今日は、二月です。
二月十四日。
そう、世界中の全ての乙女の心が飛び交う日。
意中の相手へ、それぞれの想いを込めたチョコレートと、
あるいは一言の、…言葉を。

祈りましょう。
愛の祝福を。
願いましょう。
本日の成果を。








<幼なじみな二人>





「ね…ねぇっ、レッド!」
「ん?」
旅をしている二人。
マサラタウンを旅立って、どれくらいの月日が経ってしまったんだろう…。
そう感じるくらい、二人の旅は自然になりつつありました。







愛しの相手は、幼なじみの旅の仲間で。
真っ赤になるくらい赤面してしまうのも、少女の恥じらいなのでしょうか。
女の子の一大イベント。
セイント・バレンタインデー。
今日の主人公は、夢見る乙女。
自分の気持ち。
代弁してくれるのは、手作りのチョコレート。
込められた想いと。
届けられる感情を。




「ぁ、あのさっ!」
「ブルー?」
「そ…そのぅ;;」


口篭ってしまう女の子。
様子が可笑しい彼女を見やる少年。




「チョ…チョコレートって、美味しいよねぇ〜!//」
「はぁ??」
「ぁーん、だからさぁ…」
赤面する少女。
答えに困る少年と。










「なぁ、ブルー?」
「――…ふぇっ??」
一転。
攻めに転じたのは、彼のほうでした。
と言っても、少女が折れたわけでもなく、
このままでは何時まで経っても本題を切り出そうとしない様子の少女を考えた結論からで。




「今日って…何の日だっけ?」
「ぇ…//」
バ…バババッ」
少年の思わぬ言葉に、我を忘れかける彼女。
「バババ?」
悪戯気に悪ふざけをする少年。
それでも、何だか彼も楽しそうな表情を浮かべています。








「馬鹿か、お前?」
「ひ…酷いレッドっ!
私ッ、そこまで馬鹿じゃないもんッ!!」
レッドの一言が気に触ったのか、顔を膨れて怒り出すブルー。
そんな彼女をニヤニヤ笑いながら、レッドは苦笑中。




「そんじゃもう一回。
今日は何の日だっけ?」
「バッ…バレンタインデーに決まってるでしょ!」
「はい、よく出来ましたぁ♪」
「むぅ〜〜」
ブルーの反応が楽しいのか、レッドは相変わらず。







「それじゃ次の問題だ。
バレンタインデーって、どんな日だっけ?」
「そ…そりゃ、女の子がッ…男の子にチョコを…」
完全にレッドのペース…のようです。






「正解正解♪」
「レッドォ〜〜〜」







「で、最後の質問な。
お前は…ブルーは、俺にチョコレートくれないんだ?」
「うぅ…意地悪;;」









******




見透かされていた。
初めから。
幼なじみ…ってこれだからなぁ。
私の考えていたことも…多分全部、ゼンブ。
レッドには…お見通しだったのかなぁ。
恥ずかしいけど…嬉しい…のかな。
だから、今日は有難う……。
来年こそは…私の口から直接言えるようになれてれば良いよね♪



※2004年2月14日・制作