ミキさんはバトルとコンテストの両方で名前の知れたトレーナー、ルリカさんはジョウトリーグの四天王。 そしてユカリさんはトップコーディネーターだったな。あなた達も協力してくれたことにとても感謝している。」 ミキ「はい。ありがとうございます。」 そのとき、ニシキ博士のポケギアに通信が入った。マサトだった。 マサト「今、ネイス神殿の入り口に到着しました!お願いします!」 ミキ「着いたのね。じゃああたし達も行くわ!サーナイト、よろしくね!」 サーナイトはうなずいた。 ミキ「サーナイト、マサト君達のところまでお願い!テレポート!」 瞬間、サーナイトとミキ達の姿が消えた。それを見ながらニシキ博士は一言言った。 ニシキ博士「頼んだぞ・・・。君たちにこの世界の命運がかかってるんだ。」 ミキ達もサーナイトのテレポートでマサト達に合流した。 マサト「あ、ミキさん!」 コトミ「ルリカさんにユカリさんも!」 ミキ「ここがネイス神殿ね。古代文明の遺跡って言う感じがするわ。見て。長い間海で眠っていたけど、足下にもポケモンの絵が描かれてるわ。」 ミキの言っている通り、マサト達の足下にポケモンの絵が描かれた石版がはめられていた。それは何と、ホウエン地方の伝説に刻まれたポケモン、 グラードンとカイオーガだった。 ルリカ「グラードンとカイオーガの絵だわ!」 トモヤ「恐らく、ここは超古代文明でもっとも栄えていた場所であり、またその中心となっていた場所だろう。もうロケット団はこの中に入り込んでいる。 奥に進めばあのケイも現れるに違いない。心していくんだ!」 一同「はい!」 ついに古代文明の中心・ネイス神殿に乗り込んだマサト達。奥にはネイス神殿を手に入れたケイの姿があるのは間違いない。そしてそこまで行くまでに ロケット団との対決もあるだろう。果たして、マサト達はダイヤモンドを取り返すことはできるのだろうか。 (3) ネイス神殿の最奥部。ケイはルギアとホウオウの激しい攻撃に対して、石盤にダイヤモンドを当てて水の大砲やビームを放っていた。 ケイの視界、前方右側は外の様子を映し出す画面が映っており、ルギアやホウオウにビームや水の大砲が発射されていく様子が映っている。 しかしルギアとホウオウはすんでの所で攻撃をかわしているため、攻撃は命中しない。 ケイ「いまいましい!海の神や虹色の翼が現れようが、この私の敵ではない!」 ケイは石盤にダイヤモンドをかざす。 と、ダイヤモンドが突然ケイの後ろに向かって光を放ったではないか。 ケイ「何だ!?」 思わず後ろを振り向くケイ。そこには1枚の大きな壁が立ちはだかっており、中には入れそうにない。しかしダイヤモンドの光は確実にその中に向かって 放たれていた。恐らくこの中に、ダイヤモンドと共鳴する何かが隠されているのだろう。 ケイ「この奥にもまだ何かがあるのか。この俺にその姿を見せよ!」 光の差す壁に向かって叫ぶケイ。と、次の瞬間その壁が上下に大きく開き、隣の部屋につながる通路が現れた。 通路を進んでいくと、大きな部屋に出た。そこにはダイヤモンドやパールとはまた違った、光を放つ宝石が置かれていた。 ケイ「これは・・・!ネイス神殿を支えていた古代の宝石、プラチナか!」 プラチナは神殿の中央を支える大きな柱に守られる形で光を放っていた。ということは、ここがまさしくネイス神殿の中枢だということだろう。 ケイ「プラチナとダイヤモンドが反応している・・・!この俺こそが、この世界を支配する王なのだ!」 一方、神殿の入り口では、コトミが持っているパールも激しく反応していた。 コトミ「何・・・?パールが強い光を放ってるわ!」 パールはへそのいわのとき同様、一筋の光を放っている。恐らくは何かがパールを、そしてマサト達を導こうとしているのだろう。 マサト「神殿の中に続いている・・・。きっとこれをたどって行けば、ロケット団が待つ神殿の中枢に行けるんだと思う。だけど気を引き締めないと、 強力なポケモンにやられてしまうかもしれないから、気をつけよう!」 ミキ「そうね。それに古代人が仕掛けた罠があるかもしれないから、罠にも気をつけようね!行ってらっしゃい、ルカリオ!」 ミキはルカリオを繰り出した。 トモヤ「ルカリオは波導を操るポケモン。波導の力で罠を見つけようという作戦ですね。」 ミキ「うん。あたしもたんじょうのしまではルカリオの波導を使って、罠がないか確かめたのよ。幸いにして罠はなかったし、ダイヤモンドとパールに つながる手がかりを得ることができたわ。ルカリオ、波導で罠がないか調べてくれる?」 ルカリオはうなずいた。 ユカリ「ルカリオ、よろしくね!それじゃ、行きましょう!」 ネイス神殿の内部は、遥かな超古代文明の時代にホウオウとルギアを奉るための神聖な場所として建てられた名残からか、至る所に伝説・幻のポケモンと 呼ばれるポケモンの絵が残されていた。