第六十三話 嵐のサイクリングロード(前編)
          ここはセキチクシティ。 セキチクはピンク華やかな色で、サファリの事を知る有名な街。 この街は元々ジムとサファリゾーンがあっ
          たが、実はこの街から離れになり、その街にいたのはサトシ達。 サトシ達はサファリランドでガーディアンのキースと出会い、リユ
          ニオンのイグゼスを倒し、サトシ達はようやくセキチクシティに到着!

          サトシ「やっとセキチクシティに着いたぜ!」
          ピカチュウ「ピカピカチュウ!」
          シャワーズ「あれから長い歩きだったね!」
          シゲル「なあ、ちょうどフレンドリーショップにも行かないか? 色々買わなきゃいけないし。」
          サトシ「そうだな、それじゃフレンドリーショップに行くか!」

          ―フレンドリーショップ―
          店員「いらっしゃいませ! 何をお越しですか?」
          ブルー「ここにはどういうアイテムを売っていますか?」
          店員「ここには「ハイパーボール」や色々発売しています。」
          タケシ「それってどういうアイテムですか?」
          店員「ハイパーボールはモンスターボールやスーパーボールよりも、ゲット数が高いのです! これさえあれば、ゲットし難いポケ
          モンもゲット出来ます!」
          カスミ「それってすごいわねー! 買ってみようか!」
          タケシ「ちょっと待て! ポケモンを回復する「すごい傷薬」や「何でも直し」も買った方がいいぜ。」
          サトシ「まあ、それもそうだな!」

          ―数分後―
          店員「ありがとうございます! またお越しください!」
          サトシ達はフレンドリーショップから出た。
          サトシ「これでハイパーボールを大目に買ったし、そろそろ次の街に行くか!」
          サムライ「次の街は何なんでござるか?」
          タケシ「タウンマップで見ると、次の街は「サニータウン」って言う街があるぜ。 あの橋に渡れば着くはずだ!」

          サトシ達は多きな橋を見た。

          サクラ「わーー! すごい橋ねー!」
          アヤメ「あの橋はなんて言うの?」
          タケシ「16番道路から18番道路行きの橋で、別名は「サイクリングロード」だってさ。」
          サトシ「それじゃ、早速あの橋に行くか!」
          全員「おう!」

          ―サイクリングロードの入り口―
          サトシ「やっと着いたぜ!」
          ???「ちょっと待った! 君はここから通る気かい?」
          ボタン「え? そうだけど、貴方は?」
          ???「私はここの警備員だが、君達はここから通るの無理だね。」
          アキラ「何で通っちゃいけねえんだよ?」
          警備員「実はこの橋は自転車か車がないと行かれないんだ。 なぜかと言うとここは乗り物しか通らない橋だからね。」
          セイヨ「自転車? あ、だからサイクリングロードって呼ぶのね?」
          警備員「そうだけどね。 君達じゃ次の街まで歩くには無理だよ。 この道はものすごく長く、歩くにはたった3時間も掛かるさ。 自
          分の足で次の街に行かれるのは無理だよ。」
          ジュン「そうですか、じゃあどこで自転車を手に入れる事が出来るんですか?」
          警備員「ここには「ミラクルサイクル」と言う自転車屋さんがあるんだ。 でも自転車を買うにはもっとお金が必要だけどね。」
          ダイスケ「自転車を買うと言えば、確かカスミの奴サイクリングレースの賞品の引き換え券持ってたな。」
          カスミ「あ、確かにそうね! 私持ってたんだわ! やったー! これで新しい自転車をただで買えるわ!」
          サトシ「仕方ないな。 とにかくその店に行って見ようぜ。」

          ―ミラクルサイクル―
          サトシ達は窓から自転車商品を見ていた。

          マチス「どれどれ、自転車「100万円」...エクスペンセブだぜ...」
          サトシ「ああ、高すぎる...」

          サトシ達は落ち込んだ。 その時カスミは店から出た。

          カスミ「ほーら、見て見て! これが私の新しい自転車よ!」

          カスミは新しい自転車をサトシ達に見せた。

          サトシ「何だか羨ましいよな、カスミの奴...」
          シゲル「ああ、ただで自転車を買えるなんて...」
          カスミ「何よ、前のが壊れたから仕方ないでしょ? でも自転車の弁償はこれで終了したんだけどね!」
          サトシ「確かにそうだな。 とりあえず、ポケモンセンターにでも行くか。」

