第七十二話 対決!ポケモンジム!(後編)
          ヤス達とカズ達を倒し終わった後、突然ダークシティに謎の敵が出現!

          サトシ「だ、誰だお前は!?」
          ???「お前がサトシか?」
          2人「え? サトシと言うんですか?」
          サトシ「そうだよ! 本名を言ってしまうと恨むと思ったから、わざわざ違う名前に
          したんだよ! それよりもなんで俺の名前を知ってるんだ!?」
          ???「お前は「熱炎火軍団」のデルヴァと会ったか?」
          サトシ「デルヴァ? あ! ま、まさか...」
          ???「会ったようだな。 俺は闇に住み、暗闇の力を使う闇の戦士。 悪魔と言う魔族を
          使う悪魔使い。 闇を使いながら光を消す能力を持つ。 俺は「魔闇黒軍団」の
          団長、アークストだ!」
          全員「アークスト!?」
          ジョーイ「知っているの、サトシ君?」
          サトシ「ああ、実は...」
          サトシはヤス、カズ、アサコとジョーイニリユニオンの事を説明した。
          ヤス「何!? 奴は人間とポケモンを抹殺しようとする奴等で...」
          カズ「世界を破壊しようと企む悪の戦士だと!?」
          サトシ「ああ、そういう事だ!」
          アサコ「でも、何でその軍団の1人がこの街にいるの!?」
          アークスト「この街はダークシティと言う名を持つ。 ダークこそ暗闇の意味。 
          どう言ってもこの街には人数が少ない。 我々はこの街を破壊するつもり
          だ!」
          ドリオ「何だって!? しかもポケモンのエネルギーを狙うだけではなく、そういう意味
          をする場所を破壊する狙い目もあったのか!?」
          アークスト「そうではない。 セフィロスは破壊しろと言う命令をした。 だから俺はここ
          を破壊する使命を持った。 だが一度で言う。 この街の存在をなくなりたく
          なければ、早くここから逃げるがいい。 さもないと、俺のモンスターで
          倒してやるぞ! レッサーデーモン、行け!」
          レッサーデーモン「レッサーーー!!」

          聖剣図鑑「レッサーデーモン・デーモンモンスター・伝説の生物の一つでもある。 闇の力を持つ最強の魔族。 その爪は鋭くどん
          な物を切り裂く事が出来る。 口から黒い火炎を吐く事が出来る。」

          マサ「おい、こいつ危険すぎるぜ!」
          ミサ「やっぱ逃げた方が...」
          サトシ「馬鹿言うな! もしも逃げたらこの街はなくなっちまうんだぞ! そんな事はさせねえぜ! 俺はこいつを自力で...」
          ???「待ちな! そいつと戦う相手ではない。」
          全員「え!?」
          黒ずくめで口からスカーフをした謎の男が現われた!
          イミテ「だ、誰? この人?」
          タイチ「同じポケモンリーグの公認検定員じゃないの?」
          ジョーイ「いいえ、違います! 検定員は私だけです!」
          ライゾウ「じゃあ、こいつは誰なんだ!?」
          アークスト「誰だ、お前は?」
          ???「そうですね、「暴走者」と呼んでください。」
          ミズキ「「暴走者」? 何だその名前?」
          アツシ「しかもあいつ、変声器をしてるぜ!」
          アークスト「何の用だ? まさか俺を倒そうと思っているのか?」
          暴走者「その通りですよ。」
          アークスト「だがお前はこのモンスターを倒せる事が出来るのか? お前の力じゃ無理だ!」
          暴走者「そう思っていたら貴方が負けますよ。」
          アークスト「無茶な事を言うようだな。 ならば試しに戦ってみるがいい! レッサーデーモン、「デーモンブレス」!」
          レッサーデーモン「レッサーーーーーー!!」
          ブォーーーーーー! レッサーデーモンの「デーモンブレス」!
          ブルーザー「「デーモンブレス」! あれは暗黒の炎を吐く強力な技だ! 気を付けろ!」
          暴走者「心配しないでください。」
          グサ!! 暴走者は攻撃を切り裂いた!
          全員「何!?」
          暴走者「そんな攻撃で、この私を倒せませんよ!」
          アークスト「く、ならば行け、レッサーデーモン!」
          レッサーデーモン「レッサーーーーー!!」
          レッサーデーモンは暴走者に襲い掛けて来た!
          暴走者「それでは、本気に行きますよ。 後悔しませんよね?」
          アークスト「え?」
          暴走者「行くぞ、「乱道暴殺斬」!」
          グサグサグサグサ! 暴走者の「乱道暴殺爪斬」!
          レッサーデーモン「レッサーーー...」
          アークスト「な、何!?」
          暴走者「どうですか、まだ戦う気ですか?」
          クリスティ「す、すごいわ! この人すごいわ!」
          カルロス「あんな早くレッサーデーモンを倒すなんて...」
          コゴロウ「あいつ、ただ者じゃねえな!」
          アークスト「...ふ、なかなかいい力を持っているな。 よかろう、この街は放って置く
          事にする。」
          全員「え!?」
          アークスト「俺はもうこの街に用はない。 この街を諦める事にする。 サトシ、いつか
          またどこかで会うといいな。 もちろん、「あそこ」で。」
          サトシ「え?」
          アークスト「それではサトシ、「あそこ」でまた会おう。」
          シュン! アークストの姿が突然消えた!
          ブレイク「な、何だ? あいつ、他の奴等と違って性格が違う。」
          アシュラ「でも街を救う事が出来たので、それでいいでござるではないか?」
          ゼトラ「ああ、そうだな! (でもアークストの奴、なぜ奴は簡単に諦めたんだ? 他の
          奴等と違って人間にとっては優しすぎる感じだ! アークストの奴、一体何者
          なんだ!?)」
          サトシ「(確かにアークストを倒したけど、奴が言った「あそこ」は何の意味をしたんだ?
          分からないのはそれだけじゃない、あの暴走者! あいつの正体は何者なんだ!?
          そしてさっき使ったあの技、どこかで見た事あるような...)」

