第四十九話 電気ネズミの夢を見るか?
          ここはグンジョシティ。 この街は工場や発電所があり、なかなか大気が汚れている街。 その街にいたのはサトシ達。 サトシはエ
          ビワラーのトレーナーのアノキとその娘マナミと出会いながら、G高田とトウヤと出会い、ロケット団とリユニオンのザクロンを倒
          し、P-1グランプリに優勝した。 オコリザルは一応アノキに預かり、ようやくグンジョシティに到着。

          サトシ「ここがグンジョシティか。」
          シゲル「確かに大気の汚れてる街だな。」
          ブルー「今は夜だから、空には煙が邪魔で星は見えないわね。」
          ピカチュウ「ピーーカーー...」
          シャワーズ「あれ? ピカチュウどうしたの?」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーー...」
          ピカチュウの様子がおかしい。
          シャワーズ「サトシ! ピカチュウの様子が変だよ!」
          サトシ「何だって!? ピカチュウ、どうしたんだ!?」
          ビリリリリリリリリ!! サトシはピカチュウを触ったら急に電気が放電した!
          サトシ「あぎゃーーーーーーーーー!!」
          ところが、サトシ達を覗いていた謎の影がサトシ達の離れにいた。
          ???「..........」
          ―下水―
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く...」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役...」
          ムサシ「ムサ、う!?」
          コジロウ「コジ、ぶ!?」
          ムサシ「何よこれ!? 何で私達がこんな下水にいなきゃいけないのよ!?」
          コジロウ「汚すぎて息も出来んだろうが!」
          ニャース「仕方ないニャ! 隠れる場所はここしかないんだからそれくらい我慢しろニャ!」
          ムサシ「あんたこそ何よ! あんただけ宇宙船みたいな物乗って!」
          コジロウ「一人だけ空気を吸うのはずるいぞ!」
          ニャース「だったらこのダイビングスーツを着るニャ! ちゃんとエアーポンプも付いてるから大丈夫ニャ!」
          ムサシ「それを早く言ってよ!」
          コジロウ「そうだそうだ!」
          ロケット団はダイビングスーツを着た。
          ニャース「この水の中に飛び込んでピカチュウとシャワーズの居場所に行くのニャ! そして見つけたら直ぐにゲットするのニャ!」
          ムサシ「私達はあんたの命令は聞かないのよ!」
          コジロウ「お前は俺達のボスじゃないからな!」
          ニャース「ポチッとニャ!」
          ポチ! ビリリリリリリリリリリ!! ニャースはボタンを押し、電気が放電した!
          ロケット団「ぎゃーーーーーーーーーーー!!」
          ニャース「これが嫌だったら早くするニャ!」
          コジロウ「くそー、覚えてろよ!」
          ドバーーーーン! ロケット団は水の中に飛び込んだ。
          ―ポケモンセンター―
          サトシ「ジョーイさん! 俺のピカチュウをお願いします!」
          ジョーイ「何よ、こんな遅くから?」
          サトシ「俺のピカチュウの様子がおかしいんです!」
          ジョーイ「あら? 風邪ね。」
          サトシ「て、何だよその言い方は!? 他のジョーイさんはもっと真面目だったぞ!!」
          ジョーイ「ほっぺたに電気が出てるでしょ? これはピカチュウが風邪を引いてる証拠よ! これぐらい治療すれば、ばっちりオッケ
          ーよ!」
          カスミ「何だかこのジョーイさん、他のジョーイさんとは違うね。」
          タケシ「でも美しいところは違わないなー。」
          サムライ「だめだこりゃ。 あの、お主は他のジョーイさんと変わってるとか思ってないでござるか?」
          ジョーイ「いいえ、他のジョーイ達の方が変わっていたわ。」
          サクラ「それ、違うでしょ?」
          ―発電所―
          職員1「そっちの調子はどうだ?」
          職員2「ああ、順調にやってるよ。」
          ブォーーーーン...突然発電が止まり、停電した!
          職員1「あれ? 停電!?」
          職員2「一体何があったんだ?」
          職員達は窓を覗いた。
          職員1「な!? こ、これは!?」
          外にはべトベターが水路を塞いでいた!
          職員2「野生のベトベター達が水路を塞いでいる! だから発電が止まり、停電したんだ!」
          職員1「このままじゃ危ないぞ!」
          ―下水―
          ニャース「まだかニャー?」
          突然エアーポンプの起動が止まった!
