ポケットモンスター小説版
          第87話 ポケモン検定試験!?

          新しい友達である天才カメラマン、トオルと出会い、ロケット団を倒したサトシ達は、グレン島へ向かうため、旅を続く途中。 一応
          トオルも仲間に入り、今はある広場でランチタイムをしているところ。 今回、ある出来事が起こったきっかけは、カスミの一言だっ
          た…

          カスミ「そう言えばサトシって、いつもお情けでバッジゲットしてるよね?」
          サトシ「んぐ!?」
          サトシは食べていたサンドウィッチを喉に詰まったようだ。
          カスミ「ホントに実力あるのかしら?」
          サトシ「な、何だとー!?」
          ピカチュウ「ピ、ピカピ…」
          シャワーズ「サトシ、落ち着いてよ…」
          ブルー「ちょっと、何でサトシにそんな事言うのよ?」
          カスミ「だって、ロケット団やリユニオンと戦っている時は、いつも実力で戦ってるの
          よ?」
          サトシ「だったらここで勝負したらどうなんだよ!!」
          シゲル「お、おいサトシ! 落ち着けって!」
          トオル「まあまあ、サトシとカスミもケンカはよそうよ! そんなに実力を見せたいの
          なら、「ポケモン検定試験」に受けたらどう?」
          サトシ「ポケモン…」
          カスミ「検定試験?」

          ―ポケモンリーグ検定センター―

          教官「当センターは筆記と実技で実力を判定し、合格者にはポケモンリーグ挑戦資格
             バッジを与えられます!」
          全員「おーーー!!!」
          教官「はい、君の受験番号だよ!」
          教官はサトシに受験番号のバッジを渡した。
          サトシ「おー! ラッキーセブン! 超ラッキー!」
          その時別のカウンターには、受験生の変装をしたムサシがいた。
          ムサシ「(いいなー、ラッキーセブン…)」
          サトシ「ん?」
          サトシはムサシの方へ見つめた。
          ムサシ「あ!! えーっと、年齢は16歳(うそ)、趣味はアイドル(これもうそ)…」
          サトシ「あの人、どこかで会った事あるような…」
          教官「君、モンスターボールを預けさしてもらうよ!」
          サトシ「え?」
          教官「試験では君のポケモンは使えないんだ。」
          サトシ「あ、そうなんだ。 じゃあ、はい。」
          サトシは自分の手持ちのモンスターボールを預けさした。
          カスミ「ピカチュウとシャワーズは、あたしが預かっておきますから!」
          教官「了解!」
          シゲル「おーい、サトシ! お前受験番号貰ったか?」
          サトシ「おう! ラッキーセブンさ!」
          シゲル「へぇー、いいなー。 俺は514だぜ。」
          ブルー「あたしは1940だけどね。」
          アキラ「俺は15だよ。」
          サムライ「お主らも試験を受けるのでござるか?」
          シゲル「当たり前だろ?」
          ブルー「ポケモンマスターを目指すためなら受けなきゃいけないでしょ?」
          アキラ「そうそう! それこそ、俺達の目的さ!」
          サクラ「なるほどね。 あら?」
          アヤメ「あ! みんな、あそこにジョーイさんがいるわよ!」
          ジョーイが通りかかった。
          タケシ「おーーー!! ホントにジョーイさんだ!!!」
          ボタン「ねえ、話しかけてみようよ!」
          サトシ「すみません、ジョーイさん!」
          ジョーイ「あら? 何かご用でしょうか?」
          ブルー「あのー、あたし達これから試験に受けるところなんですけど、もしかして
          ジョーイさんも受けるんですか?」
          ジョーイ「ええ。 普段お仕事でジムを回れないから。 とっても便利なシステムね!」
          タケシ「ジョーイさん、僕は貴方のため、応援します!!」
          ジョーイ「あ、ありがとう。」
          サトシ「よーし、俺達もがんばろうぜ!」
          その時受験生の変装をしたコジロウが現れた。
          コジロウ「は、はい、申込書。」
          教官「はい、えーっと、コジロウ様ですね?」
          コジロウ「わ!! 声が大きい!!」
          ムサシ「へ? コジロウ?」
          コジロウ「ん? 何だよ、おばさん? しっし!」
          ムサシ「お…おば…」
          ガシ!!! ムサシはコジロウのえりを引っ張った!
          コジロウ「うわ!?」

