第二話 1番道路のトラブル
          サトシはオーキド博士からポケモン2匹貰い、いよいよ旅立った。 ここは1番道路、別名「初心者の
          道」。 そしてそこにいたのは紐を引っ張りながら歩いてるサトシ。 紐の奥には紐を巻いているピカ
          チュウ。

          サトシ「なあーピカチュウ。 頼むからそんなに嫌がらないでよ!」
          ピカチュウ「ピ!」
          ピカチュウはそっぽを向いた!
          シャワーズ「やっぱりサトシのこと嫌いみたいだよ。」
          サトシ「えー!? そんなー!? ピカチュウ、俺の事そんなに嫌いなのか?」
          ピカチュウ「ピカピカ!」
          サトシ「くっそー可愛くねえ奴だな!」
          シャワーズ「まあ仕方ないよ! そういう事もあるんだから。」
          サトシ「お前俺の事嫌いか?」
          シャワーズ「僕サトシの事嫌いじゃないよ! 僕サトシと一緒にいるの好きなんだ! 僕本当に嬉し
          いよ!」
          サトシ「シャワーズ、やっぱりお前だけだよな! 俺の味方である心優しいポケモンは!」
          サトシは泣きながらシャワーズを抱いた。
          シャワーズ「うん! 僕はずっとサトシの味方だよ! でもそんな事よりピカチュウを何とかしないと
          。」
          サトシ「あ、そうだったな! でもどうすれやいいんだ? モンスターボールに入りたがらないし。 あ
          れ、そう言えばシャワーズはボールに入んないの?」
          シャワーズ「うん、入んないよ。」
          サトシ「どうして?」
          シャワーズ「中狭くて暑いから。」
          サトシ「そ、そうなの。 しょうがない、ポケモン図鑑で調べてみよ。」
          ポケモン図鑑「モンスターボールはポケモンを捕まえる道具で、ポケモンの小屋とも言える。 ポケ
          モンはボールに入るが、時々入りたがらないポケモンも入る。」
          サトシ「なるほどね。 そうだ! せっかくだからこいつらも図鑑に調べてみよ!」
          サトシはポケモン図鑑をピカチュウに向けた。
          ポケモン図鑑「ピカチュウ・ねずみポケモン・ほっぺの両側に電気袋が溜まっている。 ピンチになる
          と放電する。 またはしっぽで回りの気配を感じ取ってる。 だからむやみにしっぽを引っ張ると噛み
          付く。 ポケモンの中では人気ナンバー1のポケモンである。」
          サトシ「へぇー、そうなんだ。 次はシャワーズ!」
          サトシはポケモン図鑑をシャワーズに向けた。
          ポケモン図鑑「シャワーズ・泡吐きポケモン・イーブイが「水の石」を与えると進化する。 体の細胞
          の作りが水の分子に似ている。細胞組織が水の分子に似ているため、溶けて見えなくなる。」
          サトシ「へぇー、今でも出来る?」
          シャワーズ「出来るよ! 見てて!」
          バシャーン! シャワーズは地面の上に溶けた!
          サトシ「うわ、ほんとに溶けた!」
          シャワーズ「どう、驚いた? これ僕の得意技「溶ける」だよ!」
          サトシ「すごい! もう戻っていいよ!」
          バシャーン! シャワーズは元に戻った!
          シャワーズ「ふう、あっ!」
          サトシ「え!? 何!?」
          ???「ポッポ!」
          サトシ「おっ! あれは野生のポケモン!」
          ポケモン図鑑「ポッポ・小鳥ポケモン・戦いは好きではない。 草むらの中に隠れて小さな虫など捕
          らえる。 おとなしい性格で襲われても反撃せずに砂をかけて身を守る事が多い。」
          サトシ「よおし、ゲットだぜ! 行け、空のモンスターボール!」
          ポン! コロコロ、コロコロ...パン!
