第十三話 ゼトラの過去
          ハナダジムでカスミと戦い、次にロケット団を倒し、次に謎の男ゲルトを倒し、ブルーバッジをゲット
          したサトシ達。 そしてここはまだハナダシティで、サトシはタケシにジムの戦いの事を話している。

          タケシ「そうか、ハナダジムにそんな事が起ったのか。 俺知らなかった。 でもみんな無事でよかっ
          たな!」
          サトシ「ああ、おかげでもうすぐやられちまうところだったよ。」
          カスミ「そう、後もう少しでも私が死んじゃうところだったわ。 おかげでサトシが私とお姉ちゃん達が
          助けてくれたから。」
          サトシ「ああ、ところでゼトラ。 お前あいつの事知ってるのか?」
          ゼトラ「え?」
          ブルーザー「ほら、あいつだよ! お前と同じ格好をしていて、同じ武器を持っていて、それから名
          前は何だけ?」
          ゼトラ「ゲルトか?」
          カルロス「そう! お前あいつとの知り合いか?」
          ゼトラ「ああ、まあ昔の事だが…」
          サムライ「ゼトラ殿。 その話拙者達に説明してくれないでござるか? 彼奴とお主の関係のこと。」
          ゼトラ「そ、それは。 その話はサクラ達が来るまでにしてくれないか?」
          シゲル「分かった。 でももう来てるぜ。」
          サクラ「お待たせ!」
          アヤメ「遅くなってごめんね!」
          シャワーズ「ううん! 別に気にしないでいいから!」
          ボタン「ほんとに! シャワーズちゃんっていい子なのね!」
          シャワーズ「えへ! 照れちゃうなー!」
          ピカチュウ「ピカピカー!」
          コゴロウ「なあ、行く前に飯食いに行かないか? 奢ってやるからよ!」
          ブルー「本当に!? じゃあお願いね!」
          コゴロウ「いいぜ! それじゃ、行くか!」
          ―ハナダの食堂―
          ブレイク「ふう、食った食った!」
          ボタン「ごちそう様!」
          クリスティ「ねえ、ゼトラ。 今なら説明したら?」
          アシュラ「あのゲルトと言う奴との関係を。」
          サトシ「教えてくれないか?」
          ゼトラ「ああ。 じゃあ教えてやろう。 だがこの話をようく聞けよ。 聞き忘れるといつか必ずとんでも
          ない事が起るからな。」
          タケシ「ああ、ぜひ俺にも教えてくれ! あの時俺はいなかったからな!」
          ゼトラ「じゃあ教えようか。 俺の心に秘められた、血に飢えそうになった過去を。 俺は昔本当に家
          族の事、住んだ場所、生まれた年の記憶がなかった。 家族も家もなかった俺は永遠と孤独になっ
          てた。 その話の前に「リユニオン」と言う悪の仲間を説明しよう。 その軍団は人間を殺し捲くった
          り、町を潰し続けたり、色々な星を破壊する死の戦士達。 その軍団の奴等は人間だが、自分は人
          間じゃないと言う事を信じていたらしい。 人間ではない生物は自分が魔族だと信じ、人間を殺すと
          決心した。 ゲルトと言う男もそう思ってるはずだ。」
          シゲル「でもどうして奴がお前の事知ってるんだ? 知らない奴がなぜ?」
          ゼトラ「それは、俺が...元リユニオンの一人だからだ!」
          全員「な、何だってーー!?」
          ゼトラ「俺は昔奴等の仲間だった。 奴等は元からFF世界に存在し、人間にとっては凶悪な戦士達
          だった。 その軍団の中では色々な軍団があった。 それは水、炎、大地、風、雷、光、闇、植物、
          猛獣、魔法、人間、鳥、影、霊、不死、龍、などの軍団があった。 俺は昔「死殺刀軍団」と言う軍
          団の団長だった。 あれは様々なモンスターを使っていいと言う初心者タイプな軍団だ。」
          ブルー「でもなんで入っちゃったの? そんな悪い仲間達に?」
          ゼトラ「奴等の言葉に騙されたんだよ。 俺は仲間に入った理由はてっきり世界の守る戦士達だっ
          た。 だが真実は逆だった。 奴等は世界を破壊する魔の人間だった。 この美しい世界を消すのは
          なぜだと俺は思っていた。 そこであの時、俺は他の奴等の話を聞いた。 奴等はそのリーダーが
          人間ではないと知っていた。 そして彼らも人間ではないと言う事決心した。 だが俺は決心しなか
          った。 俺は自分が人間だと言う事を信じていた。 もうどうしようもなく、俺は軍団を裏切った。 軍団
          の奴等が人間じゃねえと気付いてた頃な。 そして長い日が流れるまで、俺はブレイク達とブルー
          ザー達と出会い、仲間に入った。 その時こそ俺もポケモンに興味を持った。」