          ―外―

          ムサシ「あんた、何でここにいるのよ!?」
          ムサシは変装の眼鏡を取った。
          コジロウ「ひ!! ムサシ!? お前もいたのか!?」
          ムサシ「当たり前でしょ!」
          どうやらムサシとコジロウは内緒で試験に受けたらしい。
          ムサシ「何でここにいるの!?」
          コジロウ「…ま、まあ…この試験に受かれば、ポケモンマスターに出場できるかなと
           思って…それより、何でお前がここにいるんだよ!?」
          ムサシ「あら、あたしも同じよ! ポケモンリーグに出場するためよ!」
          ニャース「ニャるほど、やっと分かったニャ!」
          ロケット団の目の前にニャースが現れた!
          ロケット団「ひ!! ニャース!?」
          ムサシ「あんた何で…」
          コジロウ「こんな所にいるんだよ!?」
          ニャース「余り用事があると言ったから、怪しいから密かに付いて来たのニャ! どこが
           親戚の結婚式だニャ?」
          ムサシ「あ、いや、それは…」
          ニャース「どこが小学校の同窓会だニャ?」
          コジロウ「あ、それは、その…あー、いいお天気ですなー。」
          ムサシ「ホントですわねー。」
          ニャース「話しを揃うニャーーー!!!」
          グサグサ!!! ニャースの「引っかく」攻撃!
          ロケット団「いったーーーーーー!!!!」
          ニャース「うそを付くと泥棒の始まりだニャ!」
          ムサシ「何よ! こう言うのはあたし達の勝手でしょ!!」
          コジロウ「お前はこいつでも遊んでろ!」
          コジロウは網玉を投げた。
          ニャース「ニャ〜、ゴロゴロゴロゴロ…」
          ロケット団「今はチャンス!!」
          ロケット団はセンターに戻った。

          ―試験1―

          教官「最初の試験は、ポケモンの知識を計る物です。」
          サトシ「よーし、全問正解するぜ!」
          パソコン『第1問 トサキントは水中を5ノットの速さで泳ぐ。 ○か×か?』
          サトシ「トサキント? どうしよう、俺そのポケモン持ってないからな…じゃあ、×
          かな?」
          パソコン『第2問 ビードルの角の高さは3cmぐらいである。 ○か×か?』
          サトシ「うーん、確かに、あの高さだったよな? じゃあ、○かな?」
          パソコン『第3問 サワムラーの別名は「パンチの鬼」。 ○か×か?』
          シゲル「えーっと、どうしよう、俺サワムラーとエビワラー、持ってないんだよな。
          持ってると言えば、サトシぐらいだし…じゃあ、×かな?」
          パソコン『第4問 ピクシーは1km離れた所で落とした針の音を見事に聞こえる事が
           出来る。 ○か×か?』
          シゲル「こいつも持ってないんだよな。 ブルーなら持ってるけど、多分、○かな?」
          パソコン『第5問 ゴルバットは300ccの血を吸い取る事が出来る。 ○か×か?』
          ブルー「うーーん、分からないわね。 それよりも多いかもしれないから、×かな?」
          パソコン『第6問 ゴローニャは1日に1回脱皮して大きくなる。 ○か×か?』
          ブルー「確か、そうだったよね? 持ってないけど、○かな?」
          パソコン『第7問 スリープは伝説の生き物「ダークリッチ」の子孫だと言われる。 ○
           か×か?』
          アキラ「「ダークリッチ」? 何だそれ? 聞いた事ないな。 多分、ブルーザー達なら
          知ってるかも。 まあ、知らないから、○だな?」
          パソコン『第8問 パウワウは−50℃でも活動できる。 ○か×か?』
          アキラ「お、これなら分かるかも! そんな寒さじゃ無理だから、×だ!」
          パソコン『第9問 コイキングが覚える技は「跳ねる」だけ。 ○か×か?』
          コジロウ「こ、コイキングーー!? 思い出したら腹が立ってくる!! でも
           分からん!!」

          * なぜコジロウはコイキングの事を嫌ってるかは、「第24話 ポケモン漂流記」をチェック!

