第三十六話 ボーイスカウトとガールスカウト
          ここは9番道路、別名「スカウトストリート」。 ここはボーイスカウトやガールスカウトがよく来る道で、そこにいるのはサトシ達。 サ
          トシ達はヤマブキシティジムでナツメと戦ったが、今は負けてしまい、シオンタウンのポケモンタワーで幽霊ポケモンをゲットする
          ために向うところだが、今は二手に別れてトレーナー戦をしているところ。

          虫取り少年「キャタピー、「体当たり」だ!」
          キャタピー「キャターーー!!」
          サトシ「ズバット、「影分身」!」
          ズバット「キーー!!」
          シュン! ズバットの「影分身」! スカ! キャタピーの攻撃が外れた!
          サトシ「よーし、そのまま「吸血」攻撃!」
          ズバット「キキーーー!!」
          ガブ! チューーチューー! ズバットの「吸血」攻撃!
          キャタピー「キャターーー...」
          虫取り少年「うわ! も、戻れ、キャタピー!」
          虫取り少年はキャタピーを戻した。
          サトシ「どうした? もう降参か?」
          虫取り少年「うん、僕の負けだよ。 でも君なかなか強いね。 僕こんな強い奴と戦うなんて始めてだよ。」
          サトシ「へへ、ありがとよ!」
          虫取り少年「やっぱり僕の方がまだ育ちが足りなかったみたいだね。 僕はもう行くから、じゃ!」
          サトシ「またな!」
          虫取り少年は行ってしまった。
          サトシ「ふう、これで何人のトレーナーと戦ったぜ、ん?」
          ズバットの身体が突然光り、形が変わり始めた!
          サトシ「あ! これはまさか...」
          ピカチュウ「ピカ!!」
          ???「キギャーー!!」
          シャワーズ「ゴルバットに進化した!」
          ポケモン図鑑「ゴルバット・蝙蝠ポケモン・ズバットの進化形。 鋭い牙を噛み付いて一度に300ccの血を吸い取ってしまう。 どこ
          からともなく近づいてくる。 鋭い牙を使って噛み付くと同じに血を吸い捲くる。」
          サトシ「やったー!! 進化したぜ! よろしくな、ゴルバット!」
          ゴルバット「キギャ!」
          サトシ「さてと、そろそろ、ん?」
          ???「ビリリ!!」
          ???「キェーーン!」
          サトシ「おお!! あれはビリリダマとコイルじゃねえか! よし、さっそくゲット! ゴローン、サンド、君に決めた!」
          ゴローン「ゴローン!」
          サンド「ピキーー!!」
          サトシ「ゴローン、ビリリダマに「体当たり」! その次にサンドはコイルに「切り裂く」攻撃!」
          ゴローン「ゴローン!!」
          ドカ! ゴローンの「体当たり」!
          サンド「ピキキー!」
          グサ!! サンドの「切り裂く」攻撃!
          ビリリダマ「ビリリ...」
          コイル「キーーー...」
          サトシ「よし、今だ! モンスターボール!」
          ポンポン! コロコロ、コロコロ、コロコロ、コロコロ、シュウーーーー...
          サトシ「やったー!! ビリリダマアンドコイル、ゲットだぜ!」
          ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
          シャワーズ「よかったね、サトシ! またポケモン増えたね!」
          サトシ「ああ、どうせリユニオンを倒すには多くのポケモンも必要だからな!」
          サンド「ピキー、ピキ!?」
          サトシ「ん!? どうしたんだ、サンド!?」
          サンドの身体が突然光り、身体の形が変わり始めた!
          サトシ「こ、これももしかして...」
          ???「パン!!」
          シャワーズ「サンドパンに進化した!」
          ポケモン図鑑「サンドパン・ネズミポケモン・サンドの進化形。すばしっこく走り回り、背中の針と鋭い爪の攻撃が得意。 爪で引っ
          かくのが得意だが戦っているうち折れる事も。 次の日にはまた伸びてくるぞ。」
          サトシ「やったー!! 進化したぜ! よろしくな、サンドパン!」
          サンドパン「パンパーン!」
          シゲル「おーい、サトシー!」
          サトシ「おっ! その声はシゲル達だ!」
          シゲル「待たせたな! サトシの調子はどうだ?」
          サトシ「ああ、俺のズバットとサンドがゴルバットとサンドパンに進化したぜ! おまけにビリリダマとコイルもゲットしたぜ!」
          シゲル「そうなのか、俺もなんだよ! 他にもマダツボミがウツドンに進化したぜ!」
          ブルー「私もそうよ!」
          サムライ「拙者のズバットも進化したでござる!」
          タケシ「俺のサンドもな!」
          アキラ「俺のサンドは進化しなかったぜ。 俺はこのままでいいと思うんだ。」
          セイヨ「私もサトシと同じだけど、マダツボミがウツドンにも進化したわ!」
          マチス「俺もビリリダマとコイルゲットしたぜ!」
          サトシ「みんなもがんばったみたいだな! それじゃあ、シオンタウンに行くためにイワヤマトンネルに行くぜ!」
          全員「おう!」
          ???「あー!! その声は、サトシ兄ちゃん!」
          サトシ「え!?」
          ???「やっぱりだ! その声どっかで聞いたと思ったら、サトシ兄ちゃんじゃない!」
          サトシ「は? 誰だ?」
          ???「知らないの? 僕だよ、僕! お月見山以来だね!」
          サトシ「え? あーーー!! お前はお月見山で会った短パン小僧のノブユキじゃねえか!」
          ノブユキ「そうだよ、久しぶり!」
          タケシ「おお! 久しぶりだな!」(いつ会ったのかは、十一話を読んでくれ!)