          ニャース「ニャ、ニャニ!? エアーポンプの起動とマシンが止まったニャ! まさか停電したのニャーか!? 待てよ、てことは..
          .」
          ―水の中―
          ムサシ「あれ!? い、息が出来ない!」
          コジロウ「く、苦しいーー...」
          ―ポケモンセンター―
          アヤメ「な、何なのこれ!?」
          ボタン「急に停電したわ!」
          ジョーイ「大変だわ! このままじゃ治療中のポケモン達が危ないわ!」
          アキラ「どうにか電気を取り戻す方法はないのか!?」
          ジョーイ「発電所に行けば取り戻す事は出来るわ。」
          サトシ「じゃあ、俺達も発電所に向おうぜ!」
          全員「おう!」
          サトシ「待ってろよ、ピカチュウ! 直ぐに帰って来るからな!」
          ピカチュウ「ピカピー!」
          シャワーズ「大丈夫! サトシを信じて!」
          サトシ達は行ってしまった。
          ジョーイ「みんな、気を付けて。」
          ―交番―
          ジュン「どうですか? 連絡は来てますか?」
          ジュンサー「それが、携帯電話を使っても通話出来ないのよ。」
          セイヨ「発電所はどこにあるか分かります?」
          ジュンサー「この先に行けばあるんだけど。」
          サトシ「よし、じゃあ直ぐに行こうぜ!」
          ピカチュウ「ピカピーー...」
          サトシ「え!? ピカチュウ!?」
          シャワーズ「何やってるの、こんな所で!? 何で付いてくるの!?」
          ピカチュウ「ピカーーーー。 ピーカピカピカチュウ。 ピカピカチュウーー...」
          シャワーズ「そ、そうなんだ。」
          ダイスケ「なんて言ってんだ、シャワーズ?」
          シャワーズ「ピカチュウがポケモンセンターにいたら、多分僕達が危ない目に会うかと思うからだって。 だから一緒に発電所に行
          きたいんだって。」
          マチス「これはノーチョイスだな。 サトシ、ホワットドゥユーシンクだ?」
          サトシ「うーーん、しょうがないな。 付いて来てもいいけど、あんまり調子乗るんじゃねえぞ!」
          ピカチュウ「ピカピー!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウはサトシに乗り、電気が放電した!
          サトシ「うぎゃーーーーー!! 風邪を引いてる時は俺に乗んないでくれーーーーーーー!!」
          その時サトシ達を覗いてた謎の影がサトシ達の離れにいた。
          ???「..........」
          ―一方ロケット団―
          ロケット団は下水から出た。
          ムサシ「ぜー、ぜー、何で急に空気が止まるのよ!」
          コジロウ「死ぬかと思ったじゃねえか!」
          ニャース「ニャーのせいにするんじゃないニャ! 止まった理由は停電したからだニャ!」
          ムサシ「だからなんで停電しなのよ!?」
          コジロウ「とにかく休もうぜ。」
          ニャース「ニャ?」
          ニャースはサトシ達が通りかかったのを見た。
          ニャース「あれは?」
          ―発電所―
          サトシ「ここが発電所か。」
          ナツメ「何だか気味の悪い発電所ね。」
          サトシ「とにかく入るぜ!」
          サトシ達は発電所に入った。
          サトシ「ごめんくださーい! 誰かいますかーー?」
          でも返事はしなかった。
          エリカ「誰もいないのかしら?」
          クリスティ「でも暗すぎて怖いわ。」
          ブルーザー「何だかホラーハウスにいる感じだぜ。」
          サトシ「とにかくここの職員達を探しに行こうぜ。」
          ―数分後―
          カルロス「おーい、誰かいねえのか?」
          コゴロウ「いたら返事ぐらいしてくれー!」
          ブレイク「何だか「バイオハザード」みたいな感じだぜ! 何だかドキドキするなー!」
          アシュラ「お主はホラー系のゲームがそんなに好きなのでござるか?」
          スーー... 突然カスミの後ろに謎の影が通りかかった!
          カスミ「ひ! だ、誰なの!?」
          ゼトラ「どうしたんだ、カスミ?」
          カスミ「な、何かが私の後ろに通りかかったのよ!」
          サトシ「そう思うから怖がってるんじゃないの?」
          カスミ「何よ! 本当の事を言ってるのよ!」
          スーー...突然サトシの後ろに謎の影が通りかかった!
