第37話 温泉とソーナンス ポケモンクイズバトル 「バンギラス、地面にメガトンパンチ!」 「空に飛ぶんだリザードン!」  地面にパンチを当てて地形を崩すと、リザードンは空に逃げた。  だが、それはイレブンにはそれも作戦のうちであった。 「砂嵐!」 「あ!」 「砂嵐で空気の流れを操れば空に逃げても・・・・・」 「しまった!」  砂嵐により、リザードンはバランスを崩されてしまった。  そしてそのままバンギラスに向かって落ちて行き・・・・ 「爆裂パンチ!」 「しまった!」  リザードンはダウンしてしまった。  これで大樹達のポケモンは全滅した。 「まだまだだな。」 「子供ね。」  シズキとアヤナは影でくつろいでいた。 「く〜、強すぎるぞお前ら!」 「ま、トレーナーの月日が長いからな。」 「う〜、僕、これでなん連敗になるんだろう?」 「さあ?」  一体どれくらいやったのだろうか? 「あ、もう日が暮れてるぞ!」 「今日はここまでにすっか?」 「ホントだ、もう日が沈みかけてる!」  夕日は今にも完全に沈みそうになっていた。  ポケモン達もクタクタなので、今日はここまでにすることにした。 「さあて、今夜はお前んちに止まるとするかな?」 「ええ!?」 「文句あるの?」 「いえ・・・・」 「気にするな、金なら現金でどっさりと払ったから。」  一体、どれくらい出したのだろうか? 「私達は金では動かないくらいの資産があるのよ。」 「い、嫌味だ・・・・・・」  大樹は小声で呟いた。  アヤナは不気味に微笑んでいた。 旅館(大樹の家)・・・・・・ 「ひっろ〜い!」 「ね、ここって家と繋がっているとは思えないくらい凄いのよ。」 「は〜、今日はゆっくりと休むかな?」  すると、           ぐ〜〜〜〜〜〜〜 「誰?」 「俺じゃないからな!」 「・・・・・・・」 「英人、お前か?」 「・・・・・」  英人は顔を赤くしながら黙っていた。  人は見かけによらないものである。 「じゃ、荷物置いて飯にすっか?」 「先にいってるわ!」 「あ、そ・・・・」  本当に、アヤナは一方的である。  そして彼らは荷物を各自の部屋に置くと、大広間で食事をすることにした。 「ここって、結構広くていいんだぜ!」 「へえ、じゃあ、ゆっくりと食えるな。」  そう言って中に入ってみると・・・・・ 「やあ、遅かったね?」(ハヤト) 「先にいただいとるで!」 「「わ〜〜〜〜!!」」  開けると、そこにはジムリーダーがくつろいでいた。  今日はとことん大声の出る日である。 「って、何でMr.4のペアも一緒にいるんだ?」 「ハッハッハ、今日は祝・サンダーゲット記念の宴会だぜ!」  何故かいるこの二人は酒をつぎながら笑っていた。  これは既にいっている・・・ 「おい、お前はまだ未成年だろ!」 「俺の国は18からOKなんだよ〜♪」 「何処の国だよ!?」  イレブンは怒鳴った。  その後、ほとんどやけでそれが続いた。 「あ〜、俺に肉〜〜〜!」 「早い者勝ちだよ!」  激しい戦いが続いた。 その後・露天風呂・・・・・・・・ 「いっくぞ〜〜〜〜〜!」        ドッパ〜〜〜ン!! 「こら、湯がかかるって!」 「いいじゃんか、どうせずぶ濡れなんだからさあ♪」  浴場全体に湯気が漂っていた。  大樹達は広い温泉で今日の疲れを癒していた。  なお、大人達はまだ飲んでいる。 「あ〜極楽極楽♪」 「大樹、じじくさ〜い!」 「うるせえ!」  男湯にいるのは大樹達とシズキ達を含め、グリーンやタケシ、それにツクシとハヤト である。  なお、女湯には全員入っている。 