第二十八話 幽霊ポケモンと夏祭
          ここは乙女ヶ崎。 この町は毎年夏の間に祭りを開く町である。 そしてそこに行く船に乗ってるのは
          サトシ達。 サトシ達はある機械作りの巨大ポケモン達と出会い、アオプルコでリュウを助け、ハト
          バポートでドククラゲ達から町を守った。 カスミも新たなポケモンタッツーもゲットし、今から乙女ヶ
          崎に向う!

          サトシ「やっと本土に着いたぜ!」
          シゲル「考えたらアオプルコやハトバポートにいた時は大変だったな。」
          ブルー「そうよね。 色々あったね。」
          シャワーズ「ねえ、タケシの様子が変だよ。」
          ピカチュウ「ピカチュウ。」
          タケシはなぜか落ち込んでいた。
          カスミ「タケシ、どうしたの?」
          タケシ「はぁ...後もう少しで夏は終わる。 俺は何もいい者を見なかった。 それは、水着のお姉さ
          ん! あぁ...恋の夏はここで終わるのか....」
          サムライ「まだそんな事言ってるのでござるか。」
          アキラ「仕方ないよな。」
          ―一方ロケット団―
          ロケット団は手摺に紐を巻いた樽に乗っていた。
          ムサシ「やっと町に着いたね。」
          コジロウ「船酔いしなくてよかったじゃないの?」
          ニャース「こんな物で船酔い出来ニャいニャ。」
          ―港町―
          船は到着した。
          サトシ「やっと到着したぜ!」
          サクラ「何だかいい気持ちね!」
          アヤメ「ここは今お祭りの準備中みたいね!」
          ボタン「お祭り!? 行きたい行きたい! お祭りに行きたい!」
          カイ「後3日の夜になったら開くだろ。」
          エドワード「そうでしょうね。 それまでに盆踊りに出る準備でもしなくてはなりませんね。」
          セイヨ「楽しみね、ジュン君!」
          ジュン「そうだね!」
          タケシ「はぁ...水着のお姉さんはこれでお別れか...」
          マチス「まあいいじゃないか、タケシ。 ドントウォーリー! この祭りならいいレディーがいるはずさ
          !」
          タケシ「それならいいんだけど、ん?」
          カルロス「どうした? ん?」
          タケシとカルロスは灯台の近くにいた美女を見た。
          タケシ「おお! 美しい!」
          カルロス「た、確かに奇麗な人...」
          その時美女は突然姿を消した。
          タケシ「あっ! 消えた!?」
          サトシ「どうしたんだよ、タケシとカルロス?」
          タケシ「いや、別に。」
          カルロス「ああ、何でもない。」
          カイ「じゃあここでお別れだな! 俺はここに残って仕事するぜ!」
          エドワード「私はこのまま次ぎの町に行きます。 ここでお別れですね。」
          サトシ「そうか。 じゃあお別れだな! エドワードさん、カイさん、また会おうな!」
          カイ「おう! またな、サトシ!」
          エドワード「それでは、また会いましょう! サトシ君、お元気で!」
          エドワードとカイは行ってしまった。
          カルロス「行っちまったか。 また会えるといいな!」
          サトシ「ああ。 そうだ! まだ準備中だけど、祭りに見に行くか!」
          全員「おう!」
          サトシ達は行ってしまった。 その時ロケット団は樽から出た。
          ムサシ「ふう、やっと港町に付いたね。」
          コジロウ「疲れた、ん?」
          コジロウは灯台の近くにいた美女を見た。
          コジロウ「オウ! 奇麗!」
          バキ! ムサシはコジロウを殴った!
