第四十五話 サカキとの再挑戦
          ゲームコーナーでギャンブラーのカネオとであいながら、店がロケット団のアジトと気付き、次々のロケット団員を倒し、マッチャシ
          ティから来た博士、アキハバラを助けたサトシ達。 一様ジュンサーも付いて来る事になり、いよいよサカキの部屋に向うところ。
          その頃サカキは...

          サカキ「ふっふっふ、やはりここに来たとはな。」
          サカキは防犯カメラを見ていた。
          ロケット団員「ボス、どうするのですか? このアジトにはもう戦える事が出来る団員達が入ませんよ!」
          サカキ「心配するな。 私と戦いを挑んでも、前みたいには負けんからな。」
          ロケット団員「そ、そうですか。 ん?」
          ムサシ「失礼します!」
          その時ムサシ達が現れた。
          サカキ「これはこれは、ムサシとコジロウと、ヤマトとコサブロウではないか。」
          コジロウ「は! それよりボス、今大変な事が...」
          サカキ「全ての事ならカメラで見たよ、お前達は一体何をやっていたのかね?」
          ヤマト「ギク! これってまさか...」
          サカキ「そのまさかだ、馬鹿者!!」
          コサブロウ「ひ! やっぱり怒った!」
          サカキ「お前達が失敗を繰り返したのはこれで何度目だ!? あんな子供に負けるとはどういう意味だ!? 隊長ならばそんな簡
          単には負けないはずだぞ!!」
          ニャース「ニャーー、お許しくださいニャーー...」
          サカキ「まあ、反省するのなら頭を冷やしてこい!」
          ムサシ「あの、ボス? まさかまたあのジャリンコ達と戦うのですか?」
          コジロウ「余りにも危険ですよ! 側には警察もいるし、また負けたら今度こそアウトですよ!」
          サカキ「心配する事はない。 警察がいても、我々を捕まえる事は出来ん。 奴等がまた戦いを挑む事になるのなら、私は簡単に
          は負けはしないさ。」
          ヤマト「それなら、いいのですが...ん?」
          バタン! 扉が急に開き、サトシ達がいた!
          サトシ「たのもーーー!!」
          コサブロウ「げ! 来やがった!!」
          サカキ「これはこれはサトシ。 久しぶりだな。」
          サトシ「やっと見つけたぞ、サカキ! ここがお前のアジトだと、やっと分かったぜ!」
          サカキ「それは素晴らしい事だが、どうやってここが我々のアジトだと分かった?」
          シゲル「それは当然、ここがロケット団の店だと言う噂が流れていたから、簡単に分かったんだよ!」
          サカキ「なるほど。 それにアキハバラ博士までいらっしゃるとはな。」
          アキハバラ「サカキ、よくも私をエレベータの中に閉じ込めましたな!」
          サカキ「それはお前がポリゴンを造るのをやめ、こっそりと逃げようとするからいけないのだよ。」
          アキハバラ「何度も言ってるけど、私はお前みたいな悪党なんかにはポリゴンを造りませんよ!」
          サカキ「我々は断る言葉には通じないのでね、何度も言っても無駄な事なのさ。 まあ、ようやく脱出してよかったもんだな。 それ
          に警察までここに来るとは、私も驚きましたよ。」
          ジュンサー「サカキさん! 貴方がロケット団とこのアジトのボスですね! 貴方はポケモンを悪党使いで逮捕します!」
          サカキ「私を逮捕しても無駄だ。 まあ、お前達がここが我々のアジトだと気付いてしまったのなら仕方あるまいな。 そのお礼とし
          て、今直ぐ痛い目に合わせようか!」
          サトシ「勝負するのなら掛かってきな!」
          ナツメ「待って! ここは私がやるわ!」
          サトシ「え!? でも...」
          ナツメ「私なら、勝てる自信があるわ! だからお願い!」
          サトシ「ナツメ、じゃあ任せたぜ!」
          ナツメ「うん! 行け、ユンゲラー!」
          ユンゲラー「ユンゲラー!」
          サカキ「エスパーならこっちはスピアーだ!」
          スピアー「ブーーーン!」
          ナツメ「スピアーには毒タイプの技を持ってるわ。 私のユンゲラーには当然勝てないわよ! ユンゲラー、「サイケ光線」!」
          ユンゲラー「ユン!」
          サカキ「スピアー、「影分身」!」
          スピアー「ブーーン!」
          シュシュシュシュ! スピアーの「影分身」! スカ! ユンゲラーの攻撃が外れた!
