第51話 語る夢 ルギアの羽 (あらすじ)星・覇王神のボスを倒した大樹達はミュウのテレポートでうずまき列島に来 ていた。そこで野生のカビゴンに遭遇し、襲われる羽目になってしまうのだった。そこ で利奈のフシギソウがフシギバナに進化し、カビゴンをゲットすることに成功したのだ った。 ある島・・・ 「・・・・・・・・・・・・・」 「なあ・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・」 「どうすりゃいいんだ・・・・・・?」  今、彼らはとんでもない状況であった。  下には青々と草木が生い茂っている。  そう、今、彼らは崖から真下に落ちかけているのである。 「だいたい、お前がドジ踏むからこうなっちまったんだぞ!!」 「お前も元だねだろ!!」            ゴロ! 「あ!」  やっぱりこうなったのだった。  みんな真下に落ちていったのだった。 「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」」  普通なら死んでいるものだが、彼らには頼もしい仲間がいた。 「バクフーン!!」 「ピジョット!!」 「リザードン!!」 「デリバード!!」 「きゃ〜〜〜!!」(飛べるのがいない) 「あ、ゴルバット!」  そして何とか死なずに済んだのだった。  だが、その代わりに・・・・・・・            ザップ〜〜ン!!  代わりに川に落ちて流されたのである。  何故飛んでいるのに落ちたかと言うと、脚を踏み外したバクフーンと大樹が1番上に いたからである。 「きゃ〜〜〜、流される〜〜!」 「!!!!???」(溺れてる) 「ゲッ、望!お前金槌だったのか!?」 「わ〜〜〜〜〜!!」 「克もか!!」  約2名が金槌だったのでかなり流されていったのだった。  そしてしばらく流されていったのだった。 その後・・・・・・・ 「し、死ぬかと思った!」 「ぷっ、まさかお前まで金槌だったとはな〜〜〜♪」 「黙れ!!」  予想すらしていなかったので、倍におかしかったのであった。 「ハックション!!」 「もうビショビショ〜〜〜。」 「おまけに夜になってるな。」 「ああ・・・・・」  英人と陵は冷静であった。  だが、このままだと風邪をひきかねなかった。  しかし、 「ディグディグ!」 「あ、どうしたのディグだ?」  たまたま放していたディグだが何かを見つけたようである。  そして利奈がしばらくディグだと一緒に行って見ると・・・ 「みんな〜<あっちに温泉があるわよ!」 「え、ラッキ〜♪」  瀬戸内海には温泉がある(意味不明)。  運良く天然の温泉を見つけたのだった。  そして、みんなで行って見ると、そこには湯気の立っている丁度いい温度の温泉があ った。 「アンタ達、覗かないでね!」 「んだとぉ!?」 「別に見たくもない。」(陵)              ズゴ!ボコ!  殴られた。  言ってはいけない事を言う奴らである。  そしてゴローニャに岩の壁で二つに分けて大樹達は温泉で体を温めたのだった。 「たたたた・・・・・・・」 「留美の奴、さらに荒っぽくなってるよな〜!」 「あれで女かよ!?」  未だに殴られた所が痛んでいた。  まあ、温泉に浸かっているので治ると思うけど。(笑) 「ふう、それにしても疲れた〜。」 「だらしねえな。」 「お前が原因だろ!!」 「ふん!」  相変わらず仲の悪い二人であった。  いや、むしろ喧嘩するほど仲がいいのかもしれない。 「いい加減、素直になったら?」 「うるさい!」 「でも・・・・やっぱり友達なんだから・・・・」 「「誰が!?」」 「犬と猿の喧嘩だな・・・・・・」  英人はボソッと呟いた。  と、そんな中、木陰に置いてあった望のリュックから小さな光がこぼれていた。 「おい、なんか光ってるぜ?」 