Chapter-39『トウカジム!ケッキングVSエーフィ!!』 (1) ナナシマ・バトルチャンピオンシップスに参加したマサト。そしてバトル大会優勝を果たしたミキ。2人は7のしまの港から船に乗り、一路、ホウエン地方のトウカシティに向かっていた。 船は島を離れ、夕暮れの海に向かってこぎ出していく。コトミやトモヤと出会い、ルビー、サファイア、ダイヤモンド、パールを探し求め、そしてバトルチャンピオンシップスの激闘を繰り広げた ナナシマ。そのナナシマの島々が、次第に視界から離れ、遠ざかっていった。 やがて島の明かりが見えなくなる頃、日は完全に水平線に沈み、辺りは一面夜の海が広がっていた。 空には無数の星々が光っており、月の光に照らされて、海は幻想的な光景を醸し出していた。 その光景を見ながら、マサトはミキに聞いてみた。 マサト「そう言えばミキさんって、いつも赤いドレスを身にまとっていますけど、理由があるんですか?」 ミキの服装は、肩が大きく露出しており、胸と背中がVの字になった、赤いイブニングドレス。足首から太ももの辺りまで入った長いスリットが印象的だった。そのままコンテストの衣装として 使用しても十分通用する。 ミキ「うん。あたしも、トレーナーとして駆け出しの頃は普段着で冒険してたわ。だけど、あるときポケモンコンテストに出場して、それにふさわしい服装を選ばなきゃって思ったの。 それでこのドレスにしたんだけど、ちょうどその頃から、あたしもポケモンリーグとポケモンコンテストの両方に挑戦しようって思ったの。それで、このドレスを着て旅をすることにしたのよ。」 マサト「そうでしたか。ミキさんの衣装、とてもお似合いですよ。」 ミキ「まあ!言ってくれると嬉しいわ。ありがとう!」 航海は順調に進み、数日後、船はホウエン地方のカイナシティに到着した。 カイナシティからコトキタウンを通ってしばらく行くと、トウカシティに着いた。マサトにとっては久し振りの帰郷となる。マサトとミキはまっすぐにトウカジムに向かった。 マサト「ただいま!」 センリ「お帰り、マサト。ナナシマの旅はどうだった?」 マサト「うん。ルビーとサファイア、そしてダイヤモンドとパールと言った宝石を探して、そしてバトルチャンピオンシップスにも出たんだ。」 ミツコ「ネットワークマシンを完成させるのに必要な、とても珍しい宝石だったそうね。さっき、オダマキ博士のところにニシキ博士から連絡が入って、ネットワークマシンがプラチナの力で パワーアップして、イッシュ地方のネットワークとも繋がったそうよ。」 ミキ「そうだったんだ。あたしがニシキ博士に預けたプラチナが、イッシュ地方とのネットワークを繋げたのね。」 センリ「そちらの方は?」 マサト「ヤマブキシティのミキさん。バトルチャンピオンシップスのバトル大会で優勝したんだ。」 ミキ「初めまして。あたしはミキです。」 センリ「私はセンリ。ここのトウカジムのリーダーにしてマサトの父です。」 ミツコ「私はミツコ。マサトの母です。」 センリ「バトルチャンピオンシップスの模様はテレビで見させていただきました。なかなかいいバトルをされてましたね。ミキさんは、今回は私のジムに?」 ミキ「はい。センリさんとジム戦を行いたいのです。」 センリ「よし。早速ジム戦をすることにしよう。マサト、お前も見学するか?」 マサト「はい!」 審判「これより、ジムリーダー・センリと、チャレンジャー・ヤマブキシティのミキによるジム戦を行います。使用ポケモンは3体。どちらかのポケモンが、すべて戦闘不能となった時点で 試合終了となります。なお、ポケモンの交代は、チャレンジャーにのみ・・・。」 ミキ「待って。」 ミキが審判の言葉を遮って言った。 