第六十九話 イーブイ4兄弟(前編)
          ピカチュウの楽園で野生のピカチュウと出会いながら、ロケット団とリユニオンのラトスを倒したサトシ達。 次の目的地に向うため
          に、サトシ達の旅は続いている。 ところが...

          ピカチュウ「ピ?」
          シャワーズ「これは...」
          サトシ「どうしたんだ、ピカチュウ、シャワーズ?」
          ピカチュウ「ピカピカ!」
          シャワーズ「あっちの方に鳴き声が聞こえるよ!」
          シゲル「鳴き声? どんなポケモンだ?」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「教えてやるから付いて来て!」
          サトシ「あ、ちょっと待ってくれよ!」
          サトシ達はピカチュウとシャワーズを追った!
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「ほら、あそこだよ!」
          サトシ「あ! あれは...」
          木の中にはイーブイがいた!
          イーブイ「ブーイ! ブーイ!」
          サトシ「イーブイだ!」
          シャワーズ「僕の進化前のだ!」
          ブルー「かーわいい! でもなんで首輪に紐が付いてるのかしら?」
          タケシ「きっと捨てられたとか...」
          サトシ「捨てられた?」
          タケシ「例のヒトカゲの事もあったし...」
          ダイスケ「それって俺の事だろ?」
          タケシ「まあ、それはそうだけどな。」
          カスミ「そんな、でもなんだかかわいそうだわ。」
          イーブイ「ブイ!」
          ダイスケ「何度も言ったはずだろ? あの時まで俺は反省してるって!」
          タケシ「いや、それはもう分かるんだけど...」
          サムライ「でも捨てられてと言われても、わざわざポケモンフードの餌を置いていく事が
          あるでござるか?」
          タケシ「さあ、分からないけど...」
          サトシ「イエローも確かイーブイ持っていたよな。 一度俺も欲しいな!」
          サクラ「無理かもしれないわよ。」
          サトシ「何でだよ?」
          サクラ「首輪の所を見て!」
          アヤメ「「ストンタウン」? あれってこの道の先にある街の事?」
          タケシ「そうみたいだな! タウンマップによると、あの「シンカ山」って言う山の
          近くにある街の事だ!」

          ―ストンタウン―

          ここはストンタウン。 ここは進化の石に詳しい街で、進化の石も売っている事もある有名な街である。 サトシ達はその街でイーブ
          イの飼い主を捜していた。

          シャワーズ「イーブイは3種類に進化出来るものすごく珍しいポケモンだよ! 例えば
          水の石を使うと僕になれるし、雷の石を使うとサンダースになれるし、
          炎の石を使うとブースターになれるよ!」
          カスミ「あーーん、私シャワーズが欲しいなー!」
          サトシ「出ました! 水系ポケモンに拘りの女の子! まさかカスミ、そのイーブイを
          狙ってる事もあるんじゃないのでは?」
          カスミ「え!?」
          ボタン「そうだけどね! でもシャワーズを欲しいのはカスミだけじゃなくて、
          サクラ姉ちゃんやアヤメ姉ちゃんと私も欲しいのよ!」
          アキラ「さすがにハナダ美人4人姉妹。 水系にはものすごく好んでいるようだな。」
          カスミ「ふ、拘るのならトコトンいかなきゃね!」
          イーブイ「ブーイ!」
          サトシ「俺だったらサンダースがいいな! 素早く走るところがバトルに有効だしな!」
          シゲル「俺はブースター! 炎こそ最強の力を持つ印でもあるからな!」
          ブルー「私シャワーズ! だって可愛いんだもーん!」
          シャワーズ「そこまで言うと僕照れるなー...」
          タケシ「あ、あったぜ! あれが3丁目の14番地!」
          全員「おーー!」
          その家は豪華で立派な家だった!
          セイヨ「すごい、立派な家ね!」
          ジュン「とにかく、行ってみましょう!」
          サトシ達は家の庭に入った。 庭ではガーデンパーティをしていた!
          マチス「ワオ! ガーデンパーティじゃねえか!」
          ナツメ「ねえ、あそこ見て!」
          ある男はニョロゾに水の石を与えた! その時ニョロゾの体が突然光り、形が変わり始めた!
          ???「ニョロボン!」
          男の人「おめでとう! ニョロゾはニョロボンに進化した!」
          女の人「ありがとう!」
          エリカ「すごいですわ! ニョロゾは水の石でニョロボンに進化しましたわ!」
          キョウ「それだけではないでござるぞ! ここにはパルシェン、スターミー、
          ラフレシアやウツボット、ナッシー、キュウコンとライチュウがいるで
          ござるぞ!」
          アヤ「兄上、あちらの方にも見て!」
          3人の男はブースター、シャワーズとサンダースを持っていた。
          シャワーズ「すごーい! 僕と同じシャワーズもいるよ!」
          フウコ「このパーティ、石で進化するポケモンばかりいるわ!」

