ここは草や木、木の実や湖がたくさんあふれる大地 この大地のどこかに人間の町がある その町の近くにはある広い森の中に広い湖がある その湖には1匹のラプラスというポケモンが住んでいる そのラプラスは歌うことが大好きでいつも夕方になると歌っている そう今日も・・ 〜〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜♪ 夕方になると湖からその水色の大きな体を出し聞けば思わず聞き惚れてしまいそうなその奇麗な声で歌い始める 気付かない内に湖の周りには森のポケモン達がその歌を聞く為に近づいて来る みんな幸せそうな顔でラプラスの歌を聞いている しかしラプラスの顔は幸せとは程遠い・・悲しみの顔 その理由を教えるにはまず・・3ヶ月も前の事を話さなければならない このラプラスが悲しみと共に歌う理由を・・ ーSong that you got dark you to・・ー     ー君がくれた歌を君へ・・ー 森の湖のそこにはちょうどラプラスが入れるほどの大きな穴が出来ている その大きな穴は道になっておりその先には町のどこかにある人見のつかない森の湖に比べ小さな湖に繋がっている ラプラスは夜になるとたまにその道を通りその小さな湖へ行きそこで歌の練習をするのだ そう・・あの日にも・・ それはあの日の夜ラプラスがちょうどその湖の水面に出た時だった 湖の近くに1つの人影があるのをラプラスは見つけた その人影にへとラプラスは近づいていくと・・ 「いつまでも・・♪いつまでも・・♪私はあなたのそばにいるよ♪」 その人影の正体は一人の少女 少女は両手で胸を押さえ両目を優しく閉じて歌っていた その少女の歌声を聞いているとラプラスは思わずうっとりとしてしまい少女の歌を聞き続けていた 「Song that you got dark you to〜♪・・・・・・・わぁっ!!」 どうやら歌を歌い終えたらしく少女は藍色の瞳を開き大声をあげながら驚いた 目の前にはいつの間にかラプラスがいるから驚くのは当たり前だ 少女の歌が終わってもまだうっとりしていたラプラスは少女の大声ではっ!と我を取り戻した 「えっ!?・・ラプラス?・・こんな所にラプラスなんていたのかな・・?・・まあいいか♪・・えっと・・こんばんわ!」 少女はラプラスの首を軽く撫でながらそう言った ラプラスはちょっと困った顔で少女を見ていた 森のポケモン達から人間は危ないって聞いたからだ 人間に見つかったらすぐに逃げるんだよ!っと言われてはいるがこのまま逃げたら今自分の首を撫でている少女が湖に落ちてしまいそうなので逃げるに逃げれないのだ 「ねえねえ!もしかして〜私の歌を聞いて近づいてきたの?」 ラプラスの首を撫でながら少女はそう言った ラプラスはコクリと頭だけで頷くと少女はやっぱり?っと言うかのような笑顔で笑った 「ねえ!ラプラスって!歌が上手ってお父さんから聞いたんだけど〜! 本当なの?」 笑顔でそういう彼女にラプラスは再び頭だけで頷く 「本当!じゃあ歌って歌って!」 少女が首から手を離すとラプラスはその場で自慢の歌を歌った 〜♪〜♪〜♪ ラプラスの歌声に耳を傾ける少女 ラプラスが歌を歌い終えると少女は拍手をした 「すっご〜い!ラプラスうま〜い!!私驚いちゃった!」 するとラプラスは顔を少し赤らめて笑った 「そんなにほめてもらえるなんてうれしい!」そう言いたいような顔で 「ねえ!私と一緒に歌わない?」 もちろんラプラスは縦に頭を振る 「それじゃ〜・・行くよ!」 1人と1匹は歌い始めた・・歌はさっき少女が歌っていた歌 少女の声とラプラスの声が合わさるとラプラスがさっき聞いた少女だけの歌より更にきれいに聞こえる ・・だがラプラスは初めて歌う歌だから所々失敗してしまっていた 歌い終えるとラプラスはがっくりと頭を下げてしまった 「ん〜・・やっぱり初めてだからしかたないよね・・・ねえ!明日またここに来てくれない?そして練習しよう!」 少女のその言葉にラプラスは少し焦った様子であった・・しかしすぐ少女に答えを出した・・OKと 「やった〜!約束だよ!