第18話 ジムリーダー集結 バトルドームの戦い 「こっちやで!」 「お、おい、何処に連れてくんだよ!?」  マツバと戦ってファントムバッチをゲットした大樹達一同、  彼らはアカネに案内されてある所に向かっていた。 「ここや♪」 「な、でっけ〜!」 「ここが新しくできたと言うバトルドームか。」 「あ、ミナキ、いたのか?」  マツバはともかく、なぜかミナキも来たのだった。  それはさておき、大樹達の目の前には東京ドームクラスの巨大なドームが立っていた。 「俺が呼ばれたのも、ここで行なわれるイベントに出るためなんだ。」 「そうだったのか。」 「せや、あんたらもここで腕試ししていったらどうや?それ次第でうちもジム戦受けたるわ!」 「ホンマか!?」 「大樹、関西弁うつってるぞ。」  英人に突っ込まれながらも、一同はドームの中に入っていった。  中にはトレーナーにうれしいショップやポケモンセンターもあり、さらに宿泊施設もあった。  そしてさらに奥に行くと、そこには沢山のバトルフィールドがあった。 「ここがバトルをする所や、全国から腕自慢がここでバトルをしとる!」 「スッゲ〜、じゃあ早速バトルだ・・・あ、その前に回復させないと!」         ドテっ!  何人かがずっこけた。  そしてそこでアカネとマツバ達と別れると、大樹達はポケモンセンターに向かった。 「お待ちどうさま、みんな元気になりましたよ。」 「ありがとうございます!」 「英人、今度回復するまでにどれくらい腕を上げるか勝負しないか?」 「勝負?だったら俺が勝つな!」 「何言ってるんだ、俺が勝つに決まってるだろ!」 「俺だ!」 「まあまあ、とにかく行こう!」  そして闘志を燃やした大樹と英人はバトルフィールドに向かって行ったのだった。  特に大樹は本来の目的を完全に忘れていた。 そして・・・・・・・ 「アリゲイツ、そのまま冷凍パンチ!」 「なにお、だったらミラーコート!」 「ちっ!」  最初は強気でいたが、ここに来ていたトレーナーはかなりの腕ぞろいであった。 「キマワリ、はっぱカッター!」 「パウワウ、オーロラビーム!」  それは英人にも言えることだったのだった。  そして、結局彼らは2、3勝するのが限界で終わった。  そしてポケモンセンターで・・・ 「しかたないでしょう、世界にはいろんなトレーナーがいるんだから。」 「けどよう・・・」 「大樹はんら、どうやら負け犬に退化してもうたようやな?」 「あ、アカネさん!」 「なんだよ負け犬って!?」 「ホントのことやないか、あんたらは今まで勝っていたから負ける事に馴れてへんかったやろ?」 「う・・・・・」  その通りであった。  まあ、相手があいつらばっかりだった事もあったが・・・・ 「自惚れたらあかん、何回も負けたりもして経験を積んで強くなるんや。うちかて、昔は何度も負けてたんやで。」 「君達なら強くなれる、それは俺も保証する。」 「マツバ・・・・・・・そうだな、俺達自惚れてたのかもな・・・・・」 「大樹・・・・」  マツバにも言われて何かを見つけた大樹は元の表情にかえた。 「なあ、せっかく来たんだからしばらくここで特訓しようぜ!」 「俺は最初からそのつもりだが?」 「私も!」 「そっか、じゃあここでがんばろうぜ!」 「う、うん!」  その時、留美は大樹の顔を見ると少し顔を赤くしてしまった。 (な、何よ・・・・何興奮してるのよ・・・・でも・・・) 「どうしたんだ?」 「べ、別に?」  留美は誤魔化したが、隣にいたアカネは腕を組ながら納得していた。  そして、彼らの特訓が始まったのだった。 数日後・・・・・・  あれから数日経ったある日、バトルドームに大勢の来客が来た。 「ほう、ここがバトルドームでごわすか!」 「カントーにはこんなのないわよねエリカ?」 「そうですね。」  来ていたのは5人、どれもポケモントレーナーである。  