          コジロウ「いて! な、何だよう!?」
          ムサシ「何のんびりしてるのよ? 早く行くよ!」
          ニャース「何を見てたニャ?」
          コジロウ「ああ、あそこにいた、あれ?」
          美女のは突然いなくなった。
          コジロウ「あれ? おかしいなー。」
          ―祭りの中―
          ブルーザー「すげーな、ここ。」
          クリスティ「後3日の夜楽しみね!」
          ブルーザー「ああ、多分ロマンチックな祭りになるだろ!」
          クリスティ「そうね! 早く3日の夜になれといいね!」
          コゴロウ「羨ましいな、ブルーザーの奴。」
          ブレイク「ああ。 まったく羨ましいぜ。」
          アシュラ「まあ仕方ないでござるよ。」
          タケシ「はぁ...あの人奇麗だったなー。」
          ???「お待ちなさい!」
          タケシ「おお! 待ってまし、ゲッ!!!」
          タケシの目の前に祈とう師が現れた!
          タケシ「か、カッパの干物...」
          祈とう師「誰がカッパじゃ! お主とそこの狼男、美しい女子に気を付けるのじゃぞ!酷い目に会う
          からの!」
          カスミ「あら、私タケシとカルロスに酷い目に会わしてませんけど。」
          祈とう師「わたしゃ美しい女子と言っておるのじゃ! 子ジャリと言っとらん!」
          カスミ「こ、子ジャリ!?」
          サトシ「子ジャリジャリ!」
          バキ! カスミはサトシを殴った!
          カスミ「何よ! あんただってジャリーボーイじゃん! 早く行くわよ!」
          カスミはサトシとタケシを引っ張りながら行ってしまった。
          シゲル「お、おい! 待ってくれよ!」
          シゲル達も行ってしまった。
          タケシ「あのお姉さんに酷い目に会う、あの人なら我慢する。」
          カルロス「さっぱり分からんな。 まあ俺占いなんか興味ねえし。」
          ―一方ロケット団―
          ニャース「地面にお金が落ちてるはずニャ! 見つけるまで探し続けろニャ!」
          ムサシ「でも地面に1円玉や5円玉以外何も落ちてないわよ!」
          コジロウ「おっ! ラッキー、5円玉見っけ!」
          ???「お待ちなさい!」
          コジロウの後ろに祈とう師がいた。
          コジロウ「え? あ、ばれた?」
          祈とう師「何言っておるんじゃ? お主美しい女子に気を付けるのじゃぞ! 酷い目に会うからの!」
          コジロウ「今だってそうだよ。 今でも俺なんか女に酷い目に会ってるよ。」
          ムサシ「何か言った?」
          ???「困ってるのならこの私に任せてください!」
          ロケット団の前にジュンサーが現れた!
          ロケット団「わーーーーーー!!」
          ジュンサー「あら! 5円玉を見つけたのですね? それでは私と一緒に交番へ来てください!」
          ムサシ「いや、私達はいいですから! 5円玉はそのまま持って行ってください! それでは、さいな
          らーーーー!!」
          ムサシはコジロウとニャースを抱えながら行ってしまった。
          ―乙女神社―
          神主「御開帳! 御開帳! 乙女神社のお宝のご開帳でございます! この絵は乙女神社に2千年
          より伝わりし秘宝!」
          サトシ「へぇー、この神社の秘宝か。」
          コゴロウ「俺こういうの興味あるからな。」
          ロケット団は大勢の人達の下に隠れていた。
          コジロウ「年に一度の限定御開帳。」
          神主「皆の衆心して見るがよろしい!」
          神主は風呂敷きを取った。
          タケシ「おっ!!」
          カルロス「こ、これは...」
          コジロウ「あの人だ!」
          その絵はタケシ、カルロス、コジロウが見た美しい美女だった。
          タケシ「あの人の絵だ!」
          カルロス「俺とタケシが見たあの人と同じだ!」
          コジロウ「でもなんであの人がこの絵に?」
          神主「この乙女は2千年に亡くなっておるのじゃよ!」
          タケシ「亡くなった!?」
          カルロス「それはどうしてですか?」
          神主「2千年前、乙女の恋人は戦へ行ってしまい、彼女はその恋人を待っていた。 だが恋人はそ
          れなりに帰って来なかった。 乙女は恋人が帰って来るのをずーっと待っていた。 そして乙女はこう
          して岩に変わり、今でもその恋人を待ち続けておるのじゃ。」
          ―夕方―
          サトシ達は乙女ヶ岩にいた。
          タケシ「あれが乙女ヶ岩か。 何て悲しい話なんだ。」
          カルロス「すっげー物聞いてしまったな。」
          ロケット団は神社の横にいた。
          コジロウ「さすがに美しい! 私は感動している!」
          ムサシ「ちょっと、落ち着きなさいよ! 落着かないと落ちるわよ! あーーーーー!!!」
          コジロウ「あーーー!! 落ちるーーー!!」
          2人「やな感じーーーー!!!」
          ドバーーーーン! ロケット団は水の中に落ちた。
          ニャース「あいつら死ぬか生きるかどっちにするか分からないにゃ。」
          その時神社の後ろに謎の影がいた。
          ???「あいつらか、あの乙女と言う奴を見た奴は。 ふっふっふ、いいだろ。 あいつらは道連れ
          だ!」
          シュン! 謎の影は突然姿を消した!