審判「どうしました?」 ミキ「今回はあたしも交代無しで行こうと思うの。」 審判「しかし、普通のジム戦では、チャレンジャーはポケモンの交代は自由に認められておりますが・・・。」 センリ「いいだろう。ミキさんは交代無しでのバトルがしたいと言っているんだ。私もミキさんのチャレンジ精神、受けて立とう!」 審判「・・・では、試合中、ポケモンの交代は無しとします。」 ミキ「マサト君のお父様として、そしてジムリーダーとしての実力、見させていただきます!」 センリ「ああ。バトルチャンピオンシップスを制したその実力、私に見せてくれ!」 こうして、ミキとセンリのジムバトルが始まった。果たして、ミキはバランスバッジをゲットすることは出来るのだろうか。 (2) ミキとセンリのトウカジム・ジム戦となった。 センリ「行くぞ、ハピナス!」 センリはハピナスを繰り出した。 ミキ「行ってらっしゃい、ルカリオ!」 ミキはルカリオを繰り出した。 マサト「(パパはハピナス、ミキさんはルカリオ。ミキさん、さすがに相性をわきまえてるなぁ。)」 ミキ「ルカリオ、はどうだん!」 ルカリオがはどうだんを放つ。 センリ「ハピナス、ひかりのかべ!」 ハピナスがひかりのかべを張る。はどうだんはひかりのかべに弱められたのか、思ったほどのダメージはなかった。 センリ「(さすがはミキさん。いきなりノーマルタイプに有効なかくとうタイプの技を使ったな。)ハピナス、かえんほうしゃ!」 ハピナスがかえんほうしゃを放つ。はがねタイプを併せ持つルカリオにとっては効果抜群の技。もろに受ければダメージは大きいだろう。 ミキ「ルカリオ、ほのおのパンチ!」 ルカリオがほのおのパンチでかえんほうしゃを防ぐ。 ミキ「ルカリオ、続いてインファイト!」 ルカリオがハピナスの懐に飛び込み、インファイトを放つ。 センリ「ハピナス、ちきゅうなげだ!」 ハピナスはルカリオをつかむと、勢いよくぶん回して投げ飛ばしてしまった。かつてはサトシのリザードンも使いこなした、ちきゅうなげだ。 ミキ「ルカリオ、もう一度はどうだん!」 ルカリオが体制を立て直しながらはどうだんを放つ。だが、さっきのひかりのかべの効果が残っていて、やはりダメージはそれほどではない。 ミキ「(あのひかりのかべはちょっとやそっとでは破れそうにないわ。それなら。)ルカリオ、かわらわり!」 ルカリオがかわらわりを放った。強烈な一撃がハピナスに炸裂しただけでなく、ひかりのかべをも打ち砕いてしまった。効果は抜群だ。 ミキ「今よ、ルカリオ!はどうだん!」 ルカリオがはどうだんを放った。至近距離からはどうだんがハピナスに迫る。 センリ「ハピナス、はどうだんの向きを変えるんだ!サイコキネシス!」 ハピナスはサイコキネシスではどうだんの向きを変えた。 至近距離で自らの放ったはどうだんをまともに受けたルカリオは勢いよく床に叩きつけられ、戦闘不能となってしまった。 審判「ルカリオ、戦闘不能。ハピナスの勝ち!」 ミキ「ありがとう、ルカリオ。よく戦ってくれたわね。」 ミキはルカリオをモンスターボールに戻した。 マサト「(パパ、すごい・・・。かつてサトシとバトルしたときと比べて、ずいぶんと強くなった。やっぱりパパは強いんだ。)」 センリ「ミキさん、そのルカリオ、とてもよく育てられているね。」 ミキ「ありがとうございます。ではあたし、次はこの子にします!行ってらっしゃい、メタグロス!」 ミキはメタグロスを繰り出した。 ミキ「メタグロス、サイコキネシス!」 メタグロスがサイコキネシスでハピナスを操った。ルカリオとのバトルで受けたダメージが蓄積されていたのか、ハピナスは勢いよく吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられた。 