ガガガガガガガガ・・・ 轟音がした・・・ 私は何だろうと思った。 シュープスプス どうやら煙が出ているようだ、海底火山の噴火だろうか。 私がそう推測していると・・・ がこん いきなり目の前が明るくなった。 よるのさんぽ〜いまもむかしもかわらないあさひ〜 今、私の目の前には二人ニンゲンがいる。 一人は全部白い服、もう一人は少年だが異様に短い着物?のようなものを着ている。 なんとも奇天烈な格好をした二人だ。 「君が持ってきた化石から、アノプスが復元されたぞ。大切に育ててくれたまえ」 「ありがとういございます、俺大切にします」 私は戸惑っていた、ふくげん?そだてる?まるで意味がわからなかったからだ。 「よっアノプス、おれはユウキ。今日から俺と一緒にがんばろうな」 ??がんばる?何をがんばるというのだろうか? ユウキと名乗った少年とともに、私は外へでた。 驚いた。 大地はきちんと「こんくりーと」(ユウキに教わった)という硬いもので「ほそう」されており。 そして木ではなく「びる」というものが建っている。 いつのまに、こんなモノが・・・ わたしが、考えているとユウキが言った。 「あっそうだアノプスにニックネームをつけなくちゃ」 にっくねーむ?何だそれは? 私はどうやら不思議な顔をしていたらしい。 「ニックネームっていうのはね、えっと愛称のことだよ」 そうなのか、現代では愛称のことを「にっくねーむ」というのか。 「うーん君のニックネームは・・・『アーリィ』ていうのはどうかな、なんかカッコよさそうだし」 アーリィとはこれまた奇妙な愛称だ、でもまぁ悪い気はしないが・・。 「そーだ俺の仲間を紹介するよ、みんな出てこい!」 そう言うと球体のもの(モンスターボールというらしい、今は私もこれに入っている)を出した。 私はまた驚いた、球体の中からポケモンが出てきたからだ。 「こっちのジュプトルがキイチ男の子で、こっちのオオスバメがスー女の子だよ」 『よろしくなアーリィ』とキイチ 『わかんないことあったら聞きなよ』とスー 他にも、甘えん坊のドジョッチのシマ(♀)気が強いハブネークのアネゴ(♀)がいた。              * 私は少し疲れていた。 というのもあれからいろんなとこへ行って。 ポケモンバトルというものをししていたのだ。 それはとても大変だったが、なぜか、勝ったからなのかとても楽しかった。 その日はポケモンセンターというところに泊まることになった。 ユウキが寝た後、みんなこっそりモンスターボールから出て話した。 なぜ勝手に出れるのかとキイチに聞いたら。 『こいつはいっつも(モンスターボールの)ロックをかけないからな』だそうだ。 みんなで夜遅くに私の歓迎会を開いてくれた。 みんながどうやってユウキにあったか馴れ初めを話した後ポロックという菓子を出してくれた。 とてもうまかった。              * 『ねぇねぇアーリィ、昔ってどんなとこだった?』とシマ シマは金魚鉢というものに入っている、どこから持ってきたのだろう?。 『あっそれ俺も聞きたかった』とキイチ 『うーむ、私は海に住んでいたが、その時の海はとにかくきれいだったな』と私は答えた。 『えーすんごいうらやましぃー、だって毎日泳ぎ放題ジャン!』 『スーやっぱお前は単純だな、お前泳げないだろ?』 『ひどーい私はアネゴより泳げないっての?』 『アンタより泳げなくて悪かったねスー』 『でも危険も多かったんだよ、昔は』私はそろそろ次のことを話したかった。 『海面に浮こうと思えばプテラに食べられそうになる、海の中でも渦潮に巻き込まれたらひとたまりもない』 しばしの沈黙、最初にしゃべりだしたのはシマ。 『昔も結構大変だったのね、でもこっちもいいとこだよっ』とシマ 『アーリィにも見せてあげたいな、夜が朝になるところ』 『よーし夜の散歩と行きますか』 夜の散歩?