          ―ポケモンセンター―
          ナツメ「どうにかあの橋に渡る方法はないかしら?」
          エリカ「買う事も出来ませんわね。」
          キョウ「何かいい方法はないのでござるか?」
          アヤ「ブルーザー達は何かいい方法ある?」
          ブルーザー「俺達はもうバイク持ってるぜ。」
          フウコ「え!? バイク持ってるの!?」
          ブルーザー「ああ、今でも持ってるけど。」
          ドリオ「でもどこにあるんだよ?」
          ブルーザー「カルロスが...」
          カルロス「まあ、どういう奴か後で見せてやるぜ。」
          ジョーイ「あら? 君はトレーナー達?」
          サトシ「あ、ジョーイさんだ! そうだけど。」
          ジョーイ「君達に頼みたい事があるんだけど...」
          タケシ「はい!! 喜んで手伝います!!」
          クリスティ「また始まったわね。」
          ジョーイ「この薬をサニータウンに持って行ってくれないかしら? もちろん自転車を貸してあげるわよ!」
          サトシ「ホントですか? 分かりました!」

          ―サイクリングロードの入り口―
          サトシ「すみません!」
          警備員「おー、また君達か!」
          サトシ「今度こそ自転車を持ってきました!」
          警備員「それなら通ってもいいよ!」
          サトシ「ありがとうございます!」

          サトシ達はサイクリングロードに入った。

          サトシ「やっとサイクリングロードに入ったぜ! ところでカルロス、早速バイクを見せてくれないか?」
          カルロス「分かってるよ。」

          カルロスは4つカプセルを出した。

          ブルー「このカプセルは何?」
          カルロス「まあ、見てな!」

          ポチ! ボーーーン! カルロスはカプセルのボタンを押し、カプセルがバイクに変身した! そのバイクは一輪のバイクだった。

          カスミ「か、カプセルがバイクになったわ!」
          タケシ「しかも全部一輪だぜ!」
          コゴロウ「こいつはカルロスの制作で、名は「アースサイクル」と言うんだ! 実はカルロスが作ったバイクは全て3種類もあるん
          だ。 それは陸、海、空の3種類なのだ!」
          カルロス「このバイクは陸上系バイクで、ものすごいスピードを持つバイクさ! しかもこいつはオフロード系で、洞窟、岩場、階段
          に走る事が出来るんだ! しかもものすごい速さで走ると、壁のぼりも可能だ!」
          サムライ「すごい発明でござるな。 それじゃ、ブレイクとアシュラとゼトラは?」
          アシュラ「拙者も同じ物を持ってるでござるぞ。」
          ゼトラ「俺もな。」

          ポチ! ボーーーーン! アシュラトゼトラはカプセルを出し、ボタンを押し、カプセルはアースサイクルに変身した!

          ブレイク「俺はこいつを持ってるぜ! デビルライド、出てこい!」
          デビルライド「デビーーー!!」

          FF図鑑「デビルライド・暴走族モンスター・ものすごいスピードで相手を突進する。 色々なレース大会で優勝しまくっている。 時に
          は人を乗せてその場所へ連れていく仕事も持つ。 別名「悪魔の暴走族」。」

          サクラ「まさかモンスターで行くって言うの?」
          ブレイク「何でだ? バイクだからいいんだろ?」
          アヤメ「確かにバイクだからいいんだけど...」
          サトシ「まあ、それでもいいぜ! それじゃ、早速サニータウンへ向おうぜ!」
          全員「おう!」

          ―一方ロケット団―
          ロケット団はゴムボートでサイクリングロードへ向った。 その間ムサシは双眼鏡でサトシ達を見た。
          ムサシ「やっぱりここにいたのね。 思った通りだわ!」
          コジロウ「俺達の狙いはピカチュウ! このまま先には通さねえぜ!」
          ムサシ「それじゃ、今直ぐサイクリングロードへ出発!」
          コジロウ「あのな、俺はずーっとボートをこいてるんだぞ。 一度でもいいからお前もこけよ!!」

