ラルースシティの真実 *この小説は劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション、裂空の訪問者デオキシスを基にしていますが、 この作品は筆者の推測と仮定に基づいたストーリーですので、本編とは一切関係ありませんし、本気で受け止めないで下さい。 原案が好きな方、もしくはハードな内容が苦手な方はブラウザの戻るで戻ってください。 デオキシス襲来による実験都市ラルースシティの問題点と成果 ラルースシティに前触れ無く来訪したDNAポケモンデオキシスと思われるポケモン。 そのポケモンを追って来た天空ポケモンレックウザの襲来により、ラルースシティは都市機能が麻痺してしまい、 多くの負傷者や損害を被った。 そしてこの事件によって、セキュリティシステムの問題点や都市機能のトラブルなどが浮上して、 実験都市ラルースシティ計画の今後と、改善点をこのレポートに添って問いただすことにする。                       ××××年○月△日、ラルースシティ計画調査委員会第3次中間報告冒頭より デオキシス襲来事件から半年が経過したこの日、ラルースシティにある中央管理センターの会議室にて、 ラルースシティ計画に関わる人々が秘密裏に集められた。 ラルースシティ市長と市議会議員の代表団、セキュリティシステム管理責任者とそれを受注した会社の役員とシステムエンジニア、 あの事件の原因となるデオキシスのコアを持っていたロンド博士、そして携帯獣学会代表としてオーキドとオダマキが召集される。 そして政府のラルースシティ計画推進委員とは席を隔てるように、ラルースシティ事故調査委員会という計画反対派が座っている。 今回のラルースシティの事故における責任や諸問題、そして”あるシステム”への反発から会議の席が調査委員によって設けられた。 「このレポートで見てもらったように、ラルースシティ計画の根本からの見直しを我々は要求します」 調査委員長のこの一声によって議場はざわめき声で騒然とし、推進派のである市長の一声から激しい議論が始まった。 「国と民間が巨額の費用を投じて造ったハイテク都市ラルースシティを否定するようなレポートを突きつけて何になる!?」 「今更第3セクターなんて時代遅れで、成功した例は数少ないですから、設計段階から我々は計画に反対しましたよ。 国民の税金を無駄に投資するだけ投資して、その挙句にデオキシス襲来事件におけるトラブルの数々を見せられれば、 ラルースシティ計画そのもの中止を要求したいですが、百歩譲って”見直し”というのが我々に出来る最大の譲歩です」 あくまでラルースシティ計画そのものの否定という立場に変わりない調査委員長のレポートは、 推進派に不利な材料を突きつけるような不公平な調査結果であり、市長を筆頭にした推進派の誰もが疑問を持つのは無理も無い。 ラルースシティは政府と民間の共同によって作り上げたハイテク都市であり、あらゆる先端技術を惜しみなく使われている。 それと引き換えに、ラルースシティの開発によって自然が破壊され、野生ポケモンの生息域を変えている。 人とポケモンの共存が望まれるこの世界において、大規模な都市開発はタブー視されることは当たり前で、 ラルースシティ開発を巡る推進派と反対派の抗争は現在でも激しく繰り広げられている。 「ラルースシティの開発によって多くの自然を奪ったことは認めるが、 現に人とポケモンが快適に過ごせる居住空間を確保しているし、住民の多くがこの都市の生活に満足している」 「果たしてそれはどうでしょうか?人間は本来、自然の枠組みの中で生きていくことで、 ポケモンとの信頼関係を家畜やペット・果ては掛替えの無い友人として気付いていきました。 しかし、モノや道具に溢れかえった自然とはかけ離れた世界に居ると、物質欲に満たされた故に精神面の退行が起きています」 「それは一人一人の心がけ次第で、我々の責任ではない!」 「いいえ、ラルースシティ近郊で生息が確認できるポケモンは数少なく、皮肉にもポケモンショップで商品として陳列されてます。 