第二十四話 ポケモン漂流記
          サトシ達はサントアンヌ号と言う豪華客船でロケット団員達とリユニオンのゲルトを倒したが、船は
          いきなり沈んでしまった。 そして次の朝...

          サトシ「う、うーん...うん? こ、ここは?」
          カスミ「サトシ! よかったー、無事で!」
          タケシ「でも大丈夫か、サトシ?」
          マチス「アールユーオーケー、サトシ?」
          サトシ「ああ、大丈夫だけど。 みんなは?」
          シャワーズ「みんななら無事だよ! おまけにピカチュウも!」
          ピカチュウ「ピーカ!」
          サトシ「それならよかった! それよりここはどこだ? それになんでこの部屋中逆さまなんだ?」
          ブルー「そんなに知りたいの?」
          サトシ「当たり前だろ?」
          シゲル「言いたくないけど、窓から見てごらん。」
          サトシ「え?」
          サトシは窓の外を見た。 外では魚が泳いでいた。
          サトシ「な、何!? てことは、この船は沈んでるー!?」
          ―一方ロケット団―
          ニャース「起きるでニャース!」
          ロケット団「はっ!!」
          ムサシ「ここはどこ?」
          コジロウ「私は誰?」
          ヤマト「ここはキッチン。」
          コサブロウ「私はコサブロウ。」
          ブォーーーーー!! ストーブの炎はロケット団の髪を燃やしている!
          ムサシ「あぢーーーー!!」
          コジロウ「髪が燃えてる、髪が燃えてる!!」
          ヤマト「水はどこーーー!?」
          コサブロウ「水はあっちだーー!!」
          ブシューーー!! ロケット団は洪水の中に入った。 そしてキッチンから出た。
          ムサシ「やっと火が消えたわね。」
          コジロウ「でも何なんだこれは?」
          ニャース「おミャーらが気絶してる時船が沈んでしまったのニャ!」
          ヤマト「え!? 船が沈んだ!?」
          コサブロウ「だったら早くここから脱出しないと!」
          ニャース「脱出しても右も左も上も下も水だニャ!」
          コジロウ「だったらどうすればいいんだ!?」
          ムサシ「落ち着きなさいよ! 私に任せなさい! 行け、アーボ!」
          アーボ「シャーボ!」
          ムサシ「アーボ、「溶解液」! 壁に穴を開けるのよ!」
          ニャース「ニャ!? それはやめるニャ!!」
          ドバーーー!! ジューーー... アーボの「溶解液」! ドバーーー!! 床から水が噴射した!
          ヤマト「あわわわ!! 水が出てるわ!!」
          コサブロウ「早く止めろ!!」
          ニャース「だから言ったのニャ! どこでも水だって言ってるのに、穴を開けてどうするニャ!?」
          ドバーーーー!! 水が強く噴射し、ロケット団は水の中に入ってしまった。
          ロケット団「ぶくぶくぶくぶく...」
          ―一方サトシ達―
          サクラ「あっ! 行き止まりだわ!」
          アヤメ「これじゃあ、どこにも行かれないわ!」
          ボタン「ねえ、何かいい方法はないの!?」
          サトシ「俺に任せておけ! シャワーズ、水の中に入るんだ!」
          バシャーーン! シャワーズは水の中に入った。
          シャワーズ「入ったよ! それからどうするの?」
          サトシ「水の中に入って何か探してくれ! 何か見つけたら、直ぐにここに持って行ってくれ!」
          シャワーズ「オッケー!」
          バシャーーン! シャワーズは水の中に潜った。
          シャワーズ「何かないかなーー?」
          シャワーズは行き止まりに行ってしまった。
          シャワーズ「これはだめね。 何も見つけられなかったから、戻るとするか。 ん?」
          その時シャワーズは溺れそうになってるロケット団を見た!
          シャワーズ「な、何これ!?」
          ―一方サトシ達―
          サトシ「遅いなー、シャワーズ。」
          アキラ「やっぱりだめだったのか?」
          セイヨ「あっ!! あそこに何かが浮いているわ!」
          ジュン「ほんとだ! でもなんだろう?」
          スーー...水の中からコジロウの姿が現れた!
