第六十七話 ピカチュウの森(前編)
          モノマネハウスでイミテとメタモンと出会いながら、リユニオンのゾーマを倒したサトシ達。 イミテも新たなる仲間になり、サトシ達
          は今ある森の中にいて、一休みをしていた。

          カスミ「うーん、何だかすっきりするわ!」
          ブルー「それはそうだもんね! この森はすごく奇麗な森だからね!」
          サトシ「あーああー!」
          サトシはつるを掴みながらスウィングした。
          サトシ「気持ちいいぜ!」
          シャワーズ「サトシ! 危ない!」
          サトシ「え!?」
          ドカーン! サトシは木に当たった!
          ピカチュウ「ピカピ!」
          シャワーズ「サトシ、大丈夫!?」
          サトシ「いてててて...」
          ピカチュウ「ピ?」
          草地の中に野生のピカチュウがいた。
          ピカチュウ2「ピ?」
          ピカチュウ1「ピカー!」
          ピカチュウ2「ピー!」
          ピカチュウ2が逃げてしまった。
          ピカチュウ1「ピ? ピカー!」
          サトシ「あれ、ピカチュウ!?」
          シゲル「どこに行くんだ?」
          サトシ「とにかく追おう!」
          サトシ達はピカチュウを追った!
          ピカチュウ「ピカ!」
          サトシ「あ、あれは...」
          サトシ達は野生のピカチュウがいっぱいの楽園に着いた。
          ピカチュウ達「ピカピカー!」
          サムライ「おー! 野生のピカチュウばっかりおるでござるな!」
          ピカチュウ「ピカー。 ピカチュウ!」
          ピカチュウは他のピカチュウ達の楽園に入った。
          ピカチュウ達「ピ!?」
          ピカチュウ達はいきなりピカチュウを睨みながら動きを止めた!
          ピカチュウ「ピ?」
          サトシ「何で急にみんなが止まったんだ?」
          サクラ「多分見かけないからなのかしら?」
          ピカチュウ2「ピー...」
          さっきのピカチュウが現れた!
          ピカチュウ2「ピカー...」
          ピカチュウ1「ピ?」
          ピカチュウ2「ピカ!」
          ピカチュウ2はピカチュウ1の方にしっぽを上げた。
          ピカチュウ1「ピカ? ピカー! ピカチュウ!」
          ピカチュウ1はピカチュウ2にしっぽで握手をした!
          ピカチュウ2「ピカチュウ!」
          ピカチュウ達「ピカ! ピカチュウ!」
          ピカチュウ達はピカチュウ2に近づいた!
          ピカチュウ達「ピカピカピカチュウ!」
          ピカチュウ1「ピーカー!」
          ピカチュウ1は笑った!
          アヤメ「もう仲良くなったわ!」
          ボタン「なんだか可愛いね!」
          サトシ「よし、俺にも入らせてくれ!」
          ピカチュウ1「ピカ? ピカピー!」
          ピカチュウ達「ピカーーーー!!」
          ピカチュウ達は逃げた!
          ピカチュウ「ピ?」
          サトシ「あれ?」
          アキラ「逃げちまったじゃねえか。」
          ピカチュウ「チャアーー...」