          サトシ「あれ? 全然捕まえられない。 なぜだ?」
          ポケモン図鑑「モンスターボールで野生のポケモンを捕まえるにはまず弱らせるだけ。 後は毒、麻
          痺、焼けど、氷、眠らせれば大丈夫。 ただしHP満タンの場合では捕まえられない。」
          サトシ「なるほど、ちょっと勉強になったな。 しびれさせればいいんだな! ピカチュウ、君に決め
          た! あれ?」
          ピカチュウは木の上にいた。
          サトシ「もう、分かったよ! そんなに俺の言う事が聞きたくなかったら戦わなくていいよ! 行け、シ
          ャワーズ!」
          シャワーズ「おう!」
          サトシ「シャワーズ、「体当たり」だ!」
          シャワーズ「オッケー! うぉーーーーりゃーーーー!」
          ポッポ「ポ? ポッポ!」
          バサバサバサバサ! ポッポの「風おこし」!
          シャワーズ「え? あぎゃーーーーー!!」
          サトシ「あ、シャワーズ!」
          シャワーズ「いってーーー。 よくもやってくれた...」
          ポッポの「砂かけ」! 砂はシャワーズ顔に当たった!
          シャワーズ「ぶっ!?」
          ポッポは飛んで行ってしまった。
          サトシ「あーあ逃げちゃった、て大丈夫かシャワーズ?」
          シャワーズ「うん、大丈夫だよ!」
          ピカチュウ「ピピピピピピピ!」
          サトシ「何がおかしい!?」
          シャワーズ「ピカチュウは僕たちの事完全に馬鹿にしてるみたいだよ。」
          サトシ「おのれーーー、あっ! あれは!」
          ポケモン図鑑「コラッタ・ねずみポケモン・牙が長くて鋭い。 一生伸び続けるので固い物を齧って削
          る。 一匹見つけたら40匹はそこに住んでいるはず。」
          サトシ「よおし、今度こそ! また頼むぞシャワーズ! 「電光石火」だ!」
          シャワーズ「分かった! 食らえ!!」
          コラッタ「コラ!」
          ドカーン!
          コラッタ「コラーーーーー...」 
          ドサ! コラッタは倒れた!
          サトシ「あーーーー!? 今度は急所に当たった! これじゃあゲット出来ねえよ!」
          シャワーズ「ごめん、つい調子乗っちゃって。」
          サトシ「いいんだよ、気にするな! 君のせいじゃないよ!」
          ピカチュウ「ピカピカピカピカ!」
          サトシ「このーーー、ん? あれは?」
          草むらでポケモンの影が見える。
          サトシ「野生のポケモンだな? こうなったらこの石で!」
          シャワーズ「でもそれヤバイんじゃないの?」
          サトシ「仕方ないだろ? 食らえ!」
          バキ! 石はポケモンに当たった!
          サトシ「よし! 命中!」
          シャワーズ「なんかやな予感...」
          ???「ギロ!」
          サトシ「あんた誰?」
          ポケモン図鑑「オニスズメ・小鳥ポケモン・忙しくあちこちを飛び回る。 体力は少ないがオウム返し
          を使うと手強い。 高く飛ぶのは苦手。 縄張りを守るために猛スピードで飛び回っている。 ポッポと
          違って狂暴なポケモン。」
          サトシ「げっ!」
          オニスズメ「クワーーーー!!」
          サトシ「うわーーーーー!!」
          オニスズメはサトシではなくピカチュウを狙っている!
          サトシ「あっ! あいつピカチュウを狙っている! ピカチュウ、逃げろ!」
          ピカチュウ「ピ?」
          ズル! ピカチュウはいきなり滑って木に掴んでいる!
          ピカチュウ「ピカチュウー!」
          サトシ「ヤバイ、ピカチュウが危ない! シャワーズ、お前はどの技を覚えてるんだ?」
          シャワーズ「「水鉄砲」なら覚えてるけど、あのオニスズメ早すぎて簡単に命中出来ないよ!」
          サトシ「じゃあどうすればいいんだ!?」
          オニスズメ「クワーーーーーー!」
          ピカチュウ「ピカ! チュウーーーー!!」
          ビリリリリリリリ!! ピカチュウの「電気ショック」!
          オニスズメ「グワーーーーーーー!!!」 ドサ!