          ―夜―
          サトシ「おい、タケシ。 もう夜だぜ!」
          タケシ「分かってるよ。 後もう少しだけでいいから。」
          カスミ「あら? カルロスは?」
          ゼトラ「祭りでちょっとパトロールしに行くって言ったよ。」
          コゴロウ「パトロール? 何でなんだ?」
          ゼトラ「知らねえよ。 多分泥棒が来るから見張らなきゃいけねえんだろ?」
          シゲル「しょうがねえな。 じゃあタケシ、俺達はもう行くぜ。」
          ブルー「どこへ行くか分かる?」
          タケシ「港のポケモンセンターだろ? 俺後で来るから大丈夫。」
          サトシ「タケシ...」
          タケシ「心配するな。 俺はもう大人だ。」
          ―ポケモンセンター―
          サムライ「もう11時でござるぞ!タケシとカルロス遅いでござるか?」
          サトシ「確かに遅いな、あっ!」
          入り口のシャッターが閉まり始めた!
          サトシ「俺、タケシとカルロスを探しに行く!」
          ジョーイ「お待ちなさい! もう11時よ! 今はもう寝る時間よ!」
          サトシ「え!? でも...」
          ジョーイ「さあ、お部屋に入りなさい!」
          全員「はーい。」
          ―乙女神社―
          ???「待っていました...貴方を待っていました...」
          神社の中から乙女の幽霊が現れた! 幽霊は木の枝にぶら下ぎ、寝袋の中に寝ていたロケット団
          に向った。
          コジロウ「うーん、ん? どなた?」
          乙女の幽霊「待っていました...貴方を待っていました...」
          ―一方タケシ―
          タケシ「2千年前か...ん?」
          タケシの後ろに乙女の幽霊が現れた!
          乙女の幽霊「待っていました...貴方を待っていました...」
          ―一方カルロス―
          カルロス「ヤベ! もう11時だ! ポケモンセンターはもう閉まってるだろうな! しょうがねえ、今夜
          はどこかで野宿でもして、ん!? 誰だ!?」
          カルロスの後ろに乙女の幽霊が現れた!
          乙女の幽霊「待っていました...貴方を待っていました...」
          ―次の朝―
          サトシ達は乙女神社にいた。
          サトシ「タケシー! どこにいるんだー!?」
          ピカチュウ「ピーカー!」
          シャワーズ「どこなのー!? タケシー!」
          ブルーザー「カルロスー! どこだー!?」
          クリスティ「どこなのー!? カルロスー!」
          ロケット団は神社の横にいた。
          ムサシ「コジロウー! どこなのよー!?」
          ニャース「いたら返事しろニャー!」
          ムサシ「全く一体どこに行っちゃったのよ!?」
          サトシ「タケシー! どこだー!?」
          コゴロウ「カルロスー! いたら返事ぐらい、ん!?」
          ムサシ「あっ!! じゃ、ジャリーボーイ!」
          サトシ「ロケット団!? 何でお前達がここにいるんだ!?」
          アシュラ「お主達も誰か探してるのでござるか?」
          ムサシ「なんだかんだと聞かれたら、答えてあげるは世の情け! これ一人でやるの寂しいけど
          ね。 世界の破壊を防ぐため、薔薇! 世界の平和を守るため! 愛と真実の悪を貫く!」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
          ムサシ「え!? ムサシ?」
          コジロウ「コジロウ!」
          ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には!」
          コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるよー!」
          ドバ!! 神社の中からコジロウが飛び出して来た! ドサ! コジロウは倒れた!
