ポケットモンスター小説版
          第90話 恐怖の幽霊船(後編)

          グレン島へ行くはずのサトシ達は、突然幽霊船に乗ってしまった。 そして、暗闇の中から謎の影が現れた!

          ???「クックックック…良くぞこの船に乗ったな。」
          ヒカル「だ、誰、誰なの?」
          ブレイク「わ、分からないな…」
          サトシ「そこにいるのは誰だ!?」
          ???「おや? その声、そしてその帽子…サトシか。 どうやらお前達がこの船に
          乗っていたようだな。」
          サトシ「な、何で俺の名前を!?」
          ???「お前の記憶の中にまだ残ってるはずだろ? 確か最後まで会ったのは、ヤマブキ
          シティジムだったっけな?」
          サトシ「ヤマブキシティジム? あ!! ま、まさか、お前は…」
          ???「クックックック…思い出したか。 まあ、それぐらい分かってるもんだな。 
          そう、俺は霊を操る霊能力を持つ戦士! そのため、霊でどの人間を抹殺させる
          その物! そう、俺は「呪霊死軍団」の団長、ガレムだ!」
          全員「ガレム!?」
          ヒトシ「あ!! イワヤマトンネルにいた時と同じ奴だ!!」
          タクマ「な、なあサトシ、あいつは一体…?」
          サトシ「あ、あいつは…」
          サトシはタクマ、ヒカルとメグミにリユニオンの事を説明した。
          タクマ「な、何だって!? 人間とポケモンを抹殺しようとし…」
          メグミ「世界を破壊しようと企んでる悪の軍団なの!?」
          ヒカル「そ、そう言う怖い人達なの…?」
          ブレイク「あ、ああ。 そう言う奴らさ。」
          シゲル「何でお前がこの船にいるんだ!?」
          ガレム「知らないのか? この船は、俺が作った物なのさ!」
          ブルー「ガレムから作った物ですって!?」
          ガレム「何のためだと言うと、今までお前達は俺達の邪魔をしているからな! お前達が
          次の島へ行くと聞いて、わざわざこの幽霊船を作ったのだ! 貴様らを足止め
          するためにね!」
          全員「何だって!?」
          ガレム「だが当然引っ掛かるとは、甘いもんだな! この船が幽霊船だと気付かずに
          乗ってしまったなんて、恥をかかせるぜ!」
          サトシ「何だとー!?」
          ガレム「ふん! まあ、覚悟するがいい! どうせここが貴様らの墓場になるんだからな!  
          残念ながらお前達の相手は子の俺ではない。 お前達の相手は、こいつだ! 
          出でよ、ゴーヴァ!!」
          ゴーヴァ「ゴーーーヴァ!!!」
          ヒカル「キャーーーー!! 幽霊!!!」
          タケシ「な、何だあれは!?」

          聖剣図鑑「ゴーヴァ・悪霊モンスター・幽霊屋敷や幽霊船に生息するボスクラスの
           モンスター。 その力で自ら幽霊屋敷や幽霊船を作り出す事が出来る。 また
           は自分の力で幽霊を召喚する。 別名「悪霊王」。」

          サトシ「ボスクラス!? じゃあ、こいつもお前達の師匠に全滅したはずモンスター
          か!?」
          ブルーザー「あ、ああ、そうさ!」
          ガレム「こいつはどの幽霊の中で最強である存在だ! 貴様らこいつを倒す事が出来
          まい! さあ、行け、ゴーヴァ! こいつらを全員片付けてやれ!」
          ゴーヴァ「ゴーーーーーーヴァーーーーーー!!!」
          サトシ「こうなったら、総力戦で行くしかないぜ! ピカチュウ、シャワーズ、
          君に決めた!」
          ピカチュウ「ピカー!」
          シャワーズ「幽霊怖いけど、僕がんばる!」
          シゲル「俺もやるぜ! リザードン、サンダース、行け!」
          リザードン「リザーーー!!」
          サンダース「サンダーーース!!」
          ブルー「あたしも協力するわ! カメックス、ブースター、がんばって!」
          カメックス「ガメーーー!!」
          ブースター「ブースターーー!!」
          カスミ「あたしも手伝うわ! 行くのよ、マーイステディ!」
          スターミー「フーー!!」
          タケシ「俺も協力するぜ! イワーク、行け!」
          イワーク「イワーーーー!!」
          サムライ「拙者もやるでござる! スピアー、行け!」
          スピアー「ブーーーン!!」
          サクラ「パウワウ、行くのよ!」
          パウワウ「パウワウ!!」
          アヤメ「アズマオウ、がんばるのよ!」
          アズマオウ「マオウーー!!」
          ボタン「クラブ、負けないでね!」
          クラブ「クキクキ!!」
          アキラ「バタフリー、出番だ!」
          バラフリー「フリーーー!!」
          セイヨ「カラカラ、がんばって!」