海の底で長い年月を過ごしていたのは間違いないのだが、海水に錆びることもなく、絵はほぼ原形をとどめている。 ルリカ「古代人って、私たちからは想像もつかないほどの高い文明を誇っていたのね。普通深い海に長い間眠っていたら、この絵だって錆びて原形を とどめてないかもしれないけど、ちゃんと元の絵をとどめているわ。」 ミキ「そうね。あれはグラードンとカイオーガの絵だわ。外にも描かれていたわね。」 と、神殿全体が何かの衝撃を受けたのか、激しく揺れた。 コトミ「何、この揺れ!?」 マサト「きっとルギアかホウオウが技を放ったんだ!そして神殿に命中したんだと思うよ!」 ユカリ「気をつけて!かなり大きいわ!」 しばらくすると揺れは収まった。ルギアとホウオウの攻撃はすさまじかったのだろう、上から天井の小さなかけらが落ちてきた。 トモヤ「ルギアとホウオウはかなり怒っているんだな。ダイヤモンドとパールは長い間へそのいわで眠っていた。ネットワークマシンの完成のために 使うならまだしも、ロケット団は自分たちの野望のためにダイヤモンドを使ってしまったのだからな・・・。」 コトミ「みんな、急ぎましょう!パールはこの奥をずっと指しているわ!」 パールの光は奥に向かって一筋に続いている。 マサト「行こう!」 その頃、ロケット団の飛行艇では、ケイがなかなか戻らないのを不審に思った団員がケイを呼びに行こうかと考えていた。 その中にはあのミカサとコイチロウもいた。 コイチロウ「ケイ様、なかなか戻らないな・・・。」 ミカサ「こうなったら私たちが呼びに行きましょう。そして私たちもこの神殿から世界を支配するのよ!」 ロケット団員A「そうだ。ケイ様だけが手柄を取るとは考えられない。行ってみよう!」 ロケット団員B「ああ!」 ミカサとコイチロウは見張り役や万一のときのサポート役を飛行艇に残し、10人ほどの団員を連れて神殿内部に入っていった。 ミカサとコイチロウ達が入った通路もやはり一本道になっており、恐らく中心部につながる通路とはどこかで合流するものと見られた。 ロケット団員C「この奥のはずだが・・・。」 コイチロウ「まさか!ケイ様は俺たちを見捨てることなどあるわけがない。あるわけが・・・。」 そのとき、何者かの声が響いた。 何者かの声「ようこそ、諸君。」 ミカサ「ケイ様!?」 コイチロウ「どこにいるのです!お姿を!」 ケイは姿は見えないが、声だけが響いている。一方のケイはというと、プラチナのある部屋でつぶさにミカサとコイチロウ達の様子を見ていたではないか。 ケイの声「奥に進む通路は、ちゃんとありますよ。」 と、ミカサとコイチロウ達の横、壁と見られていた部分が消え、奥に続く1本の道ができあがった。中に入れと言わんばかりである。 ケイ「さあ。何をためらうのです。中にお入りください、諸君。」 ミカサ「行くわよ、みんな!」 コイチロウ「おう!ケイ様は中にいるぞ!」 ミカサとコイチロウ、そして団員達も中に入っていく。 コイチロウ「ケイさ・・・、あれ?何だ、ここは?」 ミカサ「ケイ様!お姿をお見せになって!」 ミカサとコイチロウ達が入っていった場所は1つの部屋になっていたが、ケイはもとより、マサト達の姿はもちろんのこと、 人っ子一人見当たらないではないか。これは一体どういうことだろう。 ミカサ「見て!あそこから外の様子が見えるわ!」 ミカサが指さしたところは、ちょうど外の様子をうかがい知ることができる透明な仕切りがされていた。外から見ると外壁と同じ色になっていたが、これは 恐らく一方透明の構造になっているのだろう。 外の様子をのぞいてみると、どこまでも青い空と果てない海が続いており、その中で2匹のポケモンが神殿に向かって攻撃を放つ様子がうかがえた。 やはりルギアとホウオウは怒りに充ち満ちた様子で攻撃を放っている。 ケイ「お静かに・・・。」 と言いながら実体のないケイが天井から現れたではないか。 その他のロケット団員「おい、どうしてケイ様が上から・・・!?」 ミカサ・コイチロウ「どうなされたのです、ケイ様!?」 ケイ「君たち、言葉を慎み給え。ネイス神殿の正当なる後継者たるこの俺の声が聞こえないのか!?」 コイチロウ「ケイ様!気でも狂ったのですか!?」 ミカサ「姿を見せて!」 ケイ「はっはっは。ネイス神殿の復活を祝って、この神殿に秘めたる力を見せてやろうと思う。ルギアとホウオウよ、これでも食らえ!!」 ケイが石盤にダイヤモンドをかざすと、半球体のドームから黒い闇の固まりが放たれたではないか。しかもそれはそのままルギアとホウオウに向かって 襲いかかった。果たして、何が起ころうとしているのだろうか・・・。 後編に続く。 <文末案内> 作中の(※)で表した注、並びに初出年月日は、後編でまとめて表記することにします。