第三十五話 ケーシィ!超能力対決!
          格闘道場で空手王のトウマを倒しながらロケット団とリユニオンのザクロンを倒し、新たなポケモンエビワラーとサワムラーをゲッ
          トしたサトシ達。 それからサトシのマダツボミがウツドンに進化して、いよいよヤマブキシティジムへ到着! 

          サトシ「ここがヤマブキジムか。」
          シゲル「格闘道場の隣にあったとは知らなかったな。」
          ブルー「トウマの話によると、ジムリーダーはエスパーポケモンを使うらしいわ。」
          サトシ「それなら、がんばってバッジゲットしなくちゃな!」
          ???「お前達、このジムに入るのか?」
          サトシ達の後ろに謎の老人がいた。
          サムライ「おろ? お主は誰でござるか?」
          謎の男「私はこの町の住人だ。 お前達はここのジムリーダーに挑むつもりか?」
          サトシ「ああ、その予定だけど。」
          謎の男「このジムには最強のジムリーダーがいる。 ここは避けた方がいい。」
          サトシ「え?」
          サトシ達は一度建物の方へ見た。
          サトシ「避けた方がいいって言われても、あれ?」
          サトシ達は男の方へ見たら、突然遠くへ走り去った。
          タケシ「い、いつの間にあんな遠くへ?」
          カスミ「私達の近くにいたのにあんな早く遠くへ?」
          サトシ「何だか分からねえけど、バッジゲットしようとしても避けない方がいいぜ! とにかく中に入ろう!」
          全員「おう!」
          サトシ達はジムの中に入った。
          シャワーズ「うわー、中はものすごく長いホールウェイになってるね!」
          ピカチュウ「ピカピカ。」
          ???「おや? 君達は誰だ?」
          サクラ「あら? サイキッカーだわ。」
          サトシ「俺はマサラタウンのサトシだ!」
          サイキッカー「サトシか? よくここに来たな! ここはヤマブキシティジム! 一読んで「エスパー神殿」だ!」
          アヤメ「エスパー神殿? 何だかカッコ付けた名前ね。」
          ボタン「貴方の名前は何なの?」
          サイキッカー「俺の名はユウスケ! このジムの助手だ! お前達なぜここに来たか分かるぞ! それはリーダーを倒してバッジゲ
          ットしようとしてるんだな!? そうだろ!? 分かってるんだ!」
          アキラ「そのままやん。」
          ユウスケ「う! と、とにかく! お前達がどうしてもリーダーと会いたいのなら俺と勝負に勝ってからにしろ!」
          サトシ「望むところだぜ!」
          シゲル「ちょっと待った! これは俺に任せておけ!」
          ユウスケ「いいだろ! 行け、ヤドン!」
          ヤドン「ヤドーン!」
          ポケモン図鑑「ヤドン・まぬけポケモン・いつもボーッとしていて何を考えているか分からない。 しっぽで餌を釣るのが得意。 とて
          もまぬけで動きも鈍い。 時間の流れを気にする事なくのんびりと生きている。」
          シゲル「ならば俺はこいつだ! 行け、ニャース!」
          ニャース「ニャース!」
          ユウスケ「ヤドン、「念力」だ!」
          ヤドン「ヤドーン!」
          ミワワワワワ! ヤドンの「念力」!
          ニャース「ニャ!?」
          シゲル「ニャース、「乱れ引っかき」!」
          ニャース「フニャーー!!」
          グサグサグサグサ! ニャースの「乱れ引っかき」!
          ヤドン「ヤド!?」
          シゲル「ニャース、とどめは「猫に小判」だ!」
          ニャース「ニャニャニャニャーー!!」
          バラバラバラバラ! ニャースの「猫に小判」!
          ヤドン「ヤドーーン...」
          ユウスケ「な、何!?」
          シゲル「よっしゃー! 俺の勝ちだ!」
          ユウスケ「俺が負けるとは、さすがだ。 よし、約束通りここから通してやるよ!」
          サトシ「サンキュー、ユウスケ!」
          ユウスケ「だがよく注意しておくんだぜ。 こう見えてもリーダーはものすごく強い! 負けたら直ぐに命を狙われるからな!」
          ジュン「それってどういう意味なんですか?」
          ユウスケ「試合に負けたら分かるだろう。 とにかく、お前達どうにかして絶対に勝てよ!」
          シュン! ユウスケは突然姿を消した!