例え居たとしても人間の身勝手さで捨てられたポケモンや、金銭を払えばポケモンはいくらでも手に入るということに、 気に入らないポケモンは人の手で虐待を受けたり、捨てられたポケモンが人間に危害を加えるという社会問題も起きています」 本来の議論から早くも脱線したのか、ラルースシティを巡る環境問題とポケモンを巡る社会問題の話となり、 反対派は論点が脱線することを覚悟して、ラルースシティ計画の見直しを迫る材料として扱う。 ここで反対派が招いたゲスト、携帯獣生物学者のオーキドとオダマキを早い段階で投入する 「ホウエン地方のポケモンの生息域に詳しいオダマキ博士から、 ラルースシティ近隣で生息するポケモンの分布と調査結果をお願いします」 「はい。ラルースシティ開発が始まる20年前は、生息するポケモンの種類は過去の調査記録から50種類以上生息するとあります。 私が調べた現在のラルースシティ近郊で生息するポケモンの種類は、8種類と大きく減少しています」 「ありがとうございます。推進派はポケモンの生息域を破壊して、無駄な投資を行ったことが分かりましたか?」 「自然破壊は開発において必然的にやむを得ないが、我々は稀少なポケモンの生息域は保護区域として開発はしていない!! それに、宇宙から来たポケモンと言われるデオキシスや、レックウザはどう説明するのかね?」 開発による環境破壊は一応関係があるが、事故の直接の原因となった二匹のポケモンに関してはオダマキには説明できない。 ここでデオキシスとレックウザについて語るのは、調査委員二人目のゲストであるオーキドの出番となる。 「デオキシス及びレックウザに関しては、オーキド博士から説明をお願いします」 「デオキシスに関してこれまで分かっていることは、コアが残っている限り再生する自己回復能力、 自ら状況に適した形態に変形して身体能力を強化する変身能力にオーロラを使った独自の言語。 そして弱点として電子機器から発する超派や短波、生態から放たれる赤外線が電磁波として見えてしまうことくらいじゃ」 「それ以外は分からないというのか?オーキド君!」 「デオキシスとレックウザの実際に捕獲して生態調査しない限りは分からんし、 デオキシスは地球外ポケモンだし、レックウザは目撃例があるだけで、神話や伝説同然の扱いで詳しいことは分からん。 この二匹に遭遇したサト・・・、近所に住んでいる知り合いのポケモントレーナーが見たのだが、ワシは実際に見たこと無いんじゃ」 「君達はそれでもポケモン研究の第一人者か!?」 「ワシも万物を知っているわけじゃないし、ポケモンについて全て解き明かしたわけじゃない!!」 「私は机で考えるより、フィールドワークでポケモンを研究しますから、机上の理論でポケモンは語れません」 ポケモンの生体に詳しいオーキドの知識にも限界はあり、伝説同然の存在のレックウザやデオキシスに関しては語れない。 生物学者は目撃例しかない生物を研究しようにも出来ないし、事件によって生態の一部を知ることが出来ただけでも幸運である。 オーキドとオダマキの二人には、あの二匹が未知のポケモンである限りは、未確認生命体という扱いをする他はないのだ。 「我々が問題にしていることは、伝説同然のポケモンやポケモンの生態系じゃない!! ここで語るべき問題は、反対派がラルースシティを意地でも潰したいことへの意見と、ラルースシティ計画の今後だ!!」 「その原因となったのは、ロンド博士が持ち込んだデオキシスのコアであって、デオキシスについて議論を交わしているんだ!!」 問題の焦点はデオキシスやレックウザの生体ではなく、何故ラルースシティに来たのかという事であるのだが、 デオキシスを呼び込む原因となったコアを秘密裏で持ち込んだロンドの責任問題となる。 「確かに・・・私が持ち込んだデオキシスのコアがラルースシティで起きた事件の元凶であることは認めます。 私は学者としての好奇心もあるが、未知のポケモンであるデオキシスを蘇生させるために、街を混乱に陥れることにもなりました。 私とデオキシスがこの事件の原因にもなっていますが、都市機能に関する問題点は街を管理する方にも問題があったと思います」 「お前がデオキシスのコアを持ち込むから、ラルースシティが混乱に陥ったんだ!!」 