          カラカラ「カラカラ!」
          ジュン「ウツドン、行け!」
          ウツドン「ドンドーン!」
          ダイスケ「俺はゴローンで行くぜ!」
          ゴローン「ゴローーーーーン!」
          マチス「ゴー、ライチュウ!!」
          ライチュウ「ラーーーイ!!」
          ナツメ「出でよ、ユンゲラー!」
          ユンゲラー「ユンゲラー!」
          エリカ「ウツドン、お行きなさい!」
          ウツドン「ドンドン!」
          キョウ「モルフォン、行け!」
          モルフォン「モルーーー!!」
          アヤ「コンパン、力を貸して!」
          コンパン「コンパン!」
          フウコ「ギャロップ、行くのよ!」
          ギャロップ「ヒヒーーーーン!!」
          ドリオ「ドードリオ、出番だ!」
          ドードリオ「ドーードリオーー!!」
          キース「俺はこのウツボットで行くぜ!!」
          ウツボット「ボットーーー!!」
          マサ「ゴローニャ、4649(ヨロシク)!」
          ゴローニャ「ゴローーーニャ!!」
          ミサ「パルシェン、4649(ヨロシク)!」
          パルシェン「パル!!」
          イミテ「メタモン、行け!」
          メタモン「モンモン!」
          タイチ「イーブイ、行け!」
          イーブイ「ブイーー!」
          ライゾウ「サンダース、がんばれ!」
          サンダース「サーーーンダス!」
          ミズキ「シャワーズ、がんばれよ!」
          シャワーズ「シャワシャワ!」
          アツシ「行け、ブースター!」
          ブースター「ブーースターーーー!!」
          ヤス「ストライク、行け!」
          ストライク「スットラーーイク!!」
          カズ「エレブーも協力しろ!」
          エレブー「エレーーー!!」
          ルミカ「ラフレシア、貴方も協力しなさい!」
          ラフレシア「ラッフー!!」
          ケイタ「カモネギ、力を貸してくれ!」
          カモネギ「カモカモ!」
          タクマ「サトシ、俺も協力するぜ! ガラガラ、行け!」
          ガラガラ「ガラガラ!!」
          ヒトシ「僕も! リザラ(リザード)、行け!」
          リザラ「ザーーード!!」
          メグミ「私もやるわ! ナゾノクサ、行くのよ!」
          ナゾノクサ「ナゾナゾ!」
          メグミ「ヒカル、貴方もやるのよ!」
          ヒカル「い…嫌だよ〜…こ…えぐ…怖いんだもん…ゆ…幽霊が…。 ひく…あたし…戦い
          …ひっく…たくないよ〜〜…」
          ヒカルは泣いていた。
          メグミ「ヒカル!!」
          ブレイク「メグミさん、この子は俺に任せてください!」
          メグミ「でも…」
          ブレイク「なあ、ヒカル。 お前はあんな奴と戦いたくないのは分かる! だが、俺達が
           生き延びる方法は、あのモンスターを倒す事なんだ! だから、俺達と協力
           して、あのモンスターを倒そうぜ!」
          ヒカル「う…ひく…でも…」
          ブレイク「心配するな!! これだけは信じろ! お前に何があっても、俺はお前を守る
           から! 絶対に守ってやる! だから、一緒にやろう! あのモンスターを
          倒すために!」
          ヒカル「ブレイクさん…うん! 分かった、やってみるわ!」
          ブレイク「そうこなくちゃな!」
          ヒカル「あたし、本当に幽霊怖いけど、ブレイクさんがあたしを見守ってくれるなら、
          やってみるわ! マダツボミ、行け!」
          マダツボミ「ツボツボ!」
          サトシ「ロケット団、お前達も協力しろ!!」
          ムサシ「え!? あたし達も!?」
          ブルーザー「お前達ポケモン持ってるんだろ!! 持ってるんだったら協力しろ! それ
            ともあんな奴に殺されたいのか!?」
          コジロウ「ね、ねえ、今回はどうする?」
          ヤマト「やっぱり、協力するしかないわね。」
          コサブロウ「ああ、今回だけだな。」
          ムサシ「仕方ないわね! 特別に協力させてもらうわよ! アーボック、行け!」
          アーボック「シャーーボック!!」
          コジロウ「マタドガス、行け!」
          マタドガス「ドガーーース!!」
          ヤマト「ラッタ、行け!」
          ラッタ「ラーーッタ!!」
          コサブロウ「マルマインも行け!」
          マルマイン「マルマル!」
          サノスケ「団員時代の時、俺達にはあるあだ名を持った。 そのあだ名こそ、そのタイプ
           を持つポケモンに得意その物。 俺のあだ名は、エリート・オブ・サイキック! 