何だろうそれは。 『きゃー久しぶりの夜のお散歩ね、ワタシわくわくしちゃう』 『スーお前は行かないほうがいいんじゃねーか、鳥目だから』 『キイチひどーい』 そんな掛け合い(定番となっているらしい)のあと支度をした。 『よっしゃ夜の散歩と行きますか』               * 今回泊まったのはミナモシティという海のきれいな町だ、潮風が気持ちいい。 『ここにはなー美術館があるんだぜ』 聞きなれない言葉だキイチ殿に聞くことにしよう。 『びじゅつかんとはなんのことなのだ?キイチ殿』 『殿はよしてくれキイチでいい。美術館とはな、絵を飾るとこだな。ま、行ってみりゃわかる』 私達は美術館へ行くことにした。 どうやら夜の散歩とは、夜に散歩するから夜の散歩ということらしい。 そうそのまんまなのだ。               * 美術館には少し歩いたらついてしまった(シマはキイチに運んでもらった)。 美術館は夜だから静かだった。 『本当はこんなに静かじゃないんだぜ』とキイチ 『そうそう、すんごいうるさいよね昼間は』そういうのは十分うるさいスー。 『スーなみにね』アネゴが挑戦的に言う。 『アネゴぉ外に出たら覚えとけよー』 とかいって、アネゴとスーのふざけあいが始まる。 『おい、警備員が来るから騒ぐのやめろ。アーリィ美術館ってどんなとこかわかったか?』 『うむ、美術館とは画を飾るところなのだな』私はそう答えた。 『まぁそういうことだ』 そう私たちが話していた時だ。 『キイチ、キイチ』 『なんだ?シマ、まさか警備員がこっちへきてるのか?』 警備員という言葉を聞いてふざけあっていたスーとアネゴの動きが止まる。 『キイチど・・いやキイチ警備員とはなんなのだ?』 『警備員て言うのは、この美術館をよるの間だけ警備してる人だ前に一回見つかりそうになってなぁ』 『キイチ!今はそんなことじゃないでしょ、でシマ警備員なの?』 『いえ、わたしは単にもうすぐ夜明けで日が・・・』 『あーっそーなのか、やばい急がないと日の出に間に合わなくなるぞ』 そうかそういえばシマが夜が朝になるところを見せてくれるといったな。 私は少しわくわくしてた。 現代の日の出も変わらずにきれいなのだろうか。 それとも・・・・・                * 私達は海岸についていた。 波がよせてはかえす、ミナモ海岸。 もう朝日は昇り始めていた。 ゆっくりとそして静かに、朝日が昇ってくる。 『これで新しい一日がまた始まるんだなぁ』 『何、柄にもなくおセンチになってんのさキイチ』 『アネゴ、おれはさーこの朝日を初めてみた時だよ、夜どーしても寝付けなかった時こっそり外に出たんだよ』 『それで?』 『そしたらこーんなでっかいお日様がさ、俺にさあいさつしてるような気がしてさ、なんか気持ちよくて』 『それで夜の散歩をするようになったのねー、朝日を見たいから』とスーが言う。 『あはは、スーの言うとおりだよ。ところでアーリィどうだ現代の朝日は?』 『ううむ、きれいだ・・・とても・・・・・・きれいだ・・・・・・』 朝日はもう半分顔を出していた。 とてもきれいだった。 昔と一緒いや、少しきれいになったようなきがした。 『アーリィどうしたの?泣いてるの?』 どうやら泣いていたらしい。 『さ、そろそろ戻りますか、ユウキが起きるころだしな』 私達は足早にポケモンセンターへと戻っていった。 新しい毎日が始まる、新しい生活が始まるそんなことを、思いながら・・・。 あとがき みなさまこんにちは、きねづかです。 今回の話のちょっとした裏話を紹介したいと思います。 実はここに出てきたシマ以外全部エメラルドの手持ちポケです(笑)。 ニックネームもそのままですよ(マジで)。 もしかしたらこの「よるのさんぽ」連載するかもしれないので(今回は読みきり)そのときはまたよろしくお願いします。 それでは、また会う時まで。