          ムサシ「はい、○。」
          コジロウ「へ?」
          パソコン『第10問 最も小さいポケモンはキャタピーである。 ○か×か?』
          ムサシ「×。」
          コジロウ「ムサシ、すごい…」
          パソコン『第11問 ドガースを入手できる場所はお風呂場である。 ○か×か?』
          ムサシ「○、○、どれもこれも○! まあ、半分ぐらいの問題なら正解も入ってるでしょ?」

          ―試験2―

          教官「次はポケモンの認識度を計ります! では、第1問!」

          ビッグスクリーンに丸いシルエットが映った。
          教官「このポケモンは何?」
          サトシ「へっへー、簡単! ビリリダマ!」
          シゲル「いや、あれはアイテムに似せかけてるからな! あれはあのどこにも手に入れない貴重なアイテム、マスターボール
          だ!」
          ブルー「これは絶対にスーパーボールに違いない!」
          アキラ「待てよ、これはやっぱりハイパーボールかもな!」
          コジロウ「いやいや、モンスターボールっと!」
          ムサシ「こっちはマルマインよ!」
          教官「正解は…」
          ビッグスクリーンに上から見たプリンが映った!
          教官「上から見たプリンです!」
          ドサ!!! サトシ達とロケット団はこけた!
          ダイスケ「なあ、あー言う問題、普段あるの?」
          ジュン「ここはポケモン検定試験ですからね。 うちのポケモンゼミにはないと思うん
          ですけど…」
          教官「それでは、次の問題!」
          ビッグスクリーンに渦巻きの模様が映った。
          教官「この模様を持つポケモンは?」
          サトシ「今度こそ当ててやるぜ! これは多分、ニョロゾだ!」
          シゲル「答えは多分、ニョロボン!」
          ブルー「前みたいに引っ掛け問題だから、目が回ったプリンの目かも知れないわね!」
          アキラ「いや、これは丸くなったサンドだ!」
          コジロウ「オムナイトの殻の模様だ!」
          ムサシ「アーボックのお腹の模様よ!」
          教官「正解は…」
          ビッグスクリーンにニョロモが映った!
          教官「ニョロモです!」
          ドサ!! サトシ達とロケット団はこけた!
          教官「ニョロモがニョロゾに進化すると、渦巻きの模様が逆になるのです! だから、
             間違えないように!」
          マチス「オウ! これはベリーハードなクェスチョンばかりだな!」
          ナツメ「サトシ達大丈夫かしら?」
          教官「それでは、次の問題!」
          ビッグスクリーンに炎が映った。
          教官「このしっぽを持つポケモンは?」
          サトシ「これは多分、ヒトカゲだと思うな。」
          シゲル「絶対にリザードンだ!」
          ブルー「ギャロップに違いないわ!」
          アキラ「リザードに違いない!」
          教官「正解は…」
          ビッグスクリーンにポニータが映った!
          教官「ポニータです!」
          サトシ達「そ、そんな〜〜〜…」
          ムサシ「ちょっと、何よ、この変な問題は!? もっと優しい問題を出さないの!?」
          教官「ポケモンマスターはポケモンの生態を冷静に観察しなくては勤まりませんよ!」
          ムサシ「冗談プーだ!」
          サトシ「(あの性格、どこかで見た事あるような…)」
          ムサシ「もうやってられないわ!!」
          教官「退場ーーーーー!!」
          ムサシ「こっから出てってやるわよ!」
          バタン!! ムサシは部屋から出て、ドアを強く締めた。
          コジロウ「ム、ムサシ…」

          ―メインロビー―

          受験生達とサトシ達は、合格者のボードを見た。
          エリカ「あ、ジョーイさんが載ってますわ!」
          キョウ「しかも「大変よく出来ました」セクションに載ってるのでござるか。 あのお方
          もなかなかやるでござるのう。」
          シゲル「俺のは「よく出来ました」セクションか。」
          ブルー「あたしは「もうひとがんばり」セクションね。 あんまり分からなかったなー。」
          アキラ「お前だけじゃねえぜ。 俺だってそのセクションさ。」
          サトシ「なあ、俺のはどこにあるんだ?」
          アヤ「サトシ、サトシのはあっちよ!」
          全員「え?」
          小さいテレビにサトシとコジロウが映っていた。 そのセクションは「もう2つも3つがんばり」セクションだった。 後退場セクション
          にムサシが載っていた。
          サトシ「何ーーーーーーー!?」
          フウコ「1番最低点数のセクションに…」
          ドリオ「サトシが乗ってるぞ?」
          カスミ「バッジをあげたみんなの面目丸潰れね…」
          サトシ「あ、あははは…ぽ、ポケモンは試験じゃない…バトルだぜ!」

