第23話 決戦はラジオ塔 コガネシティ大激突  英人がチョウジタウンを出発し、留美もスズの塔を出発していった。  それと同じ頃、大樹はウインディに乗ってコガネシティの入り口に到着していた。  だが、街のゲートはロケット団員達によって封鎖されていた。 「あ、お前はヒワダにいたガキ!」 「町にいれるか!!」 「邪魔だ〜!ウインディ、竜の怒り!!」 「あおぅ!!」 「うわ〜〜!」  借りているとはいえ、遠慮なくウインディに命令する大樹であった。  まあ、トレーナーがアレであったため、一撃で道をあけることができた。 「スゲェ、やっぱあいつのポケモンなだけはあるな〜!」 「あお〜!」 「そうだった、今はあいつのとこに行かなきゃな!」  もう一度目的を確認すると、大樹は一気にコガネシティに突入していったのだった。  街の中には沢山の団員がいたが、ウインディが攻撃していってくれた。  どうやら決戦まで力を温存しておけと言う事のようである。 「おぉ、大文字までできるのか!?」 「アオォ〜!」 「あ、ラジオ塔はそっちじゃ・・・・ん?あれは・・・・・・」  ウインディが向かっている方向を見てみると、そこには各地のジムリーダー達がいた。  その中にはバトルドームにいなかった、ハヤトやツクシもいたのであった。 「あ、ツクシ〜!」 「あ、大樹!」 「お、大樹はんも到着か!」 「スゲェな、ジムリーダーがこんなに集まっているなんて!」 「困った時はお互い様や、それより留美はんや英人はんは?」 「アイツラはエンジュとチョウジの方をやってるから終わり次第こっちに来るはずだ。」  大樹は一同に状況を説明し始めた。  そして、アカネ達もコガネシティの状況を説明し始めた。 「ロケット団の主力部隊はラジオ塔に向かっている、どうやら電波を使って何かを企んでいるようだ。」 「じゃあ、やっぱりそこに望の奴が!」 「確証はないけど、多分そうだと思う。」  少しあやふやではあったが、いるとしたらそこしか考えられなかった。  と、その時当然、             ピカッ!!  いきなり目の前が光りだしたかと思うと、そこにはネイティオが現われた。  そしてそれと一緒に・・・・・・ 「大樹!」 「留美!それにマツバにミナキ、それとヴィーナス!」 「それとは余計!」 「あとは英人達だけだな。」  すると、今度は空の方から突風がやってきた。  それと一緒にカイリュウがやってきたのであった。 「あ、来たわ!」 「お〜、カイリュウとは珍しい!」 「おい、なんか気分悪そうだな英人?」 「い、いや・・・・・・・・」  ほとんど気絶寸前の英人であった。 「とにかく、今はラジオ塔に行くのが先決だな!」 「任せとき、道はうちらが開くさかい、あんたらはラジオ塔に向かうんや!」 「ああ、望のことは俺に任せろって!」  大体の作戦がまとまると、一同はラジオ塔に向かったのだった。  ジムリーダー達はラジオ塔周辺にいる団員達と戦い始めた。 「ミルタンク、転がるんや!!」 「わ〜、ジムリーダーだ〜!」  大樹達に負けていたとは言え、流石にジムリーダーの強さは本物であった。  団員達は次々とやられていったのだった。 その頃・・・コガネシティ・南ゲート・・・・・・・・  大樹達が動き出したのと同じ頃、コガネシティの南ゲートではちょっとした出来事が起きていた。  一人、大柄の男がコガネシティに入ろうとしていた。 「おい、ここからは通さないぞ!」 「さっさと帰れ!」  こっちも団員達が守っており、普通なら通れないのであった。  団員達がその男の姿を見るまでは・・・・ 「やはりお前達がやっていたのか。」 「あ、あなたは!!」 「な、何でここに!?」 「そんな事より、望はどこにいる?」 「は、ラジオ塔にいます!」 「案内しろ!」 「か、かしこまりました!」  