          全員「うわーーーーー!!!」
          バシャーーン! シャワーズはロケット団を水から出した。
          サトシ「シャ、シャワーズ。 これは?」
          シャワーズ「水の中にこんな奴等がいたよ。」
          ブシューーーー...ロケット団は水は吐いた。
          シゲル「一体何なんだ?」
          ムサシ「なんだかんだと聞かれたら...」
          コジロウ「答えてあげるは世の情け...」
          ヤマト「そしてなんだかんだと聞かれたら...」
          コサブロウ「答えないの普通だが、どうにかして助かった...ん!?」
          ロケット団は立ち上がった!
          ムサシ「出て来たな、ジャリーボーイ!」
          コジロウ「ここで会ったが百年目!」
          ブルー「何よ、助けてあげたのに!」
          ヤマト「悪役は助けなんかいらないのよ!」
          コサブロウ「とにかく、おとなしくピカチュウとシャワーズをよこせ!」
          サトシ「おっ? やる気だな!」
          シゲル「こうなったらポケモン勝負だ!」
          アキラ「俺もやるぜ!」
          タケシ「俺もな!」
          サムライ「拙者もやるでござる!」
          ジュン「僕も!」
          マチス「俺もバトルするぜ!」
          ロケット団「行けーー!!」
          アーボ「シャーボ!」

          ドガース「ドガーース!」
          ラッタ「ラッター!」
          ビリリダマ「ビリリ!」
          サトシ達「行けーー!!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          ヒトカゲ「カゲ!」
          ゼニガメ「ゼニ!」
          コンパン「コンパーン!」
          サンド「ピキー!」
          イシツブテ「イシ!」
          カイロス「カイ!」
          ウツドン「ドーン!」
          ライチュウ「ラーイ!」
          サトシ「さあ、かかってこい! おっ?」
          グラ! 船はいきなり揺れた!
          全員「わーーーー!!」
          ドサーーン! サトシ達とロケット団は壁に当たった!
          サトシ「フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメ、コンパン、サンド、イシツブテ、カイロス、ウツドン、ライチュ
          ウ、アーボ、ドガース、ラッタとビリリダマ! お前達は向こうに行け!」
          ドタタタタタ! ポケモン達は別の方向に行った。 グラ! 船はいきなり揺れた!
          全員「わーーーー!!」
          ドサーーン! サトシ達とロケット団は壁に当たった!
          サトシ「向こうに行け!!」
          ドタタタタタ! ポケモン達は別の方向に行った。
          タケシ「ちょっと待って、イシツブテ! お前だけ帰って来い!」
          ―数分後―
          やり方はまだ繰り返していた。
          カスミ「とにかくみんなはポケモン閉まってよ!」
          サトシ「え、でも俺達はこいつらに...」
          カスミ「ずーっと続ける気!? いいからポケモン戻してよ!」
          サトシ達「は、はい...」
          サトシ達はポケモンを戻した。
          カスミ「あんた達もポケモン閉まってよ! さもないとまた水の中に...」
          ムサシ「わ、分かったわよ!」
          ロケット団はポケモンを戻した。 その時船の揺れは止まった。
          全員「止まったー...」
          カスミ「いい、私はどうにかしてここから出なきゃいけないの! だから協力しましょ! ん!?」
          サトシ達とロケット団は睨み付いている。
          カスミ「いいから握手!」
          サトシ達とロケット団は仕方なく握手した。
          ムサシ「握手したけど、まだ仲直りしたわけじゃないからね!」
          サトシ「分かってるよ!」
          ピカチュウとニャースは握手した。
          ニャース「ふん!」
          ピカチュウ「ピカ、チュウ!」
          ビリリリリリリ!! ピカチュウの「電気ショック」!
          ニャース「ニャーーーー!!」
          カスミ「ピカチュウ!」
          ピカチュウ「ピカーー。」
          ニャース「ニャハハハ...」
          シゲル「握手したのはいいけど...」
          コジロウ「これからどうするんだ?」
          サクラ「多分いい方法は一つあるわ!」
          アヤメ「上には多分倉庫室があるらしいわ!」
          ボタン「そこに行けば、ここから脱出出来るわよ!」
          ブルー「上からって言ったって...」
          ヤマト「ここに階段とかは仕事かある?」
          タケシ「あ、あそこに階段がある! イワーク、橋を作れ!」
          イワーク「イワーー!!」
          ガシ! イワークは橋を作った!