「え、なんだろう?」  そしてリュックを取って中を開けてみると一つの羽が光っていたのである。  それはいつぞやに貰った「銀色の羽」である。 「銀色の羽が・・・・」 「って、何でお前が持ってるんだ!?」 「え、何でって・・・」 「確か伝説のルギアの羽だぜ!」 「お、おい・・・・」  ある事に気付かず、昇也と克はずばずばと話していくのだった。  「銀色の羽」、つまりこのうずまき列島の何処かにいる伝説のポケモンの羽なのであ る。 「これが伝説のポケモンの羽?」 「いいな〜、それくれよ!」 「ダメ!」(即答) 「チッ!」  この羽はかなりレアなので、どうしても欲しかったのである。  だが、どの道無理な事であった。 「・・・羽が輝いているってことは、この島の近くにルギアがいるってことか?」 「だったら、明日はルギア探しに決定だな!」 「フッ、伝説のポケモンは俺がゲットするぜ!」 「何言ってるんだ、俺が!」 「お前はエンテイがいるだろ!」  みんなやる気満万である。  なにしろ、ルギアは「エアロブラスト」や「ハイドロポンプ」などを使える強いポケ モンなのである。 「お〜ほっほ、いい事は聞いたわ!」 「な、誰だ!」  何処からともなく嫌な声が聞こえてきた。 「誰だ!と聞かれたら!」 「答えてあげるが世の情け!」(以下省略)  またあの二人が現れたのである。  おそらく、ミサキが温泉に入りたがって偶然、ここにきたのであろう。 「その銀色の羽は我等が頂くわ!」 「サイドン、羽を奪うんだ!」 「ゲ、きた〜!」 「モンスターボールはあっちだぞ!」  今はあまりに無防備な状況であった。  ただし、約1名は・・・・・ 「デリバード、吹雪だ!」 「げ、何であのガキが!?」 「そうだ、望はリュックを一緒に持ってきたんだ!」 「だから何よ、ヘルガー、火炎放射!」 「ゴルバット、怪しい光!!」  ゴルバットの怪しい光でヘルガーは混乱してしまった。そして間違えてサイドンを攻 撃したのである。 「くう、だったら新入りのマルマイン!!」 「え、何時の間に?」 「マルマイン、ソニックブーム!」 「デリバード、プレゼント!」  何時の間にゲットしたのか、ソウシは新たなポケモンを連れていた。  マルマインの攻撃は素早く、流石のゴルバットも攻撃を受けてしまった。 「大丈夫か?」 「平気、最後はサンダースで決めるよ!」 「決めるだと、だったらケンタロスも出てこい!」 「パルシェンもよ!」  向こうもそうがかりで攻めてきた。  だが、それでも望は冷静なままだった。 「マルマインにミサイル針!」  マルマインにミサイル針が一斉に降りかかった。  そして、           ドッカ〜〜〜!!  刺激によりマルマインは自爆してしまった。  ミサキとソウシもポケモンと共に吹っ飛んでしまった。 「危険物の取り扱いには気をつけましょう〜〜!」 「もう〜いや〜〜!」 「「やな感じ〜〜〜!!」」  本当に頑丈であった。  だが、この作戦には一つだけ問題があった。 「結局これか?」 「そうのようだな。」 「お、おい・・・・」 「ん?どうした陵?」  陵に呼びかけられて大樹達が後ろを振り向いてみると・・・・  そこには怒った留美と利奈がいた。 「あ・・・・・」 「え、あ・・・・・ごめんなさい・・・・」 「「このスケベ〜〜〜〜!!!」」  爆発で敷居も崩れてしまったのである。  そしてその後、近くの町では山に恐ろしい魔物が出たとの噂が広まったのであった。 次回予告「ルギアを探しに海岸に来た俺達は、ヨツバシティであった真人と再開する。 そこにはルギアを求めている沢山のポケモントレーナーが集まっていたのだった。そん な中、望の持っていた『銀色の羽』が激しく光だし、それと同時にうずまき列島に異変 が起き始めるのだった。もしかして、ルギアが出てくるのか!? 次回 伝説を求めて  友との再会 」