          カスミ「何でこんな所に入るの?」
          ノブユキ「実は僕自主トレーニングの真っ最中なんだ!」
          シゲル「知ってるのか、サトシ?」
          サトシ「ああ、多分シゲルと他のみんなは分からないけど、こいつはお月見山で会ったんだ。」
          ノブユキ「でもみんながここで会うなんてよかったよ! 実は頼みたい事があるんだ!」
          サトシ「え? 何を?」
          ノブユキ「実は数ヶ月前、ボーイスカウトのコウジって言う僕のお兄ちゃんが行方不明なんだ。」
          全員「行方不明!?」
          ノブユキ「そうなんだ! 僕はあれから前から何度もお兄ちゃんがいつも行ってる場所に行って調べたんだ! でもあんまり手がか
          りがなかった。」
          サクラ「お月見山に行っても見つからなかったの?」
          ノブユキ「うん、でもあの時サトシ兄ちゃん達と出会ったから。 他にもニビシティやタマムシシティや他の場所に行ったんだけど、
          全然見当たらなかったんだ。」
          アヤメ「それじゃあ、まさか誘拐事件かもね。」
          ボタン「それでも家出かしら?」
          ノブユキ「そんなはずはないよ! 僕のお兄ちゃんなんか家出する訳ないさ! それに...」
          サトシ「それに?」
          ノブユキ「実は行方不明になっているのは僕のお兄ちゃんだけじゃないんだ。 他にもお兄ちゃんと一緒にいるボーイスカウト全員
          も。」
          ジュン「ボーイスカウト全員も行方不明だって!?」
          ノブユキ「うん、数ヶ月前ボーイスカウト達はニビシティに行って博物館に見学しに行ったんだけど、あれから全然帰って来なかっ
          た。 僕や他のスカウト達が心配していて探し回ったんだけど、一人も見当たらなかったんだ。」
          ブルーザー「その他のスカウトは何だ?」
          ノブユキ「ガールスカウトさ。 ガールスカウトとボーイスカウトは同時にスカウトチームなんだ。 ガールスカウトのカナミっていう僕
          のお姉ちゃんも行方不明になったお兄ちゃんを心配しているんだ。 もちろん他のガールスカウトも。」
          クリスティ「なんだか可愛そうね。」
          サトシ「なあ、俺達をそこのスカウトクラブに連れてってくれないか?」
          ノブユキ「いいよ! 付いて来て!」
          ―スカウトクラブ―
          ノブユキ「ここがスカウトクラブさ!」
          タケシ「おお! 可愛い女の子いっぱいいますなー!」
          カルロス「また始まったか...」
          ガールスカウト「あら? ノブユキ、この人達は?」
          ノブユキ「あ、お姉ちゃん! 紹介するよ、このお兄ちゃんはこの前お月見山であったサトシって言うんだ!」
          サトシ「始めまして! そちらはカナミさん?」
          ガールスカウト「はい、カナミです! あの、何でここへ?」
          コゴロウ「実はこいつの話を聞いたら、君のえーっと、コウジは何でしたっけ?」
          カナミ「コウジは私の兄なの。」
          コゴロウ「そうそう、君の兄が行方不明になったと聞いてね。」
          カナミ「そうなの、貴方はまさか探偵さん?」
          コゴロウ「は? まあ、そんなもんかな? でも、警察の方じゃないけどね。」
          ブレイク「ところで君達のお兄さん達が行方不明になる前に、本当にニビシティに行って博物館に行ったんですか?」
          カナミ「ええ、私のお兄さんはそう言ってたわ。」
          アシュラ「これは本当の事件になりそうでござるな。」
          ゼトラ「警察を呼んだのか? その時に犯人の連絡はなかったか?」
          カナミ「警察を呼んだけど、犯人の連絡はなかったわ。」
          サトシ「これじゃあ、犯人は分からねえな。」
          ガールスカウト「あら? カナミ、この人達は?」
          カナミ「あ、アユミ! 紹介するわ、この方はサトシって言うの。 事件の事を知りたいんだって。」
          アユミ「え!? まさか警察なの!?」
          シゲル「違うけど、俺達はただのトレーナーさ。事件の話をしてるんだ。」