          サトシ「よし、ここから行こう!」
          サトシ達は上に行った。
          カスミ「早く来なさいよ!」
          コサブロウ「分かってるよ!」
          ロケット団も上に行った。
          ブルーザー「うわっ! 何だここは!?」
          クリスティ「真っ暗じゃないの!」
          カルロス「なあ、コゴロウ。 お前の術で明かりを付けろ!」
          コゴロウ「分かってるよ! 忍法、「火遁の術」!」
          ブォ! コゴロウの「火遁の術」! コゴロウの指に炎が付いた!
          サムライ「これが「火遁の術」!?」
          アキラ「すげー、始めて見たぜ!」
          ブレイク「とにかく早く進もうぜ!」
          サトシ「ああ、ん?」
          アシュラ「どうしたのでござるか?」
          サトシ「あそこに人影が...」
          ???「ん? おや、そこにいるのは君達ではないか!」
          ゼトラ「なっ!? だ、誰だ!?」
          ???「おいおい、そんなに驚くなよ!」
          セイヨ「あっ! この人、トレーナー戦で戦ってたジェントルマンと船乗りだわ!」
          ジェントルマン「おやおや、よく知ってましたね! 私の名はエドワードです。 よろしく。」
          船乗り「俺はカイ! よろしくな!」
          ジュン「何で貴方達がここにいるんですか?」
          エドワード「実は私達は救命ボートに乗ろうとしたのですが、遅くなってしまい乗れなかったので
          す。」
          カイ「俺は救命ボートに乗るつもりだったが、ポケモンを落としてしまい、乗れなかったんだ。」
          マチス「なるほど...」
          エドワード「で、君達の名前はなんて言ってましたっけ?」
          サトシ「俺はサトシです。 マサラタウンから来ました。」
          カイ「言っておくが、この先は行ってはならねえぜ!」
          シゲル「え? 何でだよ?」
          エドワード「見に行きましょうか?」
          エドワードとカイはサトシ達とロケット団を先に連れた行った。
          ブルー「あっ!! な、何これ!?」
          エドワード「見ての通り、ここは行き止まりになってしまいましたよ。」
          カイ「下には暑く燃える炎があり、前には先に進む倉庫があるんだ。 これじゃあ、倉庫にいかれね
          えぜ!」
          カルロス「まるでタイタニックだな。 でも違うけど...」
          サトシ「ちょっと待ってください! 俺ならこの先に行けるよ!」
          サムライ「でもどうやって進める事が出来るのでござるか?」
          サトシ「まあ、見てな! フシギダネ、君に決めた!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          サトシ「フシギダネ、「つるの鞭」で橋を作るんだ!」
          フシギダネ「ダネ! フシフシー!」
          バシ! フシギダネの「つるの鞭」! フシギダネは橋を作った!
          ブルーザー「おお、これなら渡れるぜ!」
          サトシ「よし、みんな行こう!」
          サトシ達とエドワード達はつるに渡った。
          コジロウ「うー...炎の中に落ちたらジ・エンド! ムサシ、俺をかまわないで先に行ってくれ!」
          バシ! ムサシはコジロウを殴った!
          ムサシ「何言ってるのよ! 私達はやっとここまで来たのよ! 一緒に行こう、コジロウ!」
          コジロウ「ムサシ...行かないでくれー!」
          ムサシ「はいはい、大丈夫よ。 置いてからないから!」
          サトシ「置いてっちゃうぞ!」
          ロケット団「え!?」
          サトシ達とエドワード達はもう倉庫にいた!
