第六十二話 バーサーカーキース(後編)
          サファリランドのガーディアン、バーサーカーのキースを倒した後、突然爆発が起き、何者かが出現した!

          カルロス「な、何だ!?」
          ???「ふっふっふ、やっと見つけたぜ! お前がここにいるとな!」
          コゴロウ「そ、その声は!?」
          ???「ヘッヘッヘ、どうせサファリで一度会ったもんな! この声を聞き覚えがあるようだな! そう、俺はイグゼス! 「猛獣鬼軍
          団」の団長だ!」
          全員「イグゼス!?」
          キース「知ってるのか、サトシ?」
          サトシ「ああ、実は...」
          サトシはキースにリユニオンの事を説明した。
          キース「何だと!? 奴は人間とポケモン達の命を狙い、世界を破壊しようと企む悪の戦士なのか!?」
          サトシ「ああ! ところで何でお前がここにいるんだよ!?」
          イグゼス「昨日はよくもやってくれたな! ジャグナルが逃げ、おかげで俺一人だけやられた! その借りを返しに来たのだ!」
          ブレイク「借りの返しだと?」
          イグゼス「そうさ、俺はジャグナルの代わりにハクリューとミニリュウのエネルギーを奪おうとしたが、逆で俺がやられた! 俺は
          完全に気が散ったのだ! 今ここに会うのは、ここは貴様らの墓場となるのだ! 今度こそ捻り潰してくれるわ! エレファダンク、
          行きやがれ!」
          エレファダンク「パオーーーーン!!」

          FF図鑑「エレファダンク・像モンスター・長い鼻で相手を攻撃する。 その姿は像に見えるが普段はモンスターの姿をする。 重さで
          動きが鈍くてもその突進力は抜群。」

          アシュラ「気を付けるでござるぞ、サトシ殿! 彼奴も手強い相手でござるぞ!」
          サトシ「心配するな! こっちには素早さの高いピカチュウがいるぜ!」
          ピカチュウ「ピーカ!」
          キース「ちょっと待ちな! こいつは俺がやる!」
          サトシ「え!? でも...」
          キース「お前は見なかったのか? 奴はさっきの爆発でジャングルを荒らした! ジャングルを荒らした相手を倒すのはおれの仕
          事だ!」
          ゼトラ「お前には危なすぎる! 奴は最強だぞ! 戦ってる間でも直ぐ死ぬぞ!」
          キース「心配するな! 俺は簡単に死ぬバーサーカーではない! よく見てな!」
          サトシ「キース?」
          イグゼス「ほほう、まずはお前から死ぬ覚悟をするんだな? そう簡単には俺を倒せるわけねえだろ!」
          キース「愚かな奴だな。 俺の力を知らないとは、全くだらしなすぎるぜ!」
          イグゼス「何だと!? だったら見せてみろ! お前の力をよ! エレファダンク、殺れ!」
          エレファダンク「パオーーーーーン!」

          エレファダンクはキースに襲い掛かってきた!

          シゲル「ちょっと待て! キースの奴、ポケモンを繰り出さないぞ!」
          ブルー「まさか、そのまま戦うって言うの!?」
          サトシ「やめろ、キース! 早く逃げろ!」
          キース「よく見てろと言ったはずだ! これが俺のバーサーカーの力だ! 必殺、「幻影術」!」

          シュン! キースの「幻影術」!
          スカ! キースは影分身を作り、エレファダンクの攻撃が外れた!

          イグゼス「何!?」
          キース「俺はこっちだ!」
          エレファダンク「パオ!?」
          キースはエレファダンクの後ろにいた!
          イグゼス「い、いつのまに!?」
          キース「「幻影術」は影分身。 自分の影を映し、ものすごい速さで姿を消す技だ! お前の化け者こそこの俺には倒せないだろ
          う。」
          イグゼス「何だと!? ならば倒してみろってんだ! エレファダンク、「ハイドロブラスト」!」
          エレファダンク「パオーーーーーン!!」

          ブーーーーーー! エレファダンクの「ハイドロブラスト」!