「その結果として、レックウザの縄張りを通過しただけのデオキシス執拗に追いかけて、結果としてラルースシティは混乱に陥った! この責任は我々には無く、元凶となったコアを持ち込んだロンド博士の責任だ!!」 惑星Dを追放されたことへの八つ当たりで地球に侵略しようとした某宇宙猿人の如く、通り魔のようなレックウザが悪いのか、 地球に来たデオキシスが悪いのかを問うより、既にラルースシティの市長達は全ての責任をロンドに押し付ける。 多くの政治家がやる常等手段の餌食になろうとは、ロンドも想像しなかっただろう。 「ロンド博士の処分は議会が終わり次第、都市計画委員会が告訴して裁判で取り立てることになります」 「自分のことを棚にあげて、われわれの責任にするとはどういうことだ!?」 「今回の事件はロンド博士の過失もあるが、有事への対処能力に問題がある都市機能が一番の問題だ!!」 「そうだそうだ!!ラルースシティのシステムに障害が生じたことはどう説明する!?」 そもそもポケモンの襲撃なんてロンドも想像していないことで、ラルースシティ襲撃を意図してコアを持ち込んだわけではない。 伝説のポケモンについて話しても埒があかないので、ラルースシティのシステム問題の話となる。 「この画像を見てください。これはある少年がガードロボにパスポートでチーフロボにアクセスしているところです」 調査委員会の一人がスクリーンに映し出した画像、それはサトシがトオイのパスポートでチーフロボにアクセスしている場面であり、 この場に居る者でオーキドとオダマキ、そしてロンド以外は名前を知らない少年の勇敢かつ無謀な行動を直視する。 どうしてもラルースシティを救った勇敢なトレーナー少年の行動にしか見えない画像としかみることが出来ない。 「だからどうした?」 「本来ならこちら側で操作するべきものを、外部アクセスが無ければ操作できないのに問題があります。 これを利用してテロリストが外部アクセスすれば、セキュリティシステムを解除する事も可能です。 子供でさえ簡単に解除できるうえに、最悪の場合はハッキングされてシステムに侵入されたらアウトです」 「そうならないためにも万事セキュリティホールの穴埋めをしているのですよ」 「セキュリティホールを完全に埋めることは不可能であって、ハッカーにやられてからでは遅すぎます。 全ての操作が管制センターで操作できないシステムにも欠陥がある以上は、ラルースシティ計画の見直しを要求して当然です」 調査委員が画像を拡大すると、トレーナー少年の手に持つパスポートは、ロンドの息子のパスポートであることが、 第三者でも他人のパスポートでも安易にアクセスできるシステムであることと、セキュリティの甘さを指摘する証拠だと強調する。 他にもラルースシティのセキュリティの致命的な弱点を指摘して推進派を徹底的に叩く。 「我々はセキュリティホールの発見に全力を注いでいるし!最新のセキュリティシステムも取り入れている!」 「もう一つ指摘するべきところは、対岸にもメインシステムと同じ能力を持つサブシステムの設置を怠ったところです」 「それは我々もメインと同じ機能を持つサブはリニアのステーションを基点にやっていし、 そこは指摘される前に、有事の際には向こう側からもラルースシティを管理できることは分かるだろう!!」 「何故サブシステムからセキュリティシステムを操作して、デオキシスとレックウザを排除できなかったのですか?」 「有線や無線どころか、衛星中継の回線が全てデオキシスが張ったバリアの影響で遮断されたんだ!!」 「そのことを想定していれば、地下や海底に通信ケーブルを設けていたはずですし、 セキュリティで予算を出し惜しんでインターネット回線を使うなんてせこい事を考えるからこうした穴が出来たのですよ」 勢いに乗った調査委員達は、都市機能を維持するためのシステムの物理的な脆弱さに漬け込んで、 現行のシステムでは市民を危険に晒すことを指摘して、有事における対応の脆さを道具に推進派を追い詰めていく。 市民の安全すら守れないシステムの問題を指摘されて当たり前であり、人命を守るべき道具の一つが機能しないことは問題であり、 次に同じ・・・それ以上の有事に対応できるように大幅な改良を要求することは当然のことだ。 