SpecialEpisode-1『ミキVSルリカ!ホウエンリーグ・ラルース大会!!(後編)』 (6)(段落は前編からの続き) 〜挿入歌・『Ready Go!』が流れる〜 ラルース大会決勝トーナメント3回戦、いよいよミキとルリカのバトルが幕を開けた。 ミキ「行くわよ、フーディン!サイコキネシス!」 フーディンがサイコキネシスを放った。 ルリカ「イーブイ、かわして!」 イーブイは横っ飛びでサイコキネシスをかわした。 ミキ「(さすがはルリカさん。まだ進化していないのに、あのイーブイ、これほどよく育てられてるし、相手にとって全く不足がないわ。 いや、十分すぎるくらいだわ。)フーディン、めいそう!」 フーディンがめいそう状態に入った。 ルリカ「イーブイ、のしかかり攻撃!」 イーブイがのしかかりの体制に入った。 ミキ「今よ、フーディン!もう一度サイコキネシス!」 フーディンがのしかかろうとしていたイーブイにサイコキネシスを放った。イーブイはもろに吹っ飛ばされたが、それでもまだ戦える。 ルリカ「(やるわね、ミキさん。なかなかよく育てられてるし、最初から本当に楽しいバトルをさせてくれるわ。)イーブイ、シャドーボール!」 イーブイがシャドーボールを放った。よける間もなくフーディンにクリーンヒット。効果は抜群だが、フーディンはまだ戦えそうだ。 ミキ「フーディン、きあいだま!」 フーディンがきあいだまを放った。 ルリカ「イーブイ、かわしてでんこうせっか!」 イーブイがきあいだまをジャンプでかわして、でんこうせっかで突っ込んだ。ノーマルタイプと言うこともあり、タイプの一致したでんこうせっかは 大きなダメージとなった。 ミキ「フーディン、じこさいせい!」 フーディンはじこさいせいで体力を回復する。 ルリカ「イーブイ、かみつく攻撃!」 イーブイがフーディンにかみついた。かみつくもフーディンに効果は抜群。じこさいせいのダメージが回復しきっていなかったのか、フーディンは 倒れてしまった。戦闘不能だった。 審判「フーディン、戦闘不能。イーブイの勝ち!」 ミキ「フーディン、よくやったわね。・・・じゃあ次はこの子にするわ。行ってらっしゃい、ルカリオ!」 ミキはルカリオを繰り出した。 ルリカ「戻って、イーブイ!」 ルリカはイーブイをモンスターボールに戻した。 ルリカ「行くわよ、マリルリ!」 ルリカはマリルリを繰り出した。 ミキ「(マリルリね。ハイドロポンプやバブルこうせんを使うから、小細工は効かないわ。)ルカリオ、あくのはどう!」 ルカリオがあくのはどうを放った。 ルリカ「マリルリ、かわしてみずのはどう!」 マリルリがあくのはどうをかわしてみずのはどうを放つ。はどう技とはどう技の応酬だ。 ミキ「ルカリオ、かわして!」 ルカリオもみずのはどうをかわす。 ルリカ「(さすがはミキさん。こうして戦ってみて、ミキさんのレベルの高さが伝わっているわ。)」 ミキ「(ルリカさんもやるわね。まだ始まったばっかりなのに、ルリカさんの実力が伝わるわ。)ルカリオ、突っ込むわよ!」 ルカリオがマリルリに突っ込んでいく。 ミキ「そのままインファイト!」 ルカリオがインファイトを放った。守りを捨てて相手の懐に突撃していく。懐に入られたマリルリは大ダメージを受け、地面にたたきつけられた。 戦闘不能だった。 審判「マリルリ、戦闘不能。ルカリオの勝ち!」 ルリカ「よくやったわ、マリルリ。・・・じゃあ次のポケモンを出すわよ!行くわよ、ムウマージ!」 ルリカはムウマージを繰り出した。 ルリカ「ムウマージ、あやしいひかり!」 