          セイヨ「あ! 消えた!」
          シャワーズ「あれって、「テレポート」!?」
          ピカチュウ「ピカピカチュウ?」
          サトシ「あいつが言ってた言葉はどういう意味をするんだ? 負けたら直ぐに命を狙われるって? とにかく奥の方へ行こうぜ!」
          サトシ達はジムの奥の方へ向った。 そしてここはジムのバトルステージ。
          サトシ「たのもーー!!」
          バトルステージは神殿のような部屋だった。
          マチス「な!? ホワットイズジッス!?」
          ブルーザー「何だこの部屋は!?」
          クリスティ「まるで神殿みたいだわ。」
          ???「よくここに来たね、サトシお兄ちゃん!」
          全員「え!?」
          カーテンの中に謎の少女がいた。
          カルロス「あっ!! 君は!?」
          コゴロウ「シルフカンパニーの時に俺達を助けてくれた少女じゃねえか!」
          謎の少女「そうよ。 久しぶりね!」
          サトシ「俺達はここのバッジをゲットしに来た!」
          謎の少女「いいわよ! でも負けたら私と一緒に遊んでくれる?」
          サトシ「え? いいよ、遊んでても。」
          ガラガラガラガラ。 その時カーテンが開いた。
          ブレイク「な、何だ!?」
          ???「来たのね。 来てくれたのね。」
          アシュラ「な!? お主は何者でござるか!?」
          ???「私の名前はナツメ。 このジムのリーダーよ。」
          ゼトラ「リーダー!? じゃあ、その子は人形!?」
          人形「そうよ。 私は超能力で操っている人形よ!」
          サトシ「何だかよく分からねえけど、とにかく勝負しようぜ!」
          ナツメ「いいわ。 相手にしてあげるわ。」
          スーーー。 ナツメは自由に浮かんだ。
          シゲル「な!? 自由に浮かんでる!?」
          ブルー「彼女もエスパー使うのね!?」
          ナツメ「出でよ、ケーシィ!」
          ナツメはケーシィを繰り出した!
          サトシ「よーし、ピカチュウ! 頼むぜ!」
          ピカチュウ「ピカ! ピカピカ! ピカピカチュウ!」
          ケーシィ「ZZZZ...」
          ピカチュウ「ピカ? ピカチャア? ピカピ!」
          タケシ「なんか寝てるみたいだぜ。」
          カスミ「試合をしているのに?」
          ポケモン図鑑「ケーシィ・念力ポケモン・1日18時間は寝ている。 眠ってる間でも様々な超能力を使う。 危険が迫ると寝たままで
          もテレポートして逃げる。 別名「エスパー少年」。」
          シャワーズ「気を付けた方がいいよ! ケーシィは寝たまま超能力を使うから!」
          サトシ「分かったぜ! ピカチュウ、「電気ショック」!」
          ピカチュウ「ピーカチュウーーー!!」
          ビリリリリリリリ! ピカチュウの「電気ショック」!
          ケーシィ「ZZZ...」
          シュン! ケーシィの「テレポート」! ピカチュウの攻撃が外れた!
          サトシ「何!?」
          ピカチュウ「ピーカチャアー?」
          シュン! ピカチュウの後ろにケーシィの姿が現れた!
          ピカチュウ「ピカーーーー!?」
          その時ケーシィの身体が光り、形が変わり始めた!
          サムライ「な!? あれってまさか!?」
          ???「ユンゲラー!」
          サクラ「ユンゲラーに進化したわ!」
          アヤメ「一回テレポートしただけで進化したわ!」
          カスミ「サトシ、気を付けて! ユンゲラーはかなり強いわ!」
          サトシ「分かってるさ! ピカチュウ、「雷」だ!」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーーーー!!!」
          ビリリリリリリリ!! ピカチュウの「雷」! 
          ナツメ「ユンゲラー、「念力」!」
          ユンゲラー「ユン!」
          ミワワワワワ! ユンゲラーの「念力」! ユンゲラーはピカチュウの「雷」を操った!
          ピカチュウ「ピカ!?」
          ユンゲラー「ユン!」
          ドガーーーーーン!!! 「雷」はピカチュウに当たった!
          ピカチュウ「ピカーーーー!!」
          サトシ「ピカチュウ!!」
          ボタン「ユンゲラーがピカチュウの「雷」を操ったわ!」
          アキラ「そんな攻撃見たことねえぞ!」
          サトシ「く! シャワーズ、行け!」
          シャワーズ「分かった! ピカチュウの仇!」
          ナツメ「無駄よ。 ユンゲラー、「サイコキネシス」!」
          ユンゲラー「ユン!」
          ガシ! ユンゲラーの「サイコキネシス」!
          シャワーズ「うわ!?」
          ドサ! ユンゲラーはシャワーズを操り、天井へ激突した!
          サトシ「あ!! シャワーズ!!」
          ユンゲラー「ユン!」
          ドサ! ユンゲラーはシャワーズを床に激突した!
          シャワーズ「うわ!!」
          ドサドサドサドサ!! ユンゲラーの攻撃は続いていた!