          ―次の日―

          街はようやく元通りになり、街の平和が戻った。
          シゲル「これでやっと街の平和が戻る事が出来たな!」
          ブルー「ジョーイさんはこれからどうするの?」
          ジョーイ「私はこのままポケモンリーグへ戻ります。 貴方達もポケモンリーグへ
          目指しているのでしょ?」
          サトシ「ああ、後バッジ二つしかないけど。」
          ジョーイ「ここからは遠いけど、「グレン島」と言う島に行けば、そこにジムがあるわ!」
          サトシ「ホントに!? 教えてくれてありがとうございます!」
          子供達「兄ちゃん達!」
          サトシ「あれ、お前はさっきの子供達じゃねえか。」
          子供1「俺達ポケモンの興味を持つ事にしたんだ!」
          子供2「ポケモンは悪い生物じゃないとやっと分かったよ!」
          子供3「一度お礼を言うよ!」
          サトシ「いやー、何だか照れるなー...」
          子供達「そこでピカチュウ先生とシャワーズ先生! サインを!」
          サトシ「だーーー!!」
          ドタ! サトシはこけた!
          ピカチュウ「ピカチュウ?」
          シャワーズ「サイン、でも僕文字かけないんだけど...」
          子供1「足跡でもいいからお願いします!」
          ピカチュウ「ピカチュウ!」
          シャワーズ「しょうがないな、それじゃ!」
          ポテポテ! ピカチュウとシャワーズは手の裏にインクを付け、サイン手帳に付けた。
          子供達「ありがとうございまーす!」
          サトシ「何でじゃーー...」
          アサコ「サトシさん、貴方達の力のおかげでこの街はようやく平和が取り戻しました! 
          本当に感謝します!」
          サトシ「いやー、そう言われてもなー...」
          ヤス「サトシ先生! 全ての家を直しました!」
          カズ「我々はもうケンカをしません! これで許してくれますよね!」
          サトシ「ああ、それまで許してやるけど...」
          アサコ「リーダー、リーダー達もサトシさんと一緒に旅をしてください!」
          2人「え!? どうしてだ!?」
          アサコ「この人達のおかげでこの街を救ってくれたのです! リーダー達もサトシさん達
          と一緒に行けば、何かの役に立ちます!」
          ヤス「でも、ジムの事は...」
          アサコ「ジムの事なら私達にお任せください!」
          カズ「どうするか?」
          ヤス「仕方あるまい、入るか!」
          サトシ「ホントか? じゃあ、よろしくな!」
          ヤス「こちらもよろしくお願いします、先生!」
          カズ「同じくよろしく、先生!」
          サトシ「あのさ、俺を先生と呼ばないでくれるかな? 普通に選んでもいいからさ。」
          ヤス「そうか? じゃあ、そうするぜ!」
          カズ「これからもよろしくな、サトシ!」
          サトシ「ああ、こちらもな!」
          ジョーイ「それではサトシ君、ポケモンリーグで会いましょう!」
          アサコ「リーダー達の事を、よろしくお願いします!」
          子供達「ピカチュウ、シャワーズ、カムバーーック!」
          ドサ! サトシはこけた!
          カスミ「仕方ないからそれぐらいにしなさいよ、サトシ!」
          サトシ達はダークシティから出た。 だが、その時...
          サトシ「あ! お前は...」
          謎の男、暴走者が現れた!
          暴走者「やっと会えましたな。」
          タケシ「だ、誰だよ、お前は!?」
          暴走者「何ですか、その言い方は? 命の恩人に向ってなんですか?」
          サムライ「だからお主は何者でござるか!?」
          サクラ「そうよ! さっさと姿を見せなさいよ!」
          暴走者「まだ分からないようですね。 それでは、この丁寧の言葉と変声器を
          やめましょう。」
          暴走者は変声器を取った。
          暴走者「よう、ひさしぶりだな!」
          暴走車の声は、前どこかで聞き覚えのあるような声をした!
          サトシ「あ! そ、その声は...」
          暴走者「そう、サファリランド以来だな!」
          バ! 暴走者は変装を捨てた!
          サトシ「キース!?」

          * キース:サファリランドのガーディアンで、バーサーカーである。 詳しい話は、「第六十一話&第六十二話 バーサーカーキース
          (前編)&(後編)をチェック!

          キース「そうさ、やっとここで会えたぜ!」
          マサ「知っているのか?」
          サトシ「ああ、俺の知り合いなんだ! でもなんでこんな所に!?」
          キース「言ったはずだろ? いつの日になったら、俺はお前の元へ行くとな! サファリ
          ランドは俺の弟子に任せた。 俺がここに来たのは、お前と一緒に旅立つ
          からさ!」
          サトシ「え!?」
          キース「さっきの街で敵がいたようだからな。 お前達を守るために、代わりに戦った。 
          そこで俺はようやくお前に会った、仲間に入るために! これからはお前と一緒
          に戦うぜ! よろしくな、サトシ!」
          サトシ「ああ、こちらこそよろしく!」 
          アヤメ「これで仲間が増えたね、サトシ!」
          サトシ「うん!」

          ダークシティでヤスとカズ、ロケット団とリユニオンのアークストを倒したサトシ達。 ヤス、カズとキースは新たなる仲間になり、次
          の目的地に向うために、サトシ達の旅はまだまだ続く!
          続くったら続く!