何故ここにいるのかわからない、 いつからいるのかわからない、 何故唄うのかもわからない、 なにを唄うもわからない、 それでも私は、 唄い続ける、 意味が不明なその唄を、 私はずっと歌ってる。 「きんようび に なると どうくつ の おく から うた が きこえて くるんだ」 今はどうくつ地下四階、 その中央にある泉だが、 ずっと昔は小さいながらも、 一つの村と、なっていた。 平和で静かなその村に、 とあるラプラス暮らしてて、 一匹だけのみずポケモン、 大事に育てられていた。 平和な村を襲ったは、 原因不明の大雨で、 低地の村は一瞬で、 水に飲み込まれていった。 人は勿論ポケモンさえも、 水に沈んだその村で、 底で目覚めたラプラスは、 静かに水面目指してく。 長い月日の間では、 地面が高くなったりで、 村の沈んだ泉でさえも、 地面の下に行っていた。 水面についたラプラスが、 そこで見つけたものなんて、 木々のかわりの岩壁と、 青空がわりの岩山で。 哀しくなったラプラスは、 静かに家へ帰りゆく、 一体いつになったなら、 自分の時が戻るのか。 いつになっても戻らない、 あの平和な村のため、 村が沈んだ金曜日、 ラプラスは唄うことにした。 静かで明るく切なさの、 残るその唄広まって、 トレーナーたちはこう言った、 「きんようびのうた」とそう言った。 唄の聞こえる地下四階、 唄の主を見てみよう、 そう旅立った人の中、 帰ってくるのはいなかった。 今はどうくつ地下四階、 金曜日にだけ聞こえてくる、 静かな旋律聴いたもの、 帰ってくるのは誰もいない。 ラプラスの唄うその唄は、 「ほろびのうた」というもので、 その唄を聴いた生き物は、 全員残らず滅び行く。 滅んだはずのその村に、 どんどん生き物増えていく、 そしてその正体は、 「ほろびのうた」を聴いたもの。 「きんようびのうた」の歌詞の意味、 それはラプラスの願い事、 叶い続ける願い事、 切なく怖い願い事。 終わり 何故ここにいるのかわからない、 いつからいるのかわからない、 何故唄うのかもわからない、 なにを唄うもわからない、 それでも私は、 唄い続ける、 意味が不明なその唄を、 私はずっと歌ってる。 「へいわ な むら の ともだち を、  もっと ふやして ほしいです、  このうた きいた いきもの が、  ねがいを かなえて くれます ように。」