第十九話 逸れポケモンヒトカゲ
          隠れ里とでロケット団とリユニオンのレグナを倒し、フシギダネをゲットし、旅を続くサトシ達! そし
          てサトシ達はまだ迷い道にいる。

          サトシ「ここにはやけにオニスズメがいるな。」
          ブルーザー「お前もうオニドリル持ってるから、オニスズメなんていらねえな。」
          カスミ「疲れたー、一体ここはどこなのよ!?」
          シゲル「それなら俺が言いたいところだよ!」
          ブルー「もしも言うならこれで三回目だね。」
          タケシ「アキラ、お前は本当に疲れがないな。」
          アキラ「当然だ! 俺は猛獣使いだから、簡単に疲れないぜ!」
          サムライ「でもそれは我慢でござるか?」
          アキラ「我慢してねえよ!」
          サクラ「でもここって静かね。」
          アヤメ「天気もいいし、風は涼しいし。」
          ボタン「なんだか最高ね!」
          セイヨ「この先って25番道路だったわね?」
          ジュン「はい、この先に進めば25番道路です!」
          カスミ「本当! それじゃあ早く行こうよ!」
          シャワーズ「ん? あっ!! サトシ、あれ!!」
          サトシ「え!?」
          サトシの後ろに巨大な影が現れた!
          ピカチュウ「ピカ!?」
          サトシ「あ、あれは...」
          よーく見たら、大きな石に乗ってるヒトカゲだった。
          シゲル「ヒトカゲ?」
          サトシ「ラッキー! 道に迷ってよかったぜ!」
          ポケモン図鑑「ヒトカゲ・蜥蜴ポケモン・生まれた時からしっぽに炎がともっている。 炎が消えた時
          命が終わってしまう。 静かな所に連れて行くとしっぽが燃えてる小さな音が聞こえてくる。」
          ブルー「でもなんか弱ってるみたいだわ。」
          サトシ「弱ってると言うとゲット出来る! それではさっそくゲット! 行けー、モンスターボール!」
          バシ! ヒトカゲはモンスターボールを跳ね返した!
          サトシ「あら?」
          クリスティ「ゲット出来ないね。 でも弱ってるのになんでゲット出来ないのかしら?」
          サトシ「とにかくもう一回モンスターボール!」
          ポン! コロコロ、コロコロ...パン!
          サトシ「あっ!! 惜しい、後ちょっとだったのに!」
          ピカチュウ「ピカ? ピカチャア、ピカピ?」
          ヒトカゲ「クォー。 クォニクォー。」
          コゴロウ「なんて言ってるんだ?」
          シャワーズ「あのヒトカゲはご主人を待ってるんだって。」
          ブレイク「なるほどー、だからゲット出来なかったんだ?」
          サトシ「そうか、あのヒトカゲは誰かのポケモンなんだな? じゃあこのまま放っておこうか!」
          シゲル「ああ、おっ!」
          ブルー「サトシ! あそこにポケモンセンターが見えるわ!」
          サトシ「ほんとだ! じゃあもう少しで25番道路だな!」
          その時空は曇り、雨が降ってきた。
          ピカチュウ「ピカチュウ?」
          アキラ「ヤベっ! 雨が降ってきやがった!」
          サトシ「とにかく早くポケモンセンターに行こう!」
          ―夜―
          サトシ「ふう、やっとポケモンセンターに付いたぜ。」
          シゲル「これなら楽にいられるぜ。」
          ブルー「ここならポケモンの体力回復する事が出来るね!」
          カスミ「はい、みんな! スープよ!」
          サムライ「ありがとう、カスミ殿。」
          タケシ「それにしても、あのヒトカゲどうしたのかな?」
          サクラ「多分もう迎えに来たかも知れないね。」
          ゼトラ「それかもうリユニオンの奴等があいつを連れ去られたりして。」
          カルロス「な、何言ってるんだよ!?」
          コゴロウ「そんな事ねえよな!」
          ブルーザー「ああ、多分な!」
          クリスティ「でもこの雨の中ヒトカゲ大丈夫なの?」
          アヤメ「そうそう! 確かしっぽの炎が消えたら死んじゃうって言ったわね?」
          ボタン「もしもあのヒトカゲのトレーナーが迎えに行ってなかったら...」
          ブレイク「考えありえるな。」
          アシュラ「じゃああのヒトカゲはもうとっくに...」
          シャワーズ「そんな事ないよ! ねえ、ピカチュウ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          タケシ「でもなんか心配してきたな...」
          アキラ「気にするなよ、多分大丈夫だと思うやな?」
          セイヨ「うん、そうみたいね。」
          ジュン「僕もそう思うます。 ん?」
          その時大きな笑い声が聞こえてきた。
          トレーナー1「いやーダイスケ、お前すっげー強いポケモン持ってるな!」
          トレーナー2「でもヒトカゲはどうしたんだよ?」
          ダイスケ「ヒトカゲ? ああ、あいつなら峠に捨てちまったよ!」
          タケシ「何!?」
          アキラ「あいつがあのヒトカゲのトレーナー!?」
          ダイスケ「あいつすっげー弱くてさー、俺にとってはだらしねえポケモンだと思ったぜ!」
          カスミ「何てことを...」
          サトシ「あいつがヒトカゲを捨てただって!?」
          タケシ「お前って言う奴は!!」
          ダイスケ「な!?」
          タケシはダイスケの襟を引っ張った!