「なあ・・・・・・・」(小声) 「ん?」 「ちょっと女湯覗いてみないか?」 「!!」  とんでもない事を言う大樹であった。  だが、シズキは猛反対である。 「やめとけ、ばれたらアヤナに殺されるって!マジで!!」 「あの人なら本当にやりそう・・・」(ツクシ) 「いいから、あっちにいいポイントがあるんだぜ!」  そう言って大樹は英人と望の手を引っ張っていった。  向かったのは女湯のしきりの方である。  そして静かに覗いてみると・・・・・ 「!!!!!、スゲエ!」 「だ、ダメだよ大樹!」 「いいから見てみろって!」  そして二人も強引に除いてみると・・・・ 「うわっ!」 「で、デカイ!」  二人とも赤面になった。  その後ろでシズキはそっと女湯の方向から離れていった。 「見かけによらずデカイ!」 「ソ〜ナンス!」 「「え!?」」  敷居の影から我慢ポケモンのソーナンスが現われた。 「げ、まさか・・・・・・・」 「何やっているのかしら〜〜?」 「あ・・・・・・・・・・・」  その日、多くの男の悲鳴が響き渡り、恐怖の女王が拳を振り上げているのが見えた。 「タタタタ・・・・・・・・・・」 「何故・・・俺まで・・・・」 「同罪よ!」 「大樹のスケベ!」  女達はまだ怒っている。 「そんな事を考えているからポケモンの知識が低いのよ!」 「なんだと!?」 「本当の事じゃん!」 「俺よりお前等の方が低いだろ!」 「何ですって〜〜〜!!」 「何よ!」  凄い声が響いていた。  すると、シズキは何かを閃いた。 「だったら、この中で誰がポケモンに詳しいかクイズで勝負するか?」 「クイズ?」 「おもしれえ!俺が1番だって教えてやる!」 「そっちこそ、泣きべそかいても知らないわよ?」  かくして、覗きから始まったポケモンクイズバトルが始まった。  ほとんどシズキの暇つぶしであるが・・・・・ 「問題、伝説のポケモンのエンテイは『穴を掘る』を覚えるが、『地震』は覚えるでし ょうか?」 「え、え〜〜〜〜」  知っている人はほとんどいなかった。  なにせ、伝説のポケモンの事などそうそう知っている訳がないのだから。 「望分かるか?」 「え、え〜と・・・・・覚えない、かな?」 「大正解!!」 「え、ウソ!?」 「ホントよ。」  これは本当である。 「問題、ポケモンの地中速度はイワークが1番だが、その早さは?」 「え・・・・・・」 「時速80kmです!」 「ミカンがせいか〜い!」 「流石進化後を持っているだけある。」  ミカンはイワークの進化系、ハガネールを持っているので詳しい。  そしてクイズはどんどん続いていって・・・・・ 「最終問題、ジョートに伝わる幻の草ポケモンは?」 「あ、セ・・・」 「セレビィ!」 「お〜、望が正解!」  望の正解で勝負は終わった。  そして結果は・・・・・ 「結果は微妙ながら望が勝利!」 「やった〜〜!」 「「・・・・・・・」」  元種の二人はショックであった。 「じゃ、これは優勝賞品!」 「え、これって・・・・」  何処から出したのか、シズキは望に何かの羽を渡した。  それは宝石のように美しい銀色の羽であった。 「こいつは何時かお前を凄い奴の所に導くから大事にしてろよ!」 「あ、はい・・・」  『銀色の羽』、それはいずれ来る運命の時に鍵となるのである。 次回予告「ある事を条件に、俺はイレブン達とポケモンレースをする事になった。やっ ぱり強い奴らだが、俺達だって負けはしねえ!そんな中、不穏な影が俺達に忍び寄って くる。あれは一体何なんだ?それにレースは無事に俺達が勝つ事が出来るのか?  次 回 夢の為に ポケモン大レース 」