          ナツメ「え!?」
          サカキ「スピアー、「ダブルニードル」!」
          スピアー「ブーーーーン!!」
          グサグサ!! スピアーの「ダブルニードル」!
          ユンゲラー「ユーーーン...」
          ナツメ「ユ、ユンゲラー!?」
          ブルー「そうだわ! 確かユウスケから聞いたわ! エスパーの苦手なタイプはゴーストだけではなく、虫にも弱いって聞いたわ
          !」
          ナツメ「む、虫!?」
          サムライ「「ダブルニードル」は虫タイプの技でござる! 虫タイプの技じゃ勝てないでござるぞ!」
          ナツメ「そ、そんな、今まで知らなかった...」
          サカキ「自分のポケモンの弱点を知らんとは、残念なもんだ。 どうする、これで負けを認めるか?」
          ナツメ「私は...私は負けない! ユンゲラー、どうにかして立つのよ!」
          ユンゲラー「ユ...ン...」
          サカキ「何!? まだ戦闘不能になっていなかったのか!?」
          ナツメ「私のユンゲラーはそれぐらい負けないわ! ユンゲラー、「金縛り」!」
          ユンゲラー「ユン!」
          ガシ! ユンゲラーの「金縛り」!
          スピアー「ブ!?」
          サカキ「何!?」
          ナツメ「ユンゲラー、今の内に「自己再生」!」
          ユンゲラー「ユン!」
          シューーーーー...カチン! ユンゲラーの「自己再生」! ユンゲラーの体力が回復した!
          ユンゲラー「ユンゲラー!」
          サカキ「しまった! 回復してしまった!」
          ナツメ「ユンゲラー、とどめの「サイコキネシス」よ!」
          ユンゲラー「ユン!」
          ミワワワワワワ!! ユンゲラーの「サイコキネシス」!
          スピアー「ブーーーン...」
          サカキ「な、何!?」
          ナツメ「やったー! 勝ったわ! よくやったね、ユンゲラー!」
          ユンゲラー「ユン!」
          サカキ「ふ、なかなかの者だな。 今のは油断したが、今度は本気だ! 行け、ウツボット!」
          ウツボット「ボットーー!!」
          ポケモン図鑑「ウツボット・蝿取りポケモン・ウツドンが「リーフの石」を与えると進化する。 蜜のような香りで口の中に誘い込まれ
          たら最期。 溶解液で溶かされてしまう。 口の中に入れた物は1日で骨まで溶かしてしまうと言う。」
          エリカ「草ポケモンならこの私にお任せください! 行け、ウツドン!」
          ウツドン「ドーーン!」
          サカキ「進化前のポケモンでこの私を倒すと思っているのかね? 無駄だ! ウツボット、「どくどく」だ!」
          ウツボット「ボーーーット!」
          ブシューーーーー!! ウツボットの「どくどく」! ウツドンは毒を浴びてしまった!
          ウツドン「ドン!?」
          エリカ「う、ウツドン!?」
          カスミ「毒を浴びてしまったわ! エリカさん、毒消しを使って!」
          エリカ「わ、分かりましたわ!」
          サカキ「やっても無駄だ! ウツボット、とどめの「居合い斬り」!」
          ウツボット「ボーーット!!」
          グサ!! ウツボットの「居合い切り」!
          ウツドン「ドーーーン...」
          エリカ「ウツドン!?」
          タケシ「やっぱり間に合わなかったか。」
          サカキ「進化前のポケモンはこの私に勝てるわけがない。 これで負けを認めるか?」
          エリカ「まだ負けを認めませんわ! クサイハナ、行きなさい!」
          クサイハナ「ハナーー!」
          サクラ「今度はクサイハナで行くつもりだわ!」
          アヤメ「でも、あのウツボットに勝てるのか分からないわ。」
          サカキ「そんなポケモンでも当然無駄な事だ! ウツボット、「つるの鞭」!」
          ウツボット「ボーーーーット!」
          シュルルルルル! ウツボットの「つるの鞭」!