ムウマージがあやしいひかりを放った。あやしいひかりを受けたルカリオは混乱してしまった。 ミキ「戻って、ルカリオ!」 ミキはルカリオをモンスターボールに戻した。交代で混乱を治そうというのだろう。 ミキ「行ってらっしゃい、ジュカイン!」 ミキはジュカインを繰り出した。 ルリカ「ムウマージ、シャドーボール!」 ムウマージがシャドーボールを放った。 ミキ「ジュカイン、ジャンプ!」 ジュカインがジャンプでシャドーボールをかわす。 ミキ「そのままリーフブレード!」 ルリカ「ムウマージ、くろいまなざし!」 ムウマージがくろいまなざしを放った。リーフブレードを放とうとしていたジュカインは凍り付いたように動かなくなり、技は失敗した。 ルリカ「続いてほろびのうた!」 ムウマージがほろびのうたを放った。これを聞いたポケモンは一定時間の後に戦闘不能になってしまう。しかもくろいまなざしのせいで ジュカインは交代ができない。 ミキ「(ルリカさん、手強いコンボを用意していたのね。くろいまなざしでジュカインは交代できないし・・・。それなら。) ジュカイン、りゅうのはどう!」 ジュカインがりゅうのはどうを放った。ムウマージに大きなダメージを与えたが、まだ戦えそうだ。 ルリカ「ムウマージ、サイコキネシス!」 ムウマージがサイコキネシスを放った。ジュカインはムウマージに操られ、思うように動けない。 ミキ「落ち着いてジュカイン!地面に向かってタネマシンガン!」 ジュカインがタネマシンガンを放った。サイコキネシスを振り切り、勢いよくムウマージに近づく。 ミキ「今よ、ジュカイン!リーフブレード!」 ジュカインがリーフブレードを放った。ムウマージはリーフブレードをもろに受け、戦闘不能となった。が、ここでほろびのうたの効果が発動、 ジュカインも戦闘不能となってしまった。 審判「ムウマージ、ジュカイン、両者戦闘不能!」 ミキ「やるわね、ルリカさん!」 ルリカ「ミキさんもよく育てられてるわ。こんなにいいバトルができることを、私、とても嬉しく思ってるわ!」 ミキ「でも戦いはまだこれからよ!行ってらっしゃい、カビゴン!」 ミキはカビゴンを繰り出した。 ルリカ「行くわよ、ロズレイド!」 ルリカはロズレイドを繰り出した。 ルリカ「ロズレイド、エナジーボール!」 ロズレイドがエナジーボールでカビゴンに襲いかかる。 ミキ「カビゴン、かわしてれいとうパンチ!」 カビゴンがエナジーボールをかわして、れいとうパンチを放った。こおりタイプのれいとうパンチは効果抜群だ。 ルリカ「戻って、ロズレイド!」 ルリカはロズレイドをモンスターボールに戻した。 ルリカ「もう一度お願い、イーブイ!」 ルリカは再びイーブイを繰り出した。 ミキ「カビゴン、かわらわり!」 カビゴンがかわらわりを放った。 ルリカ「イーブイ、かわしてでんこうせっか!」 イーブイはカビゴンのかわらわりをかわして、でんこうせっかで突っ込んだ。 ミキ「カビゴン、イーブイを引きつけて!」 カビゴンはイーブイを引きつける戦法で勝負に出る。その間にもイーブイはかなりな早さでカビゴンに迫る。 ミキ「今よ、カビゴン!のしかかり攻撃!」 カビゴンがのしかかりをした。イーブイはカビゴンの全体重がかかったのしかかりをまともに受け、戦闘不能となった。 審判「イーブイ、戦闘不能。カビゴンの勝ち!」 ミキがルリカのポケモンを3体倒したため、ここでインターバルに入った。 ミキ「ルリカさん、やっぱりルリカさんのポケモンは強いわ。とてもよく育てられてるし、ポケモンとの絆の深さを感じるわ。」 