第5話 ポケモンセンターの戦い  大樹と留美はポケモンリーグを目指して冒険中である。  もっとも、大樹だけは元の世界に帰るための手がかりを見つけるということも兼ねての事ではあるが・・・ 「お〜い、見えてきたぞ!」 「ちょっと待ってって!」  大樹の後を留美が駆け足で追いかけてくる。  深い森を抜け、出た先には・・・・ 「やっと着いたぜ!」 「あれがヨシノシティ!」  2人はヨシノシティに到着したのだった。  ワカバとキキョウの中間地点に位置するこの街  ポケモンセンターはもちろん、ショップもあるからトレーナーにとってはいい補給地点なのである。 「じゃ、ポケモンセンターに行くか!」 「そうね、もうクタクタよ〜〜」 「こいつらもな」  そう言うと、ポケモンセンターを目指して駆け出したのだった。  既に夕日の直前まで日は落ちており、二人は急いで向かっていた。  だが、 「君達、ポケモントレーナーだね?」 「え!?」(汗) 「僕とバトルしない?」  早く向かうつもりが、町のトレーナーにつかまってしまった。 そして・・・・・・・  何とかバトルを済ませた、着いた時には夕日が沈みかけていた。 「お、お願いします・・・・・」 「私も・・・・・・」 「はい・・・・・(どうしたのかしら?)」  ポケモン達をジョーイに預けると、二人は近くのイスに座りこんだ。  流石に今日はハードであった。 「疲れた・・・・・・」  と、その時          ピ〜ピ〜ピ〜!  大樹のポケギアが鳴り始めた。  誰からか電話が来たようである。 「誰から?」 「え〜と、あ、オダワラ博士だ!」 『もしもし?』 「博士、お久しぶり!」 『大樹君、何でこっちに連絡してくれないんだ?』 「あ〜、いろいろあって・・・・」  その後、大樹は今までのことをいろいろと話し始めた。  解散したはずのロケット団と戦ったこと、ワカバの留美と一緒にいること  そして今、一緒にいるポケモン達のことを 「ま〜、こんなところかな?」 『そうか、いろいろと話してくれてありがとう!じゃあ。また何かあったら連絡してくれ』 「わかりました!」  そして電話はきれた。 「さ〜て、じゃあ、飯を食うか!」 「あ〜、もう6時過ぎてる〜〜!」  そしてポケモンセンターに向かおうとした。  と、その時、新たなる厄介ごとが起きたのである。           ガシャ〜ン!!  突如、天井のガラスが割れ、そこからいくつかのモンスターボールが落ちてきたのである。 「こ、今度は何なんだ!?」 「ンモ〜〜〜!!」 「ケンタロスよ!」 「ホ〜ン!!」 「デル!!」 「げ、サイホーンとデルビルも!」  落ちてきたモンスターボールからはあばれうしポケモンのケンタロス、とげとげポケモンのサイホーン、ダークポケモンのデルビルが出てきたのだった。  突然の事に、センターの中は大騒ぎになってしまった。 「何なんだ!?」 「「ハ〜ハッハ!」」 (こ、この笑い方は・・・・・・まさか・・・)  何だかイヤな予感のする大樹だった。  その予感はある意味当たっていた。 「何だかんだと聞かれたら」 「答えてあげるが世の情け」  どっかで聞いたことのあるセリフである。 「世界の破壊を防ぐ為」 「世界の平和を護る為」 「会いと正義の悪を貫く」 「ラブリーチャ-ミーな敵役!」  すると真上から男と女が下りてきた。  しかもその格好はロケット団の格好をしていた。 「ミサキ!」 「ソウシ!」 「世界を駆けるロケット団の2人には」 「ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!」  微妙に違う所があるものの、ロケット団が現われた。 「ここにあるポケモンは全て我らのもの!」 「ボール回収マシン、ゴー!」  