          ―シンカ山―

          ここはシンカ山。 この山は進化の石が埋まっている山で、そこにはロケット団がいた。 ロケット団は双眼鏡でパーティを見てい
          た。

          ムサシ「すごいすごい! 石で進化するポケモンばかりだわ!」
          ニャース「この山は進化の石が埋まっていて、トレーナー達はその石を手に入れるために
          よくこの山に来てるんだニャ!」
          コジロウ「てもって、このシンカ山で石を探していて早10日間! 石一個も
          見つからないってのはどういう事!?」
          ニャース「おミャーらの探し方が悪いんだニャ!」
          ニャースは穴だらけの地面に向けた。
          ムサシ「う、確かに。 でも一番ターゲットは料理!」
          コジロウ「やっぱ料理から先にゲットして...」
          ニャース「真面目にやれニャーー!!」
          グサグサ! ニャースの「引っかく」攻撃!
          ロケット団「いてーーーー!!」

          ―ガーデンパーティ―

          男の人1「さて、これでポケモン全員進化させたし、そろそろ技比べでもするか! ん? 
          イーブイ?」
          2人「え?」
          男の人達はサトシ達が持っているイーブイを見た。
          男の人達「イーブイ!」
          サトシ「え?」
          男の人1「君達がイーブイを連れて来たのかい?」
          ドリオ「ああ、そうだけどな。」
          男の人2「俺達このポケモンを探していたんですよ!」
          男の人3「どこの誰だか知りませんけど、ありがとうございます!」
          マサ「一度でいうけど、なんて言う名前なんだ?」
          男の人1「おっと、失礼! 俺の名はライゾウ! サンダースのトレーナーさ!」
          男の人2「俺の名はミズキ! シャワーズのトレーナーさ!」
          男の人3「俺の名はアツシ! ブースターのトレーナーさ!」
          ライゾウ「おーい、タイチ! こっちに来い!」
          タイチ「はい。」
          ミズキ「こいつの名はタイチ! 俺達の弟さ!」
          イーブイ「ブーーイ!」
          イーブイはタイチの所に行った。
          ミサ「このポケモン近くにある道の木の中に紐に付けられたのよ!」
          タイチ「何で連れて来たんだよ!?」
          全員「え?」
          イーブイ「ブーイ!」
          でもタイチは嬉しそうな顔をしなかった。
          ライゾウ「いいか、タイチ! 今回はお前がイーブイを進化させるために、わざわざこの
          パーティを開いたんだぞ!」
          ミズキ「俺達は初バトルの前から、進化させてここまで勝ったんだ!」
          アツシ「イーブイだけでバトルに勝てるわけないだろ! ポケモンには進化アリだぞ!」
          タイチ「でも僕、バトルにはどうでも...」
          3人「あまーーーい!!」
          サンダース「ダーース!」
          シャワーズ「シャワー!」
          ブースター「ブーーー!」
          イミテ「ひぇーー...何だか怖い人達ね...」
          ミズキ「お前がそいつを早く進化しないと、初バトルで当然負けるだろ!」
          ライゾウ「お前がそいつを進化させるために、みんなは待っていたんだぜ!」
          アツシ「一体どのポケモンに進化するんだ?」

          ライゾウ「雷の石を使えば、サンダースに進化! 怒り出すと全身の毛が針になり、
          電撃を放電する事が出来る! そしてその毛こそミサイルとして使える事も
          あるぜ!」
          ミズキ「水の石を使えば、シャワーズに進化! 全身が溶け始め、姿を消す事が出来る
          得意技を持つ!」
          アツシ「炎の石を使えば、ブースターに進化! 体に1700度の炎が溜まっており、
          ものすごい炎を吐く攻撃は最強だ!」

