第42話 激突 ライキを倒せ  ポケモン達を盗もうとしたロケット団  だが、伝説のポケモン達の力の前に負け、何時ものように星になっていった。 「スゲェ・・・・・」 「伝説のポケモンなんてルギア以来だよ・・・・」 「あれが彼らの実力だとしたら、特にイレブン、フォー、スティンガーさんは四天王同 格かそれ以上・・・」 「すっげ〜、なんか燃えてきたぜ!」 「ピカ?」 「ピカチュウ、あいつらとバトルをするぜ!」 「ちょっと待ちなさいって!」  カスミは止めるが、そんなのは聞かずに走っていった。  そしてイレブンに無謀ではあるが、勝負を挑んでいった。 「やめておけ、お前じゃまだ早すぎる。」 「そんなの、やってみなきゃ・・・」 「いいか、自惚れるなよ小僧、世の中には気合で何とかなるものとならないのがあるん だぞ!」 「お願いします!」 「いいじゃないの、どうせ暇なんだし?」 「ったく・・・・・」  そして、嫌々ながらもイレブンがサトシと勝負をする事になった。  なお、余計な騒ぎを押さえるため、場所移動をした。 「使用ポケモンは全部で6匹、それでいいな?」 「ああ、いつでもOKだぜ!」 「フッ、まずはこいつだ、行け、バンギラス!」 「バ〜ン!」 「岩タイプなら、こっちはベイリーフ、君に決めた!」  最初はバンギラスとベイリーフの勝負である。  だが、サトシは、この時ある事を知らなかった。 「はっぱカッター!」 「バンギラス、大文字!!」 「何!?」  大きな大文字はベイリーフに一気に直撃した。  そして一撃でベイリーフは倒れてしまった。 「知らないのか?バンギラスは炎タイプの技も使えるんだぜ!」 「戻れベイリーフ!」 「その様子だと、もしかして自分のポケモンの使える技もほとんど知らないんじゃない のか?」 「う・・・」 「図星か?」 「そんなの関係ないぜ、今度はワニノコ、君に決めた!」 「・・・・・・地震・・・・・・」  その後もサトシはどんどん攻めていくのだった。 その後・・・  サトシがイレブンとバトルしているとき、大樹達はフォーから真実を聞いていた。  それは・・・・ 「俺達は聞いての通りのエージェント、いわばスパイみたいなものだ。」 「やっぱり、元ネタバレバレのコードネームだしな。」 「いや、それはあっちが真似をしてるんだ。そう言う異世界もあるし、異世界と言って も千を超えるほどあるしな。」 「そ、そんなに・・・・」  元ネタは別として、異世界の数には大樹達はビックリであった。 「本来、俺は別の所を調査するエージェントで、ポケモンはあいつの専門なんだけど な・・・」 「のわりには強いじゃん?」 「ま、俺はポケモンが好きだし、フリーザーも調査をしている時にゲットしたしな。」 「へ〜〜、ん、それじゃあ、11や4の他にも・・・」 「ああ、1〜13のペアがいる、0はシズキとアヤナと同じ幹部の二人がやっている。」 「げ、他にもお前らみたいなのが・・・・」  ちょっとゾクっときた。  もしかして、と思うと、ちょっと怖いのである。 「いや、ポケモントレーナーは俺らだけだ、他のヤツらはイロイロとな。」 「ちょっと安心♪」 「けど、俺達は組織の中でも隊長クラスの一部、隊長クラスは100を超えるほどいる から、エージェント以外じゃ・・・」 「ゲゲ!」 「って言うか、お前らの組織って一体・・・・」 「・・・・・この世の頂点に立つ十大勢力、十神星!」  またしても巨大な組織が判明した。  ロケット団といい、星・覇王神といい、巨大組織がおおすぎである。 「おれ達は全ての異世界に仲間がいるから構成メンバーは億の単位にもなる。」 「じゃあ、お前らはその中でも・・・・」 「・・・最も、やっているのはほとんどが子供、25を超えたらみんな実戦は引退で好 きなようにやってるがな。」 「みんな子供?」 「ああ、世の中ってのはいつでも新しい世代が作っていくものだからな、古い奴らは新 しい世代を見守っているに限るのさ。」 「へえ・・・・・・・・」  よくは分からなかった。  新しい世代が次の時代を作っていく、それには何か他にも深い意味があるようであっ た。 