          アユミ「事件って、行方不明になったボースカウト達の事?」
          カナミ「そうなのよ。」
          アユミ「だったら早く探して! 私の大切な兄が行方不明なの! お願い、どうにかして探して!」
          サトシ「ま、まあ、落ち着いて!」
          ブルー「ねえ、ボーイスカウトがニビシティに行く前に、何か変わった事なかった?」
          カナミ「分からないわ。 多分何も変わらなかったけど。」
          アユミ「私なら知ってるわ!」
          サトシ「え!? 本当!?」
          アユミ「うん、確か変な4人組みがいたわ。 何だかいつもこのスカウトクラブにウロチョロしているの。 でも今は出て来ないみたい
          だけど。」
          サトシ「それってどんな奴!?」
          アユミ「2人は女性で、赤い髪の毛をして、背中まで長い髪の毛をしてたわ。もう1人はオレンジ色の髪の毛をして、髪の毛は下
          の方へ二つに分けていたわ。 後2人はハンサムっぽい男性で、青い髪の毛をしていたわ。 もう1人は緑色の髪の毛をしていた
          わ。 それから一匹のニャースもいたし。」
          全員「え!?」
          タケシ「それってまさか...」
          カスミ「多分そうらしいわね。」
          サムライ「多分犯人はあいつらかも知れないでござる!」
          サクラ「そうみたいね!」
          アヤメ「だってあーいう髪の毛をしている人なんていないもの!」
          ボタン「そういう髪の毛をしている人はあいつらかもね!」
          カナミ「え、何? 犯人が分かったの!?」
          サトシ「ああ、前から会った奴でね、今でも逃走中なんだ。 でも多分、探せるかもね!」
          カナミ「ホントに!? お願い、私のお兄さんを助けて! 私のお兄さんの事が心配なの!」
          アユミ「私も兄の事が心配なの! 多分いまでも危ない目にあってるかも知れないの! お願い、助けて!」
          カナミ「お願い...」
          カナミとアユミは涙を流した。 その時サトシの顔が赤くなったようだ。
          サトシ「う...いいぜ! どうせ数ヶ月も帰ってないのなら探してもらうぜ!」
          カナミ「本当に!? ありがとう、サトシ君!」
          アユミ「ありがとう! これからもお願いね!」
          サトシ「ああ、よし! みんな、行方不明になったボーイスカウトを探すために行くぞ!」
          全員「おう!」
          ―9番道路のどこかの広場―
          コウジ「く! お前らは俺達に何をするんだ!」
          ムサシ「決まってるじゃないの! あんた達に用があるのよ!」
          ボーイスカウト1「何の用だよ!? お前達なんか用はない!」
          コジロウ「でも俺達があるんだよ!」
          ニャース「その理由を知りたいかニャ?」
          コウジ「理由?」
          ヤマト「そう、あんた達ポケモンをゲットするテクニックがすごいのよ!」
          コサブロウ「そしてなかなかポケモンにも詳しいし、対戦でもなかなか腕前なんだよ! だからお前達を我がロケット団に入れさせ
          るんだよ!」
          ボーイスカウト2「何だとー!?」
          ボーイスカウト3「誰が入るかよ!」
          ボーイスカウト4「そうさそうさ! 入るのは当然お断りだ!」
          ムサシ「断っても無駄なのよ! 断っても入るんだから!」
          コジロウ「そう! 俺達はどんな奴でも無理矢理入れさせるんだからよ!」
          ヤマト「だからお断りなし!」
          コサブロウ「今から入れさせてやる!」
          コウジ「くそ! もうだめだ!」
          ニャース「それでは行くニャー...」
          ビリリリリリリ!!! 謎の電撃がニャースに攻撃した!
          ニャース「ニャニャニャニャーー!?」
          ブーーーーー!! 謎の水がコジロウに攻撃した!
          コジロウ「ブワ!?」
          ドサ! コジロウが倒れた!