          ライゾウ「おい、ちょっと待てアツシ! 最強なのはサンダースの方だろ!」
          アツシ「そんな事を言うのはライゾウ兄さんだけだろ?」
          ミズキ「なあ、タイチ! 君はやっぱりシャワーズに進化するんだろ?」
          タイチ「....」
          タイチは落ち込んでいた。
          カスミ「....」
          ブルーザー「さすがに兄弟でも、ライバルみたいな性格を持ってるな。」
          クリスティ「ねえ、この子を無理矢理考えさせなくてもいいんじゃないの?」
          アツシ「そうはいかないのさ! 早く進化させないとこっちの気が済まないんだ!」
          ライゾウ「お前のピカチュウもライチュウに進化させる気だろ?」
          サトシ「いや、俺はそんな事...」
          ピカチュウ「ピカチュウ...」
          ミズキ「石ならあるぜ!」
          3人はサトシ達に石を見せた!
          カルロス「おーー!! 進化の石色々あるじゃねえか!」
          コゴロウ「雷の石、水の石、炎の石とリーフの石もあるぜ!」
          ブレイク「でも月の石はねえな。」
          ライゾウ「その石はここにはないんだよ。 お月見山にあると聞いたんだけど、遠くて
          行かれないし、しかもなかなか手に入れる事が出来ない珍しい石だってさ!」
          ミズキ「お前シャワーズを持っているのか!」
          シャワーズ「どうも、始めまして!」
          3人「え!? わーーーーーー!!」
          サトシ「え、何だよ!?」
          アシュラ「ほほう、お主らシャワーズが人語を喋ったのを驚いておるのでござるな?」
          アツシ「な、何でシャワーズが喋ってるんだ!?」
          シャワーズ「それが僕にも分からないんだよ。」
          シャワーズ2「シャワーー...」
          シャワーズ1「え? 僕が人語を喋れるだけで羨ましいだって?」
          シャワーズ2「シャワ!」
          シャワーズ1「いやーー、そんなに羨ましいのかな?」
          シャワーズ2「シャワシャワ!」

          ミズキはある本を読んでいた。 タイトルは「ポケモンの友」と書いてあった。
          ゼトラ「何読んでるんだ?」
          タケシ「おー! それは「ポケモンの友」じゃないか!」
          ミズキ「ああ、この前買った物さ!」
          ライゾウ「お前、そのピカチュウを進化させる予定だろ?」
          サトシ「いや、俺はそういう予定はしてないけど...」
          ライゾウ「念のために雷の石をあげるから!」
          ライゾウはサトシに雷の石をあげた。
          アツシ「タケシさんは?」
          タケシ「キュウコンに進化させる事が出来るロコンを持っているけど...」
          ロコン「コン!」
          アツシ「じゃ、炎の石をあげるぜ!」
          アツシはタケシに炎の石をあげた。
          シゲル「おい、それってやばくないか?」
          ブルー「そうよ、そのロコン、ユキさんから貰ったんでしょ?」

          * ユキ:元ロコンのトレーナーであり、有名なポケモンブリーダーである。 覚えてない人がいたら、「第四十七話 ロコン! ブリー
          ダー対決!」をチェック!

          タケシ「ああ。 あのさ、俺はロコンを勝手に進化させる事が出来ないんだ! だから...」
          3人「持ったいなーーい!!」
          サムライ「一遍に言わないでござるよ!」
          ライゾウ「ポケモンの魅力は進化あるのみ!!」
          全員「ひぇーーーー...」