          フシギダネ「ダネ!」
          ロケット団「あーーーー、置いてかないでくれーーー!!」
          ―数分後―
          ロケット団は無事に倉庫に付いた。
          ヤマト「はぁ、はぁ、後もう少しで死ぬところだった...」
          コサブロウ「何で俺達を置いてくんだよ!?」
          アキラ「早く来ないからいけないんだろ?」
          ブレイク「大正解。」
          エドワード「この人たちは確かロケット団でしたよね?」
          カイ「何でこいつらがお前達と一緒にいるんだ!?」
          カスミ「大丈夫! 今は協力してるから!」
          アシュラ「倉庫に付いたのはいいんでござるが、これからどうするのでござるか?」
          サクラ「上に穴を開ければ、ここから出れるわよ!」
          ブレイク「穴か、俺に任せな! ファーストレイ、行けー!」
          ファーストレイ「キューーン!」
          ブレイク「ファーストレイ、「レーザー」で上に穴を開け!」
          ファーストレイ「ピポパポ! ビーーーー!」
          ビーーーー! ファーストレイの「レーザー」!
          アヤメ「後は穴を開けたら水系ポケモンでここから脱出するわよ!」
          タケシ「俺は水系ポケモン持ってないが、他のみんなは?」
          サトシ「俺はシャワーズを持ってる!」
          シゲル「俺はヒトデマンで脱出するよ!」
          ブルー「私はカメールを持ってるわ!」
          ジュン「僕はニョロモがいますから。」
          セイヨ「私もニョロモを持ってるわ!」
          ボタン「ブルーザー達は?」
          ブルーザー「俺は、ないな...」
          クリスティ「大丈夫、私のを使わせてもらうわ!」
          カルロス「俺も頼むぜ!」
          コゴロウ「俺も!」
          ブレイク「俺は持ってるから大丈夫!」
          アシュラ「拙者ならあるでござる!」
          ゼトラ「俺はないが、自分で泳ぐ! 俺は目印にするから!」
          サクラ「じゃあ、水系ポケモンを持ってない人は私達から借りてもいいわ!」
          エドワード「私はゼニガメを持ってますから大丈夫です。」
          カイ「俺は船乗りだから、水系なら持ってるぜ!」
          ムサシ「ちょっと、私達はどうなるのよ!?」
          カスミ「水系ポケモンで脱出するのよ!」
          コジロウ「水系ポケモン?」
          バシャーーー! 上に穴が開いてみずが噴射した!
          ヤマト「わっ!! 水が出て来た!!」
          コサブロウ「何てことするんだよ!?」
          アヤメ「水系ポケモン達、他のみんなに手を貸して!」
          シェルダー「シェル!」
          トサキント「トサキン!」
          パウワウ「パウワウ!」
          ???「マオウー!」
          サトシ「何だあれは?」
          ポケモン図鑑「アズマオウ・金魚ポケモン・トサキントの進化形。 ドリルの様に尖ってる角で岩肌を
          くり貫き自分の巣を作っている。 頭の角で川底にある岩をくり貫き巣を作るのはオスの役目だ。」
          クリスティ「みんなも手伝って! シーサーペント、シードラゴン、サハギン、手を貸して!」
          シーサーペント「サーペント!」
          シードラゴン「ドラゴーン!」
          サハギン「ギーン!」
          聖剣図鑑「シーサーペント・ドラゴンモンスター・タツノオトシゴに見えるが実はドラゴンの一種。 海
          によく生息し陸上にいても大丈夫。 口から泡を吐きながら相手を攻撃する。 別名「海の龍」。」
          サトシ「へぇーー、じゃあこいつとよく似てるこいつは?」
          聖剣図鑑「シードラゴン・ドラゴンモンスター・シーサーペントの進化形。 これもまだタツノオトシゴ
          に見えるが元はドラゴンの一種。 雪原によく生息し時々口から氷の玉を吐き出す事が出来る。 別
          名はもちろんシーサーペントと同じく「海の龍」。」
          ブレイク「ダイバーネスト、頼むぜ!」
          ダイバーネスト「ネースト!」
          FF図鑑「ダイバーネスト・エイモンスター・海によく生息し時々船を襲う事もある。 尾は相手の身体
          に突き刺し体力を吸い取る事もある。 陸上に入る場合は自由に浮かぶらしい。」
          アシュラ「クラウンランス、お主に決めたでござるぞ!」
          クラウンランス「ラーンス!」
          FF図鑑「クラウンランス・クラゲモンスター・海によく生息する。 職種には電気が溜まっていて相手
          に触ると麻痺状態になる事もある。 時々職種には毒も持ってるので触らないように要注意。」
          エドワード「行け、ゼニガメ!」