          ―試験3―

          ここはポケモンリーグ検定センターのバトルステージ。
          ジョーイ「ゼニガメ、「水鉄砲」よ!」
          ゼニガメ「ゼニーーー!!」
          ブーーーーー!! ゼニガメの「水鉄砲」!
          ジョーイ「がんばって、ゼニガメ!」
          タケシ「がんばれー、ジョーイさーん!! ほら、トオル! 早くジョーイさんの活躍の
          写真撮れよ!!」
          トオル「はいはい…」
          マサ「結局タケシの奴、ジョーイさんを応援する事になったみたいだな。」
          ミサ「サトシもきっと落ち込むね。」
          キース「まるでタケシの奴、俺達を裏切ったように気がする…」
          イミテ「ちょっと、そう言う風に思わない方がいいわよ!」
          シゲル「そうそう、イミテの言う通りだよ!」
          タイチ「あれ? シゲル兄ちゃんにブルー姉ちゃんにアキラ兄ちゃん! 何でこんな所に
          いるの?」
          ライゾウ「お前達サトシと一緒じゃなかったのか?」
          ブルー「そうだったんだけど、まだあたし達の番じゃないって教官が言ったのよ!」
          アキラ「だから、俺達はここで待ち合わせさ!」

          ―ポケモンレンタル場―

          サトシとコジロウはポケモンレンタル場に来た。 机にはそれぞれ3つのモンスターボール付きのベルトが並んでいた。
          サトシ「あれ? 使えるモンスターボールはこれだけなんですか?」
          教官「ポケモンリーグでは使えるポケモンは3匹までしか使えないと言うルールがある
             からね!」
          サトシ「中身は分からないんですか?」
          教官「どんなポケモンでもちゃんと対応できるかのテストですからね! もちろん、全員
             言う事聞けますよ!」
          コジロウ「先生と戦うんですか?」
          教官「もちろんです!」
          サトシ「よーし、俺はこれに決めた!」
          コジロウ「俺はこれだ!」

          ―バトルステージ―

          コジロウ「いざ、勝負!」
          ムサシ「コジロウ! いてこましたれー!」
          ニャース「どうでもいいニャ。」
          教官「それでは、行きますよ! 行け、モンスターボール!」
          モンスターボールの中からゴローンが出てきた!
          ゴローン「ゴローーーーン!!」
          コジロウ「ムサシの仇、行け、モンスターボール!」
          モンスターボールの中からピカチュウが出てきた!
          ピカチュウ「ピッカ!」
          ロケット団「え!?」
          コジロウ「こ、これだ! 俺はこの時を待っていた! 「電気ショック」、「雷」、「10万
           ボルト」! ピカチュウの究極の技を散々食らって知り尽くしてやるぜ!! 
           ナーッハッハッハッハッハッハ!!!」
          ムサシ「コジロウの奴、完全に張りきってるわね…」
          コジロウ「ピカチュウ、「電気ショック」だ! (は〜! 一度言ってみたかったんだよ
           ね〜!)」
          ピカチュウ「ピーカーチュウーーーーーーー!!!!」
          ビリリリリリリリリ!! ピカチュウの「電気ショック」! でも効果はなかったみたい…
          教官「ゴローン、「体当たり」!」
          ゴローン「ゴローーーーーン!!!!」
          ドカ!! ゴローンの「体当たり」!
          ピカチュウ「チャア〜〜〜〜!」
          バコーン! 吹き飛ばされたピカチュウはコジロウの顔面に命中した!
          コジロウ「アウチ! えー、どうしてー!? あたしがどこが悪いって言うのー!?」
          教官「電気系の技は、岩・地面系のポケモンには無効! 減点1!」
          コジロウ「ならばこれでも食らえ!!」
          コジロウは全てのモンスターボールを投げた! モンスターボールの中からリザードンとフシギソウが出てきた!
          リザードン「リザーーーードン!!」
          フシギソウ「ソウソウ!」
          教官「むむ!?」
          コジロウ「どうだ、これでどうだ! ハッハッハッハッハ!」
          教官「君、退場!」
          コジロウ「え? 何で?」
          教官「ポケモンを2匹以上戦闘には出さない事なのですよ!」
          コジロウ「け! 知った事だ! あ…」
          教官「ルールは私が決める!!!!!!!!」
          コジロウ「ひ!!!」
          ムサシ「何やってんのよー、コジロウの奴…」
          ニャース「まあ、悪役にはこう言う癖もあるニャ!」