          エリカ「危ないですわ、クサイハナ! 攻撃をかわすのですわ!」
          クサイハナ「ハナーーーー!!」
          クサイハナは攻撃をかわした!
          サカキ「今のはいいかわしだ。 だが、今度はかわせまい! ウツボット「葉っぱカッター」だ!」
          ウツボット「ボットーーーー!!」
          シュシュシュシュ! ウツボットの「葉っぱカッター!」
          ボタン「あの技じゃかわせないわ!」
          エリカ「でもこれでいいのでございますわ! クサイハナ、「身代わり」でございますわ!」
          クサイハナ「ハナーー!!」
          シュン! クサイハナの「身代わり」! グサグサグサグサ! 攻撃は身代わりに当たった!
          サカキ「何!?」
          エリカ「よくやりましたわ、クサイハナ。 少しお休みになって。」
          クサイハナ「ハナーーー。」
          エリカ「今度こそは本気で行きますわ! 身代わりであるクサイハナ、「毒の粉」!」
          身代わり「クッサーーー!!」
          パラパラパラパラ! 身代わりの「毒の粉」!
          ウツボット「ボットーーー...」
          サカキ「しまった、毒を浴びてしまった!」
          エリカ「私のウツドンに毒を浴びさせたその返しですわ!」
          サカキ「く、毒を浴びてしまったのなら仕方あるまい! 戻れ、ウツボット!」
          サカキはウツボットを戻した!
          サカキ「次はそう簡単には負けまい! 行け、オニドリル!」
          オニドリル「ギャオーーー!!」
          ダイスケ「サトシ、こいつは俺に任せな! お前なかなか最強なポケモン持ってるな? でも、俺のポケモンなら絶対に負けない
          ぜ! ゴローン、行け!」
          ゴローン「ゴローーーン!!」
          サカキ「オニドリル、「乱れ突き」だ!」
          オニドリル「ギャーーオ!」
          ズタタタタタタ! オニドリルの「乱れ突き」!
          ダイスケ「おっと、そうはいかねえぜ! ゴローン、「固くなる」攻撃だ!」
          ゴローン「ゴロローーン!」
          カチーン! ゴローンの「固くなる」攻撃! 固くなってオニドリルの攻撃から守られた!
          ダイスケ「次ぎは、「地獄車」!」
          ゴローン「ゴローーン!」
          ガシ! ゴローンはオニドリルを掴んだ!
          ゴローン「ゴロゴローーン!」
          ゴロゴロゴロゴロ! ゴローンの「地獄車」!
          オニドリル「ギャオ!?」
          サカキ「な、何!?」
          ダイスケ「次の攻撃は使いたくはなかったが、オニドリルを倒すにはこれでいいんだよ! ゴローン、「大爆発」だ!」
          ゴローン「ゴローーーーン!」
          アキラ「やべ、「大爆発」は危ない! みんな、伏せろ!」
          ドガーーーーーン!! ゴローンの「大爆発」!
          オニドリル「ギャオーーー...」
          サカキ「な、オニドリルが!?」
          ダイスケ「ふう、これで楽にやつけたぜ。」
          サカキ「「大爆発」を使うとは、なかなかすごい作戦を使うな。 今のはすごかったぞ。 でも、次はどうかな? 行け、ぺルシアン!」
          ペルシアン「ペルニャーーン!」
          ブルー「ここは私に任せて! このポケモンと戦うのはシルフカンパニー以来ね! 行くのよ、ナゾちゃん!」
          ナゾノクサ「ナゾナゾー!」
          セイヨ「ナゾノクサを繰り出したわ!」
          ジュン「一体何をするんだろう?」
          サカキ「そんな弱そうなポケモンでこの私を倒せると思っているのか? だったら見せてもらおうか? お前のポケモンの力を! ぺ
          ルシアン、「乱れ引っかき」だ!」
          ペルシアン「フニャーーーー!!」
          グサグサグサグサ! ぺルシアンの「乱れ引っかき」!