          オニスズメは倒れた!
          サトシ「た、助かった! よくやったな、ピカ...ん?」
          草むらには何十匹のオニスズメがいた!
          サトシ「これって...」
          シャワーズ「やな感じ?」
          オニスズメ達「クワーーーーーーーー!!」
          サトシ「逃げろー!」
          サトシ、シャワーズとピカチュウは逃げた!
          サトシ「くっそー! まだ追ってやがる!」
          シャワーズ「だからやばかったって言ったんだよ!」
          サトシ「そんな事言ったって、とにかくピカチュウ! お前を絶対に助けたやるぞ!」
          シャワーズ「僕も忘れないでね!」
          サトシ「分かってるよ!」
          ピカチュウ「ピーカーチュウ!」
          ピカチュウは早く走った。
          シャワーズ「やっぱり信じてくれないんだね。」
          サトシ「こら! 助けてやるって言ったじゃないか! うわ!」
          オニスズメ達「クワーーーー!」
          バキ! ベキ! バキ! ボキ! ベキ! オニスズメ達の「突つく」攻撃!
          ピカチュウ「ピカチュウーーーーー!!!!」
          シャワーズ「ピカチュウ! 今行くから!」
          サトシ「シャワーズ、危ない!」
          オニスズメ達「クワーーーーーー!」
          シャワーズ「えっ!? うわーーーーー!」
          サトシ「やめろ、オニスズメ!」
          サトシはピカチュウとシャワーズの所に行った。
          サトシ「大丈夫か?」
          シャワーズ「う、うん。 大丈夫だけど、ピカチュウが...」
          サトシ「待ってろよ! 今すぐポケモンセンターに行くからな!」
          サトシはピカチュウとシャワーズに抱いたまま走り続けた。 だが先には崖があった!
          サトシ「ヤバイ、行き止まりだ!」
          後ろにオニスズメ達が追って来た!
          サトシ「このままじゃ俺までやられてしまう! 仕方ない、川に飛び降りるか! みんな捕まってろ
          よ! うわーーーーーー!」
          ドッバーーーーン! サトシは川の中に飛び込み流れて行ってしまった。
          ―数分後―
          ???「なんか釣れるかな?」
          ギュッギュ! 何か釣って来た!
          ???「あ、何か釣ってる! さては幻の水ポケモンね? せーの! うぉーーーりゃーーー!」
          ザッバーーーン! ドサ! 謎の少女はサトシを釣った!
          ???「なーんだ。 人間さんか!」
          サトシ「ゲホ、ゲホ! た、助かった!」
          ???「あら、そのポケモン!」
          サトシ「あ、ありがとう...」
          バシ! 謎の少女はサトシを殴った!
          サトシ「いて! 何するんだよ!?」
          ???「どうしてこんな事になるのよ!? それ貴方のポケモンでしょ? どうしてそんなに大切にし
          ないのよ?」
          サトシ「ご、ごめん。 ところで君は?」
          ???「私はカスミ! 貴方は?」
          サトシ「俺はマサラタウンのサトシ! ポケモンセンターどこにあるか分かる?」
          カスミ「ポケモンセンターはこの道のまっすぐにあるわ! そこに行けばトキワシティよ!」
          サトシ「ありがとう、あっ!」
          サトシはまだ追っているオニスズメ達を見た! サトシはすぐに自転車に乗った!
          カスミ「あ、それ私の!」
          サトシ「直ぐに返すからそれまで待ってくれ!」
          サトシは行ってしまった。
          カスミ「もうー!」
          空は曇り、雨が降り、雷が落ち、サトシは自転車に乗りながらオニスズメ達に逃げ続けた。
          サトシ「がんばれよみんな! 後もう少しでトキワシティだ!」
          シャワーズ「うん、あっ! あれは!?」
          サトシ「え、な!?」
          サトシの真上に大きな鳥がいた!
