第41話 Mr.11の秘密 「あ〜綺麗なおねえさ〜ん!」 「ハイハイ、あっちに行ってましょうね。」  こっちの世界のカスミはいつものようにタケシを引っ張っていった。  大樹達はぼう〜としながら見ていた。 「どうなってるの!?」  利奈は大声で大樹に迫っていった。  同じ世界に住んでいるので、この状況に驚いているのである。  すると、そこにイレブンが前に立ちはだかり・・・ 「あの〜、俺達道に迷ったんだけど、近くに町かポケモンセンターはないか?」 (うまい!) 「え、だったら俺達も・・・・・・・・・・」  話し上手なイレブンのお陰で余計な騒ぎを避けることが出来た。  なお、タケシは未だにスティンガーに惚れて骨抜き状態であった。 「あ〜、なんて美しいんだ〜〜」  先が思いやられるのであった。  そして彼らは先に進んでいった。 そして(近くの町)・・・・・  1時間くらいすると、近くにある大きな町に到着した。 「お〜、でかい町だな〜〜!」 「・・・・どうやら、ここはポケモントレーナーが多く立ち寄る町のようだな。」  この町は「アトラシティ」、町中にトレーナーショップやバトルフィールドがある町 である。  他にもポケモンバトルやり放題の「バトルパーク」などもあり、トレーナーならよく 通る町である。 「何かみんなポケモントレーナーのようだな?」 「おい、あっちにバトルパークってのがあるぜ!」 「よっしゃ〜、バトルしにいくぜ!」  大樹とサトシはすぐさまバトルパークに向かおうとした。 「大樹、その前にポケモンセンターでしょ!」 「そうよ、最近はバトルばっかりでみんな疲れてるんだから!」  留美とカスミに止められた。  そして一同はポケモンセンターに行った。 ポケモンセンター・・・・・・ 「ひろ〜い!」  町が町なだけがあり、ポケモンセンターも広かった。  中にはたくさんのポケモントレーナーがいた。  そしてタケシは・・・・ 「あ〜、そこの綺麗なお嬢さ〜ん!」  やっぱり声を掛けていた。  大樹達は呆れながらも、さっさとポケモン達を預けに行った。 「お願いしまず。」 「はい、確かにお預かりします。」 「さ〜て、この後どうする?」 「あ、僕、捕獲用のボール買わないと!」 「あ、私も!」  そう言って留美と望はポケモンセンターを出ようとした。  すると、いきなり大勢のトレーナーが中に入ってきて・・・・           ドドドド・・・・・・ 「おわ〜〜〜!」 「キャッ!」  巻き込まれてしまった。  そして誰かにぶつかってしまった。           ドテッ! 「いた!」 「あ、ゴメンナサイ!」 「あ、こっちこそ・・・・」  帽子を被った同い年くらいの少年であった。  茶色の髪をしており、隣にはサトシと同じピカチュウがいた。  すると、それを離れて見ていたサトシは・・・ 「あ、ヒロシ!」 「え、あ、サトシじゃん!」 「・・・・ウソ・・・・」 「何て都合がいいのよ・・・」 「?、どうかしたのか?」  まさかヒロシまで出てくるとは・・・・  大樹と利奈は口をあんぐりとあけていた。 「こ、このパターンだと・・・・・・」  そして・・・・ 「やあ、サトシじゃないか?」 「シ、シゲル!?」 「あ、君はセキエイ大会の・・・・」 「そう言う君はセキエイスタジアムで・・・・・」  ほとんどギャグに近いような登場であった。  その影でイレブンとフォーは笑いかけていた。 「何でもありだな・・・・・」 「え、何が?」 「いや、何でもねえよ・・・」  とても人には言えなかった。  そして、その後お互いに自己紹介をおえ、ポケモンの回復も終わると一緒に外に出て いった。 「なんか、急に数が増えちゃったわね。」 「で、これからどうする?」 「ん〜、せっかくだからバトルパークにいかないか?」 「そうだな、あそこにはほぼ全種類のポケモンがいるしな。」  イレブンは知っているかのように言った。  それには大樹も疑問に思った。 「イレブン、何で知ってるんだ?」 「来たことあるんですか?」(ヒロシ) 「・・・・・・・・・・・」  いかにも怪しかった。  イレブンは汗だくになりながらも誤魔化していた。  が、流石に今回はきつかった。 バトルパーク・・・・・・  ここは好きなポケモンとバトルの出来るバトルパーク。  大樹達もここで盛大にバトルをしていた。 「バクフーン、とどめの火炎車だ!」  ポケモン達も最近は絶好調であった。  他のメンツも盛大にやっていた。 「レオン、10万ボルト!」 「リングマ、炎のパンチ!」  みんな気持ちよくバトルをしていた。 「よっしゃ〜、次も行くぜ!」 「絶好調ね大樹?」 「ま〜ね〜♪」  ジュースを飲みながら一息ついていた。  今の所は全戦全勝である。 「さ〜て、次もいくか!」  そしてまた一勝負をしようとした。  すると・・・・            ズドドドドドド・・・・・  突如、バトルフィールドに落とし穴があいてバトルをしていたポケモン達がみんな落 っこちてしまった。 