ルリカ「ミキさんだって、ポケモンとの絆の深さが感じられるし、相手にするのに十分以上に感じるわ。何かこう、上手く言えないけど、 『ポケモンと心を一つにして戦っている』って言う気がするの。」 ミキ「そんな事ないわ。ポケモンと心を通わせ合うんだったら、ルリカさんも負けていないと思うわ。あたし、バトルしていてそう思ったの。」 ルリカ「そうかしら。でも、こうやってお互いにバトルしていて、ミキさんとミキさんのポケモンを見ていると、やっぱりポケモンと 心が通じ合っているんだなぁって思ったわ。」 ミキ「そんな、ルリカさん、そこまで言ってもらえると嬉しいわ。でも、勝負は勝負だし、どちらかが勝てば、どちらかは負けてしまう。でも、 勝ち負けや成績とか、そんな事なんて関係ないわ。」 ルリカ「そうね。後半戦も、最後の1体が倒れるまで全力を出して戦い合いましょう。そして、私たちの心に残る、いいバトルにしましょう!」 ミキ「うん!最後まで悔いの残らないバトルにしましょう、ルリカさん!」 ミキとルリカはハイタッチを交わした。 さあ、いよいよ後半戦、どのようなバトルが繰り広げられるのであろうか。そして、この勝負の果てに準決勝に駒を進めるのは、どちらなのだろうか。 (7) 決勝トーナメント3回戦、ミキとルリカの激闘はインターバルも終わり、いよいよ後半戦に入った。 後半戦、ミキはカビゴンをそのまま続投、ルリカはナッシーを最初に繰り出した。 ルリカ「ナッシー、行くわよ!タマゴばくだん!」 ナッシーがタマゴばくだんで攻撃した。 ミキ「カビゴン、かわらわり!」 カビゴンがかわらわりでタマゴばくだんをたたき割る。しかしたたき割ったときの衝撃で爆風を受け、カビゴンがダメージを受けてしまった。 ルリカ「ナッシー、続いてサイコキネシス!」 ナッシーが続いてサイコキネシスを放つ。カビゴンはサイコキネシスで操られ、思うように動けなくなってしまった。 ミキ「カビゴン、サイコキネシスを振り払ってギガインパクト!」 カビゴンはサイコキネシスを振り払い、ギガインパクトで攻撃した。ナッシーは強烈なダメージを受けたが、何とか踏みとどまった。 しかしダメージがかなり大きそうだ。 ミキ「(カビゴンはギガインパクトをしたからしばらくは動けない。でもナッシーはまだ耐えている。ルリカさんが交代しなければ、きっと だいばくはつをすると思うわ。・・・それなら。)戻って、カビゴン!」 ミキはカビゴンをモンスターボールに戻した。 ルリカ「(ミキさん、やるじゃない。ナッシーが耐えたから、きっとだいばくはつをするって思ったのね。でも、どうかしら。)」 ミキ「行ってらっしゃい、メタグロス!」 ミキはメタグロスを繰り出した。 ミキ「メタグロス、コメットパンチ!」 メタグロスがコメットパンチを放った。 ルリカ「ナッシー、ギガドレイン!」 ナッシーがギガドレインをした。はがねタイプのメタグロスには効果今ひとつだが、それでも体力を吸収する効果を持っている。 ルリカ「ナッシー、続いてげんしのちから!」 ナッシーがげんしのちからを放った。同じく効果は今ひとつだが、連続で攻撃を受けたメタグロスはコメットパンチが発動できずに終わった。 ミキ「(ルリカさん、やるわね。あのナッシー、よく育てられてるわ。)メタグロス、サイコキネシス!」 メタグロスがサイコキネシスを放った。 ルリカ「ナッシー、かわしてリーフストーム!」 ナッシーはサイコキネシスをかわして、リーフストームを放った。それも心なしか素早い身のこなしである。 ミキ「メタグロス、てっぺき!」 メタグロスはてっぺきで守りの体制に入る。