          ナゾノクサ「ナゾ...」
          ブルー「な、ナゾノクサ!?」
          マチス「やっぱりあれじゃあノーグッドだな。」
          サカキ「やっぱり無駄だったようだな。 いくらなんでも、そんな弱くて情けないポケモンで私を倒すのは同然無理だ。」
          ブルー「何ですってー!?」
          ナゾノクサ「ナゾ、ナゾーーーー!!」
          サカキ「ん!? 何だ!?」
          ナゾノクサの身体が突然光り、形が変わり始めた!
          ブルーザー「こ、これは...」
          クリスティ「ひょっとして...」
          ???「ハナーー!」
          ピカチュウ「ピカピカー!」
          シャワーズ「クサイハナに進化した!」
          サカキ「何、進化した!?」
          ブルー「クサイハナに進化した。 私のために進化したの?」
          クサイハナ「ハナ!」
          ブルー「クサイハナ、ありがとう! これからもがんばろうね!」
          クサイハナ「ハナハナー!」
          ブルー「クサイハナ、「毒の粉」よ!」
          クサイハナ「クッサーーーー!!」
          パラパラパラパラ! クサイハナの「毒の粉」!
          ペルシアン「ニャーーーン...」
          サカキ「な、またあの技を! ぺルシアン、戻れ!」
          サカキはぺルシアンを戻した!
          ブルー「やったー! 勝ったわー! やったね、クサイハナ!」
          クサイハナ「ハナー!」
          サカキ「いきなり進化するとは、さすがな事だ。 だが、次のポケモンには勝てるかな? 行け、イワーク!」
          イワーク「イワーーーー!!」
          シゲル「こいつは俺がやるぜ! 岩には水! シェルダー、行け!」
          シェルダー「シェル!」
          サカキ「イワーク、「締め付ける」攻撃だ!」
          イワーク「イワーーー!」
          ギシギシギシギシ! イワークの「締め付ける」!
          シェルダー「シェ...ルーー!」
          シゲル「シェルダー!」
          カルロス「シゲル、あいつを変えた方がいい!」
          コゴロウ「このままじゃシェルダーが危ないぜ!」
          シゲル「でも...」
          サカキ「何をしてる? 早く戻さないとこのまま契れてしまうぞ。」
          シゲル「く、くそ! 一体何を出せばいいんだ!? あ、そうだ! シェルダー「殻で挟む」攻撃!」
          シェルダー「シェル、シェルーー!」
          ガシン! シェルダーの「殻で挟む」攻撃!
          イワーク「イワーーー!!」
          サカキ「何!? 「殻で挟む」だと!?」
          シゲル「「殻で挟む」は水系技! これで効果は抜群だぜ! シェルダー、「冷凍ビーム」!」
          シェルダー「シェルダーーー!!」
          ビーーーーーー! カチン! シェルダーの「冷凍ビーム」! イワークは凍ってしまった!
          サカキ「な、イワーク!?」
          シゲル「よっしゃー! 俺の勝ちだ!」
          ムサシ「うそ、やっぱり負けてるじゃん。」
          コジロウ「やっぱり今回もボスの負けか?」
          ヤマト「後一匹で負けだわ。」
          コサブロウ「これもやな感じかな?」
          ニャース「まだ決まったわけじゃニャいニャ! じっと見るニャ!」
          サカキ「さすがに強くなってるな。 前よりもさらに強くなるとは、私も知らなかったな。 でも、この最後のポケモンに勝てるかな?
          サトシ、このポケモンで勝負だ! 行け、ゲンガー!」
          ゲンガー「ゲンガーー!」
          サトシ「げ、ゲンガー!?」
          サカキ「さてサトシ、このポケモンに勝てるかな?」
          ブレイク「気を付けろよ、サトシ!」
          アシュラ「あのポケモンはポケモンタワーのゲンガーとは違うでござるぞ!」
          サトシ「分かってるって! ユンゲラーとスリープは確かゴースとタイプのポケモンに苦手と聞いたな。 ならばピカチュウ、君に決め
          た!」
          ピカチュウ「ピーッカー!」
          サカキ「またピカチュウで行くのか? そんなポケモンでもこのゲンガーには通用せんぞ!」
          サトシ「そう思っていたら大間違いだ! ピカチュウ、「10万ボルト」だ!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーー!!!」
          ビリリリリリリリリ! ピカチュウの「10万ボルト」!