「そうそう、隊長クラスで一番小さいのは・・・確か今年9歳のブラウンかな?」 「9歳?」 「あ、ちなみにエージェントにもナンバーとカラーがいる、俺達は数字とかをコードネームにしてるが、他のは色をコードネームにしている。」 「ブラウン・・・・あ、茶色か!」 「そう言う事だ。」  何だか複雑であった。  イレブンやフォーみたいなのが100以上も・・・・・  すると、バトルフィールドからイレブンとサトシがやってきた。 「お、どうだった?」 「俺のバンギラスだけで勝利だぜ!」 「やっぱりそうなったか・・・」  やはりイレブンは圧倒的であった。  流石はポケモン専門のエージェントである。 「じゃ、終わった事だし飯でも食いに行くか・」 「「賛成!」」 「じゃ、行くか!」  そして一同は食事をしに行こうとした。  だが、その時空から何かが落ちてきた。              ドコーン!! 「な、何だこれは!?」 「でかい槍?」  すると、今度は「R」のマークの入ったヘリがたくさんやってきた。  これは間違いなくロケット団である。 「久しぶりだな小僧!」 「あ、あの人は!?」 「ライキ!」  出てきたのはかつて望を利用していた男、ライキであった。  他にもたくさんのロケット団員もおり、大樹達はあっという間に囲まれてしまった。 「お前達の持っている伝説のポケモン、今日こそ渡してもらう。」 「そうはいくかよ!」 「あいつらもロケット団?」 「ああ、血も涙もない奴らだ!」  あの時、望をゴミのように扱ったライキには怒りすら覚えていた。  大樹はすぐに戦おうと、ボールに手を出した。 「ふ、出さないなら力ずくで出させるまで、行け、ナッシー!」 「出来るものならやってみろ!いっけ〜、ヨルノズク!!」  ライキはナッシー、大樹はヨルノズクを出してきた。 「ナッシー、玉投げマックス!」 「ヨルノズク、念力だ!」  だが、エスパータイプのナッシーには効果が薄く、ヨルノズクは攻撃をもろに受けて いった。  そこに、イレブンが前に立った。 「下がってろ。」 「なんだと!」 「怒りで適切な判断をできないのは半人前だ、ま、見てな!」 「ふ、ファイヤーを持つガキか?」 「出て来い、プテラ!」 「何!?」 「あれは・・・!?」 「化石ポケモンのプテラ!」  古代のポケモンを出したのにはライキもサトシ達もビックリであった。  そして余裕の表情をだしながらイレブンは指示を出していった。 「超音波!」 「くっ、サイコウェーブ!」 「大文字!」 「な、く・・・・」  やっぱり一撃で勝負が決まった。  これには他のロケット団員達もビックリであった。 「さあ、この先はどうする?」 「く、くくく・・・・・」 「何だ〜?あのおっさん壊れたのか?」 「くくく、そこまで強いポケモンならよりいっそう欲しい!」 「無駄だ、お前に・・・・・な、プテラ!?」  訳のわからない事が起こった。  さっきまで絶好調であったプテラが弱り始めたのである。  それどころか、大樹のヨルノズクやサトシのピカチュウ達も弱っていったのである。 「ピ、ピカチュウ!?」 「ちょっとあんた、一体何をしたのよ!?」 「フフフ、なあに、我らの科学力でお前らのポケモンのエネルギーを吸収しているの さ!」 「チッ、メガドレインの応用版か?」 「流石に鋭いな、その通り、草タイプのメガドレインやエスパータイプの夢くいなどを 元にして作ったのだ。」  気がつけば、ロケット団のヘリ全てに妙な装置がついており、ポケモン達はどんどん 弱っていった。 「さあ、このまま戦えばお前達のポケモンは自然に我らの物になる。戦わなくても力ず くで我らのものに・・・・」 「卑怯だぞ!!」 「我らは悪の組織、卑怯も戦略の一つなのだ。」 「くそ!」  果たして、彼らはライキを倒す事が出来るのだろうか。 次回予告「ライキの出してきた装置でポケモンを出せない俺達、そこにあのアヤナが現 われ、何と簡単に装置を壊してしまった!よっしゃ、これなら勝負はこっちのもんだ ぜ!望、お前を縛ってきた組織もこれで終わりにしてやるぜ! 次回 思いを胸に ロ ケット団の最後 」