しかしリーフストームの威力はそれを上回るほどの勢いだった。 ミキ「(そっか。ナッシーはさっきのげんしのちからで能力が上がってるんだわ。だから動きが素早いんだわ。)メタグロス、バレットパンチ!」 メタグロスが勢いよくバレットパンチで突っ込んだ。バレットパンチをもろに受けたナッシーは戦闘不能となってしまった。 審判「ナッシー、戦闘不能。メタグロスの勝ち!」 ルリカ「ナッシー、よくやったわ。なら次はこれよ!もう一度お願い、ロズレイド!」 ルリカはロズレイドを繰り出した。 ミキ「メタグロス、コメットパンチ!」 メタグロスがコメットパンチを放った。勢いよくコメットパンチを受けたロズレイドは吹っ飛ばされてしまった。 ルリカ「ロズレイド、まだまだよ!にほんばれ!」 ロズレイドが体制を立て直しながら、にほんばれで日差しを強くした。 ルリカ「ロズレイド、ウェザーボール!」 にほんばれの効果でほのおタイプになったウェザーボールがメタグロスにクリーンヒット。効果は抜群だ。そのままメタグロスは戦闘不能になってしまった。 審判「メタグロス、戦闘不能。ロズレイドの勝ち!」 ミキ「よくやったわね、メタグロス。・・・なら次はこの子にするわ。もう一度お願い、ルカリオ!」 ミキは再びルカリオを繰り出した。しかしにほんばれの効果が残っており、ウェザーボールを受けたらダメージが大きくなる。 ミキ「ルカリオ、りゅうのはどう!」 ルカリオがりゅうのはどうを放った。 ルリカ「ロズレイド、もう一度ウェザーボール!」 ロズレイドがほのおタイプのウェザーボールを放った。 りゅうのはどうとウェザーボールがぶつかり合うが、威力が増しているウェザーボールがりゅうのはどうを打ち消してルカリオにクリーンヒット。 大ダメージを受けたルカリオはそのまま戦闘不能になってしまった。 審判「ルカリオ、戦闘不能。ロズレイドの勝ち!」 ミキ「ルカリオ、よくやったわね。なら次はこの子よ!もう一度お願い、カビゴン!」 ミキは再びカビゴンを繰り出した。 ルリカ「ロズレイド、エナジーボール!」 ロズレイドがエナジーボールを放った。 ミキ「カビゴン、れいとうパンチ!」 カビゴンはれいとうパンチでエナジーボールを打ち砕く。 ミキ「そのままのしかかり攻撃!」 カビゴンが全体重をかけたのしかかり攻撃に入る。 ルリカ「ロズレイド、ソーラービーム!」 ロズレイドがソーラービームの体制に入った。にほんばれの効果がまだ残っていたため、ほとんどためる時間もなしに発射、もろに食らったカビゴンは 戦闘不能となってしまった。 審判「カビゴン、戦闘不能。ロズレイドの勝ち!」 ミキ「カビゴン、よくやったわね。じゃああたしの最後のポケモン、行くわよ!行ってらっしゃい、エーフィ!」 ミキはエーフィを繰り出した。 ミキ「エーフィ、サイコキネシス!」 エーフィがサイコキネシスを放った。どくタイプを併せ持つロズレイドには効果抜群だ。ダメージが蓄積されていたロズレイドは戦闘不能となってしまった。 審判「ロズレイド、戦闘不能。エーフィの勝ち!」 ルリカ「ロズレイド、よく戦ってくれたわね。・・・ミキさん、やるじゃない。とてもよく育てられてるわ。」 ミキ「そんな事ないわ。ルリカさんだって、本当によく育てられてるし、ポケモンとの一体感も伝わってるわ。」 ルリカ「そうかしら。でも何か、あっという間に最後の1匹になっちゃったって気がするわね。お互い、最後まで全力を出し合いましょう!」 ミキ「うん!」 ルリカ「じゃあ私の最後の1匹を出すわね。行くわよ、メガニウム!」 ルリカはメガニウムを繰り出した。 