          タケシ「迎えに行け!」
          ダイスケ「な、何だよ、お前!? お前は関係ねえだろ!?」
          タケシ「お前はそう言うなれなれしい顔をしながらポケモンを捨てるなんてトレーナー失格だ!」
          ダイスケ「何だよ、ほっといてくれよ!」
          サトシ「タケシの言う通りだ! さっさと迎えに行け!」
          カスミ「そうよ! そんな事をする人はサイッテーよ!」
          ピカチュウ「ピカピカ!」
          ダイスケ「何だよ、お前らは!? だったら勝負するか!?」
          ジョーイ「やめなさい! ここは勝負する所じゃないわ! 勝負するのなら外にやりなさい!」
          ダイスケ「ふん!」
          シゲル「あの野郎、ふざけた野郎だぜ!」
          タケシ「でもジョーイさんは奇麗...」
          シャワーズ「そんな事よりも早くヒトカゲの所に行こうよ!」
          サトシ「そうだな! それじゃあ行こう!」
          ―一方ヒトカゲ―
          ヒトカゲ「クーーーーン...」
          ヒトカゲの後ろに草むらに隠れているオニスズメ達がいた。
          オニスズメ「クワーーーーーー!!」
          ヒトカゲ「カゲ!?」
          オニスズメ達はヒトカゲを襲ってきた!
          サトシ「やっと、やっと着いた、あっ!!」
          アキラ「オニスズメがヒトカゲを襲ってるぞ!」
          セイヨ「ヒトカゲが危ない!」
          サトシ「ピカチュウ、「電気ショック」だ!」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーー!!」
          ビリリリリリ! ピカチュウの「電気ショック」!
          オニスズメ達「クワーーーーーー!!!」
          オニスズメ達は逃げた。
          シゲル「ビリリリ...俺達まで痺れちまったじゃねえかー。」
          サトシ「俺達まで痺れさせてどうするんだよ!?」
          ピカチュウ「ピーカチュウ...」
          タケシ「とにかく早くヒトカゲをポケモンセンターへ!」
          サムライ「しっぽの炎が消えかかってるでござるぞ!」
          サトシ「早くポケモンセンターに連れてって治療しなきゃ!」
          ―ポケモンセンター―
          ジョーイ「すごい雨だわ。」
          サトシ達はポケモンセンターの中に入った。
          サトシ「ジョーイさん、お願いします!」
          ジョーイ「え?」
          ジョーイは弱ってるヒトカゲを見た。
          ジョーイ「大変! 直ぐに治療しないと!」
          サトシ「ありがとうござい...」
          ジョーイ「何で貴方達がこの子を放っておくの!?」
          タケシ「違うんです、ジョーイさん! ヒトカゲは元々ダイスケのポケモンなんだ! ヒトカゲはあいつ
          が来るの待ってたんだ!」
          シゲル「でも奴の話を聞いたら捨てたと聞いたんだ。 だからこれで。」
          ジョーイ「そうだったの...」
          タケシ「とにかく、早くヒトカゲを手当てしてください!」
          ジョーイ「分かったわ!」
          ジョーイはヒトカゲを治療室に連れて行き、治療中のランプが付いた。
          タケシ「ヒトカゲ、無事にいてくれ!」
          ―数分後―
          ブレイクは寝ていた。
          コゴロウ「起きろ、ブレイク! 寝るんじゃねえぞ!」
          ブレイク「おっ! すまん、つい眠くなって...」
          治療中のランプは突然消え、ジョーイが出て来た。
          サトシ「ジョーイさん、ヒトカゲの様子は?」
          ジョーイ「大丈夫、ヒトカゲは平気よ。 今休んでるから、明日になれば元気になるわ!」
          カスミ「よかった、無事で!」
          タケシ「よかったな、ヒトカゲ!」
          ―次の朝―
          サトシ達は寝ていた。
          タケシ「みんな、起きてくれ!!」
          サトシ「うわっ!? な、何だ!?」