そして、南ゲートにいた団員達はその男をコガネシティに案内し始めたのだった。  その男が何者なのかは次回で・・・・・・ ラジオ塔前・・・・・ 「バンギラス、砂嵐!!」 「ネイティオ、サイコキネシス!!」  こっちはイレブンとヴィーナスのお陰でどんどん進んでいった。  その圧倒過ぎる力には両者ともに驚いていたのであった。 「くそっ、ラッタ!」 「甘い、カイリュウ、雷!!」 「わわわわわわわわわ!!!!」  あっという間に雑魚は片付いたのであった。  そして、ついにラジオ塔の前にやってきたのだった。 「ここがラジオ塔・・・・・・・」 「団員達の話だと最上階にいるようだ!」 「そうか・・・って、どんどん集まってくるぞ!?」  長話をしている暇などなかった。  団員達は突然の襲撃に気づき始め、どんどんラジオ塔に集まって来たのだった。  これは流石に参った・・・ 「ここは俺達に任せな、行くぜMis.ヴィーナス!」 「分かったわMr.11!!」  そう言い残すと、二人は団員達に向かって行った。 「ん、さっきの呼び名・・・どこかで・・・・?」 「大樹、今は望を倒す事に専念しろ!」 「ああ!」  そして残りは二人に任せ、大樹達はラジオ塔にはいって行ったのだった。  中にいた団員達はほとんど外の方に戦いに行っていたため、そんなにはいなかった。  だが、それなりに強い奴らが数人残っていた。 「先には行かせん!」 「ちっ、こうなったら!」 「待て、お前は望を倒すんだろ?だったら、ここは俺と留美に任せな♪」 「英人・・・・・」 「そっ、ここは私達に任せて!」 「留美、そっか、じゃあ頼むぜ!」  この場を英人と留美に任せることにした。  そして、大樹は一人階段を上り始めたのだった。 「じゃあ、行ってくるぜ!」 「ああ、絶対勝ってこいよ!」 「任せろって、お前らも負けるなよ留美!」 「わ、わかってるわよ!」  その時、留美はまた顔を赤くしたのだった。  そして、英人と留美は団員達と戦い始めたのだった。 「行け、リザード!!」 「ガンバッテ、ベイリーフ!!」 最上階・・・・・・・・ 「はぁはぁ、ここが最上階・・・・・・・・・・」 「やっと来たね♪」 「望!!」  階段を上りきり、ついに着いた最上階には望が待ち構えていたのだった。 「やっと決着がつけられるね!」 「ああ、それはそうと、何でおまえはこんな事をするんだ!?」 「・・・・・・・・・」  しばらく望は黙りこんだ。  そして、首にかけていたペンダントをギュッと握り締めながら答えた。 「父さんを呼ぶためだよ!」 「え・・・?」 「3年前のあの時から父さんはどこかに行ってしまった。あれから連絡もないんだ、だから、僕がロケット団を強くして父さんを・・・・・・」 「ふざけるな!!」 「!?」  大声で大樹は叫んだ。 「どんな理由があったとしても、お前はやっちゃいけねえ事をやってるんだぞ!!」 「これしか方法がないんだよ!!」 「それは、それはお前が弱虫だからそんな方法しか考えられないんだ!方法なら他にもあるはずだ!」 「弱い!?だったらそれを照明してみててよ!」 「ああ、せっかく会えたんだから今度こそ決着をつけてやる!」  そして、二人はお互いに手持ちのモンスターボールに手をかけた。  ついに、ついにこの二人の運命の決着がつこうとしているのであった。 「いけ、ヨルノズク!!」 「いけ、ウインディ!!」 次回予告「ついに始まった俺と望のバトル、激しいなか、俺のポケモン達がどんどん進化していく!そんな中、望は手持ち最強のポケモン、カメックスを出して勝負にでた、だったら相性は関係なくマグマラシで決めてやるぜ!けど、やっぱり相性の差で俺は押されていってしまう。そして、ラジオ塔を上ってくる謎の男、あいつは一体何者なんだ!?  次回 決戦! 大樹VS望 」