ポケットモンスター小説版
          第84話 フシギダネの不思議の花園(後編)

          サトシ達がフシギソウ達とフシギバナを救うために、ロケット団を倒した後、謎の敵が不思議の園に姿を現した!

          ???「ここが不思議の園か…なかなか素晴らしい所だな。」
          シゲル「誰だ、お前は!?」
          ???「おや? そこにいる帽子を被っている小僧は…サトシじゃねえか! こんな所に
          会うとは久しぶりだな!」
          サトシ「な、何で俺の名前を!?」
          ???「タマムシシティの燃えるジムで、会ったはずじゃねえのか?」
          サトシ「タマムシシティの燃えるジム? まさか、お前ジムの火事で…」
          ???「思い出したか。 そう、俺はレグナ! 植物を操る植物使いで、リユニオンの
          1人、「毒木草軍団」の団長だ!」
          全員「ガレム!?」
          エリカ「サトシさん! まさかあのお方が、私のジムにやって来たのでございますの!?」
          サトシ「あ、ああ、そうなんだ! それより、何でお前がこんな所にいるんだ!?」
          レグナ「ここはフシギダネのお祭りがあると言う噂を聞いてな、なかなか興味を持たせた
          もんだよ! ここに来たのは、ここにいるフシギダネとその進化形のエネルギー
          を奪うためなんだよ!」
          ブルー「な、何ですって!?」
          レグナ「でも、ここに貴様らがいるとは、また邪魔者が入ったよう出した。 悪いが、
          今回は生かしてらんねえからな! 今回俺の使用するモンスターは、普通の
          モンスターじゃねえんだぜ? こいつはどの生き物を食らう悪の植物…最強と
          呼ばれる植物系モンスター…出でよ、ギルダーバイン!!」
          ドゴーーーーーーーーン!!!! 地面の中から謎のモンスターが現れた!
          ???「バイーーーーーーーン!!!!」
          ブルー「な、何あれ!?」
          ブルーザー「あ、あれは、ギルダーバイン!?」
          サトシ「ギルダーバイン!?」

          聖剣図鑑「ギルダーバイン・植物モンスター・大きな体と固い殻を持つ肉食植物。 口
           から酸とや花粉や巨大な種を吐き出す。 昆虫を召喚する事が出来る能力を
           持つ。 刺に触れると一撃に猛毒を浴びてしまうので要注意。 ちなみにボス
           クラスである。」