          ゲンガー「ゲンガー?」
          サトシ「な、何!?」
          ゼトラ「電撃が効いてない!?」
          サトシ「言ったはずだ! そんなポケモンでもこのゲンガーには通用せんとな! さあ、ゲンガー! 「ナイトヘッド」で攻撃を返してや
          れ!」
          ゲンガー「ゲンガーーー!!」
          ミワワワワワワワ! ゲンガーの「ナイトヘッド」!
          ピカチュウ「ピカーーー...」
          サトシ「ピカチュウ!!」
          サカキ「どうやら今の攻撃で効いたようだな。」
          サトシ「く! シャワーズ、君に決めた!」
          シャワーズ「これこそピカチュウの仇だね!」
          サカキ「前みたいに同じ事を繰り返す気か? 何度でもやっても同じ事だ!」
          サトシ「俺は簡単には負けないぜ! シャワーズ、「水鉄砲」!」
          シャワーズ「オッケーー! ブーーーーー!!」
          バシャ! シャワーズの「水鉄砲」!
          ゲンガー「ゲン?」
          シャワーズ「う、うそ!? 「水鉄砲」まで効かないなんて!?」
          サカキ「これで終わりだ! ゲンガー、もう一回「ナイトヘッド」!」
          ゲンガー「ゲーーーーン!」
          ミワワワワワワワ! ゲンガーの「ナイトヘッド」!
          シャワーズ「うわーーーーーー!!」
          サトシ「シャワーズ!!」
          シゲル「そんな、シャワーズまでかよ!?」
          ブルー「相手のポケモンは前よりも強すぎるわ!」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、大丈夫か!?」
          ピカチュウ「ピカーー...」
          シャワーズ「ご、ごめん...もう、戦え、ないよ...」
          ムサシ「おお、ボスが勝ってる!」
          コジロウ「勝ちそうになってる!」
          ヤマト「これってやっぱりいい感じかな?」
          コサブロウ「そうかもしれねえな!」
          ニャース「ニャーハハハハ! これでロケット団の勝利ニャー!」
          サカキ「さて、負けてしまったと言うし、もう戦えまい。」
          サトシ「まだ、負けたわけじゃねえ!」
          サカキ「ユンゲラーやスリープを使っても無駄だと言っただろ? これで負けを認める事だ。 さてサトシ、我々の仲間に入らんか
          ね?」
          サトシ「え!?」
          サカキ「お前には凄まじい作戦を持っている。 その作戦こそ見事に次々の戦いに勝ち抜けた。 その力を持つトレーナーが必要
          でね、仲間に入らんか?」
          サトシ「な、何だと!?」
          カスミ「サトシ、入っちゃだめよ! 入ったらもうお終いよ!」
          タケシ「入ってしまったら世界はもう全てなくなるぜ!」
          サトシ「俺が入らないに決まってるだろ! 世界を守るためなら俺は断るぜ!」
          サカキ「世界がなくなる? 何訳の分からん事を言っているのだ? そんな事を言っても簡単に逃げる気か?」
          サトシ「俺は逃げたりはしないぜ!」
          ムサシ「世界がなくなるって、まさか例の奴の事じゃ...」
          コジロウ「ああ、乙女ヶ崎で会った奴の事かも...」
          ヤマト「それからイワヤマトンネルで会った奴の事も...」
          コサブロウ「ポケモンタワーで会った奴の事かもしれない...」
          サカキ「断っても我々には通用しないのだ! まだ断るのなら、無理矢理にいれさせてもらうぞ!」
          アキハバラ「そうはさせはしない! サトシ君と言ったね! これを受け取ってくれ!」
          サトシ「え!?」
          ガシ! アキハバラ博士はサトシにモンスターボールを投げ、それを受け取った!