          タケシ「自分もいるですー!」
          カルロス「俺もですー!」
          ドサドサ! タケシとカルロスも神社の中から飛び出し、倒れた!
          サトシ「タケシ!?」
          ブレイク「カルロス!?」
          ムサシ「コジロウ!?」
          タケシ、カルロスとコジロウはヘラヘラしながら倒れていた。
          ???「やっぱり酷い目に会ったか!」
          サトシ「あっ! その声は...」
          ムサシ「あの時の祈とう師!」
          祈とう師「わたしゃこの恐れる事が起るの分かっておったぞ! 彼ら達が乙女の幽霊に取り付かれ
          た事を!」
          タケシ「あの人いいねー。」
          カルロス「めちゃくちゃ奇麗。」
          コジロウ「何だかいい感じー。」
          3人「なははー!」
          サトシ「だめだこりゃ。 シャワーズ、「水鉄砲」!」
          シャワーズ「アイアイサー! ブーーーー!」
          バシャ! シャワーズの「水鉄砲」!
          3人「ブワ!?」
          サトシ「ピカチュウ、「電気ショック」で目を覚ませろ!」
          ピカチュウ「ピカ! チュウーーーー!!」
          ビリリリリリリ!!! ピカチュウの「電気ショック」!
          3人「ギャーーーーー!!!」
          タケシ「はっ! 俺はタケシ。 元ニビシティジムリーダー。」
          カルロス「俺はカルロス。 ビーストキングダムの獣人でポケモン研究家。」
          サトシ「よかったー、目を覚まして。」
          コジロウ「俺はコジロウ。 ロケット団!」
          ムサシ「やっと目を覚ましたわね。」
          ???「目が覚めてよかったな。 とにかく君達、神社の中に入りたまえ。」
          アキラ「お前は誰なんだ?」
          ???「私はこの祈とう師の助手だ。 さあ、中に入りたまえ。」
          ―乙女神社の中― 
          祈とう師「説明しよう。 毎年の夏には乙女の幽霊は男の旅人を襲われる。 取り付かれたらその魂
          は吸い取られ、ミイラの様にこのお堂で見つかる。それは恋人を待ち続けて死んだ娘の幽霊のな
          せる技じゃ!」
          タケシ「でもあの人と一緒にいればそれでいいんだけど...」
          マチス「オーノー! 完全に取り付かれてる!!」
          サクラ「それは年上の女の人に弱いからね。」
          アヤメ「幽霊でも我慢するとは変わった人ね。」
          ボタン「大丈夫になればいいんだけどね。」
          コジロウ「怖いんだよーー!!」
          カルロス「ほー、面白い! この話認めたぜ! あの幽霊を倒せばいいんだな? だったらやってやろ
          うじゃねえか!」
          ジュン「ちょっと待ってくださいよ! そんなの無茶ですよ!」
          セイヨ「そうよ! 相手は幽霊なのよ! 戦っても危ないわ!」
          カルロス「何言ってるんだよ? 俺の故郷では幽霊も生息してるんだぜ! 俺なんか幽霊退治した
          事もあるんだよ!」
          助手「それは無理だ。 乙女の幽霊は他の幽霊よりかなり強い。 普通の人間でも倒せる事は出来
          ないだろう。 だがいい物をあげよう!」
          助手はタケシ、カルロスとコジロウの頭にお札を付けた。
          助手「これは魔除けの札だ。 これを付ければ、乙女の幽霊は君達に取り付かないだろう。」
          祈とう師「ただし...」
          サトシ「ただし?」
          祈とう師「そのお札にはお金が必要じゃ。」
          ドテ! サトシはこけた!