センリ「ハピナス!」 ハピナスは戦闘不能となっていた。 審判「ハピナス、戦闘不能。メタグロスの勝ち!」 センリ「ご苦労だった、ハピナス。・・・ミキさん、あなたは本当に素晴らしいトレーナーだね。」 ミキ「ありがとうございます。」 センリ「次はこのポケモンにします!行くぞ、ヤルキモノ!」 センリはヤルキモノを繰り出した。 ミキ「メタグロス、バレットパンチ!」 メタグロスが素早くバレットパンチを繰り出す。 センリ「ヤルキモノ、カウンター!」 ヤルキモノはバレットパンチを受けながらカウンターでダメージを倍返しにする。メタグロスはかなりのダメージを受けたが、まだ戦える。 センリ「ヤルキモノ、続いてブレイククロー!」 ヤルキモノがブレイククローを放つ。はがねタイプのメタグロスにとってみれば効果は今一つだが、センリはどういう作戦なのだろうか。 ミキ「メタグロス、アームハンマー!」 メタグロスがアームハンマーを放つ。アームハンマーはブレイククローとぶつかり合い、激しい爆発が生じた。 センリ「ヤルキモノ、かえんほうしゃ!」 爆発の中からヤルキモノがかえんほうしゃを放った。 ミキ「メタグロス、サイコキネシス!フィールド一面に張って!」 メタグロスがサイコキネシスをフィールド中に放った。サイコキネシスはフィールドの煙を吹き飛ばしただけでなく、ヤルキモノの放ったかえんほうしゃの向きをも変えていた。 ミキ「そのままヤルキモノにかえんほうしゃをぶつけて!」 センリ「ヤルキモノ、まもる!」 ヤルキモノが機転の利いたまもるでかえんほうしゃのダメージを防いだ。 ミキ「(センリさん、さすがはマサト君のお父様ね。かなり手強いわ。)メタグロス、もう一度サイコキネシス!」 メタグロスがサイコキネシスを放つ。 センリ「ヤルキモノ、かわしてかえんほうしゃ!」 ヤルキモノがサイコキネシスを横っ飛びでかわして、かえんほうしゃを放った。かえんほうしゃはよけるまもなくメタグロスに命中、メタグロスは大ダメージを受けてしまった。効果は抜群だ。 センリ「ヤルキモノ、とどめのブレイククロー!」 ミキ「メタグロス、しねんのずつき!」 ヤルキモノがブレイククローを振りかざしてメタグロスに迫る。しかしメタグロスもしねんのずつきでヤルキモノに立ち向かっていった。そしてメタグロスとヤルキモノがフィールドの 中央で激しくぶつかり合い、大爆発が起きた。 爆発はあまりにも大きく、両者、そしてマサトも直視できるものではなかった。果たして、この勝負の行方は・・・。 (3) バランスバッジをかけたトウカジムのジム戦、ミキのメタグロスのしねんのずつきとセンリのヤルキモノのブレイククローが激しく衝突、大爆発が起こった。 爆発が収まると、メタグロス・ヤルキモノの両者とも倒れていた。 ミキ「メタグロス!」 センリ「ヤルキモノ!」 ミキとセンリがそれぞれのポケモンに呼び掛ける。しかしその声も虚しく、2体はそのまま戦闘不能となった。 審判「メタグロス、ヤルキモノ、両者戦闘不能!」 ミキ「よく戦ったわね、メタグロス。ゆっくり休んでね。」 ミキはメタグロスをモンスターボールに戻した。 センリ「ヤルキモノ、ご苦労だった。・・・ミキさん、この勝負、久し振りに私をここまでわくわくさせてくれる。こんな感じになるのは、サトシ君とバトルしたとき以来だよ。」 ミキ「ありがとうございます。ではあたしの最後の1体、行きます!行ってらっしゃい、エーフィ!」 ミキはエーフィを繰り出した。 センリ「なら私も、とっておきのポケモンでバトルしよう!行くぞ、ケッキング!」 センリはケッキングを繰り出した。 〜挿入歌:『サイコー・エブリデイ!』が流れる〜 マサト「(ミキさんもすごい。