           スリーパー、行け!」
          スリーパー「スリーーーパーーー!」
          ゴエモン「俺のあだ名はエリート・オブ・エレクトリック! レアコイル、行け!」
          レアコイル「キューーーン!!」
          ハンゾウ「俺のあだ名はエリート・オブ・ポイゾン! ベトベトン、行け!」
          ベトベトン「ベトベトーーー!!」
          サトシ「よーし、みんなで一緒に、攻撃だ!! ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          シゲル「サンダースも協力するんだ!」
          マチス「ライチュウもゴー!」
          イミテ「メタモン、「変身」してピカチュウと同じ技を出すのよ!」
          メタモン「モンモン!」
          ピカーーー…カチーーン! メタモンの「変身」攻撃! メタモンはピカチュウに変身した!
          メタモン「ピッカ!」
          ライゾウ「サンダースも行け!」
          カズ「エレブーも行くんだ!」
          コサブロウ「マルマインも行け!」
          ゴエモン「レアコイル、ピカチュウと一緒にやるんだ!」
          ビリリリリリリリリ!!! 全ての電気系ポケモン達の「10万ボルト」! だが効果はなかったようだ…
          クリスティ「え!? き、効いてない!?」
          サトシ「ならばシャワーズ、「水鉄砲」だ!」
          シャワーズ「オッケー!」
          ブルー「カメックスも協力して!」
          カスミ「スターミーもやるのよ!」
          サクラ「パウワウも行くのよ!」
          アヤメ「アズマオウも協力して!」
          ボタン「クラブも行け!」
          ミサ「パルシェンも行け!」
          ミズキ「シャワーズも同じ技を使え!」
          ブーーーーーーー!!! 全ての水系ポケモン達の「水鉄砲」! でも効果はなかったみたい…
          カルロス「水系も効かない!?」
          シゲル「ならば俺がやる! リザードン、「炎の渦」!」
          ブルー「ブースターもやって!」
          フウコ「ギャロップもよ!」
          アツシ「ブースターも協力しろ!」
          ヒトシ「リザラも行け!」
          ブォーーーーーーー!!! 全ての炎系ポケモン達の「炎の渦」! でも効果はなかったみたい…
          シゲル「炎にも効かないのか!?」
          イワーク「次は俺だ! イワーク、「岩落とし」!」
          ダイスケ「ゴローンもやれ!」
          マサ「ゴローニャもだ!」
          ゴロゴロゴロゴロ! 全ての岩系ポケモン達の「岩落とし」! でも効果はなかったみたい…
          コゴロウ「岩系も効かないか。」
          サムライ「こうなったら拙者の出番でござる! スピアー、「ミサイル針」!」
          タイチ「イーブイ、「モノマネ」でスピアーと同じ技を出して!」
          ヤマト「ラッタもイーブイと同じ事をするのよ!