「他にも発電施設について議論を唱えさせてもらいます」 「ラルースシティの電力は全て風力発電で賄っているということ事態が間違いと言いたいのか!?」 「風力発電だけでこれだけの都市の電力を賄うこと事態が間違いですし、外部からの電力供給ラインを設けていませんね。 予備の燃料電池発電機の出力もセーフモードで精一杯というのも問題です。 万が一を想定して外部からの電力供給をするか、風力発電所以外にも原子力発電所を設けるべきでしょう」 「原子力発電の敷設条件が厳しいからこそ、風力発電を選んだんだ!!」 「でしたら太陽光発電所や四方が海に囲まれている環境を生かして、潮力発電所を設けるという方法もあったはずです」 劇中では十機の程度の風車による風力発電のみで巨大都市の電力を賄っていたが、現実的には数十機以上無ければ不可能である。 風力発電は風が無ければ機能することは無く、予備または補助的な他の発電設備を設けるべきであった。 簡単に言えば、風力発電を止められただけで都市機能が麻痺するのも大きな問題である。 「我々調査委員がラルースシティ計画凍結の要求を出した要因として、ラルースパスポートの存在です」 「このパスポートを否定したら、ラルースシティ計画そのものの否定になる!!」 「我々は“このシステム”があったからこそ、ラルースシティ計画を否定したのです」 調査委員は止めを刺すように、先程に偽造や不正使用が容易に出来ると指摘したラルースパスポートについて語りだす。 このパスポートがあれば、ラルースシティの公共施設が利用可能となり、電子マネーとしても扱える、 デオキシス襲撃事件においても行方不明者の位置を掴んだという、ハイテク都市市民としてのメリットもある。 これを否定するということは、ラルースシティの存在意義を否定することにもなるのだ。 「このパスポートの恩恵として、ラルースシティのあらゆる公共施設の利用が無償で行われ、身分証明賞にもなる。 電子マネーとして現金と同じ役割をもち、何よりも今回の事件の遭難者や行方不明者の探知にも大いに約立ったんだ!!」 「このパスポートの偽造やスキミングが容易であることは、調査委員会の実験で判明しましたし、 行方不明者の探知に役に立ったことを裏返せば、国民に背番号をつけて政府が管理することになることを意味しますよ」 劇中では利点を強調したようなラルースパスポートであるが、これは政府による国民管理システムのセンサのプロトタイプであり、 ラルースシティは国民管理システムの実験のために造成された都市であった。 デオキシス襲撃事件での行方不明者の位置の把握が、皮肉にも国民管理システムの機能を確実に動作することを証明した。 調査委員が指摘した欠点を克服すれば、国民管理システムは完成することになる。 つまり、調査委員は推進派の勢いを付けてしまった挙句に、自ら墓穴を掘ってしまったのだ。 「それが我々のラルースシティ計画の目的であり、住民管理の実験としてラルースシティを開発したんだ。 無論ラルースシティに一度でも来られた方々の住民票や戸籍などのデータも調査済みですし、 最終的には体内にチップを埋め込むための、安易に偽造できない複雑なプロテクトを掛けたLSIチップも開発済みです」 「これをプライバシーの侵害と言わずに何と言う!?住民をコンピュータで管理して何の意味があるんだ!? 政府が国民を監視することで、思想や経済を統制しようなんて、これは立派な民主主義への反逆じゃないか!!」 「民主主義の反逆とは失礼だし、我々は国として当然のことをやったのです。 世の中にはダイレクトメールの配信や詐欺で戸籍や名簿が利用される世の中に、プライバシーなんて何処にもありませんよ。 世の中には税金を払わないという愚か者達がゴマンと居るし、我々はその税金で運営されているのですよ。 だからこそ、国民にはきちんと税金を払ってもらって、我々の利益になってもらわないといけないのです。はははははは!!」 国民を監視するためのシステムを開発するために、ラルースシティを実験の舞台にしたということは、 ラルースシティに来たサトシ達の経歴や家族構成などは既に政府に掌握されたということになる。 