          ―数分後―

          サトシ「次は俺の番か! トオル、俺の活躍を撮ってくれよ!」
          トオル「任しておいて!」
          カスミ「サトシ、がんばるのよ!」
          シゲル「絶対に負けるなよ!」
          ブルー「あたし達は応援するからね!」
          アキラ「絶対に勝つんだぜ!」
          シャワーズ「がんばって、サトシ!」
          ピカチュウ「ピッカピカチュウ!」
          サトシ「みんな、ありがとう!」
          教官「さあ、サトシ君、用意はいいかね? 行け、モンスターボール!」
          モンスターボールからブースターが出てきた!
          ブースター「ブーーー!!」
          サトシ「イーブイ進化形ブースターか! ならばこっちは、ポケモン、君に決めた!」
          モンスターボールからマタドガスが出てきた!
          マタドガス「マータドガーーース!」
          サトシ「え!? ま、マタドガス!?」
          サトシはマタドガスと同じ顔でボー然した。
          トオル「おー! マタドガスと同じ顔! これは撮っておこう!」
          カシャ! トオルは写真を撮った!
          サトシ「は! 撮るなー!!」
          教官「サトシ、来ないのならこっちから行くよ! ブースター、「火炎放射」!」
          ブースター「ブーースターーーー!!」
          ブォーーーーーーー!! ブースターの「火炎放射」!
          マタドガス「マタマタ、マタドガーース!」
          マタドガスは攻撃を避け続けた!
          サトシ「あ、そうだ! マタドガス、「スモッグ」攻撃!」
          マタドガス「マッタドガーーース!」
          ブシューーーーー!! マタドガスの「スモッグ」攻撃!
          ドカーーーーーーン!! ブースターの攻撃はマタドガスのガスに当たり、爆発した!
          ブースター「ブーーーーーー!!」
          ミズキ「おー! さすがの攻撃だ!」
          アツシ「炎をガスに当たると、当然爆発するもんな!」
          教官「今度はこの技だ! ブースター「睨みつける」攻撃!」
          ブースター「ブ!」
          ギロ!!! ブースターの「睨みつける」攻撃!
          サトシ「そうはさせねえぜ! マタドガス、「煙幕」だ!」
          マタドガス「マータドガーーース!」
          ブシューーーー!! マタドガスの「煙幕」! ブースターはマタドガスの攻撃に巻き込まれ、何も見えないようだ!
          ブースター「ブ、ブースター?」
          教官「あの少年、なかなかやるな!」
          サトシ「よーし、とどめは「体当たり」!」
          マタドガス「マタドガーーース!」
          ドカ!! マタドガスの「体当たり」!
          ブースター「ブ〜〜〜…」
          サトシ「よっしゃー!! 1匹目倒したぜ!」
          ヤス「さすがサトシ、確かに実力があるな!」
          カズ「ロケット団もこう言う攻略すればいいのにな!」
          コジロウ「だからそれをメモしてるだろ!」
          別の客席にいるロケット団は、メモしているようだ。
          教官「次はこのポケモンだ!」
          モンスターボールからサンダースが出てきた!
          サンダース「サンダーーース!」
          サトシ「次はこいつだ! ポケモン、君に決めた!」
          モンスターボールの中からアーボックが出てきた!
          アーボック「シャーーボック!!」
          サトシ「え、アーボック!?」
          ルミカ「今度はアーボックでございますわね?」
          ケイタ「正しくロケット団尽くしだな…」
          サトシ「そう言えば、俺のアーボック、最近使ってなかったよな? 技は確か…」
          教官「サンダース、「高速移動」!」
          サンダース「サンダーーーーース!!」
          シュンシュンシュンシュン! サンダースの「高速移動」!
          サトシ「あ、分かった! アーボック、「蛇睨み」!」
          アーボック「シャーーーーボ!!」
          ギロ!!! アーボックの「蛇睨み」!
          サンダース「サンダ!?」
          サンダースの動きが止まった!
          サトシ「よーし、次は「巻きつく」攻撃だ!」
          アーボック「シャボ!」
          ブス!! アーボックは「巻きつく」攻撃をしようとするが、サンダースの刺に刺されたようだ!
          アーボック「アボーーーーーー!!」
          サトシ「あ、しまった!! サンダースのトゲトゲの事をすっかり忘れてた!」
          教官「サンダースのトゲトゲはダテじゃない! 相手をよく見て!」
          サトシ「しょうがない、戻れ、アーボック!」
          サトシはアーボックを戻した。
          サトシ「次のポケモン、君に決めた!」
          モンスターボールからニャースが出てきた!
          ニャース「ニャーース!」
          サトシ「え、ニャース?」
          ブルーザー「やっぱりロケット団尽くしだな。」
          クリスティ「あのニャースで勝てるのかな?」
          ニャース「がんばれニャー!」
          ムサシ「ニャースが出てくるとは…」
          コジロウ「これは負けるかも…」
          サトシ「えーっと、ニャースは持ってたけれど、今はペルシアンに進化してるからな。 色々
          な技あるけど、どんな技を使えば…」
          ニャース「「乱れ引っかき」ニャ!」
          サトシ「へ? 誰か俺に話しかけたような…」