          シュシュシュシュ!! スピアーの「ミサイル針」とイーブイとラッタの「モノマネ」攻撃! でも効果はなかったみたい…
          ブレイク「虫系の技も効かないか…」
          ジュン「次は僕の番ですね! ウツドン、「痺れ粉」!」
          アキラ「バタフリーも行け!」
          エリカ「ウツドンもおやりなさい!」
          キョウ「モルフォンもやるでござる!」
          アヤ「コンパンもよ!」
          キース「ウツボットも行け!」
          ルミカ「ラフレシアも行きなさい!」
          メグミ「ナゾノクサもがんばって!」
          ヒカル「マダツボミも行くのよ!」
          パラパラパラパラ! 全ての草系ポケモン達と虫系ポケモン達の「痺れ粉」! でも効果はなかったみたい…
          アシュラ「粉技も無効でござるか!?」
          セイヨ「カラカラ、「骨ブーメラン」!」
          タクマ「こっちも「骨ブーメラン」だ!」
          ブンブンブンブン! カラカラとガラガラの「骨ブーメラン」! でも効果はなかったみたい…
          タクマ「や、やっぱり効かない!?」
          ドリオ「ドードリオ、「トライアタック」だ!」
          ナツメ「ユンゲラーもよ!」
          サノスケ「スリーパーもだ!」
          ビューーーーン! ドードリオとユンゲラーの「トライアタック」! でも効果はなかったみたい…
          ドリオ「「トライアタック」も効かない!?」
          ヤス「ストライク、「剣の舞」!」
          ケイタ「カモネギも一緒にやるんだ!」
          ズパズパズパズパ! ストライクとカモネギの「剣の舞」! でも効果はなかったみたい…
          ヤス「「剣の舞」も効かないのか!?」
          ムサシ「アーボック、「毒針」攻撃!」
          アーボック「シャーーーボック!」
          シュシュシュシュ! アーボックの「毒針」攻撃! でも効果はなかったみたい…
          ムサシ「やっぱりね…」
          コジロウ「マタドガス、「ヘドロ攻撃」!」
          ハンゾウ「ベトベトンも同じくやれ!」
          ドロドロドロドロ! 全ての毒系ポケモン達の「ヘドロ攻撃」! でも効果はなかったみたい…
          コジロウ「そんなバカな!?」
          ガレム「ハーッハッハッハッハ! そんなくだらん技でこのゴーヴァを倒せると思ってる
          のか? 全然効かねえぜ! ゴーヴァ、「ゴーストロード」!」
          ゴーヴァ「ゴーーーヴァ!」
          ピロロロロ〜〜〜〜! ゴーヴァの「ゴーストロード」! ゴーヴァは笛を出し、それを吹いた! その時何十匹のスペクター達が
          現れ、サトシ達に攻撃した!
          全員「うわーーーーーーーーー!!」
          ガレム「次は、「ダークフォース」!!」
          ゴーヴァ「ゴヴァヴァヴァーーーー!!」
          ドカーーーーーーーン!! ゴーヴァの「ダークフォース」!
          全員「うわーーーーーー!!!」
          ガレム「ハーッハッハッハッハッハ!! 見たか! これこそゴーヴァの魔の力だ! 
          ゴーヴァこそどの霊の中では最強で無敵の存在だ! これでこいつを倒せる事が
          不可能だと思い知ったか!」
          ブレイク「く、くそ!! こんな所で、死んでたまるかよ!」
          ブレイクはかなり弱っている。
          ヒカル「ブレイクさん! 大丈夫!? もうやめて!」
          ブレイク「へ! 何言ってんだよ? 俺はまだお前を守る仕事が残ってるんだ! そう
           簡単にやめるわけにはいかねえよ!」
          ヒカル「ブレイクさん…」
          サトシ「く…あのゴーヴァ、かなりレベルが違いすぎる! こんなんじゃ、俺達の
          ポケモンでも絶対に勝てない。 どうすればいいんだ!?」
          コゴロウ「(確かにガレムの言う通り、ゴーヴァは最強で無敵な存在だ! でも、
           ゴーヴァは何かの弱点があるはずだ! 一体どの弱点が…は! 待てよ? 
           確かゴーヴァは…)おい、サトシ!! 奴の弱点わかったぞ!」
          サトシ「え!?」
          コゴロウ「奴は悪霊! 悪霊とも幽霊の一種! 幽霊は闇系のタイプを持つその物だ! 