          シゲル「げ! な、何かがサトシの後ろに!」
          サトシ「え!? な、何言ってるんだよ!?」
          カスミ「ほ、ほら! あ、私が言った通りでしょ?」
          サトシ「お、驚かすなよ! だ、誰だ!? いるのならおとなしく出てこい!」
          ス! 突然ピカチュウの後ろに謎の影が現れた!
          ピカチュウ「ピカーーー!!」
          サトシ「な!? ぴ、ピカチュウ!?」
          ???「キューーーン!」
          ピカチュウ「ピカピカーーー!!」
          サトシ「え? あれは、コイル?」
          コイル「キェーーーン!」
          ブルー「まさか、停電したのはこの子の仕業かな?」
          サムライ「コイル一匹で停電するわけないでござるぞ。」
          ブルー「でも、何だかピカチュウに懐いてるし。」
          ポ!! コイルの顔は赤くなった。
          ピカチュウ「チュウーーー...」
          タケシ「これって恋をしてるのかな?」
          サトシ「恋?」
          タケシ「お互い電気ポケモンならば、恋をする事があるんだ。 だからコイルはピカチュウに恋をしてるかもしれない。」
          サクラ「でも問題なのはコイルはメスなの? オスなの?」
          タケシ「いや、そう言われても分からないけど。」
          アヤメ「でもピカチュウがオスだから、コイルはメスなんでしょ?」
          タケシ「いや、そうでもないと俺は思うんだが...」
          ピカチュウ「ピカチュウーーー...」
          コイル「キュキューーン。」
          サトシ「コイル、いい加減にしろ!!」
          コイル「キュン!?」
          コイルは逃げた!
          ボタン「やっと諦めたみたいね!」
          サトシ「ああ、でもなんだか臭くないか?」
          アキラ「そう言えば、何だか臭いな。」
          ジュン「な、何だこれ!? だんだん臭くなってますよ!」
          セイヨ「一体どこから来てるの、この匂い!?」
          その時天井からベトベター達が現れた。
          ダイスケ「な!? これは、ベトベターだ!」
          ベトベター達「ベターーーー!!」
          マチス「し、しかもすごくスティンクだぜ...」
          サトシ「そうか、こいつの匂いでコイルが逃げたんだな!」
          エリカ「な、何だか10年前の事を思い出しますわ。」
          ナツメ「でも、何だかものすごく臭くなってない?」
          ???「ベトーーーーーン!」
          サトシ「な、何だあれはーーー!?」
          ポケモン図鑑「べトベトン・ヘドロポケモン・ベトベターの進化形。 普段は地面に混ざっていて分からない。 身体に触ると猛毒に
          侵される。 とっても臭い! 気絶するほど強烈だがべトベトンは鼻が退化して匂いを感じない。」
          ブルーザー「べ、ベトベターのボスだ!!」
          サトシ「に、逃げろーーーー!!」
          ベトベトン「ベトーーン!」
          サトシ達は逃げ、ベトベター達とベトベトンは追いかけてきた!
          クリスティ「まだ追っているわよ!」
          カルロス「逃げても無理だ! 戦った方がましかもな!」
          ブレイク「こういうのは俺に任せな! これで凍ってしまえ! 「ブリザードアタック」!」
          ブォーーーーー! ブレイクの「ブリザードアタック」! 
          ブレイク「「ブリザードアタック」は吹雪技! 強力な吹雪をお越し、相手を凍らせる事も出来る氷系の技だぜ!」
          カチーン!! ベトベター達は凍ってしまったが、まだ凍っていない奴もいた!
          ブレイク「まだいたのか!? 次はこれだ! 「エレクトリックスパーク」!」
          ビリリリリリ!! ブレイクの「エレクトリックスパーク」! 
          ブレイク「「エレクトリックスパーク」は電撃技! 電撃の玉を発射し、相手を痺れさせる事も出きる技だ! 溜め技をすると雷の壁も
          作れるからな!」
          ベトベター達は痺れたが、まだ痺れていない奴もいた!
          ブレイク「こ、こいつら不死身...」
          コゴロウ「だったら逃げるしかないだろ!」
          ドン! サトシ達は職員達にぶつかった!
          サトシ「いて! あ、職員達だ!」
          職員2「いててて、な、何だ君達は!?」
          職員1「何でこんな所にいるんだい?」
          サトシ「俺はサトシ。 勝手に入ってごめんだけど、今は大変な事が起ってるんだ!」
          ピカチュウ「ピカーーーー!!」
          職員1「わーーーー!! ベトベター達だーーー!!」
          職員2「逃げろーーーーー!!」
          サトシ達と職員達は逃げ、ベトベター達とベトベトンは追いかけた!