          タイチはジュースを飲みながら落ち込んでいた。 その時カスミはタイチにサンドウィッチをあげた。
          タイチ「え?」
          カスミ「食べる?」
          タイチ「ああ、ありがとう、お姉ちゃん!」
          タイチはサンドウィッチを食べた。
          カスミ「君はそのイーブイが大事なの?」
          タイチ「うん、実は僕あれからずーっとこのイーブイを隠したんだ。 そうすれば、
          兄ちゃんに無理矢理進化させなくてもいいんだ。」
          カスミ「でもあんな所に紐で付けられたらかわいそうでしょう?」
          タイチ「後で迎えに行こうと思っていたんだけど...」
          カスミ「でもポケモンを捨ててしまうみたいな事をすると、君はポケモントレーナー
          として失格となるわよ! 何だかカッコ付けた事を言っちゃったな! 私も
          謝らなきゃいけないのよ。 もしも捨ててしまうのならシャワーズに進化
          させようかと思って...」
          タイチ「お姉ちゃん...」
          ピカチュウ「ピーカ! ピカピカチュウ!」
          イーブイ「ブイブーイ?」
          ピカチュウ「ピーカッチュウ! ピカピカピカチュウ!」
          タイチ「ピカチュウとイーブイはなんて言ってるんだろ?」
          シャワーズ「僕は知ってるよ!」
          タイチ「うわ! シャワーズが喋った!」
          シャワーズ「さっきタイチ君のお兄さん達にも言われたよ。 なぜ喋ったか僕にも
          分からないんだよ。」
          タイチ「そうか、じゃあピカチュウとイーブイはなんて言ってるの?」
          シャワーズ「ピカチュウは一回クチバシティでマチスと言うジムリーダーと戦ったの。 
          ほら、あそこのアメリカ人だよ! あの人のライチュウを倒すために、
          進化させようとしたんだけど、ライチュウを倒すためならば進化したく
          ないんだって。 それにピカチュウは進化したくないって本人は言ってる
          けでね。」
          タイチ「へぇー、そうなんだ。」

          サトシ「だからなんで分かってくらないんだよ!? ピカチュウを進化させたくないのは
          俺の勝手だろ!」
          ライゾウ「そっちこそなんで分かってくれないんだよ? 全く分からず屋だな!」
          サクラ「それって貴方に言われる筋合いはないんじゃないの?」
          ライゾウ「え!?」
          ミズキ「ともかくこの話を後にして、そろそろタイチのイーブイを進化させなきゃな!」
          アツシ「それもそうだな! おーい、タイチ! イーブイを何に進化させるかもう
          決めたか?」
          タイチ「う...」
          カスミ「タイチ君、そんなに進化させたくないのならはっきり言いなさいよ! 
          そうすれば、お兄さん達も認めるわよ!」
          タイチ「...うん、分かった! やってみるよ!」
          イーブイ「ブーイ!」
          ライゾウ「さて、何に進化するんだ?」
          タイチ「あのね、兄ちゃん達! 僕は...」
          パンパンパンパン! いきなり花火の音がした!
          アヤメ「な、何なの!?」
          ムサシ「なんだかんだと聞かれたら...」
          コジロウ「答えてあげるは世の情け...」
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため...」
          コジロウ「世界の平和を守るため...」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く...」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役...」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          ロケット団は料理を食べていた。
          ムサシ「はぐはぐ、銀河を掛けるロケット団の、もぐもぐ、2人には...」
          コジロウ「ホワイトホール、もぐもぐ、白い明日が、はぐはぐ、待ってるぜ!」
          ニャース「ニャーんてニャ、もぐもぐ。」
          サトシ「気を付けろ、あいつらはポケモンを盗む悪党だ!」
          ライゾウ「何!?」
          コジロウ「マタドガス、もぐもぐ、「煙幕」だ!」
          マタドガス「マータドガーース!」
          ブシューーーーー! マタドガスの「煙幕」!
          ライゾウ「ゲホゲホ! な、何だ!?」
          ミズキ「な、何も見えない! ゲホゲホ!」
          サトシ「ゲホゲホ! ピジョン、「吹き飛ばし」で煙を消してくれ!」
          ピジョン「ピジョーーーン!」
          バサバサバサバサ! ピジョンの「吹き飛ばし」! 攻撃は煙を消した!
          アツシ「やっと煙が、あ!!」
          気付いたらサンダース、シャワーズとブースターがいなくなった!
          ライゾウ「サンダースとシャワーズとブースターがいない!」
          ボタン「盗まれたのね!」
          アキラ「しまった! 他のみんなのポケモンも盗られたぞ!」
          カスミ「あーー! あの噴水で泳いでいた私のタッツーもいないわ!」
          タイチ「僕のイーブイもいない!」
          サトシ「ピカチュウとシャワーズもいないぜ!」
          タケシ「俺のロコンもいない!」
          ライゾウ「石もなくなってるぞ!」
          アツシ「料理もなくなってる!」
          ミズキ「くそ! 全部盗られちまったか!」
          セイヨ「一体どこにいるの!?」
          ジュン「みなさん、上を見てください! 奴等の気球がまだあります!」
          ダイスケ「そうか、あれで逃げようとしてるんだな!」
          ブレイク「前みたいに簡単には逃がさねえぜ! 食らえ!」
          ドーーン! バシュ! ブレイクはバスターを撃ち、風船に穴が空いた!
          ドサ!! 気球は落ちた! その時サトシ達は気球に調べてみたら、そこにはロケット団がいなかった!
          全員「あーー!! いない!?」
          サトシ「ピジョン、奴等を探してくれ!」
          ピジョン「ピジョン!」
          ピジョンは飛んで行ってしまった。