          シャワーズ「ど、どうしたの? 急に大きな声で!?」
          ブルーザー「何だよー、朝っぱらから!?」
          タケシ「ヒトカゲが、ヒトカゲがいないんだ!」
          シゲル「何だって!?」
          ジョーイ「多分ヒトカゲは早く起きてここから出たみたいよ。 この窓から。」
          カルロス「あいつはまだダイスケの事を考えてるんだな?」
          カスミ「そんな...」
          ―外―
          ヒトカゲは歩いていた。 そしてポケモンセンターの方へ振り向いた。
          ヒトカゲ「クーーーン。」
          ヒトカゲは行ってしまった。 そしてサトシ達はポケモンセンターから出た。
          タケシ「あいつが行っちまうなんて...」
          サトシ「きっとダイスケの事が心配なんだよ。」
          アキラ「でもあいつがどこがいいんだよ!? カッコ付けやがったあの馬鹿がどこがいいんだ!?」
          シゲル「分からねえな。 とにかく行こう。 この先に行けば25番道路だ。」
          ―一方ロケット団―
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く...」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役...」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には...」
          コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
          ニャース「ニャーんてニャ! 今度こそあのピカチュウとシャワーズをゲットするニャ!」
          ムサシ「そう、今度の私達はいつもと違うのよ!」
          コジロウ「俺達にはこの最強メカがあるんだぜ! それではポチっとな!」
          ポチ! コジロウはボタンを押し、マシンは大きなドリルを出した! ガガガガガガ! ドリルは地面を
          掘り始めた!
          ニャース「このマシンはニャんニャ?」
          ムサシ「見てごらんなさい!」
          マシンは大きな穴を掘り、穴にネットを張り、葉っぱに包み、土をかけた。
          ニャース「ニャ...ただの穴掘り機にゃ...」
          ドテ! ニャースはこけた。
          コジロウ「それこそは落とし穴を作るメカなのさ!」
          ムサシ「あっ! あいつらが来たわよ!」
          ニャース「隠れるニャ!」
          ロケット団は草地の中に隠れた。
          サムライ「今でもあのヒトカゲどうなってるんでござるかな?」
          サトシ「分からねえな、多分...わ!?」
          ドサン! サトシ達は落とし穴に落ちた!
          シゲル「いってー!! 何でこんな所に落とし穴がー!?」
          シャワーズ「サトシ、みんな!? 大丈夫!?」
          ピカチュウ「ピカピ!?」
          ムサシ「残念だけど、ジャリーボーイ達を助けるんじゃないよ!」
          シャワーズ「な!?」
          草地の中から青いスーツを着たロケット団が現れた!
          コジロウ「助けよとしたらお前達ゲットしてやるぜ!」
          サトシ「そ、その声は! ロケット団だな! ピカチュウ、「電気ショック」だ!」
          ピカチュウ「ピカ、チュウー!」
          ビリリリリリリ!! ピカチュウの「電気ショック」! だが効果はなかったみたい...
          ピカチュウ「ピ!?」
          シャワーズ「電気が効かない!?」
          コジロウ「俺達が着ているこのスーツは電気に通さないゴムスーツだ!」
          ニャース「もうニャー達に勝てる事が出来ニャいニャ!」
          ムサシ「それではピカチュウとシャワーズゲットだよーん!」
          コジロウ「ゴムバズーカミサイル、発射!」
          ボン! バズーカからゴムミサイルが出て来た!
          ピカチュウ「ピーーーー!!」
          シャワーズ「し、しまっ...わ!!」
          ピカチュウとシャワーズはゴムの中に入ってしまった!