互いに最後の1匹となり、いよいよこのバトルも大詰めだ。果たして、どちらが勝利を収め、準決勝に進めるのであろうか。 (8) 決勝トーナメント3回戦、ミキとルリカの激闘もいよいよ最後の1匹となった。ミキの最後のポケモンはエーフィ、ルリカの最後のポケモンはメガニウムだ。 ミキ「(ルリカさんのメガニウムに下手な小細工は通用しないわ。)エーフィ、でんじほう!」 エーフィがでんじほうを放った。くさタイプのメガニウムに対して効果は今ひとつであり、またでんじほう自体外れやすいが、命中すれば 麻痺させることができる。 ルリカ「(やっぱりでんじほうを使ったわね。)メガニウム、かわしてはっぱカッター!」 メガニウムはでんじほうをかわして、はっぱカッターで応戦する。 ミキ「エーフィ、かわしてサイコキネシス!」 エーフィもはっぱカッターをかわし、サイコキネシスを放つ。 ルリカ「メガニウム、エナジーボール!」 負けじとメガニウムもエナジーボールを放つ。技と技の正面衝突だ。 お互いの技が同時に命中、2匹とも勢いよく吹っ飛ばされた。だがこれらはまだほんの序の口にすぎない。 ミキ「やるわね、ルリカさん!」 ルリカ「ミキさんもなかなかやるじゃない。いいコンビネーションだわ。」 ミキ「ありがとう。じゃあこれはどうかしら。エーフィ、シャドーボール!」 エーフィがシャドーボールを放つ。 ルリカ「メガニウム、アイアンテールではじき返して!」 メガニウムがアイアンテールでシャドーボールをはじき返す。ゴーストタイプのシャドーボールをもろに食らえば効果は抜群。大きなダメージになる。 ミキ「エーフィ、ジャンプ!」 エーフィはジャンプしてシャドーボールをかわした。 ルリカ「メガニウム、はっぱカッター!」 メガニウムがすかさずはっぱカッターを打ち込む。はっぱカッターはエーフィに命中、ダメージを受けてしまった。 ミキ「エーフィ、あさのひざし!」 エーフィはあさのひざしで体力を回復した。 ルリカ「メガニウム、ジャンプしてのしかかり!」 その間にもメガニウムがジャンプして、のしかかりの体制に入る。 ミキ「エーフィ、でんじほう!」 エーフィがでんじほうを放つ。でんじほうはのしかかろうとしていたメガニウムにクリーンヒット、麻痺して思い通りに動けなくなってしまった。 ルリカ「メガニウム、アロマセラピー!」 メガニウムはアロマセラピーで麻痺状態を回復した。 ミキ「(ルリカさん、やるわね。麻痺させてもアロマセラピーを使って回復できるし、隙がないわ。)エーフィ、サイコキネシス!」 ルリカ「メガニウム、かわしてこうごうせい!」 メガニウムがサイコキネシスをかわしながらこうごうせいで体力を回復する。 ルリカ「(ミキさんもやるわね。トレーナーとポケモンの息もぴったりだし、よく育てられてるわ。)メガニウム、エナジーボール!」 ミキ「エーフィ、サイコキネシス!」 サイコキネシスとエナジーボールが再びぶつかり合い、大爆発が起きた。 爆風で2匹とも吹っ飛ばされたが、まだ辛うじて立っていた。しかし双方とも体力は限界に近い。次の一撃で勝負は決するだろう。 ミキ「(さすがはルリカさんのメガニウムね。)エーフィ、あさのひざし!」 ルリカ「(ミキさんのエーフィ、やっぱり強いわ。やってくれるじゃない。)メガニウム、こうごうせい!」 2匹とも体力回復で体勢を立て直そうとする。 ミキ「エーフィ、マックスパワーでサイコキネシス!」 ルリカ「私たちもマックスパワーよ!メガニウム、エナジーボール!」 再び両者のサイコキネシスとエナジーボールのぶつかり合いとなった。しかもパワーが上がっており、爆風もすさまじかった。 