ザングース「先手必勝!くらえ、ブレイククロー!!」 先手を取ったのはザングース。両手の爪を光らせ、ハブネークに斬りかかる。 ハブネーク「おおっとっ!」 尻尾をバネにしてジャンプで攻撃を避けた。 ザングース「は、早い…!」 タカマル「(なるほど、自分の体をあんなふうに活用するとは。気が付かなかったぜ…)」 ハブネーク「今度はこっちの番だ!」 空中に舞ったハブネークが下にいるザングース目掛けて火炎放射を放った。だが… ザングース「くらえっ!!」 ザングースも火炎放射を放った。両方の炎が激突し、大爆発。威力は互角である。二人は爆風で吹き飛ばされたが何とか着地。 ハブネーク「こ、これは一体…?!」 タカマル「ザングースが火炎放射を覚えるには【わざマシン】が必要だ。野生のお前が、自然に覚えるはずがない…。」 ザングース「へへっ、実はな。昨日偶然拾ったわざマシンを使って覚えた技なンだぜ!」 タカマル・ハブネーク「な、なんだってー!!?」 注:実際の(ゲームでの)野生のポケモンはわざマシンを使って技を覚えたりしません!(たぶん… タカマル「ああ、取り乱してしまい失礼…。では、バトルの続きをどうぞ…。」 ハブネーク「特殊技が互角なら、こっちは物理だ!」 尻尾の刀を毒々しい色(紫?)に染め、大きく振りかざす。 ハブネークの代名詞「ポイズンテール」が炸裂。 ザングース「そんな技、火炎放射で返り討ちだ!」 再び火炎放射を放つザングース。だが、ハブネークの尻尾が炎を裂き、ポイズンテールがザングースを襲う。 ザングース「ぐわぁ!!」 ポイズンテールをまともに喰らったザングース。だが、ハブネークもさっきの炎で火傷を負ってしまった。 ハブネーク「ううぅ…、」 ザングース「何て命知らずな…、まるで特攻隊のようだ…。だが、俺に毒タイプの技は無意味だ!特性【免疫】(めんえき)で毒状態にはならねえからな!お前は俺の炎で負った火傷に苦しみながら戦うンだな!」 ハブネーク「はあ、はあ、それがどうした…?俺にだって、お前にはない特性があるンだ…!」 ザングース「そうだったな。だが、それが発動する前に、終わらせてやる!」 右手の爪が光り出し、2倍にまで長くなり、ハブネークに飛び掛った。 しかしその時、ハブネークの頭部に縦向きにヒビが入った、そして…。 ズパッ!! ザングースの攻撃「切り裂く」が命中したが、斬ったのはハブネークの抜け殻だった。 ザングース「ま、まさか…!」 ハブネーク「そのまさかだよ。」 ザングースの背後にはハブネークが…。そのままザングースに巻き付いた。 ザングース「うぐぅ…。」 ハブネーク「俺の特性は【脱皮】、状態異常になると自分で脱皮して回復する(ゲームでは一定確率)。 お前は毒状態にならないがそれ以外の状態異常は防げず、自分では回復出来ない。だが俺は、自分で回復することが出来る。お前との違いはこれだ。」 ザングース「それから、お前は攻撃・特攻に優れてるが、防御・特防・素早さに劣っている。俺は攻撃・素早さに優れている。接近戦なら俺の方が有利ってワケさ。」 ハブネーク「ほう、だがこの状態からどう抜け出す?」 ザングース「……。」 タカマル「(勝負アリ…、かな?……む?)」 何か異変に気付いたタカマル。 タカマル「二人共、すぐにその場から逃げるンだ!!」 ハブ・ザン「え??」 その瞬間!上空から網が落ちてきて、ハブネークとザングースを捕らえた。 な、何なんだ…!?? 〜続く〜