          ―乙女神社の外―
          カスミ「張って張ってまた張って!」
          ブレイク「でもこんな神社に張ってもいいのか?」
          サトシ「いいんじゃないの? ここは乙女ヶ岩の近くにあるんだから。」
          ―乙女神社の中―
          サムライ「これを付ければ安心でござる!」
          アシュラ「カルロス殿! 幽霊に会っただけでも調子に乗るんじゃないでござるぞ!」
          カルロス「分かってるよ! でも俺こういうのやだな。」
          コジロウ「ねえ、これ本当に効くの?」
          ムサシ「口が邪魔!」
          ペタ! ムサシはコジロウの口にお札を付けた。
          コジロウ「ム!? ムムムンムムー!? (な!? 何すんだよう!?)」
          ―夜―
          サトシ達とロケット団は乙女神社の中にいた。
          サトシ「本当に乙女の幽霊が来るのかな?」
          ムサシ「何としてもコジロウ達を守らなきゃね!」
          コゴロウ「カルロス! 無茶すんなよ!」
          カルロス「うるせー! 余計なお世話だ!」
          ガタ!! 強風が神社の扉を開けた! その間神社の回りとタケシ達が付いてたお札が取れた!
          祈とう師「来た!」
          乙女の幽霊「お待ちになりました。」
          フワーー。 タケシ達が自由に浮いた!
          カルロス「な!? 俺が自由に飛んでいる! すごいけど楽しんでる場合じゃねえ!」
          サトシ「タケシ、カルロス!」
          コジロウ「ちょ、ちょっと待ってよ! 何で俺が浮いてるんだ!? まだお札が付いてるのに!?」
          ムサシ「ごめん、あんたが今付いてるお札はタダで貰ったの。」
          ニャース「本物のお札は全部ジャリボーイが買ってしまったのニャ。」
          コジロウ「そんなー!? 俺を裏切るのー!? ムサシとニャースは俺の仲間じゃないか! 行きたく
          なーいー!」
          ―乙女ヶ岩―
          サトシ「タケシ、行くなー!」
          サトシ達はタケシを掴んだ!
          タケシ「はっ! みんな!」
          カルロス「よっしゃー! かかってこい! 俺は幽霊なんか怖くねえぜ!」
          コジロウ「うわーん! 怖いよー! 死にたくないよー!」
          ドガーーン! ムサシはバズーカで乙女の幽霊を攻撃した! だが当たったけど効果はなかったみ
          たい...
          カルロス「あら? 浮いてる動きが止まった。」
          コジロウ「と言う事は...」
          2人「あーーーーーーーーー!!!」
          ムサシ「あんたしつこいよ! あの2人はあんたと行くの嫌と言ってるわよ!」
          ドボーーーーン! カルロスとコジロウは水の中に落ちた。
          ブルーザー「それってただ叫んでるだけだろ?」
          カルロスとコジロウは水の中から出て、崖に登った。
          コジロウ「む、ムサシー!」
          カルロス「何すんだよ!? ちゃんと普通に助けろよ!」
          ムサシ「私は男を勝手に取り付かれる女子は嫌いよ!」
          乙女の幽霊「私の邪魔をしに来たのね? 邪魔をする人は許しません!」
          ブォーーーー! 乙女の幽霊は突然強い風を起こした!
          幽霊「ひゃっはっはっはっは.....!!!」
          乙女の幽霊は幽霊を召喚した!
          カスミ「きゃーーーー!!! 幽霊だわ!」
          ブルー「私こんな幽霊はいやー!」
          サトシ「こいつらはポケモン?」
          ポケモン図鑑「ポケモン反応無し。」
          シゲル「じゃあ、こいつらはポケモンじゃない!?」
          全員「うわーーーーーー!!」
          ポケモン図鑑「ポケモン反応あり。」
          サトシ「え!?」
          ポケモン図鑑は乙女の幽霊に向っていた。
          ポケモン図鑑「ゴース・ガス状ポケモン・薄いガス状の生命体。 ガスに包まれるとインド象も2秒で
          倒れる。 古くなって誰も住まなくなった建物に発生するらしい。 形は曖昧でガスのよう。」
          サトシ「ゴース!? じゃあ君はポケモン!?」
          乙女の幽霊「ばれてしまったらしょうがないわね! 私はある時は伝説の娘!」
          ボン! 乙女の幽霊は祈とう師に変身した!
