Chapter-23:総集編『ナナシマ!遥かなる旅路の果てに!!』 マサト「僕がポケモントレーナーになったら、迎えに行くからね・・・!」 ラルトス「約束よ。必ず私を迎えにきてね・・・。」 ホウエン地方・トウカジムのジムリーダー、センリを父に、「ホウエンの舞姫」の異名を持つトップコーディネーター、ハルカを姉に持つ少年・マサト。 彼のポケモントレーナーとしての旅は、このときすでに始まっていたのかもしれない。 3年前、マサトはまだ自分のポケモンを持てないながらも、今やポケモンマスターとなったサトシ、世界に名だたるトップブリーダーとなったタケシ、 そして姉のハルカと一緒に、ホウエン地方、そしてカントー地方を冒険した。トウカシティの自宅に帰った後は、あのときラルトスと交わした 約束を胸に、ポケモンの世話に明け暮れていた。 そしてマサトも10歳となり、約束を果たすべく、かつてラルトスと初めて出会ったイザベ島に向かった。しかし、そこにかつて何度も冒険に 立ちはだかったあのロケット団が乱入した。 だが乱入したのは、ムサシとコジロウでもなければヤマトとコサブロウでもない、全く別の団員・ミカサとコイチロウだった。しかしマサトはキルリアや サーナイト、そしてエルレイドの協力を得て撃退。晴れてラルトスはマサトの最初のポケモンとなった。 現在のマサトの手持ちポケモンは、このラルトスが進化したサーナイト、1のしまのほてりの道でゲットしたフカマルが進化したガブリアス、 3のしまでゲットしたスリーパー、4のしまのいてだきの洞窟でゲットしたユキワラシ、5のしまの水の迷路でゲットしたギャラドスの5匹だ。 コトミ「あたしとマサト、お互いのポケモン同士仲良くなれば、いろんな困難にぶつかっても、お互いに力を合わせて乗り越えていけると思うわ。ね!」 そしてもう1人、ポケモントレーナーとなって旅立った少女がいた。カントー地方・タマムシシティ出身のコトミ。彼女もまた、昔仲良くなったラルトスと 再会を約束して別れ、そしてポケモントレーナーとなったときに最初のポケモンにしたのだった。 トレーナーとしての実力をつけながらも、ポケモンコンテストにも興味を持ち、7のしまで行われるナナシマ・バトルチャンピオンシップスにも 参加を決意したコトミ。現在の手持ちポケモンは、ラルトスが進化したエルレイド、ほてりの道でゲットしたナックラーが進化したフライゴン、 5のしまの思い出の塔でタマゴから生まれたイーブイ、水の迷路でゲットしたミロカロス、6のしまのしるしのはやしでゲットしたヘラクロスの5匹だ。 トモヤ「いろんなポケモンを捕まえて、たくさん育てる。それがトレーナーとしても、コーディネーターとしても大事なことだからね。」 マサトとコトミの旅に加わった青年がいた。ナナシマに眠る特別な宝石、ルビーとサファイア、ダイヤモンドとパールを求めるトモヤだ。 トモヤの現在の手持ちポケモンは、長年のパートナーと豪語するニドキング、かつてシンオウでゲットしたドクロッグ、そして1のしまのともしび山で ゲットしたゴルバットが進化したクロバットの3匹だ。 マサト達はナナシマを巡り、1のしまのともしび山に眠っていたルビー、6のしまの点の穴に隠されていたサファイアを手にすることができた。 ミキ「あたしはミキ。マサト君って、ハルカちゃんの弟さんでしょ?」 ルリカ「私はルリカ。ジョウト地方の四天王を務めてるのよ。」 ユカリ「あたしはユカリ。周りではトップコーディネーターって言われてるけど、まだそこまで言われるほどの実力はないって思ってるわ。」 そのマサト達の冒険を優しく見守るトレーナーがいた。ポケモンバトルとポケモンコンテスト、両方の道を極めようとするミキ。 くさタイプを操るジョウトリーグ四天王、ルリカ。そしてトップコーディネーターとして活躍するユカリの3人だった。 かつてポケモンリーグやグランドフェスティバルで互いに技を磨きあい、友情を深めた3人。ポケモン達を信じ、ポケモン達と共に冒険を重ねた3人は、 互いに親友でもあり、また一番のライバルでもある。 彼女達が一番のパートナーとしているのは、ミキはエーフィ、ルリカはメガニウム、ユカリはカメックス。