          職員1「コントロールルームに入るから、みんなも中に入ってくれ!」
          ドタン! ガチャ! サトシ達と職員達はコントロールルームに入り、ドアを閉め、鍵を掛けた!
          アシュラ「や、やっと隠れる事が出来たでござる...」
          ブレイク「俺の攻撃が効いたけど、あんなに多くいたとは知らなかったな...」
          ゼトラ「当たり前だろ! 一人であんな何十匹も倒せるわけがないさ!」
          職員1「そうそう、紹介するの忘れてた。 僕の名前はフィリップ。」
          職員2「そして僕の名前はディックだ。 で、何でみんなはここにいるんだ?」
          サトシ「町中が停電になって大パニックになってるんだよ! 早く発電してよ!」
          フィリップ「そ、そんな事を言っても、こっちも大変な事になってるんだ。」
          ディック「ベトベター達が水路を塞いでるおかげで、全ての電気が止まったんだよ。 このままじゃ電気も動かないし、発電も出来
          ないんだ。」
          シゲル「そ、そんな。 何とかならないのかよ!?」
          フィリップ「ポケモンを持っていない限り、どうする事もないさ。」
          タケシ「サトシ! ドアはもう絶えられないぞ!」
          ドカ! ドアがぶち破り、ベトベター達が現れた!
          ベトベター達「ベターーーー!!」
          ブルー「き、来たわ! もう逃げる場所はないわ!」
          フィリップ「君達はポケモントレーナーだろ!? 早く何とかしろよ!」
          カスミ「そ、そんな事を言われても...」
          ピカチュウ「ピ、ピカチュウーー...」
          サトシ「ぴ、ピカチュウ!? お前やるつもりなのか!?」
          サムライ「無理でござるぞ! 風邪を引いてる今でも戦える力は残ってないでござるぞ!」
          ピカチュウ「ピカピカ、ピカチュウ! ピーカピーカチュウ!」
          シャワーズ「これぐらい大丈夫だから、ピカチュウに任せろだって!」
          サトシ「わ、分かったよ! ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          ピカチュウ「ピカーーーーー!!」
          ビリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          ベトベター達「ベターーーーーー!!」
          ガタン! 天井のシャッターからコイルが現れた!
          コイル「キューーーーン!」
          サトシ「あ! さっきのコイル!」
          天井からたくさんのレアコイル達が現れた!
          レアコイル「キュキュキューーーン!」
          サクラ「あれは、レアコイルだわ!」
          アヤメ「コイルが呼んだのね!」
          コイル「キュン!」
          サトシ「よーし! こいつなら出来るぜ! ピカチュウ、コイル、レアコイル達! 全員で「10万ボルト」だ!」
          ピカチュウ「ピカチュウーーーー!!!」
          コイル「キェーーーーーーン!!」
          レアコイル達「キョーーーーーン!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウ、コイル、レアコイル達の「10万ボルト」!
          ベトベター達「ベターーーーーー!!」
          シゲル「よし! 今の内にスーパーボール!」
          ジュン「僕もスーパーボール!」
          ダイスケ「俺もスーパーボールだ!」
          ポンポンポン! コロコロ、コロコロ、シューーーー...
          シゲル「よっしゃー! ベトベター、ゲットだぜ!」
          ジュン「僕もゲットだぜ!」
          ダイスケ「俺もゲットだぜ!」
          ベトベター達「ベターーーーーー!!」
          ベトベター達は逃げ、レアコイル達が追いかけた!
          レアコイル「キェーーーーン!」
          水路を塞いでたベトベター達も逃げた!
          ディック「ベトベター達が水路から離れたぞ!」
          ギュオーーーーーン! 電気が動き、発電が始まり、明かりが点いた!
          フィリップ「これで発電が出来たぞ!」
          ディック「こっちは順調に行ってるぞ!」
          サトシ「やったー! これで電気を取り戻したぜ!」
          セイヨ「まだ終わってないわ! まだベトベトンが残ってるわ!」
          ベトベトン「ベトーーーーン!!」
          サトシ「まだ残っていたのか! ピカチュウ、出来る限り「10万ボルト」だ!」
          ピカチュウ「ピカーーーーーー!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」! 効果は今一つだ...
          サトシ「き、効いてない!?」
          コイル「キューン!」
          サトシ「こ、コイル!? お前、俺達と戦うのか!?」
          コイル「キュンキュン!」
          サトシ「よーし、それじゃあ頼むぜ! お前も「10万ボルト」!」
          コイル「キュルルルーーーン!!」
          ビリリリリリリリ!! コイルの「10万ボルト」!