          ―一方ロケット団―

          ロケット団は盗まれたポケモン達を連れながらジープを運転していた。
          ムサシ「オーッホッホッホ! 今回は気球で騙したわね!」
          コジロウ「今回の俺達はいつもと違うからな!」
          ニャース「でもニャンだか今回の作戦は成功したニャ!」
          ムサシ「今日はいい感じーー!」
          ボト、ボト、ボト、ボト! タッツーは墨を吐き、目印を残した。 その時ピジョンが現れた!
          ピジョン「ピジョ!」
          ピジョンはタッツーの墨を見た。

          ―ある広場―

          ムサシ「ふう、よく食べたわー...」
          ニャース「こんなうまいごちそうを食べるなんて一度もなかったニャー。」
          コジロウ「それは当然だよな。 あれから何度も作戦を失敗し、それに侘びしい飯
          ばっか...」
          バキ! ムサシはコジロウを殴った!
          コジロウ「ぎゅーーー...」
          ムサシ「何馬鹿な事を言ってるのよ! いい、これからは「ラブリービクトリーな敵役」
          で行くわよ!」
          コジロウ「ビクトリー? 感動だなーー!」
          コジロウは感動した。
          ニャース「感動してる場合じゃニャいニャ! そろそろあのイーブイを進化させるニャ!」
          イーブイ「ブイーー...」
          ムサシ「さて、何に進化させようかな? やっぱりブースターの方に...」
          コジロウ「え、ちょっと待て! シャワーズの方が悪役っぽいぞ!」
          ニャース「悪役はサンダースだニャ!」
          ロケット団「それじゃ、せーーの!」
          サトシ「シャワーズ、「水鉄砲」!」
          シャワーズ「イーブイを離せ! ブーーーーーー!!」
          バシャ! シャワーズの「水鉄砲」!
          ロケット団「あぎゃ!!」
          マチス「やっとファウンドしたぜ!」
          コジロウ「な、何でこんな所と分かった!?」
          カスミ「タッツーの墨のおかげで目印に使ったのよ! 残念でした!」
          タッツー「タツ!」
          ムサシ「く、こうなったらイーブイだけ盗むしかないわね!」
          カスミ「お黙り、おばさん! そんな事はさせないわ!」
          ムサシ「お、お、お、おばさんですって!? ぬぉーーーーー!!」
          ブォーーーー!!! ムサシの口から炎を吐いた!
          ニャース「ニャーーー、ムサシがブースターに進化したニャー!!」
          ムサシ「コジロウ、行くわよ!!」
          コジロウ「は、はい!」
          アーボック「シャーーボック!」
          マタドガス「ドガーース!」
          サトシ「よーし、ピカチュウ、シャワーズ、行こうぜ!」
          ライゾウ「待て! ここは俺達がやる!」
          ミズキ「あれはタイチのポケモンだからな!」
          アツシ「タイチのためなら取り返してやるぜ!」
          タイチ「兄ちゃん...」
          ライゾウ「サンダース、力づくで行け!」
          サンダース「サンダーース!」
          ミズキ「シャワーズも行け!」
          シャワーズ「シャワーー!」
          アツシ「ブースターも行け!」
          ブースター「ブーー!」
          ムサシ「アーボック、「毒針」攻撃!」
          アーボック「シャーーー!!」
          シュシュシュシュ! アーボックの「毒針」!
          ライゾウ「サンダース、「ミサイル針」発射!」
          サンダース「サンダーーース!」
          シュシュシュシュ! サンダースの「ミサイル針」!
          ミズキ「シャワーズ、「溶ける」攻撃!」
          シャワーズ「シャワーー!」
          バシャーーーン! シャワーズの「溶ける」攻撃!
          マタドガス「マタ!? マタドガーース!?」
          ミズキ「今だ、「体当たり」!」
          バシャーーーン! シャワーズは元に戻った!