          ゼニガメ「ゼニー!」
          カイ「頼むぞ、ヒトデマン!」
          ヒトデマン「ジュワ!」
          サトシ達とエドワード達はポケモンと自分に紐を巻いた。
          サトシ「これでばっちりだな! 頼んだぜ、シャワーズ!」
          シャワーズ「僕に任せて!」
          ゼトラ「俺は目印にする! 俺に付いて来い!」
          バシャーーン! ゼトラは水の中に入った。
          サトシ「お前達も付いて来い!」
          ムサシ「付いて来いって言われても...」
          バシャーーン! サトシ達とエドワード達は水の中に入った。
          ニャース「ニャー、水嫌い! 水嫌い!!」
          ヤマト「どうするのよ!?」
          コサブロウ「毒、ノーマル、電気系ポケモン以外、俺達は水系ポケモン持ってねえぞ!!」
          コジロウ「水系ポケモン...ふっふっふっふ...」
          ムサシ「ん? ど、どうしたのコジロウ?」
          ニャース「なんか見つけたのかニャ?」
          コジロウ「君達、僕の事を散々馬鹿にしてくれたよね? しかーし、私は分かっていたのだよ! この
          時が来る事がね! これを見よ!!」
          コジロウは黄金なモンスターボールを出した。
          ヤマト「あっ!! あれはコイキング!!」
          コサブロウ「そうか、こいつも水系ポケモンだから、ここから脱出出来るんだな!?」
          コジロウ「その通り、まあ給料で買っておいてよかったでしょ?」
          ニャース「それはいいけどさっさと出すニャ!」
          コジロウ「ちょっと待ちなよ! 行け、コイキング!!」
          コイキング「コココココイ!」
          ロケット団はコイキングと自分に紐を巻いた。
          コジロウ「さあコイキング、脱出だ!」
          コイキング「コココココイ!」
          しかし何も起らなかった...
          コジロウ「え?」
          ガク。 コジロウは落ち込んだ。
          ムサシ「ちょっとこのコイキングって...」
          ヤマト「跳ねるしか覚えてないって事??」
          コサブロウ「アホか!?」
          ドバーーーーー!! 水の流れが早くなった!
          ロケット団「うわーーーーーー!!」
          グラ!! 船は揺れて、そのまま奥の方へ落ちてしまった。 一方サトシ達は...
          サトシ「あいつら浮かんでこないな。」
          シゲル「一人も浮かんでこないぜ。」
          ブルー「やっぱり間に合わなかったのね。」
          ゼトラ「でもざまはねえな。 悪は時々死ぬ事もあるからよ。」
          ブレイク「おい、それってひどい言い方じゃねえのか?」
          ブルーザー「まあ、このボードの上に乗ってる俺達は無事に生きる事は出来たけどな!」
          カスミ「でも余り船はいないみたいね。 これからどうするのかしら?」
          クリスティ「そう言えば昔ノアと言う人は、鳩を使って木の枝を探してくれたみたいよ!」
          タケシ「よくそんなの知ってるな。」
          クリスティ「まあ、子供の頃から教会で習った事があるから。」
          サトシ「じゃあ、そいつと同じ事をすればいいんだな? ピジョン、君に決めた!」
          ピジョン「ピジョーーン!」
          サトシ「ピジョン、何かあったら持って来い!」
          ピジョン「ピジョン!」
          ヒューーー! ピジョンは飛んで行ってしまった。
          ピジョン「ピジョ? ピジョーーン!」
          ピジョンは何か見付けたらしい。 それは跳ねてるコイキングと海に浮かんでるロケット団だった。
          ピジョン「ピ、ピジョーン?」
          ―数分後―
          ピジョンはロケット団をサトシの所に連れて行った。
          サトシ「またロケット団か。」
          カルロス「やっぱり間に合わなかったのか。」
          コゴロウ「なあ、こいつらをどうする?」
          カイ「このままじゃ気の毒だが、海の中に入れて墓でも作ろうか。」
          エドワード「それもそうですね。」
          サトシ達とエドワード達はロケット団を海に捨てようとする。 その時ロケット団がいきなり立ち上が
          った!! そしてニャースは海に落ちた。
          全員「わーーー!!! ゾンビーーーーーー!!」
          ムサシ「私達がどこがゾンビなのよ!!」
          コジロウ「俺達はまだ生きとるんだぞ!」
          ヤマト「何てことするのよ!!」
          コサブロウ「勝手に殺すな!!」
          ドガーン! その時ブレイクはバスターでコジロウの顔を撃った!