          ムサシ「やったー! ピカチュウとシャワーズゲット!」
          コジロウ「いい感じー!」
          ピカチュウ「ピカチュウーーーー!!!!」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ!!」
          ムサシ「ジャリーボーイ達はおとなしくここで寝てなさいよ!」
          コジロウ「もうお前達の出番はなくなったんだからな!」
          サトシ「くそー!!」
          ムサシ「さーて、そろそろ行きましょうか!」
          コジロウ「おう! ん?」
          ロケット団の目の前にヒトカゲがいた。
          ヒトカゲ「カゲ!」
          ムサシ「何あんた? あんたこいつらを出せといってるの?」
          ヒトカゲ「カゲクー!」
          コジロウ「やってみるもんならやってみな!」
          ヒトカゲ「クククククク....」
          ニャース「ニャー!?」
          ヒトカゲ「カゲーーーー!!!」
          ブォーーーー!! ヒトカゲの「火炎放射」!
          ムサシ「あぢーーーーー!!!!」
          コジロウ「ブホ! こ、こいつ...」
          ニャース「やったニャ...」
          ムサシ「そして強い....」
          コジロウ「分かりました、こいつらを返します...」
          ロケット団「やな感じーーーーーーー!!!」
          サトシ「やっと出た、あっ! ヒトカゲ!」
          タケシ「え、ヒトカゲ!?」
          シゲル「お前がロケット団を倒したのか!?」
          ヒトカゲ「カゲカゲ!」
          サトシ「よくやったな、ヒトカゲ! それにピカチュウとシャワーズ! 大丈夫か!? 今ここからだして
          やるよ!」
          サトシはゴムを破り、ピカチュウとシャワーズを出した。
          シャワーズ「ふう、やっと出た。」
          ピカチュウ「ピカー!」
          アシュラ「みんな無事みたいでござるな!」
          クリスティ「そうね、あっ!」
          ???「よう、ヒトカゲ!」
          サトシ「あ、ダイスケ!!」
          ダイスケ「約束通り迎えに来たぞ!」
          シゲル「お前何しにここに来た!?」
          ダイスケ「もちろんそいつを迎えに来てやったんだよ!」
          タケシ「行くな、ヒトカゲ! あいつはお前を捨てたトレーナーだぞ!」
          ダイスケ「でもそいつは俺が最初からゲットしたんだぜ!」
          サトシ「でもお前にとってはなさけねえ奴だって言ったじゃねえか!」
          ダイスケ「こいつは弱かったからだ! 弱い奴を捨てるのは当然さ! 本当は迎えに来る必要はな
          かったが、ちょっと成長したらしいな。 さあ、ゲットだぜ!」
          ダイスケはモンスターボールを投げた!
          ヒトカゲ「カゲ!」
          バシ! バキーーン! ヒトカゲは強くモンスターボールを跳ね返してダイスケの顔に当たった!
          ダイスケ「いってーーー!? 何するんだよ!?」
          サトシ「お前はこいつを捨てたのは大間違いなんだよ! 弱いからだって捨てるんじゃねえ!」
          ダイスケ「何だとー!? おう、いいじゃねえか! だったら貴様らをまとめてぶっ倒して...うが
          !?」
          ヒトカゲ「カゲーーーー!!!」
          ブォーーーーーー!!! ヒトカゲの「火炎放射」!
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーー!!」
          ビリリリリリリ! ピカチュウの「10万ボルト」!
          ダイスケ「あぎゃーーーーーーーーー!!!!!!」
          サトシ「どうだ! これで分かったか!」
          ダイスケ「うぐぐぐぐ....ママーーー!!」
          ダイスケは逃げた。
          タケシ「すごいぞ、ヒトカゲ!」
          カスミ「結構強いじゃないの!」
          ヒトカゲ「クーーーン。」
          サトシ「一緒に行くか?」
          ヒトカゲ「カゲ!」
          サトシ「よし、じゃあモンスターボールに入れ!」
          ポン! コロコロ、コロコロ...シュウーーーーー...
          サトシ「やったー! ヒトカゲ、ゲットだぜ!」
          ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
          カスミ「これでポケモンが増えたね、サトシ!」
          サトシ「うん!」
          サトシはヒトカゲをようやくゲットした! やっぱり弱くても捨てるわけにはいかないね。 そしてサトシ
          達はいまから再び25番道路へ向う!
          続く!