すると、そこにアカネがやってきた。 「よう来たわ、今、ちょうどいい腕をしたトレーナーも気とるんや!」 「ほ〜、それは楽しみだな!」 「じゃあ、中に入ろか、ジムリーダーがこんなに来たらみんな驚くで!」  実はこの5人、カントーとジョートのジムリーダーなのである。  カントーからはニビのタケシ、ハナダのカスミ、タマムシのエリカ  ジョートからはアサギのミカン、タンバのシジマである。  そしてその頃の大気達は・・・・ 「マグマラシ、とどめの火炎車!」 「わ〜、俺のゴーリキーが〜!」  あの頃とは比べものにならないくらい強くなっていた。  そしてそんな彼らの所にアカネがやってきた。 「あ、アカネじゃん!って、そこにいるのジムリーダーじゃないか!」 「やっほ〜、おてんば人魚のカスミよ♪」 「俺はタケシ、君がアカネの言っていたトレーナーか。」 「わしは燃える闘魂、タンバのシジマじゃ!」 「私はアサギのミカンです。」  三人とも沢山のジムリーダーにびっくりであった。  だが、これは特訓の成果を試す絶好のチャンスである。 「どや、せっかくやからここでジム戦をしたらどうや?」 「え、いいんですか?」 「かまへんて、それも兼ねて呼んだんやから!」 「私達も問題はないわよ♪」  そして、バトルドームのメインフィールドでジム戦をすることにした。  ジム戦と言う事もあり、観客の方も沢山集まっていた。  そして最初に大樹とエリカのバトルが始まったのだった。 「キレイハナ、花びらの舞!」 「ヨルノズク、催眠術!!」 「あぁ!!」 「今だ、突進!!」  キレイハナがダウンし、大樹が圧勝した。 「負けましたわ、ではレインボーバッチを受け取ってください!」 「よっしゃ〜、レインボーバッチ、ゲットだぜ!」  そして、次は留美とシジマのバトルが始まった。  格闘タイプを使うシジマに対し、留美が出したのは・・・・ 「行っけ〜、エーフィ!」 「なぬ!?オコリザル、乱れひっかきじゃ!」  イーブイの進化系、たいようポケモンのエーフィであった。  特訓しているうちに進化したようである。 「念力!」 「うお、ならカイリキー!クロスチョップじゃ!」 「サイケ光線!!」  留美が圧勝してしまった。  シジマはショックでしばらく落ちこんでしまった。 「ぬぬ・・・強き者よ、ショックバッチ、しかと受け取るがよい!」 「ありがとうございます!」  そして、最後に英人が出てきた。  相手は・・・・ 「行きなさい、シードラ!」  おてんば人魚のカスミであった。 「行け、オニドリル!!」  オニスズメもまた、特訓で進化したのであった。  そして、激しいバトルが続いたのだった。  だが、オニドリルは「オウム返し」で相手の攻撃を返していった。  そしてバトルは進み・・・・・ 「今だ、おいうち!」 「スターミー!!」  激しい戦いの末、英人が勝利した。  三人とも、この期間でずいぶんと成長していた。 「負けたわ、ブルーバッチ、大切にしなさいよ!」 「ああ、ありがとな。」  英人もバッチを受け取った。  これで大樹は4個、留美と英人は3個である。 「見事やったで、これならウチと戦うのに十分や!明日ウチのジムに来るとええで!」 「じゃあ、ジム戦を!?」 「もちろんや♪」  そして、ついに大樹達はコガネジムのリーダーであるアカネとのバトルを受ける事になるのであった。  果たして、三人はレギュラーバッチを手に入れることが出きるのだろうか!?        続く・・・・・ 次回予告 「コガネジムでの戦いが始まった。  けど、そこにロケット団幹部の望が現われていきなりアカネに挑戦をしかけてきた。  あまりの力の差にアカネは倒れてしまう。望、あの時のリベンジをしてやる!  だが、望の実力に俺は何とか持ちこたえるものの、やっぱり大苦戦してしまう。  一体、このバトルはどうなってしまうんだ!?  次回 望再び コガネジムの戦い 」