          カルロス「そう言えばあの時ゲルトの奴お前の事「裏切り者」と呼んだな。」
          サムライ「そのリーダーの名は何と言うのでござるか?」
          ゼトラ「奴の名は、セフィロス!」
          ブレイク「セフィロス!?」
          カスミ「知ってるの、ブレイク!?」
          アシュラ「ブレイク殿だけではありませぬ! 拙者も知ってるのでござるよ!」
          タケシ「じゃあ奴は一体誰なんだ!?」
          ブレイク「俺達はそいつの事知ってるぜ! なぜかと言うと奴は2年前に、死んでいるんだ!」
          全員「し、死んでる!?」
          サトシ「それはどういう事だ!?」
          アシュラ「7年前、彼はブレイク殿と同じく「ソルジャー」と言うエリート兵士だったのでござる。 彼は
          3人のソルジャー達と連れてって、「ニビルヘイム」と言う町に来たのでござる。 あそこは静かな町
          だったのでござる。 セフィロス達の仕事は「ニビル山」にある「魔光炉」に行き、魔光炉の調べをし
          なくてはならなかったのでござる。」
          ブレイク「ところがセフィロスはなぜか急におかしくなってしまったんだ。 なぜか分からねえが、奴
          は「神羅屋敷」と言う屋敷に行き、そこの地下図書館に調べ続けた。 だが彼の調べが終わった
          時、奴は町の人間を殺していた! 町も燃やしてね!」
          サクラ「そんなかわいそうな事...で、その後どうなったの?」
          アシュラ「その時彼は再び魔光炉に戻って、彼の目の前に謎の少女がいたのでござる。 彼女の
          名は「ティファ」でござる。 彼女は彼奴に殺された父の仇を討つため戦いに行ったが、逆に彼に斬
          られてしまった。」
          ボタン「そ、そんなかわいそうな事を...」
          ブレイク「その時彼の仲間、「ザックス」と言うソルジャーが来て、そのところを見てしまった。 彼は
          それを見たショックで、セフィロスを倒そうとした。 だが逆に倒されてしまった。」
          アヤメ「かわいそうだわ。 それでザックスって言う人は負けてしまったのね?」
          アシュラ「いや、生き残りはもう一人いたのでござる。」
          ブレイク「それはあるソルジャーで、ティファとザックスの倒れたところを見た。 それで彼はザックス
          の大型剣、「バスターソード」を取り、セフィロスを刺し殺した。 そのソルジャーの名は「クラウド」と
          言う男だ。 彼はザックスの友人であり、ティファの幼なじみであった。 彼はティファが死ぬかと心配
          し、彼は彼女を守ろうとした。 だが死んだはずのセフィロスはまだ生きていた。 そして今度こそ彼
          はセフィロスに刺してしまったが、クラウドの力でセフィロスを投げ飛ばし、深い崖に落ちて死んだ。
          そして彼も気を失ってしまった。」
          ブルー「悲しい話だわ。」
          アシュラ「だが全ては終わっていなかったのでござる。 5年も過ぎ、クラウドはまだ生きていたが、
          セフィロスも生きていた。」
          タケシ「何だって!? それはどういう事だ!?」
          ブレイク「セフィロスは確かに死んだが、なぜか生き返ってしまった。 その時彼はミッドガルの大統
          領、「神羅」を殺し、「ジュノン」と言う町の船の船乗り達と兵士達を全員殺した。 5年間たった今彼
          の居場所は「大空洞」で、クラウド、ティファとその仲間達がセフィロスを倒しに行った。 そして何時
          間も過ぎ、彼達はセフィロスを倒した。」
          シャワーズ「で、そのザックスって言う人はどうしたの?」
          アシュラ「彼は7年前、セフィロスとの戦いに生き残れたが、ミッドガルに戻る時兵士達に射殺して
          しまったのでござる。」
          シゲル「え!? どうしてなんだ!?」
          ブレイク「それは兵士達が彼の事を進入者だと思ったんだろうな。 クラウドもあいつと一緒にいた
          が、殺されずに無事に生きる事が出来た。 だが問題なのはセフィロスだ! 2年前に死んでるはず
          なのに、なぜ生きてるんだ!?」
          ゼトラ「その事は俺なら分かる。 2年前のセフィロスはニセモノだったからだ!」
          コゴロウ「ニセモノ!?」
          ゼトラ「つまり分身だな。 彼は自分の分身を作り、クラウド達に見せかけた。 その時彼は2年間も
          眠り続け、この世からよみがえった。 そして彼は仲間達とモンスター達を集め、こうして「リユニオ
          ン」と言う軍団に変わったんだ。 彼はポケモンと言う生物が入ると信じ、この世界にやってきた。」
          サトシ「ちょ、ちょっとまって! 扉を開ける祈りを持ってるのはブルーザー達だけのはずだぜ!?