          ―一方サトシ達―

          サトシ達は自動販売機の前にジュースを飲んでいた。

          サトシ「ぷはーー! このジュースうまいぜ!」
          ピカチュウ「ピカーー!」
          シャワーズ「一汗かいたからね!」
          ボタン「やっぱり自転車で行くのっていいわね!」
          アキラ「ああ、気持ちいいし、歩くよりも全然疲れないぜ!」
          サトシ「それじゃ、早く行こうぜ!」

          パララパララーー! 道の先に何かの音がした。

          セイヨ「あら? 何かしら?」
          ジュン「あれは、噂の「チャリンコ暴走族」ですよ!」
          ダイスケ「チャリンコ暴走族? 変な暴走族の名前だな。」
          ジュン「知らないんですか? あの暴走族はここで人の邪魔をするんですよ! 特に直ぐに勝負する事もあり、よくここに見掛ける
          んですよ!」

          その時暴走族達はサトシ達の回りに現れた!

          暴走族1「よう! お前達見かけない奴等だな!」
          マチス「ハロー! ナイストゥミートユー!」

          マチスは暴走族1を握手した。

          暴走族1「え? あの、俺そういう風に挨拶してないんだけど...」
          サトシ達「それではさようならー!」
          暴走族1「て、人の話しを聞け!!」
          シゲル「聞く筋合いはないね。」
          ナツメ「私達は今急いでるの、だから...」
          暴走族2「ちょっと待ちなさいよ! あんた達トレーナーでしょ? トレーナーなら勝負しなさいよ!」
          サトシ「勝負? ならば受けてもいいぜ! でも早くしてくれよ! 俺達は長く戦ってる暇はないんだからな!」
          暴走族1「分かってるぜ! とにかく紹介するぜ! 俺の名はマサ! チャリンコ暴走族のリーダーだ! そして俺のポケモンはこい
          つだ! ゴローニャ、4649(ヨロシク)!」
          ゴローニャ「ゴローーーニャ!」

          ポケモン図鑑「ゴローニャ・メガトンポケモン・ゴローンが通信すると進化する。 岩盤のような固い殻で覆われている。 1年い一回
          脱皮して大きくなる。 脱皮したての時は全体が白っぽく柔らかいが直ぐに空気に触れて固くなる。」

          サトシ「石には草! フシギダネ、君に決めた!」
          フシギダネ「ダネーー!!」
          マサ「ゴローニャ、「丸くなる」攻撃!」
          ゴローニャ「ゴロローニャ!」

          ゴロ! ゴローニャの「丸くなる」攻撃!

          サトシ「フシギダネ、「つるの鞭」!」
          フシギダネ「フシフシーー!」

          ビシビシビシビシ! フシギダネの「つるの鞭」!

          マサ「丸くなったゴローニャは草系なんか効かないぜ! ゴローニャ、「体当たり」だ!」
          ゴローニャ「ゴローーーニャーー!」

          ドカ! ゴローニャの「体当たり」!

          フシギダネ「ダネーーー...」
          サトシ「フシギダネ! こうなったらヒトカゲ、君に決めた!」
          ヒトカゲ「カゲーー!」
          サトシ「ヒトカゲ、「炎の渦」!」
          ヒトカゲ「カゲーーーーー!!」

          ブォーーーーーーー!! ヒトカゲの「炎の渦」! ゴローニャは火傷を負って、マサの所へ行く!

          マサ「わ、来るなー!!」

          マサはゴローニャから逃げた!

          サトシ「ハッハッハッハ! これで俺の実力を見たか!」
          暴走族2「次はあたいの出番ね! あたいはミサ、勝負よ! パルシェン、4649(ヨロシク)!」
          パルシェン「シェン!」
          カスミ「ここは私に任せて! スターミー、い...」
          ポン! バッグの中からコダックが現れた!
          コダック「クワーー!」

          ドテ! カスミはこけた!