          ムサシ「誰なのよ!?」
          サトシ「なんだかんだと聞かれたら...」
          シゲル「答えてあげるは世の情け...」
          ブルー「世界の破壊を防ぐため...」
          全員「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「な、何これ?」
          コジロウ「またかよ?」
          アキラ「やっぱりお前達か、ボーイスカウトを全員誘拐したのは!」
          ジュン「もうとっくに他のガールスカウト達から聞いたんですよ!」
          セイヨ「ロケット団を入らせるだけで無理矢理入れさせる奴は許せないわ!」
          ヤマト「ふん! 別に甘いわよ、ジャリンコ達!」
          コサブロウ「お前達を倒すには俺達で十分! こいつらを助けたいのならポケモン勝負に勝ってからにしろ!」
          マチス「トゥーバッド! いるのは俺達だけじゃないんだぜ!」
          ニャース「ニャ? それはどういう意味ニャ?」
          サトシ「みんな、行くぜ!」
          サトシ達の後ろに大勢のガールスカウト達がいた!
          ムサシ「な、何あれ!?」
          コジロウ「ガールスカウトがあんなにいっぱい!?」
          ノブユキ「コウジお兄ちゃん!」
          カナミ「お兄ちゃん、助けに来たわ!」
          コウジ「ノブユキ、カナミ!?」
          アユミ「ユウサクお兄ちゃん!」
          ユウサク「な、アユミ!?」
          ヤマト「うそ、これじゃあ負けるかも。」
          コサブロウ「ああ、何十人対4じゃ負けるな。」
          サトシ「みんな、行くぜ!」
          ノブユキ「サンドとアーボ、行けー!」
          サンド「ピキーー!!」
          アーボ「シャーボ!!」
          カナミ「ナゾノクサ、マダツボミ、行きなさい!」
          ナゾノクサ「ナゾナゾー!」
          マダツボミ「ツボツボー!」
          アユミ「ピッピとプリン、行って!」
          ピッピ「ピッピ!!」
          プリン「プリン!!」
          次々のガールスカウトはポケモンを繰り出した。
          ブルーザー「攻撃しまくるんだ!」
          ノブユキ、カナミ、アユミと他のガールスカウト達のポケモンは色々な技でロケット団を倒している。
          ムサシ「いたたたた!! やめてよ!!」
          コジロウ「まじでいてー、まじでいてー!!」
          ヤマト「分かった分かった! ボーイスカウトは逃がすから許してー!」
          コサブロウ「ほら、縄は解いたぜ!」
          コサブロウは縄を解き、ボーイスカウト達を逃がした。
          ノブユキ「お兄ちゃん!」
          カナミ「コウジお兄ちゃん!」
          カナミはコウジを抱き合った。
          コウジ「あははは! 心配かけてすまなかったな!」
          カナミ「うん!」
          カナミは涙を流した。
          アユミ「ユウサクお兄ちゃん!」
          ユウサク「アユミ!」
          アユミもユウサクを抱き合った。
          ユウサク「ごめんな、心配かけて。」
          アユミ「お兄ちゃんも無事でよかった!」
          アユミも涙を流した。
          サトシ「よし、今度こそとどめだ! ビリリダマ、君に決めた!」
          ビリリダマ「ビリリ!!」
          ムサシ「え!? ビリリダマ!?」
          コジロウ「持ってたのか!?」
          ヤマト「いつゲットしたの?」
          サトシ「もう前からだよ!」
          コサブロウ「これはヤバイかも...」
          ニャース「そうみたいニャ!」
          サトシ「ビリリダマ、「自爆」だ!」
          ビリリダマ「ビリリ!!」
          ドガーーーーーン!! ビリリダマの「自爆」! ロケット団は吹き飛ばされた!
          ロケット団1「やな感じーーーーー!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ちーーーーー!!」
          キラ!
          ―スカウトクラブ―
          ノブユキ「サトシ兄ちゃん、ありがとう!」
          サトシ「いいんだよ、でもみんな無事でよかったな!」
          コウジ「ああ、後もう少しでロケット団に入ってしまうのかと思った。」
          ユウサク「でも入んなくてよかったぜ。」
          カナミ「サトシ君、本当にありがとう!」
          アユミ「サトシ君達のおかげよ! 本当にありがとう!」
          コウジ「よかったら俺達のボーイスカウトにならないか?」
          サトシ「それはいいんだけど、やっぱりいいよ。」
          クリスティ「これからはイワヤマトンネルに通ってシオンタウンに行かないといけないから。」
          ユウサク「それは残念だな。 じゃあ、また今度な!」
          ノブユキ「サトシ兄ちゃん、また会おうね!」
          カナミ「いつかまたどこかで会おうね!」
          アユミ「がんばってね、みんな!」
          サトシ「ありがとう! それじゃあ、みんな! 行こうぜ、イワヤマトンネルへ!」
          全員「おう!」
          行方不明になったボーイスカウト達とノブユキ、カナミとアユミを助けたサトシ達。 新たなる友達も会えたし、いよいよイワヤマトン
          ネルへ向う!
          続く!