爆風が収まると、もはや限界に達していた両者がまだ辛うじて立っていた。 しばらくの間互いに見つめ合っていた。・・・そして、1匹がゆっくり倒れ込み、戦闘不能となった。エーフィだった。 審判「エーフィ、戦闘不能。メガニウムの勝ち。よって勝者、クチバシティのルリカ!」 激しい戦いを制したのはルリカだった。 ミキはエーフィの元に駆け寄った。 ミキ「エーフィ、あなたはよく戦ったわ。勝負には負けたけど、でもあなたはすばらしかったわ。」 エーフィはミキの呼びかけにほほえんだ。 ルリカ「ミキさん。」 ルリカもミキの元に歩み寄る。 ルリカ「こうしてすばらしいバトルができたことを誇りに思うわ。勝負は勝負だけど、でもこうやっていいバトルができて、私、とても嬉しいわ。 ありがとう、ミキさん。」 ミキ「ううん。あたしこそ、こうしてバトルができてとても楽しかったわ。ルリカさん、ありがとう。そして、あたしの分まで勝ち進んで、 優勝を目指してバトルしてね!」 ルリカ「うん、分かったわ。本当にありがとう!」 ミキとルリカは互いに固い握手を交わした。そのそばで、エーフィとメガニウムも互いの健闘をたたえ合っていた。 〜挿入歌・『GLORY DAY〜輝くその日〜』が流れる〜 実況「あまたの名勝負が繰り広げられた、ホウエンリーグ・ラルース大会もこれにてすべて終了しました。数々の激闘を勝ち抜き、優勝を手にしたのは、 カントー地方、クチバシティ出身のルリカ選手です!」 ルリカが優勝トロフィーを受け取り、表彰を受けた。その光景を、選手の中からミキも見守っていた。 ミキ「(ルリカさん、おめでとう。こうしてバトルができたこと、あたし、とても嬉しく思っているわ。これからも、お互いを高め合っていこうね。)」 ロンド博士とトオイも、その様子をバトルタワーから見ていた。 ロンド博士「トオイ、お前もやはりトレーナーになって旅をするのか?」 トオイ「うん。僕、こうして今回間近でホウエンリーグを見られて、とてもよかった。僕も各地のジムを回って、ポケモンリーグに出る。そしていつかは、 僕もサトシ君みたいに、有名なポケモントレーナーになって、きっとポケモンマスターになるんだ!」 横ではプラスルとマイナンも飛び跳ねていた。きっと一緒に行きたいのだろう。 トオイ「プラスル、マイナン、僕と一緒に行こう!」 プラスルとマイナンは飛び跳ねて喜んだ。 こうしてラルース大会は終わり、ミキとルリカはそれぞれの道に向かって歩むことになった。 ミキ「ルリカさんは、これからどうするの?」 ルリカ「私はジョウトに行こうと思うの。今の私も、まだまだ今回の大会で満足してる訳じゃないわ。まだ高みを目指せるはずだって思ってるの。だから、 もっと自分を磨こうって思ってるわ。ミキさんは?」 ミキ「あたしは一度カントーに戻って、今度はカントーリーグに出てみようと思うの。あたしも、まだ終わりはないって思ってるし、それに・・・。」 ルリカ「ミキさん、どうしたの?」 ミキ「ルリカさんに負けてばっかりじゃ、まだあたしもトレーナーとしてまだまだだなぁって思ったの。」 ルリカ「ううん。だってミキさん、私が負けてもおかしくなかったのよ。本当はミキさんが勝ってたかもしれないし、だから一概に言うことはできないわ。」 ミキ「そうかしら。でもやっぱり負けたままではいられないし、いつかまたお互いに成長した姿を見せられたらいいわね。そのときはルリカさん、 今度は負けないわよ!」 ルリカ「うん!私だって、次に会うときはもっと成長して、もっと強くなってるからね。