パパとミキさんのバトル、ずっと見ていても飽きないなぁ。)」 センリ「ケッキング、ギガインパクトだ!」 ケッキングの回りで空気が渦を巻き、ギガインパクトとなってエーフィに突っ込んでいった。 ミキ「(ケッキングの特性はなまけ。一度行動したらしばらく行動ができないわ。それを活かしてギガインパクトを放っているのね。)エーフィ、ケッキングをぎりぎりまで引き付けて!」 エーフィはケッキングをひたすら引き付ける。 ミキ「今よ!エーフィ、サイコキネシス!」 エーフィがサイコキネシスを放つ。サイコキネシスでケッキングの行動を一気に封じる作戦だろう。だがケッキングはサイコキネシスを振りほどき、そのままギガインパクトの体制で エーフィに突っ込んだ。 強烈なギガインパクトをもろに食らったエーフィは勢いよく壁まで叩きつけられてしまった。 ミキ「エーフィ!」 エーフィは辛うじて立ち上がった。まだ戦えそうだ。 ミキ「うん、まだ行けそうね!エーフィ、あさのひざし!」 エーフィがあさのひざしで体力を回復する。 センリ「(あさのひざしは体力を回復する技。ケッキングが反動で固まっている間に万全の体制にできる。ミキさん、さすがはかつてハルカとコンテストを戦った実力。そして バトルチャンピオンシップスを制した腕前、並大抵のものではないな。)」 ミキ「エーフィ、ケッキングのなまけ特性の効果が続いているうちに畳み掛けるわ!シャドーボール!」 エーフィがシャドーボールを放つ。だがゴーストタイプのシャドーボールはノーマルタイプのケッキングに効果がないはずである。ミキは何をするつもりだろう。 シャドーボールはケッキングに向かって一直線に突っ込んだが、ケッキングは予想通りダメージはない。 マサト「ミキさん、一体何を・・・?」 ミキ「エーフィ、でんじほう!」 さらにエーフィがでんじほうを放つ。 センリ「ケッキング、もう一度ギガインパクトだ!」 ケッキングがでんじほうをかわして、再びギガインパクトの姿勢になる。 ミキ「エーフィ、リフレクター!」 今度はエーフィがリフレクターを張る。 マサト「(そうか。エーフィは覚えている技を次々と使っている。もしかしたらこれって・・・。)」 マサトの考えた通り、エーフィが新しい技を使う体制に入った。 ミキ「(やっぱりね!)エーフィ、とっておき!」 センリ「何っ!?」 エーフィがとっておきの技を使った。思わぬ方向から技の洗礼を受けたケッキングはたまらずダメージを受ける。 センリ「だがとっておきは打撃技!エーフィが使ってもダメージはあまりないはず!ケッキング、後ろにギガインパクト!」 再びギガインパクトがエーフィに迫った。一度体力を回復しているとはいえ、ケッキングがギガインパクトを使うとその破壊力はただ事ではすまされないほどである。もう一度ギガインパクトを 受ければダメージは計り知れない。戦闘不能にもなりかねないだろう。 ミキ「エーフィ、あたし達もマックスパワーで行くわよ!サイコキネシス!」 エーフィがマックスパワーでサイコキネシスを放った。 勢いよくサイコキネシスを受けたケッキングは強烈なダメージを受け、そのまま壁まで叩きつけられていた。 センリ「ケッキング!」 ケッキングはそれでもなおかつ立ち上がろうとした。が、強烈なサイコキネシスをまともに受けていたのか、その場に崩れ落ちて戦闘不能となった。 審判「ケッキング、戦闘不能。エーフィの勝ち。よって勝者、チャレンジャー・ヤマブキシティのミキ!」 ミキとのジム戦が終わった後、マサトはセンリにこう切り出した。 マサト「パパ、ミキさんには僕からバッジを渡してもいい?」 センリ「ん?どうしてだい?」 マサト「ミキさんは僕にとって、ただのライバルではないんです。