          シャワーズ「シャワーーーー!!」
          ドカ! シャワーズの「体当たり」!
          マタドガス「ドガーーース...」
          アツシ「ブースター、「炎の渦」で道を塞げ!」
          ブースター「ブースターーー!!」
          ブォーーーーー!! ブースターの「炎の渦」! 攻撃はロケット団の道を塞いだ!
          ムサシ「あちちち!」
          ライゾウ「もう逃げ場はねえぜ! おとなしくイーブイを渡しな!」
          ムサシ「ふん! そうはいくかい! アーボック、「突進」よ!」
          アーボック「シャーーーー!!」
          ドカ! アーボックの「突進」!
          サンダース「サンダーース...」
          ライゾウ「サンダース!」
          コジロウ「マタドガス、「ヘドロ攻撃」!」
          マタドガス「ドガーーース!」
          ベチャベチャ!! マタドガスの「ヘドロ攻撃」!
          シャワーズ「シャワーーー...」
          ブースター「ブーーー...」
          ミズキ「シャワーズ!」
          アツシ「ブースター!」
          ムサシ「今回の私達は前よりも違うのよ!」
          コジロウ「ラブリービクトリーなロケット団だぜ!」
          ブレイク「馬鹿セリフはここまでだな! 「ロックボール」!」
          ボーーン! ドカ! ブレイクの「ロックボール」! 攻撃はムサシの顔に命中した!
          ムサシ「ぎゃ!!」
          ブレイク「「ロックボール」こそボール技! サッカーボールらしきな玉を蹴って、相手に
          攻撃する技だ!」
          ムサシはイーブイを離した!
          タイチ「イーブイ! よかった、無事で!」
          イーブイ「ブイーーー!」
          ライゾウ「サンダース、大丈夫か!?」
          ミズキ「しっかりしろ、シャワーズ!」
          アツシ「大丈夫か、ブースタ!?」
          タイチ「よーし、やろう! これこそ僕達の初バトルだ! イーブイ、「突進」だ!」
          イーブイ「ブイーー!」
          タイチ「その名こそ、「怒りの体当たり」!!」
          ロケット団「え!?」
          イーブイ「ブイーーー!!!」
          ドカ!!! イーブイの「突進」! 名付けて「怒りの体当たり」! ロケット団は吹き飛ばされた!
          ロケット団「やな感じーーーーーーーー!!」
          タイチ「やったー!! 初勝利!」
          イーブイ「ブーーイ!」
          ライゾウ「よくやったな、タイチ!」
          ミズキ「イーブイだけで勝てるとは、なかなか出来るじゃねえか!」
          アツシ「進化しなくても勝てるなんて、知った事もないぜ!」
          タイチ「僕、ただ兄ちゃん達を助けただけで...」
          タイチはカスミに見た。 カスミは言いなさいと言っているみたいだ。
          タイチ「兄ちゃん、僕はイーブイのトレーナーになりたいんだ!」
          3人「イーブイのトレーナー?」
          タイチ「うん!」
          ライゾウ「そうか、それなら認めるぜ!」
          ミズキ「それがそうならば、何でそう早く言わなかったんだ?」
          アツシ「これこそ、イーブイ4兄弟だな!」
          タイチ「あは、うん!」
          ???「喜ぶのは遅いぜ!」
          全員「え!?」
          シュンシュンシュンシュン! イーブイ、サンダース、シャワーズとブースターの姿が消えた!
          タイチ「え!? イーブイ!?」
          ライゾウ「サンダース!?」
          ミズキ「シャワーズ!?」
          アツシ「ブースター!?」
          ???「お前達が探しているポケモンはこいつらかい?」
          全員「え!?」

          突然謎の3人組みが姿を現し、イーブイ、サンダース、シャワーズとブースターを攫った! 果たして、この3人組みは何者なの
          か!?
          続く。