明日のザングースとの戦いに向けてハブネークの特訓が始まった! 何故かタカマルが両手に小さな卵をいっぱい持っていた。 ハブネーク「タカマル、先ずは何をすればいいンだ?」 タカマル「何って、基礎トレーニングからやるンだ、プロだって基礎から始めたンだ。 先ずはパワーの強弱をコントロールするための特訓だ!」 ハブネーク「強弱のコントロール?強いほうがいいンじゃないのか?」 タカマル「あのなぁ、よくアニメで敵を地平線の彼方へ吹っ飛ばすような場面があるだろ。」 ハブネーク「ああ、確かに…。」 タカマル「もし吹っ飛ばした敵が、空飛んでる飛行機にぶつかって墜落したり、 会社のビルに突っ込んで大事な機械や社長室壊したり、民家の屋根突き破って、高価な家宝壊したりして、 弁償できるか?」 ハブネーク「できない。」(あっさり タカマル「だろ、【ポケモンの責任は親の責任】。弁償するのは俺だからそこんとこ忘れないでくれ。」 ハブネーク「ああ、わかった。」 タカマル「この卵を割らずに尻尾でサッカーのリフティングのようにキープし続けてみな。連続10回を目指せ!」 ハブネーク「おう!」 卵を一個落とすタカマル。卵を尻尾でリフティングしようと構えるハブネーク。 だが… べちゃっ! 卵が尻尾の上で割れてしまった。 ハブネーク「あれ?」 タカマル「案外難しいだろ。」 その時、割れた卵からむわむわと異臭が漂った。 ハブネーク「わぁ!何だよこの卵!?」 タカマル「言い忘れていたけど、この卵は賞味期限が切れて一週間も経った腐った卵なんだ。新鮮なもの使うと勿体無いから。」(賞味期限切れてる方が勿体無いぞ ハブネーク「だからって、これどうすんだよ!??」 タカマル「わ、わかったから、すぐに拭くよ。」 タオルで尻尾についた卵を拭き取るタカマル。 ハブネーク「このままじゃ強くなる前に俺の尻尾が腐っちまう…。」 タカマル「ご、ごめんな、こんなことさせちまって…、10回に成功したら新鮮な卵使うから…。」 ハブネーク「ほ、ホントか!」 タカマル「ああ、苦悩はいつか喜びとなる!」(←あんたは苦悩したことあんのか? ハブネーク「ようし!やるぞ!!」 再びリフティングを始めた。今度は失敗せず、10回に成功した。10回目のリフティングで飛んだ卵を取るタカマル タカマル「すげえな、10回成功だ!(俺が新鮮卵の事言ったからかな…)。 よし、次は20回、30回と10回ずつ増えていくぞ!もち(もちろんの略語)この新鮮卵を使うぞ!成功したら食ってもいいぞ!失敗しても食ってもイイケド…。」 ハブネーク「どんと来いや!!」 ハブネークのテンションは高まってきた。リフティングも上達し、そして…。 ハブネーク「48、49、50!……パクッ!」 ついに50回リフティングに成功し、卵を丸飲みしたハブネーク。 >一方ザングースは… 別の場所でトレーニングをしていた。 ザングース「よっしゃー!【爪で卵リフティング】50回達成!!」 同じことやってた…。 タカマル「やったぞ!ハブネーク!!一つ目のトレーニング達成だ!!!……、 と、喜ぶのはザングースに勝ってから、次は命中精度向上のためのトレーニングだ。」 ハブネーク「もしかして、あっちにある的を撃てと?」 ハブネークの差した方向に射撃用人型ターゲットが並んでいた。 タカマル「そう、お前の技を使ってあのターゲットを破壊する。 但し、ただ破壊するだけじゃ駄目。当てる場所に狙いを付けるンだ。 急所に当たれば威力は二倍!ポイズンテールや辻斬りなどの 近距離技はターゲットの近くで、火炎放射といった遠距離技は出来るだけ遠くで!」 ハブネーク「OK!」 タカマル「それじゃあ始め!!」 先ずはターゲットに近づいてポイズンテール、辻斬りで一刀両断。続いてターゲットから離れて火炎放射を発射。ターゲットが吹き飛んだ。 タカマル「ひょえ〜、相変わらずスゲェ…。ちゃんと急所を狙ってる…。」 そして最後のターゲットを破壊。 ハブネーク「ざっとこんなモンだぜ!」 >ザングースは… ザングース「はぁ、はぁ、岩全て破壊してやったぜ!」 こっちは似たようなことしてた…。 タカマル「見事な技捌きだったな、この調子ならいけそうだが、まだ一つトレーニング残ってる。」 ハブネーク「あと一つ?」 タカマル「もう既にパワーのコントロールや命中精度を向上させた。だが、もう一つ大事な事、それは……。スピードだ!!!」 ハブネーク「スピード……。」 タカマル「当然の事だが、敵は止まってはいない。いち早く敵に追いつき、 いち早く攻撃を仕掛けるには、速攻性が試される。これは攻撃回避にも用いられる。 【パワー・スピード・コントロール】この三つの能力をフル活用することが大切だ! ……だがハブネークは元々素早さが低い、それに防御力もな、今まで守りを捨て 攻撃を優先してきた。【攻撃は最大の防御なり】とはまさにそのこと。そして今回、 回避力を向上させる訓練を行う。このウルトラマシンを使って!」 ハブネーク「う、ウルトラマシン!!?」 >ウルトラマシンとは… 1968年、任天堂が開発した家庭用バッティングマシンである! 変化球もあるぞ! 現在別の名前に(任天堂のライセンスじゃない?)なっておもちゃ屋等で発売されてます!昔とほぼ同じです(たぶん… タカマル「これは球を一個ずつ投げる。こいつの投げる球を避けるンだ。上達したら俺も球を投げるぞ。段々投げる球も増えていくから気をつけな」 ハブネーク「よし、かかって来な!」 ウルトラマンが動き出し、球を投げた。 ビュー!!! 球はかなり速いスピードで飛んできたが…。 ハブネーク「おおっと、」 難なく回避するハブネーク タカマル「なかなかやるな、だが俺の球は避けられるかな?」 ついにタカマルも球を投げ始めた。そして飛んでくる球が徐々に増えていった。 タカマルも球を手ではなく最新型のピンポン球発射装置(?)で撃ち始めた(ってか既にウルトラマシンの出番なくない? それでもハブネークは球を避け続ける。そしてハブネークの目に変化が…。 ハブネーク「(?!……何だ、球のスピードがスローになってきた…。速いものを見続けたせいなのか……?でも凄い。)」 タカマル「ようし、終了!!」 そう言ってウルトラマシンの電源をOFFにした(まだ動いてたのか >ザングースは… ザングース「危ねぇ、やっぱり五連ハンマー(筋肉番付に登場したものっぽいもので映画ルカリオの回想シーンに登場したもの?)を避けるのは大変だなぁ…。」 やっぱり似たことやってた(しつこいぞ!! >気付けばもう夜… タカマル「ハブネーク、これでトレーニングは終了。明日に備えて飯もちゃんと食っとこうぜ。」 ハブネーク「ああ、明日はいよいよ対決だな!」 二人は晩御飯を食べて早めに寝た。 >そしてザングースも… 食事を終えて爆睡状態。 〜続く〜