          サトシ「や、やめろー!! やめてくれー!」
          人形「試合放棄ね。」
          サトシ「シャワーズ! 大丈夫か!?」
          シャワーズ「だ、大丈夫。 でも、負けたよ。 ごめんなさい...」
          サトシ「いいんだよ、気にしなくても。 ピカチュウ、シャワーズ、ごめんな。 俺の負けだよ。」
          人形「じゃあ、一緒に遊んでくれるのね?」
          全員「え?」
          シュン! その時サトシ達の姿が突然消えた!
          ―謎の町―
          シュン! サトシ達は謎の家の中へ現れた!
          サトシ「な、何だここは!?」
          ジュン「ここって、あの子の家?」
          セイヨ「うわー! みてみて! あそこにケーキとか用意してるわ!」
          マチス「ほんとだ! 何だかディレシャスそうなケーキだな!」
          サトシ「俺、ちょっと家中調べ回るよ。」
          ブルーザー「おう、行ってらっしゃーい。」
          クリスティ「でも、ユウスケって言う人が言ってた事ってこういう事だったのかしら?」
          カルロス「多分奴が言ってた言葉は間違ってたかも知れねえな! まあ、とにかく頂きまーす!」
          ガブ! カルロスはケーキを食べた。 ガリガリガリガリ。 何だか変な音がした。
          カルロス「うむ? 何だかプラスティックな固さをしてるな。 それに味もないし。」
          コゴロウ「おいおい、何言ってるんだよ! これ作り物だぜ!」
          カルロス「何!? ブーーーー!!!」
          カルロスは食べた作り物のケーキを吐き出した。
          カルロス「うげーーー!! 通りで固くて不味かったと思った!」
          ―一方サトシ―
          サトシ「ごめんくださーい! 誰かいますかー?」
          ピカチュウ「ピカチャアー?」
          シャワーズ「誰もいないみたいだね。 ん? あ!!」
          サトシ「どうしたんだ、シャワー、な!?」
          サトシはお風呂場を見たとたん、風呂の中に大型サイズの人形がいた!
          サトシ「これ、人形!?」
          カスミ「サトシ!!」
          サトシ「あ! みんな!」
          ブレイク「おい、一体これはどうなってるんだよ!?」
          アシュラ「まさか我々はおもちゃの世界の中に入ったのではないのでござるか!?」
          サトシ「そんなはずはな、あ!!」
          ガラ!! 突然屋根が開き、巨大な人形が現れた!
          人形「ウフフフフ! さあ、遊びましょう!」
          サトシ「ななな!? 人形が巨大化した!!」
          ゼトラ「違う! 俺達が小さくなったんだ!!」
          サトシ「と、とにかく、逃げよう!!」
          サトシ達は逃げた!
          シゲル「一体これは何なんだ!?」
          ブルー「多分私達はナツメのおもちゃ箱の中には行ってしまったのよ!」
          タケシ「ユウスケが言ってた事ってこれだったのか!」
          サトシ「くそ! あの人形が遊ぶって言う奴はこの事だったのか!」
          人形「ウフフフフ! アハハハハ!」
          その後サトシ達は写真立ての前に着いた。
          カスミ「行き止まりだわ!」
          サムライ「それにこの写真は...」
          サクラ「あの人形と同じだわ!」
          アヤメ「しかも両親もいるし...」
          ボタン「これってもしかして、小さい頃のナツメとそのお父さんとお母さん!?」
          アキラ「おいおい、そんな事言ってる場合じゃねえぞ!」
          人形はボールを跳ねながらサトシ達の方へ向った。
          人形「さあ、遊びましょう!」
          ゴロゴロゴロゴロ! 人形はボールを転がし、サトシ達の方へ向った!
          ジュン「こっちに来るーーー!!」
          ブレイク「くそーーー!! エスパーを使うのは上手いだからと言って調子に乗るんじゃねえ!! これでも食らえよ、コラ!! 「レ
          イスプラッシャー」!!!」
          ダダダダダダダダダダ!!! ブレイクの「レイスプラッシャー」! バギュンバギュン! だがボールが攻撃を弾き飛ばした。
          ブレイク「うそ、効かない...」
          セイヨ「他の技はないの!?」
          ブレイク「そんな事言ったって全然効かねえよ!!」
          マチス「もうだめだ!!」
          シュン!! その時サトシ達の前に謎の男が現れた!
          ブルーザー「な!? お前は...」
          クリスティ「さっきのおじさん!」
          謎の男「みんな、私の心を委ねるんだ! 「テレポーテーション」!」
          シュン! サトシ達と謎の男は突然姿を消した! ドカーン! ボールは写真立てに当たった!
          人形「つまらない。 でもまた遊ぼうね!」
          ナツメ「...」
          ―ヤマブキシティジムの外―
          シュン! サトシ達はヤマブキシティジムの外へ現れた!