この街に来た事が災いして、調査委員やオーキド、オダマキの経歴や戸籍などは既に政府の手に掌握されていたのだ。 この国の政府は国民を”金になる木”としか見ていなかったこともはっきりと分かった。 「政府は税源確保のためにも計画を見直す意思はないのなら、我々は断固としてラルースシティ計画の凍結を要求します!!」 「我々はこうしなければ、国が滅んでしまいますし、何よりもあなた方が困るでしょう。 『国民は政府に”管理されている”からこそ、当たり前のように存在できるのですよ!』ははははははは!!!!」 国民管理システムの実験場であるというラルースシティの真実を知らずに、市民達はハイテク都市での生活を謳歌する。 最先端の技術に囲まれた都市の中で、政府のモルモットにされている事は表の人間は誰も知らない。 この国の政府は欲望のままに国民から税金を吸い取って自分の意のままに操ろうとする考え方を持つということは、 己の欲望のままに食べては眠るカビゴンと同じ存在なのかもしれない。 そう、人の欲望はカビゴンの如く貪欲、人の支配欲はバンギラスの如く凶悪、そして権力欲はベトベトンの如く汚れている。 人間という生き物は、デオキシスを執拗に追撃したレックウザより性質の悪い救いようの無い生き物なのかもしれない。 「システムは完成したので隠す必要はありません。既にあなた方は我々の管理下にあるのですから、ははははははは!!!」 ==THE END== *この作品で行われている実験がフィクションであり実在していないのだ・・・と作者は心のそこから思いたい。 ***補足説明*** 電磁波:電波と磁場による光の振動であり、電磁波は波長によって様々な種類に分けられる。 電磁波の域(簡単に説明するために詳細には書きませんので、後は自分で調べてください) (下に行くたびに波長の長さが低くなり、周波数は高くなる) [波長名:用途]の区切りで表記します (電波) 超長波:航空機無線 長波: 船舶無線 中波:AMラジオ放送 短波:FMラジオ放送 超短波(VHF):テレビ放送   (マイクロ波)    UHF:レーダー、電話中継    SHF:気象衛星    EHF:タクシー無線 (赤外線):赤外線写真、食品加工、赤外線通信 (紫外線):殺菌、太陽から発する(人が長時間受けると日焼けする) (可視光線):(人が見える光の波長と反射)光学機器 (X線):X線写真(レントゲン) (γ線):非破壊検査、核兵器から発せられる放射線 ハッキング:簡単に説明すれば、外部から特定のコンピュータの不正アクセスによる操作を行うことで、データのやり取りを行うこと。 セキュリティホール:OS(基本ソフト)やソフトウェアに生じたプログラムのバグやプロテクトの甘い部分のこと、      ハッキングするにもそこを探して操作することで、データのやり取りを行えるようになる。      必ず何処かに生じているものであるので、プログラム上から完全に無くすことは不可能。 潮力発電:海流や潮流の流れを利用してタービンを回す自然発電の一種。 スキミング:磁気カードの磁気配列やICカードのメモリを読み込んで、カードを不正に偽造する方法。      方法としては専用の機材があれば、ポケットや財布の中であろうと簡単に読み取ることが出来る。 あとがき、 この小説は裂空の訪問者デオキシスに対する疑問を突っ込む意味で書いたもので、当初は単なるネタの突っ込みが原案ででしたが、 次第にラルースパスポートの存在が、「実は政府の国民管理システムのための発信機ではないか?」と黒い疑惑が浮かびました。 その疑惑が背中を付き押すように、ラルースシティの真実という、劇場版2004突っ込みとラルースパスポートの疑惑を導くための、 自分勝手な妄想を語るための小説になってしまいました。 この設定は自分の勝手な想像によるもので、オフィシャルのものではありませんので絶対に本気で受け止めないでください。 相変わらず黒いネタばかり扱う小説にお付き合いいただき、ありがとうございました。 2005/08/26 Whitten dy:霧島吾留乃