          何でセフィロスも持ってるんだ!?」
          ゼトラ「それは彼自身で作った奴だ。 それでここに来て、ここにある物のエネルギーを奪う作戦を
          作った。 今でも彼はどこにいるかまだ分からないが、いつか必ずこの手で、奴を倒す! そして話
          はそれだけだ...」
          サトシ「じゃあ、この世界が今危険な事が起ってるんだな?」
          シゲル「ロケット団よりも危険な奴等が存在するとは。」
          ブルー「でもこれからどうするの?」
          ゼトラ「分からない。 でもいつかまたあいつらの姿を見たら、気を付けないとな。」
          サトシ「ああ。 よし! とにかく話は終わったんなら、今すぐ出発するか!」
          カスミ「バッジをゲットする旅かしら?」
          サトシ「いや、それだけじゃねえぜ!」
          全員「え!?」
          サトシ「バッジをゲットとあいつらを倒す旅もするんだからな!」
          タケシ「でもあいつらはとても強いんじゃなかったのか!?」
          サトシ「でも俺達あの時ピカチュウとサンダースとピクシーの「10万ボルト」で倒したんだぜ! 俺達
          が勝つ自信があるなら絶対に勝てるぜ!」
          シゲル「た、確かにそうだよな! じゃあ私達もこの世界を守るために、サトシと一緒にいくぜ!」
          ブルー「私もいくわ! もちろんバッジゲットだけでもなくても!」
          カスミ「私サトシに助けたから、私もいくわ!」
          タケシ「俺もサトシと一緒に行くぜ! 世界一ブリーダーになるためでもなくても!」
          サムライ「拙者も行くでござるぞ!」
          サクラ「私達もサトシ君と一緒にお手伝いをするわ!」
          アヤメ「ちょっと恐いけど、やってみるわ!」
          ボタン「私も恐いけど、あの時の事だけは許せないわ!」
          ブルーザー「俺達も行くからな! 世界を守るためならな!」
          クリスティ「私もいくわ!」
          カルロス「奴等を倒すなら、何だってやるぜ!」
          コゴロウ「忍びの力を持つ俺なら、何だって行くぜ!」
          ブレイク「俺も行く! セフィロスはまだ生きてるなら、絶対に倒してやるぜ!」
          アシュラ「拙者も行くでござるからな!」
          ゼトラ「奴は俺も狙ってるかも知れねえからな。 そしてサトシ達もな! サトシ達とこの世界を守るた
          めなら、俺も行くぜ!」
          シャワーズ「僕はサトシと一緒に戦うよ! ずっと一緒だから!」
          ピカチュウ「ピカピカチュウ!」
          サトシ「よーし! セフィロスって言う奴とその仲間を倒すために、色々な仲間達とポケモン達をゲッ
          トして、この世界を守ろう!」
          全員「おう!」
          ゼトラの過去を知る事が出来、いよいよ旅立つサトシ達! 多分どこかでサトシ達を待ってる仲間達
          がいるみたいだ! 一体何がとんでもない事が起きるかまだ分からない! そしてサトシ達の旅は
          続く!
          続くったら続く!