――ていうかさ。またやるのぉ、コレ…      しゃーねーだろ。んじゃま、始めるか。                     [1]  コンニチワ。  お久しぶりです、皆さん。  ドードーのドドです。  うっす、元気にしてたか?  兄のドードだ。  えーと、今回。“不思議なこと2”をやるとのことで。  またまた、ぼくらが呼ばれることとなりましたぁ。  ホウエン地方にも、オレら出張してるもんな。  だね。  人はコレを使いまわしという…。  おいおい。  今回はお前が荒み役かよ。  ヤダなぁ、ほんの冗談だよぉ、ドード。  …お前、キャラ変わってないか?  気のせい気のせい。  さあさあ、ぼくらが世の中のありとあらゆる疑問にツッコミをいれちゃいます!  題して、“不思議なこと2 inホウエン”  いってみよぉー!  …絶対キャラ変わってるって、お前。  ………気が重いぜ。                     [2]  まあ、とっとと始めるか。  えーと、まずはだな…。 「ストップ! 私も仲間に入れてほしいかも!」  ………は?  なんか何処かで聞いたことがある声がしたね。  …だな。……なんだ? 「こんにちわ、私、ハルカ! ポケモンの不思議の話をするって聞いて、慌てて飛んできたの。  ねえねえ、私も仲間に入れて頂戴!」  …人間だよ、ドード。  うーん…………おう、ハルカとやら。 「なに?」  何で仲間に入りたいんだ? 「えとね。私、ポケモンのこと、まだよく知らないの。だから、勉強したいのよね」  へえー、そうなんですか。  学ぶことはいいことですよぉ。  ねっ、ドード。  ……でも、ここで勉強するのはあんま薦めないぞ?  余計こんがらがる。 「? そうなの?」  まあ、止めはしない。  オレは構わねえぜ? ドドは?  ぼくも別にいいよ。  人間の意見を聞くのも楽しそうだし〜。  じゃ、決まりだな。  だね。  よろしくお願いします、ハルカさん。 「はーい。こちらこそ、ヨロシク!」                     [3]  と、いうわけで。仕切りなおしだな。  じゃ改めていくぜ、ドド、ハルカ。  まずは基本からだ。  第一のお題は、ズバリ、ツチニンだ!  …こりゃまた、一番のツッコミどころを……  ドード、今回は素直にいくの?  まあな。  よし、ハルカ! ツチニン知ってるか? 「えと……確か、進化するとテッカニンになるのよね?」  その通り〜。  やるじゃん、ハルカさん。  でも。  それだと少し不正解なんだよぉ。 「そうなの?」  ツチニンは進化するとテッカニンになる。  しかし、それと同時にヌケニンにもなるんだ。 「ぬけにん?」  ツチニンのぬけがらがね、ポケモンなんだよぉ。 「うっそー!!」  同じポケモン仲間として、言っちゃなんだけど。  オレも未だに信じられてない。  何でも、発見されたのは偶然らしいよ。  子供がツチニンの抜け殻を相手に、ポケモンバトルの練習してたら。  それをボールで捕獲してしまったとかで。  ポケモン以外を捕まえないモンスターボールが反応したことにより。  まあ、ポケモンだと判別されたんだよな。 「…にわかには信じられないかも」  息もしてない。  動きもしない。  死んでるって言ったほうがいいよね。  生き物じゃないけど、戦うポケモン。  それが果たして本当にポケモンと言えるのか、オレは甚だ疑問だ。                     [4]  そういえば、ホウエンには鉱物系ポケモンが多いよねー。 「えーと。イシツブテとか、ノズパス、ルナトーン、ソルロック…」  それ!  オレ的に、ルナトーンとソルロックが気になる!  なんで? なにかあるの?  考えてみろよ。  月の形をした石と、太陽の形をした石だぞ?  何か思い当たらないか? 「………あ。月の石と、太陽の石?」  …まさか。  いや、でも否定はしきれないだろ?  試してみる価値はあるんじゃねえか?  クサイハナにソルロックを近付けてみて……  消えたらヤダよぉ… 「怖いかも…」  あ、ねえねえ。  ちょっと面白い話を聞いたよ。  トドグラーってね、鼻で物をクルクルまわして遊ぶのが好きなんだって。  ほうほう、それで?  だからね、タマザラシをよく鼻でまわして遊ぶって… 「いやぁー! な、なんか酷いかもッッ!」                     [5]  今回もまた、進化の不思議がいっぱいあるよねえ。 「進化の不思議? それってなに?」  進化するとだな、当然だが姿が変わるだろ?  それが、進化前とはあんま関連なさそうな姿に変わることがあるんだよ。  不思議だよねえ。  例えば、キャモメさん。 「進化後っていうと……ペリッパー?」  ペリカンだよな。  しかも、腹まで嘴なのかよッ、て言いたくなるほど、腹と嘴の境がよくわかんねえ。  キノココさんはキノガッサさんになったり。  