          祈とう師「そしてある時は祈とう師! しかしその本当の実態は!」
          ボン! 祈とう師はゴースに変身した!
          ゴース「ゴースでゴース!」
          サトシ「やっぱりお前はポケモンか! ならばタケシ達に酷い目に会わせたその分を返すぜ! ピカ
          チュウ、頼むぜ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          ゴース「ワシはこう見えても「催眠術」に得意んじゃよ。 確かピカチュウの別名は「電気ネズミ」じゃ
          ったよな?」
          ピカチュウ「ピーカ?」
          ゴース「ネズミには、ネズミ取りじゃ!」
          ボン! ゴースはネズミ取りに変身した!
          ピカチュウ「チャーーーーー!!!」
          シャワーズ「ならば僕の出番だね!」
          ゴース「お主は水系じゃ! 水には電気グループでどうじゃ?」
          ボン! ゴースは電気グループに変身した!
          電気グループ「食らえ!」
          ビリリリリリリ!! 電気グループの電撃攻撃!
          シャワーズ「わーーー!! 近寄らないでよーーー!!」
          ニャース「ニャらばニャーが行くニャー!」
          ゴース「猫には小判かキャットフード、股旅ボールはどうじゃ!」
          ボン! ゴースは股旅ボールに変身した!
          ニャース「ニャー、ゴロゴロゴロゴロ...」
          ムサシ「アーボ、やっちゃえ!」
          アーボ「シャーー!」
          ゴース「アーボは蛇ポケモン! 蛇にはマングースでどうじゃ!」
          ボン! ゴースはマングースに変身した!
          アーボ「シャボーーーーー!!」
          コジロウ「ならば俺の出番だ! ドガース、「スモッグ」攻撃!」
          ドガース「ドガー...ドガッ!?」
          ドスーーーン! マングースのままのゴースはガスマスクを付けながらドガースを踏み倒した!
          ゴース「ガスにはガスマスク!」
          サトシ「ヒトカゲ、君に決めた!」
          ヒトカゲ「カゲ!」
          ゴース「火には消化器!」
          ボン! ゴースは消化器に変身した!
          ヒトカゲ「カゲーーー!!!!」
          サトシ「くそー、こうなったら! フシギダネ、ゼニガメ、君に決めた!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          ゼニガメ「ゼニゼニ!」
          ゴース「またややこしくなったがこれならどうじゃ!」
          ボンボン! ゴースはフシギバナとカメックスに変身した!
          ゴース「フシギダネの進化形フシギバナアンドゼニガメの進化形カメックス! おまけに合体!」
          ガチーン! フシギバナとカメックスは合体した!
          ゴース「フシギックスでどうじゃ!」
          フシギダネ「ダネーーーーー!!」
          ゼニガメ「ゼニーーーーー!!」
          コゴロウ「フシギックス!?」
          ブレイク「何かコゴレイクと同じ事してるな...」
          サトシ「くっ! だめか!」
          カスミ「ならばこれならどう?」
          カスミは十字架を出した!