          タケシ「ボスクラスのモンスターだって!?」
          カルロス「ば、バカな!? ギルダーバインは俺達の師匠にやられ、今は全滅したはず
           じゃ!?」
          レグナ「そう思ってたのか? ボスクラスはこう見ても1匹や2匹だけよりも、世界中に
          山ほどいるんだよ! 偶然「ランプ花の森」と言う森に発見し、手に入れたその
          物だ! ボスクラスは確かに数は少ないが、その存在はいまでも明かされてんだ
          よ!」
          クリスティ「そ、そんな…」
          カスミ「ねえ、ボスクラスってそんなに強いの?」
          コゴロウ「ああ、強いぜ。 何しろ俺達の師匠も、厳しく戦った事があるって言ったんだ。」
          レグナ「さあ、今から始めるか! ギルダーバイン、今日のご馳走はこいつら全員だ!」
          ギルダーバイン「バイン!」
          サトシ「よーし、こうなったら戦うしかねえぜ! ドードー、君に決めた!」
          ドードー「ドーードーー!!」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、お前達も協力してくれ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「うん!」
          シゲル「俺も行くぜ! オニドリル、行け!」
          オニドリル「ギャオーーー!!」
          ブルー「あたしもやるわよ! ピクシー、行くのよ!」
          ピクシー「ピクシーーー!」
          カスミ「サトシ、あたしもやるわ! 行くのよ、マーイステディ!」
          スターミー「フーー!」
          タケシ「俺もやるぜ! イワーク、行け!」
          イワーク「イワーーー!!」
          マチス「俺もファイトだ! ゴー、ライチュウ!」
          ライチュウ「ラーーーイ!」
          ナツメ「私も手伝うわ! 出でよ、ユンゲラー!」
          ユンゲラー「ユンゲラーー!」
          エリカ「私もお手伝いしますわ! 出でよ、クサイハナ!」
          クサイハナ「ハナーーー!」
          キョウ「拙者も協力するでござる! 行け、モルフォン!」
          モルフォン「モルフォン!」
          レグナ「そんなポケモンで俺のギルダーバインを倒そうとしたのか? 無駄な事だ! 
          ギルダーバイン、殺れ!」
          ギルダーバイン「バイーーーーーン!!!」
          サトシ「ドードー、「吹き飛ばし」で動くを封じるんだ!」
          シゲル「お前もだ、オニドリル!」
          ドードー「ドーーードーーーーー!!」
          オニドリル「ギャーーーオーーーー!!」
          バサバサバサバサ! ドードーとオニドリルの「吹き飛ばし」!
          ギルダーバイン「ギル!?」
          サトシ「シャワーズ、「水鉄砲」だ!」
          カスミ「スターミーも手伝って!」
          シャワーズ「オッケー! ブーーーーーー!!!」
          スターミー「フーーーー!!!」
          バシャ!! シャワーズとスターミーの「水鉄砲」!
          ギルダーバイン「ギルル!?」
          サトシ「ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          マチス「ライチュウもゴー!」
          ピカチュウ「ピカ! ピーーカーーチュウーーーーーーーーーーー!!!!!」
          ライチュウ「ラーーイチュウーーーーーーーーーーー!!!!!」
          ビリリリリリリリリリ!!! ピカチュウとライチュウの「10万ボルト」!
          ギルダーバイン「バイーーーーーン!!!」
          レグナ「何やってんだ、ギルダーバイン! 早く攻撃しろ!」
          エリカ「させませんわ! クサイハナ、「花弁の舞」で目を封じさせるのですわ!」
          クサイハナ「クッサーーーー!!」
          バササササ! クサイハナの「花弁の舞」! 攻撃でギルダーバインの目が塞いだ!
          ギルダーバイン「ギ、ギル!?」
          レグナ「目を封じさせただと!?」
          サムライ「目を封じさせれば、相手がどこにいるか分からなくなる! それが作戦でござ
           るな!」
          サクラ「これなら勝てるかもね!」
          ナツメ「ユンゲラー、「サイケ光線」!」
          キョウ「お主も行くでござる!」
          ユンゲラー「ユン!」
          モルフォン「フォーーーン!!」
          ドギューーーン!! ユンゲラーとモルフォンの「サイケ光線」!
          ギルダーバイン「バイン!!」
          タケシ「イワーク、「叩き付ける」攻撃だ!」
          イワーク「イワーーーーー!!」
          ドカ!! イワークの「叩き付ける」攻撃!
          ギルダーバイン「ギル!!」
          ブルー「次はあたしね! ピクシー、「指を振る」攻撃!」
          ピクシー「ピックシー! ピッピッピッピ…」
          ピクシーの「指を振る」攻撃!
          ピクシー「ピックシーーー!!」
          ブォーーーーーー!! ピクシーの「火炎放射」!