キノコだったのに、トカゲっぽくなったよね。  女の子に可愛いと大評判。 「え…? そ、そうだったかなあ……。  あ、ナマケロたちは? あれも進化の不思議?」  いや。あれは各々のヤル気の問題だろ?  え……そ、そうかなぁ…? 「んじゃ、ドジョッチ!」  うん。それはいい例だな。  なんたって、ドジョウがナマズへ変身だ。ナマズンナマズン、ナマズンズン♪ 「…変な歌かも」  そういえば、今回また、コイキングに続く有り得ない進化モノが出てきたよね。 「私知ってる! ヒンバスとミロカロスでしょ?」  ありゃ…なぁ? ちょっと無理あるような……  美しさが高いと進化ってのは、つじつまあってるけどなぁ。                     [6] 「あ、はいはーい!」  はい、ハルカさん。 「私、ポケモン図鑑って持ってるんだけど。これもね、不思議がいっぱいなのよ」  ほうほう。オダマキっつー博士が作ったというアレか?  ちなみに元祖はオーキドだとか。 「説明文がついてるんだけどね。有り得ないのーー」  例えばどれなの? 「そうだなあ。…バネブー。大きな真珠をいつも探してるってあるんだけど。  ていうかね、そんな大きな真珠がそこらへんにあるわけ………………………あ、ああああーーーーー!!!!」  ど、どうした、ハルカ!? 「…私、思い当たっちゃったかも…」  な、何に? 「……バネブーの頭の真珠って………色も、形も、大きさも。  …………パールルに、そっくり同じかも……」  !!  !! 「……ま、まさかだよねーっ」  お、おうっ。そんなことがあってたまるかい!  ……でも……………………………………。  言うな、弟!  オレたちは何も聞いてない! 何も知らないんだ!!                     [7] 「あとね、あとねっ。同じ図鑑ネタなんだけど…」  おう、言ってみな。 「ロコンってね。生まれたときは白い一本の尻尾で、愛情をいっぱい受けて育つと、  尻尾が六本に分かれるんだって。……つまり、生まれたばかりだと、ロコンとはいえないと」  …………イッコン?  無理やり作ろうとしなくていいぞ、ドド。  うー。なんか、図鑑の設定って、無茶苦茶かも… 「あー! 私の真似〜!!」  まあまあまあまあ、落ち着けよ、ハルカ。  ん? このダンバルってやつも、図鑑が有り得ないこと言ってるぜ? 「え? なになに?」  ダンバルというか、メタングだよね。  えーと、メタングは二匹のダンバルが合体した姿………。  何処にいたんだよ、もう一匹! 「メタグロスはメタング×2。…合計、ダンバル四匹ってことよね」  …生息地不明だぞ、こいつら。  それに、タマゴは未発見の種族だし。  ……てことは、今に世界からダンバルはいなくなって。  メタグロスのみ、もしくはメタグロスと一匹のメタングになっちゃうってことぉ? 「絶滅保護動物って感じ? ダンバル同士をむやみに近付けない方がいいのかも」 ドド> だね。 ドード>だな。                    [8]  あ、見ろよ、この特性!  ありえねー。  特性って、ホウエン地方で新たに発見された、ポケモンの性質のことだよね。 「ちなみにドドくんたちの特性は……にげあし…」  うるせえっ。  君ポケモンは危うきに近寄らねえんだよッ。  はいはい。それでコイキングからも逃げ出したんだよね、ドードは。  わ、悪かったな! 突然でびっくりしたんだよ! 「はいはい。それで? ドードくんは何を見つけたの?」  …このパッチール。 「えーと、なになに。特性・マイペース。…混乱状態にならない?」  説得力ないねえ。  この目のグルグル度は、どうみても混乱してるー。  つまり、これ以上は混乱しないという意味なのか?  じゃない? 「…なんか、もう、どうでもよくなってきたかも」  だから言ったろ。  余計わからなくなるかもって。 「うん。そうでした」                    [9]  というわけで。  一番の謎を挙げてみようと思うんだけどぉ。  なんだ、ドド。  …なんで、ぼくらとハルカさんは、意思の疎通が出来てるの? 「……言われてみれば、そうなのかも」  …たしかにな。  どうなんだ、そこのところ。 「うーん。…ポケモン界の神秘ってことで」  それでいいのぉーー!!?  まあ、仕方ないな。  よくあることだ、気にすんな。 「そうそう、もーまんたーい」  ハルカさん。何、ソレ? 「ん? 漢字で書くと、無問題。なんとかなるよ、気楽にいこう、大丈夫さ、って感じの意味だよ。  うん、じゃあこれで締めよう! ほら、ドドくんもドードくんも。ご一緒に〜」  無問題。(もーまんだーーーーーーーい☆★)  ………………ちょっと待て。やっぱなんか違う気がするぞ?  ドード、もーまんたいだよ。  いや、だから結局何の解決もしてねえって………なあ?