          ゴース「何じゃそれは?」
          カスミ「十字架よ! 後はニンニクと釘とハンマー!」
          ゴース「だははは、ワシはドラキュラじゃないでけど...」
          助手「とにかく君達は直ぐに神社の中へ...」
          ゼトラ「待て! そんな事は出来ねえよ!」
          全員「え!?」
          ゼトラ「もしも俺達が神社の中に入れば、俺達を全員皆殺しすると思ってるだろ? お前の罠なんか
          二度とはまんねえよ!」
          タケシ「ゼトラ、どういう意味なんだ?」
          ゼトラ「みんな、こいつは助手でもなんでもねえよ! こいつは最初から俺達を狙ってたんだよ! ゴ
          ースと組んで俺達をこの世から消そうとしてね!」
          助手「は? 何のことだ? 私は君達を殺すなんて...」
          ゼトラ「さあ、早く正体を見せるんだな! 俺はお前が誰だともうとっくに分かってんだ! いいかげん
          に諦めろ! リユニオンソルジャーの一人、ガレム!」
          全員「え!?」
          ガレム「...ふっふっふ...ばれてしまったのなら仕方ねえな! 確かにゼトラの言う通りだ! 俺
          は助手でもなんでもねえ! 俺は悪霊を召喚する魔術師! 俺は幽霊を操る悪霊使い! 「呪霊死
          軍団」の団長、ガレムだ!」
          サトシ「が、ガレム!?」
          ゴース「お主、此奴の事知ってるのか?」
          サトシ「ああ、リユニオンソルジャーって言う軍団は人間を殺し、町を潰し、銀河の星を破壊しようと
          する悪の戦士達なんだ! 今でも俺達はそいつらを倒すために旅立ってるんだ! もしも奴があるポ
          ケモンのエネルギーを吸い取られたら、そのポケモンは直ぐに死ぬ! 多分奴はお前を狙ってるか
          も知れない!」
          ゴース「何じゃと!?」
          ガレム「確かにサトシの言う通りだ。 この町は夏の間に幽霊が出て来る噂を聞いてよ、それをやっ
          てるゴースと仲間になろうとしたんだ。 黙っていれば直ぐにあいつのエネルギーは俺の物だと思っ
          ていたんだが、ばれちまったのならしょうがねえものさ!」
          ゴース「お前がワシを騙したとは!」
          ムサシ「じゃあ、私達のセリフである「世界の破壊を防ぐため」と...」
          コジロウ「「世界の平和を守るため」は...」
          ニャース「逆で「世界を破壊し」と「世界の平和を潰す」と言う意味だったんだニャ?」
          ガレム「はっ! 今まで気付くのは遅いぜ! ラトスから話を聞いた! お前達が奴を倒したと! だ
          が残念ながらお前達はこのまま生かしてやんねえんだ! 今からお前達をここで終わらせてやる
          !」
          サトシ「くっ! 仕方ねえ! ポケモンで戦うしかない! みんな頼むぞ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「出来るか分からないけど、やって見るよ!」
          ヒトカゲ「カゲー!」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          ゼニガメ「ゼニゼニ!」
          コラッタ「コラッター!」
          イシツブテ「イシ!」
          サンド「ピキー!」
          ニョロモ「ニョロー!」
          クラブ「クキクキ!」
          カスミ「サトシ、やめて! 相手は強敵よ! これ以上サトシは危ないわ!」
          サトシ「大丈夫さ! 俺は絶対にこいつを倒してやる!」
          ガレム「残念ながら大間違えだな! ポケモンを使っても俺に倒せない! 今直ぐに楽にして...」
          ゴース「そうはさせんぞ!」
          ガシッ!! ゴースの「サイコキネシス」!
          ガレム「な!? か、体が、動かねえ!?」
          シゲル「あれはエスパー系の技「サイコキネシス」!?」
          ブルー「ゴースがあんな技を覚えてたの!?」
          サトシ「ゴース!?」
          ゴース「ワシを騙した此奴を倒すのじゃ!」
          サトシ「ゴース、ありがとう! よし、みんな! ガンガン攻撃しろ!」
          シャワーズ「オッケー! 行くぞー!!」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーーー!!!」
          ポケモン達は色々な技でガレムを攻撃続けている。
          ガレム「ぐわーーーーーーー!!!」
          ゴース「今じゃ、サトシ!」
          ガレム「し、しまった!」
          サトシ「よし、とどめ...」
          ゴース「うっ!?」
          シャワーズ「え? ど、どうしたの、ゴース!?」
          気付いたら夜が明けた!