          コジロウ「アウチ、て何すんだよ!?」
          ブレイク「うそー!? ゾンビだったら顔に一発でバラバラに砕け散るはず!?」
          コジロウ「俺を「バイオハザード」扱いするな!!」
          コサブロウ「それからそんな犯罪的な事は言わないでくれる?」
          ニャース「ニャー、水は嫌いニャーー!!」
          ニャースはやっと海から出た。
          ピカチュウ「ピッ!!」
          ピカチュウは惜しいと言ってるらしい。
          ―夜―
          サトシ達、エドワード達、ロケット団は寝てしまった。 だがコイキングはまだ跳ねていた。
          ―次の日―
          サトシ達、エドワード達、ロケット団は力尽きそうになった。 そしてコイキングはまだ跳ねていた。
          カスミ「あーーーもう!! 我慢出来なーい!!」
          コジロウ「腹が減ったよー...」
          ムサシ「泣くなーー!」
          ニャース「でも泣くと余計に腹が減るニャー。」
          サトシ「船にいた時飯包むべきだった。」
          マチス「でもテイクアウトはバッドアイデアだと思うが。」
          サムライ「アキラ殿、まだ我慢してるでござるか?」
          アキラ「今度は我慢しないらしい...」
          その時サトシ達とロケット団はコイキングを見た。
          サトシ「うーん、いいな...鯉の刺し身...」
          シゲル「鯉の丼...」
          タケシ「鯉のうどん...」
          サムライ「鯉のお好み焼き...」
          アキラ「鯉の鯛焼き...」
          マチス「鯉のハンバーガー...」
          ブルーザー「食ってみたいよなー、鯉の寿司...」
          カルロス「鯉のラーメン...」
          コゴロウ「鯉のまんじゅう...」
          ブレイク「鯉のカレー...」
          アシュラ「鯉のお鍋...」
          コイキング「コココココイ!」
          ムサシ「鯉のステーキ...」
          コジロウ「鯉のみそ汁...」
          ヤマト「鯉のコロッケ...」
          コサブロウ「鯉、鯉!」
          サトシ達とロケット団はコイキングにじーっと見た。
          ニャース「もう我慢出来ないニャ!!」
          ガブ! ニャースの「噛み付く」攻撃!
          ニャース「ニャーーーー!?」
          ボロ!! ニャースの牙が折れた!
          カスミ「やめた方がいいわよ! コイキングは骨と皮と鱗しか持ってないんだから!」
          ニャース「そ、それを早く言ってニャ。」
          コジロウ「くそー、跳ねるしか覚えてないだけではなく食えないなんて!!」
          ムサシ「だから騙されたのよ!」
          コジロウ「もうどうでもいい!とっととどっか行け!!」
          ドカ! コジロウはコイキングを蹴り、海に落ちた! そしてコイキングはまだ跳ねていた。
          コジロウ「お前なんか嫌いだー!」
          サクラ「でもなんかかわいそうね。」
          アヤメ「私もそう思うわ。」
          ボタン「あら? でもなんか様子が変よ。」
          全員「え?」
          コイキングが突然光り、形が変わり始めた!