          ベトベトン「ベトーーーン...」
          サトシ「よし! とどめはスーパーボール!」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シューーーーー...
          サトシ「やったーー!! ベトベトン、ゲットだぜ!」
          だが仲間達と職員達は鼻を塞いでいた。
          サトシ「え? な、何?」
          シャワーズ「く、臭い...」
          ドカーーーーーーーーン!! ある部屋から爆発した!
          フィリップ「な、何だ!?」
          ディック「何かが爆発した!」
          サトシ「とにかく行ってみよう!」
          ―爆発現場―
          マチス「ホワットハッペンド? 何が起ったんだ?」
          ナツメ「一体何が爆発したの!?」
          フィリップ「おかしい、ここは空き部屋のはずじゃ...」
          エリカ「それじゃ、この部屋には何もなかったのでございますの!?」
          ディック「ああ、そうなんだが...」
          ???「この部屋を爆発させたのは俺だ。」
          全員「え!?」
          煙の中に謎の影が現れた!
          サトシ「だ、誰だ!?」
          ???「おや、サトシではないか。 こんな所に会うとは久しぶりだな。」
          サトシ「え!? い、一度会った事はあるのか!?」
          ???「覚えてないようだな。 じゃあ、教えてやろう。 一度電気ポケモンのエネルギーを奪うため、クチバシティジムでお会いし
          なかったかな?」
          サトシ「クチバシティジム? え!? ま、まさか、お前は...」
          ???「そうさ、俺はその時の奴だ! 俺は雷を使い、電気を奪う戦士! そう、俺は「雷電神軍団」の団長、ラトスだ!!」
          全員「ラトス!?」
          フィリップ「知ってるのか、サトシ君?」
          サトシ「ああ、実は...」
          サトシは職員達にリユニオンの事を説明した。
          ディック「な、何!? あいつは人間を殺そうとし、世界を破壊しようとする悪の戦士なのか!?」
          ラトス「そういう事だ! よく知ったな!」
          ブルーザー「何しに来たんだよ!?」
          ラトス「ここは発電所だろ? 電気がある場所と言えばここの事だ。 俺はここの電気を奪いに来たのさ! 最強になるためによ!」
          クリスティ「な、何ですって!?」
          ラトス「それからさっき見たんだけどよ、ここにも電気ポケモンも生息してるじゃねえか! もちろんそいつらの電気エネルギーを奪
          いに来た事もあるんだよ!」
          カルロス「な、何だと!?」
          ラトス「まあ、邪魔が入っちまったからしょうがないな。 久しぶりに勝負しようぜ! だがこの勝負に勝つのは、この俺だ!」
          サトシ「そうはさせねえぜ! ピカチュウはだめだから、ビリリダマ、君に決めた!」
          ビリリダマ「ビリリ!」
          シゲル「俺も手伝うぜ! いけ、サンダース!」
          サンダース「サンダーース!」
          マチス「ゴー、ライチュウ!」
          ライチュウ「ラーーイ!」
          ラトス「ヘッヘッヘ、そんなので俺を倒すだけじゃ無駄な者だ! 俺の使いはこいつだ! マシンゴーレム、行きやがれ!」
          マシンゴーレム「ゴーレム!」
          聖剣図鑑「マシンゴーレム・ロボットモンスター・魔法王国アルテナで造られた戦闘用ロボット。 魔法生物とも言われる。 体は鉄
          で出来ておりどんな攻撃を絶えられる。 両腕にはミサイルや他の武器に変える事が出来る。」
          ラトス「マシンゴーレム、「ロケットパンチ」だ!」
          マシンゴーレム「ゴレーーーム!」
          バキバキ! マシンゴーレムの「ロケットパンチ」!
          ビリリダマ「ビリリ!?」
          サトシ「ビリリダマ!?」
          ラトス「次ぎは「ロケットランチャー」だ!」
          マシンゴーレム「ゴレゴレーーーム!」
          ドカーーーーーン!! マシンゴーレムの「ロケットランチャー」!
          サンダース「サンダ!?」
          シゲル「サンダース!?」
          ラトス「次ぎは「スパークショット」だ!」
          マシンゴーレム「ゴーーーレム!」
          ビリリリリリリリ!! マシンゴーレムの「スパークショット」!