          サトシ「あ! ここは...」
          カルロス「どうやら元の町に戻ったようだな。」
          謎の男「みんなは無事みたいだな。」
          コゴロウ「まあな、ユウスケの言った通りだったぜ。」
          アシュラ「後もう少しで命がなくなるところだったでござる。」
          謎の男「あの人形の超能力は人を人形にさせる能力を持っている。 今は運が好く人形になれなかったが、また狙われると、今
          度こそ人形になって元には戻れんかもな。 だから言ったろ? あのジムだけは避けた方がいいと!」
          サトシ「でもバッジをゲットするにはそれしか方法はないと...」
          ミワワワワワ! 謎の男の「念力」! スボ! サトシのズボンがいきなり下がった!
          サトシ「な!?」
          サトシはいきなり踊り始めた!
          カスミ「きゃーーー!!」

          ブルー「ちょっと何やってるのよ!?」
          サトシ「俺じゃねえよ! 体が勝手に動いてるんだよ!」
          謎の男「お前もエスパーなんぞ勝てない!」
          ゼトラ「何!? お前もエスパー使えるのか!?」
          サトシは急いでズボンを掃き直した。
          サトシ「おじさんもエスパー使えるの!? だったらせめて教えてくれよ! ナツメを倒す方法を!」
          謎の男「それは出来ん! 誰であろうとナツメを倒せる事は出来まい! 今直ぐ諦めろ!」
          サトシ「だめだよ! 俺はどうしてもバッジをゲットしたいんだ! 頼むから教え...」
          バシュ! 謎の男は超能力でサトシを吹き飛ばした!
          サトシ「うわ!!」
          カスミ「サトシ!」
          タケシ「大丈夫か!?」
          シゲル「何するんだよ!?」
          謎の男「言ったはずだ! 誰であろうとナツメを倒せる事は出来んと! 私の超能力でもナツメを倒せなかったんだ!」
          シャワーズ「サトシ、ここは僕達に...」
          サトシ「いいよ、ここは俺に任せろ!」
          ピカチュウ「ピカピ!?」
          シャワーズ「でも...」
          サトシ「心配するな! 俺は負けねえよ!」
          謎の男「まだ諦めないのか!?」
          サトシ「当たり前だ! ナツメには超能力があるなら、こっちは根性で迫る!」
          謎の男「根性なんて何の意味もないぞ!」
          バシュ! 謎の男は超能力でサトシを吹き飛ばした!
          サトシ「うわ!!」
          シャワーズ「サトシ!!」
          ピカチュウ「ピカピ!!」
          サトシ「う、ぐ!」
          ガシ! 謎の男の「金縛り」!
          サトシ「うわ!!」
          サムライ「サトシ殿、やめるでござる!!」
          ブルーザー「あの野郎、サトシを死なせる気だな! だったらこっちが...」
          ブルーザーは剣を出そうとする。
          ゼトラ「待て! ここはサトシにやらせろ!」
          ブルーザー「え!? でも...」
          サトシ「う、ぐぐぐ!!」
          動けないはずのサトシは少しずつ動き始めた!
          謎の男「何!?」
          サトシ「た、頼むよ。 お、俺は、どうしても、ナツメを倒して、バッジをゲットしたいんだ! 倒す方法を、教えてくれ!」
          ドサ! サトシは倒れた!
          謎の男「何と言う事だ! 「金縛り」を超えるとは! でも、倒せないと言うよりも倒せる方法は一つある!」
          サトシ「え!?」
          謎の男「この町の東の方にあるシオンタウンと言う町に行って、ポケモンタワーと言う塔で幽霊ポケモンをゲットするのだ! だが
          その町に行っても道は塞がってるはずだ。 その町へ行くにはイワヤマトンネルと言う洞窟へ通れば着くはずだ。」
          サトシ「シオンタウンの、ゴーストポケモン、だね?」
          シュン! 謎の男は突然姿を消した! ドサ! サトシはようやく倒れた。
          カスミ「サトシ! しっかりして!」
          タケシ「大丈夫か、サトシ!?」
          サトシ「ヘッヘッヘ、やっと分かったぜ、ナツメを倒す方法が!」
          シゲル「え? 分かったのか!?」
          サトシ「ああ、分かったんだよ! とにかく、みんな行こう! シオンタウンへ!」
          サトシはようやく立ち上がった。 シュンシュン! その時サトシ達の後ろにある気の枝の上にユウスケと謎の男が現れた!
          ユウスケ「なあ、サトシ達本当にナツメを救ってくれるのか?」
          謎の男「ああ、多分ナツメを救ってくれる!」
          一度ナツメに負けてしまったが、まだ諦めたわけではない! だが色々な問題がある。 あの謎の男の正体は? ナツメは一体何
          者なのか? サトシ達は幽霊ポケモンをゲット出来るのか? サトシ達の旅はまだまだ続く!
          続くったら続く!