「な、なんだあれは!?」 「見て、上から気球が!」 「あれは・・・・」  今度は落とし穴の真上に気球が現われた。  そこには二人の男女がおり、どちらも大樹には見覚えがあった。 「何だあれはと聞かれたら!」 「落とし穴だと答えるが世の情け!」 「世間のポケモン盗むため!」 「強いポケモン奪うため!」(以下省略)  またしても時空を超えたのか、ミサキとソウシが現われた。  流石にここまで来るのには大樹達は呆れていた。 「ロケット団?」 「けど、いつもの二人じゃないわ!」 「いや・・・・結局は同類だから気にしないで。」  ほとんど気力が抜けたも同然であった。  と、すると今度は・・・・ 「待ちなさいそこの二人!」 「む!誰だ!?」  別の所からも気球が現われた。 「誰だ聞かれたら!」(以下省略)  やっぱりこの二人が現われた。  アニメでお馴染みのムサシとコジロウである。 「ちょっとあんた、勝手にあたし達の決め台詞をぱくってんじゃないわよ!」 「そっちこそ、私達の真似をしてんじゃないわよ!」 「そうだそうだ!」(コジロウ) 「さて、今のうちに・・・」  ソウシはポチっとスイッチを押すと、落とし穴からポケモン達が網に入れられながら さらわれていくのだった。 「このポケモン達はロケット団がもらった!」 「させるか!行け、リザードン!!」  英人は即座にリザードンを繰り出していった。  すると、ロケット団も戦闘態勢にはリ、一気にポケモン達を出してきた。 「邪魔するな、行け、サイドン!ケンタロス!」 「パルシェン!ヘルガー!あんた達も行きなさい!」 「リザードン、竜の怒り!」  が、竜の怒りはサイドンの「角ドリル」で貫かれてしまった。  見かけによらず、あっちも成長しているのだった。 「くっ!」 「ハッハッハ、我らはその程度でやられるほどの雑魚じゃない!」 「さあ、このポケモン達を返して欲しければ、あんた達のポケモンを出しなさい!」 「なに!?」 「私達の目的は最初からそれよ。」  いやな取引を持ちかけて来た。  もちろん、大樹達は自分のポケモンを渡す気は全くない。  だが、このままでは他のポケモン達がさらわれてしまう。 「言っておくが、この網は特殊性だから破れることはない。攻撃してもこいつらが弱る だけだ!」 「何て奴だ・・・・」 「ちょっと、なんであんた達にはそんな者があるのよ!?」 「実力の違いさ!」 「〜〜〜〜〜!」 「さあ、さっさと出しなさい!特に、あんた達の持つ伝説のポケモンを!」 「「!!」」  これにはサトシ達もビックリであった。  すると、イレブンとフォー、そしてスティンガーが余裕で前に出ていった。 「ならご希望通りに出してやるよ、行け、ファイヤー!」 「行け、フリーザー!」 「盛大に暴れちゃいなさい、サンダー!」  一気に伝説の鳥ポケモン達を出してきた。  これにはサトシも観客達もビックリである。 「な、何であいつらが伝説のポケモンを持ってるんだ!?」 「実力さ、俺達はこの世で最も強いポケモントレーナー・・・・」 「たてにエージェントとして異世界を冒険してるんだ、お前らには倒せないぜ!」 「さあ、さっさと掛かってきなさい!」 「エ、エージェント・・・?」  不可解な言葉が出てきた。  が、大樹はそんな事は気にせず、一緒にバトルに混ざっていった。 「そっちが伝説なら、こっちも伝説で勝負だ!いっけ〜、エンテイ!」 「「何〜〜〜〜〜!!」」(ムサシとコジロウ) 「にゃんでエンテイがいるにゃぁ!?」 「俺の実力さ♪」 「そうだ、あの小僧達もジョートの伝説のポケモンを持ってるんだった!」 「計算に入れるのを忘れてた!」  アホ! 「しょうがない奴らだ、行け、ライコウ!」 「あなたもよ、スイクン!」 「あ、あれは・・・」  もはや圧倒的な実力差であった。  だが、それでも向こうは攻めてきた。 「く〜、ヘルガー、火炎放射!パルシェン、冷凍ビーム!」 「ケンタロス、破壊光線!サイドン、角ドリル!」  だが・・・ 「ファイヤー、ゴットバード!!」 「フリーザー、冷凍ビーム!!」 「サンダー、雷!!」 「エンテイ、大文字!!」 「ライコウ、電磁砲!!」 「スイクン、オーロラビーム!!」  そして次の瞬間、大きな爆発が起き、捕まったポケモン達はそのまま地面に戻ってい った。  そしてロケット団は・・・・・・ 「「やな感じ〜〜〜!!」」 「ソ〜ナンス!」  結局はこうなるのだった。 次回予告「やっぱり強いイレブンは、何と異世界を旅をするエージェントだった!圧倒 的な力を見せられながらも、サトシ達は勝負を挑んでいく、そんな中、今度はロケット 団を束ねているあの男、ライキが再び現われた。イレブン達も加勢するが、変な機械の せいでポケモン達が弱ってしまう。この勝負、俺達に勝てるのかよ!? 次回 激突  ライキを倒せ 」