          コゴロウ「確かニャースって、ノーマルタイプの技しか覚えないんだよな?」
          カルロス「ああ、持ってるのは「引っかく」攻撃や「乱れ引っかき」、或いは「猫に小判」
           ぐらいだろうな。」
          教官「次はこのポケモンだ!」
          モンスターボールの中からシャワーズが出てきた!
          シャワーズ「シャワーー!!」
          シャワーズ1「あ! 僕と同じだ!」
          アシュラ「ニャース1匹で勝てるのでござるか?」
          ブレイク「分からないな。 あのニャースが強ければな。」
          サトシ「シャワーズを使うのか。 仕方ない、誰かが言った通りにやるか! ニャース、
          「乱れ引っかき」だ!」
          ニャース「フニャーーーー!!」
          教官「シャワーズ、「冷凍ビーム」!」
          シャワーズ2「シャワーーーーーーー!!」
          ビュオーーーーーー!! シャワーズの「冷凍ビーム」!
          カチーーーン!! ニャースは凍ってしまった!
          サトシ「あー、やっぱり負けた…」
          ニャース1「バカもーーん!! 「乱れ引っかき」をちゃんと使えニャーーーー!!」
          グサグサグサグサ!! ニャース1の「乱れ引っかき」!
          サトシ「いってーーーーーーー!?」
          バキャーーーン!! ニャースは凍ったニャースを蹴り、氷が割れた!
          ニャース2「フニャ?」
          ニャース1「おミャーもしっかりするニャ!」
          教官「おー、喋るニャースだとは珍しい! 喋るニャース、ゲットだニャ!」
          バシーーーン!! 教官の投げたモンスターボールが、謎の炎とつると電撃に弾き飛ばされた!
          全員「な、何!?」
          その攻撃の正体は、リザードン、フシギソウとピカチュウだった! その後ろにロケット団が現れた!
          教官「何のつもりかね、君達は!?」
          ムサシ「何だかんだと聞かれたら…」
          コジロウ「答えてあげるは世の情け…」
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため…」
          コジロウ「世界の平和を守るため…」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く…」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役…」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          バ!! ロケット団は変装を投げ捨てた!
          ムサシ「銀河を駆けるロケット団の2人には…」
          コジロウ「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
          ニャース「ニャーんてニャ!」
          全員「ロケット団!?」
          ムサシ「何がポケモン検定試験よ! こんなバカバカしい試験必要ないわよ!」
          コジロウ「このポケモンを使って悪巧みに使ってやるぜ!」
          ニャース1「ついでにニャースをいじめる奴は許せニャいニャ!」
          ムサシ「リザードン、「火炎放射」!」
          コジロウ「フシギソウ、「つるの鞭」!」
          ニャース1「ピカチュウ、「電気ショック」ニャ!」
          ゼトラ「あいつら、攻撃するぜ!」
          教官「心配ない! リザードン、フシギソウ、ピカチュウ、全員回れ右!」
          ザザ!! リザードン、フシギソウ、ピカチュウは右に回り、ロケット団の方へ向いた!
          ロケット団「え!?」
          リザードン「リザーーーーーーー!!!」
          ブォーーーーーーー!! リザードンの「火炎放射」!
          ロケット団「あぢーーーーーーー!!」
          フシギソウ「ソウーーーーー!!」
          バシバシバシバシ! フシギソウの「つるの鞭」!
          ロケット団「いったーーーーーい!!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーーーーー!!!」
          ビリリリリリリリ!!! ピカチュウの「電気ショック」!
          ロケット団「うぎゃーーーーー!!」
          シゲル「あれ? 何でロケット団を?」
          サトシ「あ、そうか! あのポケモン、先生のだからか!」
          教官「その通りです!」
          サトシ「よーし、俺もやるぜ! マタドガス、「スモッグ」! アーボック、「巻きつく」攻撃! ニャース、「乱れ引っかき」だ!」
          アーボック「シャーーーーボック!!」
          ギューーーー!! アーボックの「巻きつく」攻撃!
          ムサシ「うぎゃ〜〜〜…苦しい〜〜〜〜…
          ニャース2「フニャーーーーーー!!」
          グサグサグサグサ! ニャース2の「乱れ引っかき」!
          ニャース1「ニャ〜〜〜!! 痛いニャ〜〜〜〜!!!」
          マタドガス「マーータドガーーーース!!」
          ブシューーーーーー!! マタドガスの「スモッグ」攻撃!
          コジロウ「ゲホゲホ! く、臭い!!」
          サトシ「よーし、とどめはこいつだ! マタドガス、「大爆発」!」
          マタドガス「マーーータドガーーーーーーース!!!!」
          ドカーーーーーーーーン!!!! マタドガスの「大爆発」! ロケット団は吹き飛ばされた。
          ロケット団「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!