ナナシマでネットワークマシンを完成させるのに、ミキさんやルリカさん、ユカリさんも協力してくれたんです。 だから、僕から渡したいんです。」 センリ「・・・そうか。本来ならジムリーダーが渡すことになっているのだが、マサト、そう言うことだったら、お前が渡してくれ。」 マサト「はい。」 センリ「マサト。お前はポケモントレーナーとしてナナシマを回って、ずいぶん成長したな。3年前、私がサトシ君に負けたとき、お前はバッジを取って温室に閉じこもってたな。あのときは 私が負けると言うのが本当に悔しかったんだろう。今ではお前がバッジを渡したいと言っている。本当に成長したな。」 ミツコ「マサト、ポケモントレーナーとしての旅はあなたを本当に大きくしたのね。今のマサトなら、サトシ君とバトルしてもいい勝負ができると思うわ。」 マサト「うん。」 センリ「マサト、お前はこれからどうするのだ?このままホウエンを回るのか?それとも、別の地方に行くのか?」 マサト「僕、サトシみたいなポケモンマスターになりたい。そして、お姉ちゃんみたいにポケモンコンテストにも出たい。だから、お姉ちゃんが1人でたどったジョウトに行こうと思ってるんだ。」 センリ「そうか。マサト、お前はポケモンリーグとポケモンコンテストの両方に挑戦するんだな。サトシ君が長年夢見ていたポケモンマスター、そしてハルカが挑んだトップコーディネーターの 両方に向かっていくのか。両方に挑戦するのはかなり厳しいと思うけど、でもマサトだったらできる。」 センリはそう言って、マサトの肩を叩いた。 センリ「バランスバッジだ。さあ、ミキさんに渡してあげなさい。」 マサトはバランスバッジをミキのもとに持っていった。 マサト「バランスバッジ。パパのジムを勝ち抜いた証だよ!」 ミキはにっこり微笑んでマサトからバッジを受け取った。 ミキ「うん!バランスバッジ、ゲットだわ!」 そして、マサトが再び旅立つときを迎えた。 センリ「マサト、私はここのジムのリーダーだ。マサトがホウエンリーグに挑戦するときは私とバトルすることになるだろう。かつてサトシ君とは『ホウエンのバッジを4つ集めたら 勝負しよう』と言った。だがマサト、ジョウトリーグを回った後の実力はきっと今以上になっているはずだ。ここにマサトが帰ってきて、ホウエンリーグに挑戦するとき、 そのときはマサト、お前と勝負しよう!」 マサト「はい!パパ、そのときは負けないよ!」 ミツコ「ミキさんは、マサトと一緒にジョウトまで行かれるんでしたね?」 ミキ「はい。あたし、マサト君と約束していたことがあるんです。『ポケモンを6匹集めたらバトルしよう』って。」 ミツコ「フルバトルですね。マサトはナナシマを回ってかなり実力をつけたと思います。ミキさん、マサトのことをよろしくお願いしますね。」 ミキ「はい。マサト君、ワカバタウンに着いたら、一緒にバトルしましょう!」 マサト「はい!よろしくお願いします!」 こうして、ミキはバランスバッジをゲットしたのだった。そしてマサトは、ワカバタウンでミキとのフルバトルに挑むことになった。 さあ、マサトはどう言ったバトルを見せてくれるのだろうか。 その少し前――。 コトミ「もうすぐカントーね。ルリカさん、せっかくですので、クチバシティを案内させてもらえませんか?」 ルリカ「うん!」 コトミとルリカの乗った船もまた、カントー地方のクチバシティに到着しようとしていた。 クチバシティはジョウトリーグ四天王・ルリカの出身地でもある。そして、次に向かうタマムシシティはコトミの出身地である。 コトミの新しい旅の始まりは、果たしてどう言ったものになるのだろうか。 Chapter-40に続く。 <初出> 全編書き下ろし。