          ―数分後―

          サトシ「ごめんよ、ピカチュウ。 いきなり邪魔させて。」
          ピカチュウ「チャアーーー...」
          ピカチュウは落ち込んでいた。
          サトシ「でもなんでみんなが逃げちまうんだ?」
          セイヨ「それは人間を見た事がないのよ。」
          ジュン「野生が人間に怖がるのが当然の事ですよ。」
          カスミ「この森ってもしかして、ピカチュウの楽園かもしれないわね!」
          ブルー「そうかもね。 ピカチュウ達だけしか住まない森と呼ぶかもね!」
          サトシ「ピカチュウの楽園?」
          ダイスケ「しばらくそのまま放っておくってのはどうだ?」
          タケシ「それもそうだな。」
          ピカチュウの2が木の枝に現れた! バキ! 枝が折れた!
          ピカチュウ2「ピカーーー!!」
          ピカチュウ1「ピ!?」
          ドボーーン! ピカチュウ2は川に落ちた!
          ピカチュウ2「ピカーー!!」
          サトシ「あれは、さっきのピカチュウだ!」
          ピカチュウ2は川に流れてしまった!
          ピカチュウ1「ピカーー!」
          ドボーーン! ピカチュウ1は川の中に飛び込んだ!
          サトシ「ピカチュウ!」
          マチス「ウェイトアミニット! この先はウォーターフォールじゃねえか!」
          ナツメ「このままじゃ滝に落ちてしまうわ!」
          サトシ「とにかく追おう!」
          サトシ達はピカチュウ達を追った!
          ピカチュウ2「ピカピカー!!」
          ピカチュウ1「ピカーー!!」
          サトシ「くそ、間に合わねえ! シャワーズ、ピカチュウを...」
          ゼトラ「待て! ここはピカチュウにやらせろ!」
          サトシ「え!? でも...」
          ゼトラ「いいからやらせろ!」
          ピカチュウ1「ピカーー!」
          ピカチュウ1はピカチュウ2を掴んだ!
          ピカチュウ1「ピ!?」
          ピカチュウ達は滝に落ち始めた!
          ピカチュウ達「ピカーーーー!!」
          サトシ「ピカチュウ!」
          ガシ! 大勢の野生のピカチュウ達はピカチュウ1とピカチュウ2を助けた!
          全員「え!?」
          シャワーズ「野生のピカチュウ達は、ピカチュウを助けた!」

          ―数分後―

          スリスリ! ピカチュウ2はピカチュウ1をリンゴで撫でた。
          ピカチュウ1「ピ、ピカ?」
          ピカチュウ2「ピカチュウ!」
          ピカチュウ2はピカチュウ1にリンゴをあげた。
          ピカチュウ1「ピカ?」
          ピカチュウ2「ピーカチュウ!」
          ピカチュウ1「ピーカー!」
          ピカチュウ達「ピカーーー!!」
          ピカチュウ達は喜んだ!
          エリカ「よかったですわね、ピカチュウが無事で!」
          サトシ「ああ、ホントによかったぜ。」
          ピカチュウ1「ピカーー!」

          ―一方ロケット団―

          ロケット団は木の中に隠れながら、双眼鏡でピカチュウ達を見ていた。
          ムサシ「見て見てー! ピカチュウがあんなにいっぱいいるよー!」
          コジロウ「ピカチュウを全部塚前歯、ボスからの給料が多くゲット!」
          ニャース「ロケット団に入っててよかったニャ! (でもそれでいいのかニャ?)」

          ―夜―

          ピカチュウ達は月を見ていた。
          ピカチュウ1「ピカチュウ!」
          ピカチュウ達「ピーッピカピカチュウ...ピピッカピカチュウ...」
          ピカチュウ達は歌い始めた!
          キョウ「何をやっているのでござるか?」
          シャワーズ「お月見しながら歌っているんだよ!」
          アヤ「何だかいいね、こういうの!」
          タケシ「ピカチュウも嬉しいだろうな! 新しい仲間が出来て!」
          サトシ「(新しい仲間? ピカチュウ?)」
          ピカチュウ1「ピカー!」
          ピカチュウ2「ピーカ!」

          ―数分後―

          サトシ達は夕食ご飯を食べていた。 でもサトシはなぜか落ち込んでいた。
          フウコ「サトシは何を落ち込んでいるのかしら?」
          ドリオ「さあ、何かを気にしてるんじゃねえのか?」
          イミテ「まさかサトシ、ピカチュウを気にしてるのかしら?」
          マサ「多分、そうだろうな。」

          ―更に数分後―

          サトシ以外仲間達はもう寝てしまった。 サトシはまだ落ち込んでいた。
          サトシ「(ピカチュウの新しい仲間、か...)」
          サトシは焚き火を見て、中にピカチュウとその仲間がいるように見えた。 
          ヒューーー! 風は焚き火の炎を消した!
          サトシ「あ! う...」
          サトシは落ち込んだ。
          ピカチュウ達「ピーーーーー!!」
          サトシ「な、何だ!?」
          ミサ「何、今のは!?」
          ブルーザー「楽園の方からだぞ!」