          暴走族達「あーははははははは!!!」
          カスミ「何で出て来るのよ!? まあ、いいわ! コダック、「しっぽを振る」攻撃よ!」
          コダック「コダー!」

          フリフリフリフリ! コダックの「しっぽを振る」攻撃!
          グサ! コダックのお尻は刺に刺さった!

          コダック「クワーーーー!!!」
          暴走族達「あーはははははは!」
          カスミ「何でこうなるのよ!?」
          エリカ「取り合えずコダックの頭痛を激しくしたらどうでしょうか?」
          カスミ「そうだわ! パルシェン、コダックの頭を叩くのよ!」
          マサ「相手を応援してどうする!」
          パルシェン「パル!」
          コダック「コダ?」

          ガシン! パルシェンの「殻で挟む」攻撃! 攻撃はコダックの手を挟んだ!

          コダック「クワーーーーーー!!」
          カスミ「く...」
          ミサ「これであたいの勝ちね!」
          カスミ「こうなったら、もっと頭痛を激しくする!!」

          カスミは自転車を持ち上げた!

          キョウ「うぉーーー!! 落ち着くでござる!!」

          パララパララーー! 道の先に何かの音がした。

          サトシ「な、何だ?」
          マサ「別の街の殴り込みか?」
          ムサシ「なんだかんだと聞かれたら...」
          コジロウ「答えてあげるは世の情け...」

          ロケット団は暴走族の衣装をし、一輪車に乗っていた。

          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く...」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役...」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          ムサシ「銀河を掛けるロケット団の2人には...」
          コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
          ニャース「ニャーんてニャ!」
          マサ「おーー! あれは兄貴!」
          ミサ「そして姉御だ!」
          アヤ「兄貴と姉御? どういう意味?」
          ムサシ「若い頃の私はチェーンのムサシと呼ばれて...」

          * 危険だから真似しないでください*

          コジロウ「補助輪のコジロウと呼ばれたのだ!」
          フウコ「補助輪、ね...」
          ドリオ「その時に恥ずかしくなかったのか?」
          コジロウ「当然ない!」
          ムサシ「いやー、あの時はいい感じだったわねー。」
          ミサ「姉御、今はロケット団という族に入ってるんですか?」
          ムサシ「ミサ、これは族じゃないのよ!」
          コジロウ「そう、ロケット団は秘密結社なのだ!」
          2人「カッコイイ!!」
          ムサシ「そしていつも我々を邪魔をしているあいつらを何とかしなきゃいけないのよ!」
          マサ「兄貴達のためなら何だってやりますぜ!」
          ニャース「それにゃら、ポケモンを奪うニャ!」
          暴走族達「おう!!」
          ブレイク「待ちな! そんな事やってる暇があるのか? 自分の事を心配したらどうなんだ?」
          ミサ「え? それってどういう事?」
          ブレイク「お前達が戦ってる間、警察に連絡しちまったよ。」

          ファンファンファンファン! 警察が現れた!

          ジュンサー「そこの君達! 何やってるのよ!」
          マサ「やべ、サツだ!」

          暴走族達は逃げた!

          ムサシ「え!? ちょっと、どこに行くのよ!?」
          コジロウ「暴走族は警察に苦手なんだな。 こうなったら俺達も!」

          ロケット団は逃げた!

          サトシ「やっと邪魔がいなくなったな!」
          ブルーザー「まあ、いっちまったと言うし、そろそろ急がなきゃな!」
          サトシ「そうだな、あ!」

          サトシ達は空を見たら、黒い雲が集まってきた!

          クリスティ「いきなり嫌な天気になったわ!」
          カルロス「大変だ! さっきバイクからラジオを聞いたら、今日は嵐が起るって天気予報が言ってたぜ!」
          サトシ「何だって!? とにかく早く急がなきゃ!」
          ピカチュウ「ピカーー!」
          シャワーズ「でもこの嵐でサニータウンに行かれるの!?」
          サトシ「自力でやってみるしかないさ! 急ぐぞ!」

          果たしてサトシ達はこの嵐を乗り越えて、無事にサニータウンに辿り着く事が出来るのか?
          続く。