いずれマサト達の前に立ちはだかることだろう。 ケイ「ナナシマに眠る超古代文明、それを甦らせるのに、あのダイヤモンドとパールが必要なのだからな。はっはっはっ・・・。」 マサト達が手に入れたルビーとサファイア。だが、それはロケット団の陰謀との戦いの始まりを意味していた。 かつてマサトが、サトシ達との旅の途中、幾たびも現れてはピカチュウの10まんボルトで吹っ飛ばされていたロケット団。 しかし、マサト達が対峙したのは、ムサシとコジロウではなく、ロケット団の幹部にしてナナシマ支部長の座に座っていたケイだった。 ケイ達は、マサト達が探し求めていた特別な宝石のうち、ダイヤモンドとパールを使って、ナナシマに眠っていた超古代文明・ネイス神殿の 復活をたくらんでいた。そしてマサト達より一足早くダイヤモンドを手に入れてしまい、ネイス神殿が永い眠りから開放されてしまった。 ダイヤモンドを取り返すべく、ミキ達と共にネイス神殿に乗り込んだマサト達。そこに舞い降りたのは、ジョウト地方に伝わる伝説のポケモン・ ルギアとホウオウだった。だが、ネイス神殿を手中に収めたケイは態度を一変、部下を捨てて自分だけがこの神殿を支配しようとしたのだった。 しかし、ダイヤモンド、パール、そして神殿に納められていた第3の宝石・プラチナと共鳴したマサト達の活躍の結果、ネイス神殿は崩壊。 ケイの野望は無数のがれきと共に消えていった。 ケイ「ああぁ!目がぁ、目がああぁぁ!!」 海に落ちていく部下を「ゴミ同然」と表現したケイ。だがケイもまた海に落ちていったのである。 ケイ「あ、ああ!目が、あっああああ、あぁぁぁ!!」 そして、ニシキ博士の悲願でもありトモヤが夢見ていたネットワークマシンの完成にこぎ着けたマサト達。彼らが次に向かうのは、ナナシマで初めてとなる ポケモンリーグとポケモンコンテストの公式大会、ナナシマ・バトルチャンピオンシップスだ。 ポケモン達と一緒の旅。それは長く、遠い道のりになる。しかしそれは、また数多くの出会いと友情の物語でもある。 遠いシンオウの遺跡にはこう刻まれている。「すべての命は、別の命と出会い、何かを生み出す」と・・・。 Chapter-24に続く。 【今後のラインナップ】 1:「ナナシマ・バトルチャンピオンシップス(Chapter-26〜Chapter-37)」 マサト達はいよいよナナシマ・バトルチャンピオンシップスに出場する。 新たなるライバルが続々登場、マサト達も強敵を相手にバトルすることに。そしてコトミはコンテスト大会でユカリと相まみえることになった。 ミキとルリカの親友にしてトップコーディネーターでもあるユカリを相手に、コトミはどう言ったバトルをするのであろうか。 2:「ナナシマリーグ設立(Chapter-38)」 バトルチャンピオンシップスも終わり、一行はそれぞれの道に向けて歩むことになった。 そして、ナナシマに新たなポケモンリーグが設立されることになったが、ジムリーダーに選ばれたのは、意外な人物だった。 3:「ミキとセンリのジムバトル(Chapter-39)」 かつてミキがホウエンリーグに挑戦するとき、出場するための8つのバッジのうちに入っていなかったトウカジムのバランスバッジ。 そのバランスバッジをかけて、マサトの父にしてトウカジムのリーダー・センリにミキが挑むことになった。 センリの強さはかつてサトシがバトルしたときとは段違いになっていた。果たして、この勝負の行方は・・・。 4:「ライバル対決、そして・・・(Chapter-41,43(予定))」 コトミとルリカがポケモン1体ずつでバトルすることになった。コトミはエルレイド、ルリカはメガニウムで勝負に挑む。 そして、マサトとミキが6VS6のフルバトルに臨む。歴戦をくぐり抜けたミキを相手に、マサトはいかなるバトルを見せるのだろうか。 『Our Future 〜3 years after〜』ナナシマ編、2010年7月完結。 <初出> 【総集編】:2009年11月28日、旧ぽけあに掲示板にて掲載。【今後のラインナップ】:書き下ろし。