          ゴース「ぐぐぐぐ、ワシはドラキュラじゃないけど、幽霊が生きるのはやっぱり夜! 今日は最後の夏
          になる! 乙女の幽霊、来年の夏まで忘れないでおくれー!」
          シュウーーーー... ゴースの姿が消えた。
          ガレム「や、やっと動いた。 あの野郎、逃げやがったな! 今度また会ったら、はっ!」
          ガレムの回りにポケモン達がいた。
          サトシ「さあどうする、ガレム! まだ戦う気か!」
          ガレム「くっ! 仕方ねえ! ここはとりあえず諦めよう! だが俺達リユニオンソルジャーは不滅だ!
          今度また会ったら必ず貴様らを倒してやる! いつかどこかでまた会おう! はーっはっはっはっ
          は!!!」
          シュン! ガレムは突然姿を消した!
          ゼトラ「また逃げちまったか。」
          ニョロモ「ニョロ!?」
          サトシ「ん? どうしたんだ、ニョロモ!?」
          ニョロモの体が突然光り、形が変わり始めた!
          シゲル「こ、これは...」
          ブルー「ニョロモが...」
          ???「ニョロゾ!」
          サトシ「進化した!」
          ポケモン図鑑「ニョロゾ・おたまポケモン・ニョロモの進化形。 2本の足は発達しており地上で暮ら
          せるのになぜか水中生活が好き。 襲われそうになるとお腹の渦巻きを使って相手を眠らせその隙
          に逃げるらしい。」
          サトシ「ニョロモが進化した! やったぜ!」
          ピカチュウ「ピカチュ!」
          シャワーズ「よかったね、ニョロゾ!」
          ニョロゾ「ニョロ!」
          カスミ「あっ! 朝だ!」
          朝は迎え、乙女の幽霊の戦いは終わった。 そして再び夜、サトシ達は灯篭を見ていた。
          ジュンサー「亡くなった人達と会いに来て、あの光に乗って帰って来るの。それがこの港の古い言
          い伝え。」
          ―灯篭の光の上―
          ゴース「今年の夏は終わった。 貴方の言い伝えはこれからも続くでしょう。」
          乙女の幽霊「ありがとうございます、ゴースさん。」
          ゴース「ワシは幽霊ポケモン。 いつかどこかで貴方の恋人を会えるでしょう。その時は貴方の気持
          ちはを伝えるでしょう。」
          乙女の幽霊「私はここで恋人を待ってます。 これからもずーっと...」
          乙女の幽霊は乙女ヶ岩に戻って消えてしまった。 そして乙女ヶ岩の離れにタケシがいた。
          タケシ「ああ...もしも貴方は2千年若かったら...」
          ―お祭り開場―
          祭りは始まり、町の人々は踊っていた。 ロケット団は太古を叩いていた。
          ムサシ「ドンドン、ドンドン、忘れましょう!」
          コジロウ「ドンドン、ドンドン、踊りましょう!」
          ニャース「ニャンでニャー達はこんな事してるんニャ?」
          サトシ「ガス状ポケモン、ゴースか。」
          シャワーズ「どうしたの? 何かあのゴースに気になるの?」
          サトシ「ああ、多分あいつはあの乙女の幽霊の守り主だと思ってな。」
          カスミ「お待たせー!」
          サトシ「あっ!」
          カスミは奇麗な着物を着ていた。
          サトシ「(わー、なんだか可愛い...)」
          カスミ「どうしたの? ねえ、サトシも踊ろうよ!」
          サトシ「分かった! じゃあ踊るか!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「僕も!」
          コゴロウ「じゃあ俺もやるか!」
          アシュラ「拙者もやるでござる!」
          クリスティ「ブルーザー、私達も踊ろうよ!」
          ブルーザー「じゃあやるか! カルロス達は?」
          カルロス「悪い! 俺踊りに苦手なんだ。 また今度な!」
          ブレイク「俺はいいよ。」
          ゼトラ「興味ねえな。」
          サトシ「じゃあ他のみんなも踊ろうぜ!」
          全員「おう!」
          ゴースと出会いながらガレムを倒し、ニョロモがニョロゾに進化させてサトシ達。 乙女の幽霊の伝
          説も知り、次の朝になれば次の町へ向う!
          続く。