          ジュンサー「アキハバラ博士、あのモンスターボールの中身は?」
          アキハバラ「あれは私が造った人工ポケモン、ポリゴンです! これであのゲンガーを倒してくれ! そうすれば、絶対に負けはし
          ない!」
          サトシ「ポリゴンだって!? 一体どんな力を持ってるか分からないけど、やってみるぜ! ポリゴン、君に決めた!」
          ポリゴン「ポリゴン!」
          ポケモン図鑑「ポリゴン・シージーポケモン・時にはバーチャルポケモンと呼ばれている。 最高の科学力を使いついに人工のポ
          ケモンを作る事に成功した。 唯一宇宙まで飛んで行けるポケモンと期待されているが未だに成功例はない。」
          サトシ「これが、ポリゴン!?」
          サカキ「おや、ポリゴンを使う気だな? でもポリゴンはノーマルポケモン! ゴーストポケモンには効かんぞ! ゲンガー、「サイコ
          ウェーブ」!」
          ゲンガー「ゲンゲーーン!」
          サトシ「ポリゴン、避けろ!」
          ポリゴン「ポリポリーー!」
          ポリゴンは攻撃をかわした!
          ポリゴン「ポリーーーー!!」
          ビーーーー!! ポリゴンの「テクスチャー」! ポリゴンの体の色と形が変わり始めた!
          サムライ「な、何なんでござるか?」
          アキラ「急に変わり始めてるぞ?」
          ポケモン図鑑「ポリゴンの得意技「テクスチャー」。 この技を使うと相手のタイプを貼り付ける事が出来る。」
          サカキ「何!? じゃあ、今のポリゴンはゴーストタイプを身に付けてるのか!?」
          サトシ「そうらしいな! これなら負けねえぜ! ポリゴン、「サイケ光線」でピカチュウとシャワーズの仇を討ってくれ!」
          ポリゴン「ポッリゴーーーン!」
          ビーーーーーー!! ポリゴンの「サイケ光線」!
          ゲンガー「ゲーーーン...」
          サカキ「な、何だと!? ゲンガーが!?」
          サトシ「やったーーー!! 勝ったぜーーー!! ピカチュウ、シャワーズ、仇は取ったぜ!」
          ピカチュウ「ピカピ...」
          シャワーズ「サトシ、ありがとう...」
          サトシ「カスミ! ピカチュウとシャワーズを頼む!」
          カスミ「分かったわ!」
          カスミはいい傷薬を使い、ピカチュウとシャワーズに使った。
          ムサシ「あわわわ、やっぱり負けたーー...」
          コジロウ「完全に負けたーー...」
          ヤマト「嫌になるほど負けたーー...」
          コサブロウ「これって大ピンチ?」
          サトシ「さあ、どうする? まだ戦う気か?」
          サカキ「く、また負けた! もう出すポケモンは残っていない! 1匹は凍っていて、2匹も毒を浴びている! もう何も使えない!」
          ジュンサー「サカキさん! 今度こそ逮捕しますわ!」
          サカキ「く、仕方ない! このアジトを捨てるしかない! だが我々は不滅のままだ! 捕まっても無駄な事だ! サトシ、今度また
          会ったら、絶対にこの私が勝つ! また会おう!」
          シュン! サカキは穴抜けの紐を使って姿を消した!
          ニャース「ニャーーー!? ちょっと待ってニャーーー!! ニャー達を置いて行かニャいでニャーー!!」
          ロケット団1「やな感じーーーーーー!!」
          ロケット団2「そしてやな気持ちーーーーーー!!」
          シュンシュン! ロケット団は穴抜けの紐を使って姿を消した!