          ―ピカチュウの楽園―

          ピカチュウ達はネットの中に入っていた!
          ピカチュウ「ピーーカーー...」
          サトシ達が来た!
          サトシ「ピカチュウ!」
          クリスティ「誰がこんな事を!?」
          パ! サトシ達の方に照明が付いた!
          カルロス「な、何だ!? この光は!?」
          ムサシ「なんだかんだと聞かれたら...」
          コジロウ「答えてあげるは世の情け...」
          サトシ「そ、その声は...」
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く...」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役...」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          ムサシ「銀河を掛けるロケット団の2人には...」
          コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
          ニャース「ニャーんてニャ!」
          全員「ロケット団!?」
          ニャース「ここのピカチュウ達を全部我がロケット団が頂くニャ!」
          サトシ「そうはさせるか! ピカチュウ、「電気ショック」でネットをぶち破れ!」
          ピカチュウ「ピカ! チュウーー!!」
          ビリリリリリ! ピカチュウの「電気ショック」! だが効果はなかったみたい...
          ムサシ「残念でしたね! このネットは電気を吸い取る特別なネットなのよ!」
          コジロウ「ついでにお前達も入ってろ!」
          ボン! ドサ! コジロウはバズーカを撃ち、サトシ達はネットの中に入ってしまった!
          コゴロウ「し、しまった!」
          ニャース「それでは、ごゆっくり!」
          ロケット団はピカチュウ達と一緒に気球に乗って飛んで行った!
          ピカチュウ「ピカピーーー!!」
          サトシ「ピカチュウ!」
          ムサシ「オーッホッホッホ! これで成功よ!」
          コジロウ「これで俺達の勝ちだぜー!」
          ピカチュウ「ピカーー!」
          ガジガジガジガジ! ピカチュウはネットを齧った!
          ニャース「おミャーら、寛いでる場合じゃニャいニャ! ピカチュウがネットから出たニャ!」
          ロケット団「何!?」
          ピカチュウ「ピカーー!」
          ムサシ「とにかく捕まえないと!」
          ピカチュウはロケット団からしつこく除け捲くった! その時サトシ達はやっとネットから出た!
          サトシ「やっと出たぜ! 後はピカチュウ達を助けるだけで...」
          ブレイク「サトシ、このネットでクッション代わりに使おうぜ!」
          サトシ「おう! ピカチュウ達!」
          サトシ達はネットを持ち上げた!
          アシュラ「これの上に飛び降りるでござる!」
          ピカチュウ2「ピーカ!」
          ピカチュウ2は飛び降り、ネットの上に着陸した!
          ゼトラ「よし、他の奴等も降りろ!」
          他のピカチュウ達は飛び降り、ネットの上に着陸した!
          コジロウ「この、チョコマカ動くな!」
          ムサシ「て、ちょっと! ピカチュウ達全部逃げちゃったわよ!」
          ピカチュウ達は全員ネットから出た!
          コジロウ「そんな馬鹿な!?」
          ピカチュウは気球のバルーンに乗った!
          ムサシ「あ! あのジャリンコピカチュウ!」
          ガブ! ピカチュウは風船を齧った!
          ロケット団「げ!?」
          ビューーーー!! 気球は吹き飛んでしまった!
          ロケット団「やな感じーーーーー!!」
          ピカチュウ「ピーーカーーー!」
          ピカチュウは落ちてきた!
          サトシ「ピカチュウ!」
          ガシ! サトシはピカチュウを捕まえた!
          サトシ「はは! やったぜ、ピカチュウ!」
          ピカチュウ「ピカー!」
          シゲル「よくやったぜ、ピカチュウ!」
          ブルー「みんな無事でよかったわ!」
          ???「まだ無事だと決めるんじゃねえぜ!」
          全員「え!?」
          ドカーーーーーン!! 近くの森に爆発がした!
          タケシ「な、何だ!?」

          突然何者かがピカチュウの楽園に突入! 果たして、その敵とは!?
          続く。