          セイヨ「な、な、何なの!?」
          ジュン「今度は何が起るんだ!?」
          シャワーズ「な、なんかやな予感が...」
          ニャース「ニャーもそう思うニャ。」
          ピカチュウ「ピカチュウ。」
          ???「グォーーーー!!」
          全員「な、何だあれはーーーー!?」
          カイ「あ、あれはコイキングの進化形、ギャラドス!」
          ポケモン図鑑「ギャラドス・凶悪ポケモン・コイキングの進化形。 非常に狂暴な性格。 口から出す
          破壊光線は全ての物を焼き尽くす。 野蛮で破壊的な性格。 大昔町を焼き尽くした記録がある恐
          怖のポケモン。」
          コジロウ「わ、私が主人だ! 言う事をき...」
          ギャラドス「グォーーーー!!」
          コジロウ「ひえーーーー!!」
          ムサシ「お馬鹿! 主人じゃないって言うからよ!」
          ヤマト「でもどうするの、これから?」
          コサブロウ「ここでフェアウェルって事?」
          カスミ「まだ終わったわけじゃないわ! とにかくみんな、出てきて!」
          トサキント「トサキン!」
          スターミー「フー!」
          ヒトデマン「ジュワ!」
          クラブ「コキコキ!」
          ニョロモ「ニョロ!」
          シェルダー「シェル!」
          タケシ「まさか戦うのか?」
          カスミ「ふっ! もちろん、逃げるのよ!」
          カスミのポケモンは紐に巻いてボードを素早く前に進んだ。 その時ギャラドスはサトシ達を追って
          いた。
          アキラ「おい、これで助かるのか!?」
          シゲル「そんなの分からねえよ!!」
          コゴロウ「おい、ハナダジムで戦った時、確か水系は電気系に弱かったよな?」
          サトシ「ああ、あの時ゲルトと戦ってる時「10万ボルト」で倒したから!」
          コゴロウ「ならばギャラドスも水系だな? これならいいぜ! 俺の忍術で倒してやるぜ! これでも
          食らえ! 忍法、「雷神の術」!」
          バギューーーン! コゴロウの「雷神の術」! コゴロウの手から雷が出てきた!
          聖剣図鑑「ニンジャの得意魔法「雷神の術」。 大空から雷を落ちたりする雷の術。 この術は雷の
          神が使ってた術である。」
          サトシ「すごい、すごいぞコゴロウ!」
          シゲル「そのままがんばれ!」
          ブルー「がんばって、コゴロウ。」
          コゴロウ「がんばってるけど全然当たらねえ!」
          攻撃はいつも外れている。
          コゴロウ「くそー! これじゃあ真っ直ぐ撃てねえ!」
          ギャラドス「グォーーーー!!」
          その時ギャラドスはいきなり止まった。
          サムライ「おろ? ギャラドスはいきなり止まったでござるぞ?」
          タケシ「多分進化したばかりだから疲れてるかも知れねえな。」
          ムサシ「やったー! 私達は助かったのね!」
          コジロウ「無事でよかったーー!」
          カイ「ちょ、ちょっと待って。 違う!」
          ヤマト「え、何が?」
          コサブロウ「何が違うの?」
          カイ「俺の仲間の船乗り達から聞いた。 ある漁師達がギャラドスの技を見たって言う話。 これって
          まさか噂の、「龍の怒り」!」
          全員「「龍の怒り」!?」
          ギャラドス「グォーーーー!!」
          バシャバシャバシャバシャーン! ギャラドスは仲間を呼んだ!
          カルロス「あわわわ、仲間を呼んじまったぜ!」
          ブレイク「やっぱりこれでジ・エンド?」
          グルグルグルグル。 その時ギャラドス達は回り始めた!
          エドワード「一体何をするのでしょう?」
          カイ「「龍の怒り」を始めるところだ!」
          グルルルルルル!! ジュワーーーー!! ギャラドス達の「龍の怒り」! ギャラドス達は大きな竜
          巻を起こした!
          アキラ「な!? これが「龍の怒り」!?」
          ゼトラ「これじゃあ、逃げられねえぞ!」
          全員「うわーーーーー!!」
          サトシ達は竜巻に飲み込まれた!
          ロケット団1「やな感じーーーー!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ちーーーー!!」
          ロケット団は吹き飛ばされた!
          サトシ「み、みんな! 手を放すな!!」
          シャワーズ「分かってるけど、手が滑りそうだよ!!」
          ズル!! 全員の手が滑った!!
          全員「うわーーーーーー!!」
          竜巻に飲み込まれたサトシ達! 果たして、サトシ達は無事に生きる事は出来るのか!?
          続く!