すると、ソウシと名乗る団員が持っていた掃除機みたいな機械が作動した。  その機械は辺りにいるトレーナーの所持しているモンスターボールを無差別に吸収し始めたのだった。 「やめろ、お前ら!」 「言われてやめるロケット団ではない!」 「こんな時に・・・・ポケモンは全部預けてあるし・・・」 「くそ〜〜!」  と、彼らがピンチになっているとき、どこからとも無く大樹に寄ってくる何かがいたのだった。 「ヒノ〜」 「ワニワニ!」 「メ〜」 「ニドニド」 「ホ〜」 「お、お前らなんで無事なんだ?」  出てきたのは大樹のポケモンであった。 「そっか、回復中はボールから出して検査とかもやるから無事なんだ!」 「なるほど、じゃあ、これで戦えるな!」  そして、大樹は強気になってロケット段の方を向いた。 「何で出ているポケモンがいたのよ!?」 「待て、あそこにいるのは珍しいヒノアラシとワニノコ、ケンタロス、突進だ!」 「モ〜!!」 「ニドラン、にどげりだ!」 「デルビル、噛付いておやり!」  激しいバトルが始まった。  ケンタロスはヒノアラシに攻めて行き、それをニドランがにどげりで邪魔をする。  そこにデルビルが噛付いてきて、ニドランはひるんでしまった。 「サイホーン、乱れつき!」 「ワニノコ、水鉄砲だ!」 「ケンタロス、踏みつけだ!」 「ホーホー、催眠術!」 「今よ、火炎放射!!」  一瞬の隙をつかれ、ホーホーはデルビルの攻撃を受けてしまった。  そしてドミノ式にワニノコもサイホーンに踏みつけられてしまったのだった。 「ワニノコ!!」 「今だ、ケンタロス!!]  まずいと思ったその時だった。 「ワンリキー、空手チョップ!」 「ヤンヤンマ、ソニックブーム!」 「何!?」 「あ!」  ソウシとミサキが大樹に気を取られているうちに、他のトレーナーはボールを拾って攻めてきたのだった。 「あ〜、マシンが!?」 「おい!」 「「ハイ?」」 「覚悟は出来ているだろうな?」 「!!!!」  気づいた時にはもう遅く、ロケット団達はポケモン達に囲まれていたのだった。  トレーナーもポケモンも怒りながら睨んでいる。 「いっけ〜!!」 「いや〜〜〜!!」 「お助け〜〜〜!!」  2人は炎に焼かれたりするは、水をあびるは、電気でしびれるなどで吹っ飛んでしまった。  ロケット団のポケモン達もまた、一緒に吹っ飛んでしまった。  そして、 「「やな感じ〜〜〜〜!!」」  やっぱりこのセリフで締めくくられた。  どの世界にもいるものであった。 その後・・・・・・  あの後も大変であった。  警察も来るし、事情聴取もうけるし・・・・  まあ、いろいろあったが、その後何とか食事にもありつけ(事件を解決してくれたのでタダになった)、共同浴場でさっぱりして床についたのである。  が、その間に、2人はある不思議なものを見つけたのである。 「これは何ですか?」 「これはエンジュジムのリーダーがここに寄贈してくれた物なの。これに描かれえているのはみんな伝説のポケモンなのよ。」  ポケモンセンターにかざれられていた石版には、いろんな伝説のポケモンがいたのだった。  その中には2人がヨツバシティで見たエンテイもあった。 「エンテイ、絶対にゲットしてやるぜ!」  そして、明日のために、すぐに寝ついたのだった。  次の目的地は、ジムのある街、キキョウシティである。 次回予告 「キキョウシティに向かった先で、私は氷付けになったウリムーをみつけたの。  ヒノアラシの炎で溶かしたけど、ウリムーは怒って襲ってきたの。  ゲットして一見落着かと思ったら、そこにロケット団が現われ、周囲のポケモン達を凍らせて乱獲していた。  許せない、こうなったら私があんた達を倒してやるわ!  その時、私のポッポの体に異変が、これってもしかして進化なの?  次回 凍ったウリムー 最初の進化 」