          カスミ「あれ、「ハイドロポンプ」と同じだわ!」
          タケシ「このままじゃかわせないぞ!」
          キース「そんな技で、俺を倒せるわけねえだろ!」
          グサ!! キースは攻撃を切り裂いた!
          イグゼス「な、何!?」
          サムライ「水を切り裂いたでござる!」
          キース「俺の手に身についているこのクローこそ、どんな物を切り裂く事が出来る武器だ! その噴射技でも切り裂く力を持つ
          ぜ!」
          サクラ「すごい、キースってあんな力があるなんて知らなかったわ!」
          アヤメ「これって多分、勝てるかも!」
          キース「さて、そろそろ本番に行くか! これこそ、ジャングルを荒らした罰! 食らえ、必殺「乱道殺斬」(らんどうさつざん)!」

          グサグサグサグサ!! キースの「乱道殺斬」!

          エレファダンク「パオーーー...」
          イグゼス「え、エレファダンク!?」
          ボタン「い、今の技は?」
          キース「「乱道殺爪斬」は暴れ攻撃の技。 切り裂き続ける技で先に進み、相手を連続で切り裂く連打技だ! もう化け物は戦闘
          不能。 戦闘不能でもまだ戦う気かい?」
          イグゼス「く、くそ! また負けてしまったのなら仕方ねえ! 今回はこれで観念してやる! でもこれで終わったと思うなよ! 今度
          また会ったら必ず貴様らを倒してくれるぜ! 覚えてろよ!」

          シュン! イグゼスとエレファダンクの姿は突然消えた!

          キース「消えた?」
          アキラ「逃げたみたいだな。」

          その時近くにある草地の中にロケット団が隠れていた。

          ムサシ「やっぱりこんな事が起るのね。」
          コジロウ「やっぱこの道を通るのやめようぜ。」
          ヤマト「そうね、あんな強い奴と戦いたくないし...」
          コサブロウ「全部見たと言うわけで、そろそろ帰って別の道に行きましょうか。」
          ニャース「そうだニャ、それではいつもの通り静かに...」
          ロケット団1「やな感じーーーーー...」
          ロケット団2「そしてやな気持ちーーーーー...」

          ロケット団は行ってしまった。

          キース「サトシ、一つぐらい言いたい事がある。」
          サトシ「え?」
          キース「お前がいたおかげで、このジャングルを救う事が出来たぜ。 感謝するぜ。」
          サトシ「え、いいよ。 さっき奴を倒したのはキースだから!」
          キース「いいや、奴を倒す力をあげたのはお前だ。 感謝するのはこっちだからな。 ありがとう!」
          サトシ「あ、ああ...」

          キースはサトシに握手をしようとする。

          サトシ「あ、あの...」
          キース「あ、悪い悪い! クローのを取るんだったな!」

          キースはクローを外し、サトシと握手した。

          サトシ「そうそう、なあキース。 俺達の仲間にしないか?」
          キース「は? なぜだ?」
          サトシ「実は、俺達はリユニオンを倒すために、新たなるポケモンや仲間達を捜してるんだ。 お前はかなり強い戦士だから、頼
          む! 仲間にしてくれ!」
          キース「... 残念ながらは入れる事は出来ない。」
          セイヨ「え!? でもさっきの戦いではすごく強かったわよ! 何で仲間にしないの!?」
          キース「俺はここのガーディアン。 守り主である俺はここから離れる事は出来ない。」
          サトシ「そんな、でも...」
          キース「そう簡単に困るな。 いつの日になったら、俺はお前の元に行くぜ。」
          サトシ「え、ホントにか?」
          キース「信じろよ。」
          サトシ「じゃあ、分かった! いつか仲間になってくれよ!」
          キース「ああ、それから今までの戦いで俺はお前に負けた。 ここから通ってもいいぜ。 ここから先はお前達の行き先、セキチクシ
          ティだ。 行く時には気を付けな!」
          サトシ「ああ、また会おうな!」
          キース「ああ、またな!」

          サファリランドのリユニオンのイグゼスを倒したサトシ達。 残念ながらキースは仲間になれなかったが、いつかサトシ達の仲間に
          なるはずだろう。 そしてサトシ達はいざ、セキチクシティへ向う!
          続く!