          ギルダーバイン「バイーーーーン!!!」
          アヤメ「やった! 炎系の技だわ! これなら効果は抜群かも!」
          カルロス「いや、効果は抜群じゃない!」
          ボタン「え? 何でなの? 相手が植物系なのに?」
          カルロス「木系のモンスターには弱点がないんだよ! 炎を食らわしても、効果は抜群
           じゃない!」
          アキラ「な、何だって!?」
          レグナ「ハッハッハッハ! さっきの攻撃のおかげで、ギルダーバインの目が復活したぜ! 
          今度こそこっちが返す番だ! ギルダーバイン、「ハンマービーン」だ!」
          ギルダーバイン「ギルダーーーーー!!」
          バシュ! ドカ!! ギルダーバインの「ハンマービーン」!
          モルフォン「モル〜〜〜…」
          ユンゲラー「ユ〜〜〜ン…」
          ライチュウ「ラ〜〜〜イ…」
          イワーク「イワ〜〜〜…」
          キョウ「モルフォン!?」
          ナツメ「ユンゲラー!!」
          マチス「ライチュウ!?」
          タケシ「イワーク!?」
          レグナ「次は、「葉っぱカッター」!」
          ギルダーバイン「バーーーーイン!!」
          グサグサグサグサ! ギルダーバインの「葉っぱカッター」!
          クサイハナ「ハナ〜〜〜…」
          スターミー「フ〜〜〜…」
          ピクシー「ピク〜〜〜…」
          オニドリル「ギャオ〜〜〜…」
          ドードー「ド〜〜〜…」
          シャワーズ「うわ〜〜〜…」
          ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
          エリカ「クサイハナ!!」
          カスミ「スターミー!!」
          ブルー「ピクシー!!」
          シゲル「オニドリル!?」
          サトシ「ピカチュウ、シャワーズ、ドードー!! 大丈夫か!?」
          ピカチュウ「ピ、ピカ〜〜〜…」
          シャワーズ「あ、あのモンスター、つ、強すぎる…」
          レグナ「ハーッハッハッハッハ! 見たか! これこそギルダーバインの最強の力だ! 
          貴様らはこいつを倒せる事はもう出来まい!」
          セイヨ「そ、そんな、負けちゃうなんて…」
          ジュン「これでもう全滅じゃ…」
          サトシ「だめだ、他のポケモンじゃ、あんな奴を倒せられない! 特に相手のレベルは
          俺達よりもはるかに超えている! くそ、どうすればいいんだ!?」
          フシギダネ「ダネダ!」
          サトシ「え? フシギダネ?」
          フシギダネ「ダネダネ!」
          フシギソウ達「ソウソウ!」
          フシギバナ「バナバナ!」
          サトシ「フシギソウ達に、フシギバナ? まさか、俺達のために戦うのか?」
          フシギバナ「バナ!」
          フシギソウ達「ソウ!」
          サトシ「よし、やってやろうぜ! フシギダネ、フシギソウ軍団、フシギバナ、
          ギルダーバインの回りに迫れ!」
          フシギダネ「ダネ!」
          フシギソウ達「ソウソウ!」
          フシギバナ「バーナ!」
          サトシの命令通り、フシギダネ、フシギソウ達とフシギバナはギルダーバインの回りに移動した!
          レグナ「な、何だ? 何をする気だ?」
          サトシ「よし、今だ! 全員「ソーラービーム」、発射!」
          フシギダネ「ダネーーーーーー!!!」
          フシギソウ達「ソウーーーーーー!!!」
          フシギバナ「バナーーーーーー!!!」
          ドギューーーーーーン!! フシギダネ、フシギソウ達とフシギバナの「ソーラービーム」!
          ギルダーバイン「バイ〜〜〜ン…」
          レグナ「な、何!? ぎ、ギルダーバインが!?」
          サトシ「や、やったーー!! ギルダーバインを倒したぜ!! フシギダネ、
          フシギソウ達、フシギバナ、よくやったぜ!」
          フシギダネ「ダネ!」
          フシギソウ達「ソウ!」
          フシギバナ「バナ!」
          シャワーズ「やっと終わったね。」
          ピカチュウ「ピカー。」
          ドードー「ドードー。 ドド!?」
          サトシ「ん? どうした、ドードー!?」
          ドードーの体が突然光、形が変わり始めた!
          ダイスケ「こ、これはまさか…」
          ???「ドードリオーーー!」
          アヤ「ドードーがドードリオに進化したわ!」
          サトシ「やったー!! 進化したぜ! よろしくな、ドードリオ!」
          ドードリオ「ドード!」
          レグナ「く、くそ!! ボスクラスのはずのギルダーバインが負けるなんて!」
          サトシ「さて、どうするレグナ? その戦闘不能となったモンスターで、まだ俺達と戦う
          気か?」
          レグナ「く…仕方ない! ここは諦める事にする! でも、今度はこのまま生かしてやる
          と思うなよ! 今度また会えたら、必ず貴様らをこの手で潰してくれるからな! 