          サトシ「あ! また逃げやがった!」
          カスミ「サトシ! ピカチュウとシャワーズの回復が終わったわよ!」
          ピカチュウ「ピカピー!」
          シャワーズ「サトシ!」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ! みんな無事だったんだな!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「うん!」
          サクラ「みんな無事でよかったね!」
          アヤメ「ホントによかった!」
          ボタン「まあ、あのポリゴンのおかげだね!」
          ポリゴン「ポリ!」
          サトシ「あ、ジュンサーさん。 ロケット団を逃がしてしまってごめんなさい。」
          ジュンサー「いいのよ。 多分姉や妹や従姉妹達なら逮捕出来るかもしれないわ。 だから心配しないで!」
          アキハバラ「これで終わったみたいですね!」
          その時扉の後ろに謎の影がいた。
          ???「(お前の言う通りだよ、アキハバラ。 これで終わるんだよ。 お前達が生きる事がよ! ここで安らかに寝てな!)」
          ポチ! ドガーーーーーーーン!!! 謎の影はボタンを押し、爆発音が聞こえた!
          サトシ「うわ!? な、何だ今のは!?」
          セイヨ「何かが爆発したわ!」
          ジュン「まさか、シルフカンパニーと同じ事が!?」
          ダイスケ「やっぱりあいつらの仕業か!?」
          マチス「かも知れない! 多分、俺達はトラップに掛かったんだ!」
          ゴゴゴゴゴゴゴ... 建物が崩れ始めている!
          ジュンサー「いけないわ! このままじゃこの建物が崩れてしまうわ! 出口まで間に合わないわ!」
          アキハバラ「心配しないでください! 私にはこれがあります!」
          アキハバラ博士は穴抜けの紐を出した!
          ナツメ「あ! あれは、穴抜けの紐!」
          アキハバラ「みなさん! 私に捕まってください! 一緒にこのアジトから出ましょう!」
          サトシ「分かった! みんな、博士に捕まれ!」
          全員はアキハバラ博士に捕まった。
          アキハバラ「それでは、行きますよーーーー!!」
          シュン! サトシ達は穴抜けの紐で姿を消した! ドガーーーーーーーン!! ロケット団のアジトが爆発した! 一方外には...
          ボースカウト「ゲームコーナーが爆発した...」
          ガールスカウト「一体何があったのかしら?」
          店員「景品のポケモン達は全員無事なんですが、他の人達は?」
          カネオ「やっぱりサトシの奴、無事にいられなかったんだな...」
          シュン! その時サトシ達の姿が現れた!
          全員「おーーーーーー!!」
          カネオ「さ、サトシ!?」
          サトシ「あ、カネオさん!」
          店員「全員無事だったんですね!?」
          サトシ「まあ、そうだけどな。」
          カネオ「あれ!? 貴方はあの有名な科学者、アキハバラ博士!?」
          店員「な、何だって!? な、何でこんな所にいるんですか!?」
          アキハバラ「ああ、実は私はロケット団に捕まってしまって、その時までサトシ君が私を助けてくれたのだよ。」
          エリカ「これでロケット団のアジトを潰してしまったので、これからどうします?」
          サトシ「とりあえず、次の目的地に向おうぜ! 次のバッジをゲットしたいし!」
          アキハバラ「君、ちょっと待ってくれ! このポリゴンを持って行ってくれ!」
          サトシ「え!? どうして?」
          アキハバラ「このポリゴンは人間にとっては狙われているんだ。 珍しすぎて、それをゲットしようとする奴も多い。 私が持つと、こ
          の事件と同じ事が起る! 出来れば私の代わりに君がこのポケモンの世話をしてくれたまえ! きっとポリゴンも喜ぶはずだ!」
          サトシ「博士、ありがとうございます!」
          ジュンサー「次の町に行くんでしょ? 危険な目に合わないようにがんばってね!」
          アキハバラ「ポリゴンの事をよろしく頼むよ!」
          サトシ「はい! じゃあ、カネオさんも元気で!」
          カネオ「またどこかで会おうな!」
          サトシ「ああ! それじゃみんな、次の目的地まで出発だ!」
          全員「おう!」
          サカキとの戦いに勝ち、アキハバラ博士からポリゴンをゲットしたサトシ達。 次のバッジをゲットするために、一体どの町に行くの
          か? だが問題なのはあの謎の影。 どうやらあの影はシルフカンパニーにいた時と同じ奴らしい。 一体奴は何者なのか? その
          事は、まだ謎のままである。
          続く。