          サトシ「何だあれは!?」
          ポケモン図鑑「オニドリル・嘴ポケモン・オニスズメの進化形。 大きな翼で大空を飛び続ける事が
          出来る。 1日降りなくても大丈夫。 または昔から住んでいるポケモン。 少しでも危険を感じると空
          高く飛んで行ってしまう。」
          サトシ「げっ! あれってオニスズメのボス!?」
          オニドリル「ギャオーーーー!」
          ズタタタタタ! オニドリルの「乱れ付き」攻撃!
          サトシ「うわーーーー!!」
          サトシは自転車から滑り落ちた!
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ! 大丈夫か? お前達、こんなのありかよ?」
          シャワーズ「サトシ...」
          ピカチュウ「ピカ...」
          サトシ「みんな、モンスターボールに入ってくれ! お前達は入るのは嫌のは分かってるけど、もし
          も入ればお前達が助かるかもしれないんだ! なあ、頼むよ! 後は俺に任せろ!」
          シャワーズ「サトシ?」
          ピカチュウ「ピ?」
          サトシ「おいオニスズメとオニドリル! 俺は誰だと思ってんだ! 俺はマサラタウンのサトシ! 俺は
          世界一のポケモンマスターを目指すトレーナーだ! 俺は弱いかもしれないけど、お前達なんか恐
          くない! みんな纏めてゲットしてやるぜ! 頼むピカチュウ、シャワーズ! モンスターボールに入っ
          てくれ!」
          ピカチュウ「ピカ!?」
          シャワーズ「サトシ、一体何を!?」
          サトシ「さあ来い! オニスズメとオニドリル!」
          シャワーズ「危ないサトシ! 「ドリル嘴」だ!」
          ギュルルルルルル! オニドリルの「ドリル嘴」!
          サトシの前に何かが現れた!
          サトシ「え!? ピカチュウ!?」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーーー!!!!」
          ドッガーーーーン!!! ピカチュウの「10万ボルト」!!!
          オニドリル「ギャーーーーーーー!!!」
          オニスズメ達「グワーーーーーーーー!!!」
          ―数分後―
          雨がやみ、雷が治まり、暗い雲は青空に戻った。 そしてそこにはサトシ達が倒れていた。
          サトシ「う、ピカチュウ...やったな!」
          シャワーズ「よ、よくやったね...」
          ピカチュウ「ピ...」
          サトシは立ち上がり、後ろに何かが見た。
          サトシ「あ、あれ、オニドリル! 大丈夫だ、弱ったまま倒れているだけだ。 そうだ! ちょうどいいと
          ころだ! こいつをゲット!」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シュウーーーーー....
          サトシ「やったー! オニドリルゲットだぜ!」
          シャワーズ「よかったね! 始めたのゲットおめでとう!」
          サトシ「うん! あ、あれは!?」
          虹にキラキラ光る鳥ポケモンがいた。
          サトシ「あれは?」
          ポケモン図鑑「データなし。 この世界ではまだ見たこともないポケモンもいる。」
          サトシ「ふーん、まっいいか!」
          そしてサトシ達はトキワシティに付いた!
          サトシ「やったー! やっとトキワシティに付いたぞ!」
          ペロ。 ピカチュウはサトシをなめた。
          シャワーズ「やっとなついたみたいだね。」
          サトシ「ピカチュウ、ありがとう。」
          ピカチュウ「ピカ。」
          サトシ「よし、行こう!」
          サトシはようやくトキワシティに付いてポケモンセンターに向った。 おかげで始めてオニドリルをゲッ
          トしてよかったね。 その後森の中に謎の影達がいる。
          ???「あいつなかなかやるな。」
          ???「強いけどあれだけはかわいそうだったわ。」
          ???「どうやら俺達が探していた奴が見つけたぜ!」
          ???「ああ! 強いピカチュウと喋るシャワーズ! まさしく俺達が探している奴だ!」
          ???「確かあいつトキワシティに行ったな。」
          ???「拙者の考えが正しければ、あそこには事件が起るでござる!」
          ???「そう考えありえるな。」
          ???「とにかく俺達もサトシと言う少年を追う!」
          全員「おう!」
          さて、この謎の影達は一体? 正体は次回に続く!
          続くったら続く。