          ライチュウ「ライ!?」
          マチス「ライチュウ!?」
          ラトス「ハーッハッハッハ! 見たか! これで俺に勝てない事を思い知ったか!」
          コゴロウ「あのマシンゴーレムは強すぎる! これじゃあ勝つ事も出来ねえぜ!」
          サトシ「いや、待てよ! 分かった! ニャース、パラス、君に決めた!」
          ニャース「ニャーー!」
          パラス「パラパラ!」
          サトシ「ニャース、パラス、「切り裂く」攻撃で両腕を切り取れ!」
          ニャース「フニャーーーー!」
          パラス「パラパラーーー!」
          グサグサ! ニャースとパラスの「切り裂く」攻撃! マシンゴーレムの両腕が切られた!
          マシンゴーレム「ゴレ!?」
          ラトス「な、何!?」
          サトシ「これでどうだ! 両腕がなければ色々な武器を使える事が出来ないだろ! それこそマシンゴーレムの弱点だ!」
          ラトス「う、腕がこいつの弱点だと!?」
          サトシ「ビリリダマ、とどめの「自爆」だ!」
          ビリリダマ「ビリリーー!!」
          マシンゴーレム「ゴレム!?」
          ドカーーーーーーーン!! ビリリダマの「自爆」! マシンゴーレムは爆発した!
          ラトス「ま、マシンゴーレム!?」
          サトシ「やったーー! これで俺達の勝ちだ!」
          ブレイク「さあ、どうする? このまま戦い続けるか? それとも真っ直ぐ帰るとするのかい?」
          ラトス「く、くそ! この発電所はとりあえず諦める! でも、俺達の存在は二度と終わらないからな! 覚えてろよ!」
          シュン! ラトスは突然姿を消した!
          アシュラ「また逃げたでござるか。」
          ―次の日―
          サトシ「これで電気は取り戻し、ラトスを倒したし、新たなポケモンベトベトンもゲットしたけど...」
          サトシ達と職員達は鼻を塞いでいた。
          サトシ「スーパーボールの中でも匂うなんて...」
          フィリップ「まあ、それは仕方ないよ。 それに、ピカチュウの風邪も治ったじゃないか。」
          ピカチュウ「ピカチュウ!」
          シャワーズ「ホントだ! でもどうやって?」
          ディック「多分今までの戦いで電気を使ってたから、それで風邪が治ったんだろ。」
          ゼトラ「まあ、そう言う事だな。 でも、今回はコイルは俺達を救ってくれたな。」
          コイル「キュン!」
          シゲル「でも、全然ピカチュウの側に近づいていないぜ。」
          フィリップ「多分、コイルは電気を放電しているピカチュウが好んでたんだよ。 風邪を引いてたピカチュウはいつも電気を放電して
          たから、コイルも興味を持ってたんだろうな。 でも風邪が治った今でも、もう近づかなくなったんだろうな。」
          サトシ「そうなんだ、でもよかったな、ピカチュウ!」
          ピカチュウ「ピカチュウ!」
          ―水の中―
          ロケット団はメカギャラドスに乗っていた。
          ムサシ「ピカチュウがあんな所にいるわよ!」
          バシャーーーン! 巨大磁石付きのメカギャラドスが現れた!
          コジロウ「この巨大磁石付きのメカギャラドスターボで、ピカチュウゲットでチュウ!」
          ニャース「ポチッとニャ!」
          ポチ! ガシガシガシガシ! ニャースはボタンを押し、レアコイル達が磁石にくっ付いた!
          レアコイル達「キューーーン!」
          ムサシ「え? 何でレアコイル達が?」
          バシャーーーーン!! 重さでメカギャラドスが沈んだ!
          ロケット団「わーーーー!! やな感じーーーーーーー!!」
          ―ポケモンセンター―
          ジョーイ「みんな無事でよかったわ。 おかげで治療中のポケモン達を無事にいられる事が出来たわ。」
          ジュンサー「電気を取り戻した君達のおかげよ!」
          サトシ「いいんだよ。 でもこの街が汚くても、どうにかして奇麗な街にしなきゃな!」
          ジョーイ「それもそうね。 これからは私も真面目なジョーイになります。 それまでに無事に旅を続けてね!」
          ジュンサー「それでは、気を付けてね!」
          サトシ「ああ、また会おうな!」
          発電所で職員のフィリップとディックと出会いながらリユニオンのラトスを倒し、新たなるポケモンベトベトンをゲットし、ピカチュウ
          の風邪を治す事が出来たサトシ達。 電気も取り戻す事も出来、サトシ達の旅はまだまだ続く!
          続くったら続く!