こうして新しい友達、そして新しいライバルができて、 とても楽しかったわ。本当にありがとう、ミキさん!」 ミキ「ううん。お礼を言うのはあたしの方よ。あたしこそ、今回こうしてルリカさんに会えて、互いに成長できたと思ってるし、本当に楽しかったわ。 ルリカさん、あたしこそありがとう!」 ミキとルリカは互いに握手を交わした。 そして、ルリカが乗るジョウト地方・アサギシティ行きの船が出発する時間となった。 ミキとルリカは互いのポケモン6匹を出していた。 ルリカ「ミキさん、本当にありがとう!私たち、これからもずっと友達、ずっとライバルよ!」 ミキ「こちらこそありがとう、ルリカさん!またお会いしましょうね!」 船はゆっくりと岸壁を離れ、動き始めた。 ミキとルリカ、そしてそれぞれのポケモンは、互いに姿が見えなくなるまで手を振っていた・・・。 (※)「カイリューのしんそくについて」 実際にはカイリューがレベルアップでしんそくを覚えることはできませんが、クリスタル・ハートゴールド・ソウルシルバーにおいて、 フスベシティ・りゅうのあなでのイベントでしんそくを覚えるミニリュウをゲットできて、進化するとしんそくを覚えるカイリューになることから、 カイリューはしんそくを覚えるものとします。 【ルリカVSヒロトキ(ラルース大会・予備選、前編に掲載)】 ○マリルリVSエレキブル× 【ミキVSヒロユキ(ラルース大会・予備選、前編に掲載)】 ○エーフィVSエアームド× 【ミキVSシンスケ(ラルース大会・決勝トーナメント1回戦、前編に掲載)】 ○カビゴンVSバシャーモ× ○カビゴンVSボーマンダ× △カビゴンVSハッサム△ ○ウインディVSハッサム×(ここでインターバル) △レントラーVSケンタロス△ ○フーディンVSケンタロス× △フーディンVSマルマイン△ ×ウインディVSマルマイン×(ウインディ・マルマイン相打ち) ×ルカリオVSカイリュー○ ○エーフィVSカイリュー× 【ルリカVSユキオ(ラルース大会・決勝トーナメント2回戦、前編に掲載)】 ○ロズレイドVSハガネール× △ロズレイドVSチャーレム△ ○ピジョットVSチャーレム×(ここでピジョットを戻す) ○ロズレイドVSスターミー×(インターバルに入る) △マリルリVSブーバーン△ ○フライゴンVSブーバーン× △フライゴンVSボスゴドラ△ ×マリルリVSボスゴドラ×(マリルリ・ボスゴドラ相打ち) ×ナッシーVSドラピオン○ ×ロズレイドVSドラピオン○ ○メガニウムVSドラピオン× 【ミキVSルリカ(ラルース大会・決勝トーナメント3回戦)】 ×フーディンVSイーブイ○(ここでイーブイを戻す) ○ルカリオVSマリルリ× △ルカリオVSムウマージ△ ×ジュカインVSムウマージ×(ジュカインがムウマージを倒した直後ほろびのうた発動) △カビゴンVSロズレイド△ ○カビゴンVSイーブイ×(インターバルに入る) △カビゴンVSナッシー△ ○メタグロスVSナッシー× ×メタグロスVSロズレイド○ ×ルカリオVSロズレイド○ ×カビゴンVSロズレイド○ ○エーフィVSロズレイド× ×エーフィVSメガニウム○(その後も勝ち進んだルリカが優勝する) <初出> 【前編】(1):2009年4月19日、(2):2009年4月25日、(3):2009年5月2日、(4):2009年5月9日、 (5):2009年5月19日、いずれも旧ぽけあに掲示板にて掲載。 【後編】(6)2009年5月23日、(7):2009年5月24日、(8):2009年5月26日、いずれも旧ぽけあに掲示板にて掲載。