          覚えてろよ!」
          シュン!! レグナは突然姿を消した!
          タケシ「また逃げたらしいな。」
          カスミ「でも、これはフシギダネ達のおかげね!」
          ドリオ「ん? お、おい! ギルダーバインまだ生きてるぞ!?」
          全員「え!?」
          ドリオはギルダーバインの方へ指した。 確かにギルダーバインはまだ生きているが、どうやら弱っているようだ。
          ギルダーバイン「ギ…ギル…」
          フウコ「う、うそ…さっきの攻撃でやられたはずじゃ…」
          キース「まだ体力が残ってたんだな? こうなったら俺がとどめを…」
          クリスティ「待って! ここはあたしにやらせて!」
          ブルーザー「え!? クリスティが!?」
          ブレイク「ちょ、ちょっと待てよ! お前本気か!?」
          クリスティ「ここあたしが何とかやるから、任せておいて!」
          クリスティはギルダーバインの方へ向かった。
          ブルーザー「ば、バカ、やめろ! 途中に攻撃されたらどうする!?」
          クリスティ「心配しないで! この子はそんなに悪い子じゃないから!」
          ブルーザー「は?」
          マサ「何言ってんだ、あいつ?」
          クリスティ「ギルダーバイン、大丈夫? 痛くなかった?」
          ギルダーバイン「ギ、ギル!」
          クリスティ「そんなに怖がらないで。 あたし、分かるのよ。 貴方が悪い子じゃないっ
            て事を。 だって貴方、本当は人間と仲良くしたかったんでしょ? 分かる
            のよ、だってそう感じるんだもん。」
          ギルダーバイン「ギル…?」
          クリスティ「貴方は本当は、あんな男の味方になりたくはなかったんでしょ? でも、
            もしも命令されなかったら、命を落としてしまうと分かってたのね。 それ
            で貴方にこんな目にさせてしまって…ごめんね…本当に…ごめんね…」
          クリスティは思わず涙を流した。
          ギルダーバイン「ギル…」
          ギルダーバインも涙を流した。
          ブルーザー「………」
          コゴロウ「あいつ、ギルダーバインと説得してるんだ…」
          クリスティ「ギルダーバイン、貴方は人間の味方でも、人間を恨まないでね。 あたし達
            は、貴方の味方だから。」
          ギルダーバイン「ギルル…」
          クリスティ「とりあえず、傷を治さなきゃね! この「蜂蜜ドリンク」で、傷を治すわ!」
          ギルダーバインは「蜂蜜ドリンク」を飲んだ。 そしてその傷はすべて消え、回復した。
          ギルダーバイン「ギ、ギル!?」
          ギルダーバインは立ちあがった。
          ミサ「ちょ、ちょっと、立ち上がったわよ!」
          イミテ「こ、これって、ヤバイんじゃ…」
          ゼトラ「案ずるな。 あのギルダーバインをよく見ろ!」
          全員「え?」
          ギルダーバイン「ギルルル!」
          ギルダーバインはクリスティに懐いたようだ。
          クリスティ「あははは! 傷が治ってよかったね!」
          ヤス「ぎ、ギルダーバインが懐いてる??」
          カズ「ゼトラ、これは一体?」
          ゼトラ「説得したその次、傷を治してくれたから、心が通じたんだろ。 これこそ、人間
          とモンスターの愛情ってもんだろ。」
          クリスティ「そうだわ! ねえ、ギルダーバイン。 あたし達と一緒に旅立たない? 
            そうすれば、ずーっと一緒いられるわよ!」
          ギルダーバイン「ギル!」
          クリスティ「それじゃ、これからもずっと一緒ね! よろしくね、ギルダーバイン!」
          クリスティはギルダーバインをモンスターボールに入れさした!
          クリスティ「ギルダーバイン、ゲットだぜ!」
          ルミカ「すごいですわ! ギルダーバインをゲットするとはすごい事ですわ!」
          クリスティ「お待たせ、ブルーザー!」
          ブルーザー「クリスティ、お前、よくやったな! すごかったぜ!」
          クリスティ「えへ、ありがとう、ブルーザー!」

          ―不思議の園の出口―

          サトシ「さよなら、みんな! また会おうな!」
          フシギソウ達「ソウソウーーー!!」
          フシギバナ「バナバーーナーー!!」
          アシュラ「不思議の園か…さすがに素晴らしい場所でござるな。」
          カスミ「結局長い夜のお祭りだったわね!」
          ケイタ「他にも、長い戦いもな。」
          ピカチュウ「ピカ!」
          シャワーズ「不思議の園を見つかって、よかったね、フシギダネ!」
          フシギダネ「ダネ!」

          不思議の園でリユニオンのレグナを倒したサトシ達。 クリスティも新しい仲間、ギルダーバインをゲットして、よかった物だ。 で
          もたった1つだけの問題がある。 フシギダネはこのまま進化するのであろうか? それとも進化しないのか? その事は、フシ
          ギダネなら、知っている。
          続く。