それじゃ〜・・」 すると少女はラプラスの口に自分の口を合わせた 「えへへ♪約束のキス♪私の名前はセネラ!またね!」 それからラプラスは毎日夜になると少女と歌の練習をした 日数を重ねるしだいにラプラスは歌になれていった そしてある日ラプラスは少女セネラに恋をしてしまった・・ そうラプラスは♂だったのだ・・ そしてセネラに出会って2ヶ月・・来てしまった・・ 「ねえラプラス・・」 湖の中央でいつものように歌を歌い終えるとラプラスの背中に乗ったセネラはいつもに比べ元気がなかったおとといからこうなのだ 「私・・あさって入院することになっちゃった」 ?・・ラプラスはセネラが何を言っているのかわからなかった 「・・私・・今は病気なの・・もしかしたら死んじゃうかもしれない病気だって言われちゃったの・・ラプラスに会えなくなるかもしれないの」 !! ラプラスは驚いた ーラプラスニアエナクナルカモシレナイー その言葉を聞いたラプラスは「嘘だよね?嘘でしょ?」っと言いたい顔でセネラを見る セネラの藍色の瞳から水が流れていた・・ 「嫌だよ・・せっかく友達になったラプラスに会えなくなるなんて・・嫌だよぉ・・」 そんなセネラを目の前にしてラプラスの瞳からにも水が流れてきた 流れてきた水は雫となって湖に落ちていき波紋を生む・・ するとラプラスは何を思ったのか自分の頭でセネラの涙を拭いた 「・・?ラプラス・・?」 ラプラスは陸へと進みセネラを降ろす するとラプラスは歌い出した、あの歌を 歌い出したラプラスに少し驚いたセネラだがラプラスが何を思っていたのかに気付いた 「・・・・そうだよね・・・諦めちゃダメだよね・・私・・頑張る!・・ラプラス・・大好き!!」 次の日の夜・・セネラとの当分の別れとなる前日の夜ラプラスはたくさんの木の実を入れた葉っぱの袋を口で持って来た だが・・いつも先に来ているはずのセネラの姿はない・・ きっと遅れて来るんだ・・ そう思ったラプラスは待った・・ず〜っと待った太陽が姿を現し中央の天に昇っても待った でも来ない・・セネラは来なかった ーどうして?・・どうして来ないの?ねえ?・・なんで?・・教えて・・・誰か教えて!・・・・セネラぁ!!ー それからラプラスは夕方になると森に戻って歌いそれ以外は他の人間に見つからないようにセネラを待ち続ける しかし・・セネラは来ない・・ そしてラプラスは気付いた それは・・最も思いたくなかったこと ーセネラは・・もうここには来ないんだ・・ー そしてラプラスは歌う・・夕方の時悲しみと共に歌い続ける セネラがくれたこの歌を・・ =おそらくセネラは知っていたのかもしれない自分はあと少ししかこの世にいられないことを・・= =だからラプラスにこの歌を与えたのかもしれない= =この歌を・・= 今日も夕暮れの太陽が沈むよ あなたは遠い所に行ってしまって 私は今は一人 でも一人であって一人じゃない 私の心にあなたがあなたの心にあなたがいるから 一人じゃない そう いつまでも・・いつまでも・・私はあなたのそばにいるよ だから私は寂しくない だってあなたが私の心にいるから あなたもきっとさびしくない だって私があなたの心にいるから あなたがくれたこの歌をあなたに捧げます はるか彼方な天まで届き はるかな地にいるあなたへ Song that you got dark you to・・ =Song that you got dark you to・・= =君がくれた歌を君へ・・= =この歌が表すように・・ラプラスは一人じゃない・・心にセネラがいるから= =この歌・・「君がくれた歌を君へ」が表すように= 明日もラプラスが歌う・・セネラがいる地へ・・   <終> あとがき これを読んでくれたみなさんこんにちは海王です ちょっと気分転換で書いてみましたけど・・ この話しに出てくる歌・・「君がくれた歌を君へ」は自分が作った歌です(何 すいませんいいかげんで・・もっと上手く書きたかったのですが・・自分はこれで限界です 自分が今書いている連載小説「レジェンド」も読んでくれている人がいたらうれしいです それでは