Ever Believe、これにて完結です。 カントー編、ホウエン編、リーグ編、セレビィ編、そして転機編…… 当初は転機編を外伝として作っていたんですが、最終的にはアカツキをブリーダーの道に進ませようと決めていたため、外伝を本編に持ってきました。 トレーナーからブリーダーに思いきって切り替えた理由も、ある意味彼らしいものだったのではないかと思います。 『ポケモンの身体になって、ポケモンの技をポケモンとして受けてみて、ポケモンの痛みが理解できた』 『自分のために頑張ってくれていると言っても、それはトレーナーとしてのエゴでしかないのではないか……?』 その割に余り悩んでいなかったんですが、それはトレーナーとブリーダー、二足の草鞋が無理だと、 いずれはどちらかに決めなければならないことを理解していたからです。 それなら……と、文字通りの転機として、ブリーダーにレールを切り替えたというのがストーリー上の決断でした。 悩む描写を書きすぎてはぐだぐだになってしまうと思ったので、意外とあっさり決めてしまったわけですが(汗) 本編ではトレーナーとしての毛色が強く、ブリーダーは『ついで』といった感じもありましたが、 ポケモンの痛みを理解し、今までの自分を振り返って、短いとはいえ考えて決めたこと。 ……大事なのは自分で決めた物事を頑張っていくこと。 最後の最後まで行かなければ、何度だって決め直しても、修正してもいいと思います。 そうやって自分らしい道を歩いて行ければいい…… 中途半端なところは多分にあるかと思いますが、自分の考えを多少なりとも織り込めたので、この終わり方でも納得はしています。 アカツキはエピローグでいきなり十歳以上年取って、しかも結婚までしていたりもするんですが、 これは次に投稿しようと思っている長編の、ほんの小さな布石のつもりで混ぜてみました。 一応、直接的なつながりは持たせていないんですけども。 最終的に彼がブリーダーとしてどんな人生を歩んできたのか、そしてこれから歩んでいくのか…… それはここまでお付き合いくださった皆様の想像にお任せします。 不定期な投稿……それから、思い立ったように最後の方は一気にガーッとやってしまいましたが、 時間がない時とある時の差が激しい社会人の悲しいサガということで、平にご容赦ください(汗) 本棚登録も矢継ぎ早になってしまい、管理人様にも多大な負担をおかけしたかもしれません……この場で御礼と共にお詫び申し上げます。 次の長編は定期的に……一週間に一話ずつでも投稿できればいいと思っておりますので、お暇な時にでも読んでやってくださいませ。 長々と書いてしまいましたが、本当にありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。 2008.05.09 ガーネット