          ―数分後―

          教官「えー、大変申し訳ございませんが、ロケット団が乱入したため、試験を始めから
             やり直します!」
          ジョーイ「そんな、せっかくがんばったのに…」
          教官「どうだね、サトシ君? もう1回試験をやり直したいかな?」
          サトシ「ぜひやり直したいけど、やっぱりジムに言って自分の実力でバッジをゲットする
          方がもっといいですし…」
          シゲル「俺もそう思うな。」
          ブルー「あたしも。」
          アキラ「俺もな。」
          教官「そうか。 それじゃ、この先がんばるんだね!」
          サトシ「はい!」

          ―外―

          教官「がんばるんだぞー!」
          ジョーイ「気を付けてねー!」
          全員「さよならー!」

          ポケモン検定試験でロケット団を倒したサトシ達。 合格できなかったが、それでも実力はちゃんとあるんだよね。 グレン島へ向
          かうため、サトシ達の旅はまだまだ続く!

          トオル「あ、すみません! サトシ達どこに行ったか知りませんか?」
          ジョーイ「それなら、もう先に行っちゃったけど…」
          トオル「あー、僕だけ置いて行って酷いよー!」
          ジョーイ「それよりどうしたの、そのポケモン? すごい怪我だわ!」
          トオルはボロボロなニャースを抱えていた。
          トオル「あ、これですか? さっきバトルステージで見つかったんです。」
          ニャース「ニャ、ニャーー、ニャーは一体…」
          教官「おー! このポケモンは!」
          ニャース「ニャ、ニャ!? ここはどこニャ!? フニ?」
          教官「喋るニャース、ゲットだぜ!」
          ニャース「ニャーーーー!!! 助けてニャーーーー!!」

          果たして、ニャースの運命はいかに!? 一方ロケット団は…

          ムサシ「おのれーーー、あのジャリボーイ絶対に許せないんだからーーー!!」
          コジロウ「今度は絶対に実力で勝ってやるぜ!!」
          ムサシ「ニャース、あんたも何か言いなさいよ!!」
          ニャース「ニャーーオ?」
          ロケット団「へ!?」
          ロケット団と一緒にいたニャースは、検定試験のニャースだった!
          ニャース「ニャーーーゴ! ニャニャニャニャ…」

          続く。