           闇系の弱点は、光だ! 奴に光を食らわせれば、効果は絶対に抜群だ!」
          サトシ「そんな事言っても、俺のポケモンの中では光タイプの技なんて持ってないぜ?」
          コゴロウ「持ってるんだよ! 例えその技は、暗闇の所で明かりを照らす技でもあるから
           な!」
          サトシ「明かりを照らす? そうか、「フラッシュ」か!」
          コゴロウ「そうだ! そいつでゴーヴァに攻撃しろ! そうすれば、大ダメージを受ける
           はずだ!」
          サトシ「分かったぜ! みんなも協力してくれ!」
          全員「おう!」
          サトシ「ピカチュウ、「フラッシュ」だ!」
          シゲル「サンダースもやれ!」
          カスミ「スターミーもがんばるのよ!」
          マチス「ライチュウ、ゴー!」
          ナツメ「ユンゲラーも行くのよ!」
          キョウ「お主も行け、モルフォン!」
          アヤ「コンパンも行け!」
          ライゾウ「サンダースも協力しろ!」
          カズ「エレブーも行け!」
          コサブロウ「マルマイン、お前も行け!」
          サノスケ「スリーパーもだ!」
          ピカ!!!!! 全てのポケモン達の「フラッシュ」攻撃!!
          ゴーヴァ「ヴァーーーーーーーーーーー!!!!!」
          効果は抜群だ! ゴーヴァの目が痛みを感じ、何も見えないようだ! しかも苦しそうに叫んでいる。
          ガレム「な、何!?」
          ゼトラ「やった! ゴーヴァの目に傷が出来たため、攻撃を出せないぜ! これはとどめ
          をさすチャンスだ!」
          サトシ「よーし、確かに効いてるぜ! ピカチュウ、とどめを…」
          カルロス「待て! ここは俺に任せな!」
          サトシ「え!? でも、何する気なんだ!?」
          カルロス「まあ、見てなって!」
          ゴーヴァ「ヴァーーーーーーーー!!!!」
          カルロス「ゴーヴァ、お前はよく戦ったぜ! でも、お前はこれ以上戦えないだろう。 
           こいつの中で、一応休んでな! 行け、モンスターボール!」
          ガレム「な!?」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シュウーーーーー…
          カルロス「よっしゃー! ゴーヴァ、ゲットだぜ!」
          サトシ「ご、ゴーヴァをゲットした!?」
          シゲル「すごいぜ! これでゴーヴァは俺達の味方になったぜ!」
          ガレム「ば、バカな…捕まえただと!?」
          カルロス「さて、ガレム! どうする? まだ戦おうか? もちろんお前の相手はこの
           ゴーヴァでも構わんが。」
          ガレム「く、くそ!! ゴーヴァを捕獲してしまったのなら、これ以上戦う事が出来ない! 
          こうなったら、今日はこれぐらいにしてやるぜ! だが、今度また会ったら、
          必ず貴様らをこの手で潰してくれるからな! 覚えてろよ!」
          シュン! ガレムの突然姿を消した!
          サトシ「ふー、やっと終わったか…」
          ブルー「うん、終わったみたいね…」
          ヒカル「ね、ねえ、もう終わったの?」
          ブレイク「ああ、終わったよ。」
          タクマ「でもすげーぜ! カルロスがあんな化け物をゲットするなんてな!」
          ヒトシ「そうだよ! よくそんな幽霊をゲットしたね!」
          カルロス「まあ、それはそうさ! 俺の故郷では幽霊退治とかするし、俺にとっては必要
           のモンスターだからな! ハッハッハッハ!」
          全員「あ!!!」
          カルロス「ん? どうした?」
          タケシ「か、カルロス、そのモンスターボール…」
          カルロス「え? な!?」
          気付いたらゴーヴァ入りのモンスターボールは黒く燃えていた!
          カルロス「な、何だこれは!?」
          クリスティ「こ、これは一体!?」
          カスミ「あ、クリスティ! クリスティのモンスターボールも!」
          クリスティ「え!?」
          気付いたらクリスティのギルダーバイン入りのモンスターボールが緑色に燃えていた!
          クリスティ「な、何なのこれ!?」
          バシューーーーー!! その時何かが2つのモンスターボールから出てきた!
          カルロス「うわ!!」
          クリスティ「きゃ!!」
          ボン!! その時手に瞳を持った蝙蝠のような姿をした霊と木の姿をした女性のような霊が現れた!
          サトシ「な、何だ、あれは!?」
          ???「我々を助けたのはお前達か。」
          ???「私達を助けてくれてありがとうございます。」
          ブルーザー「ま、待てよ! 貴方達は、精霊シェイドとドリヤード!?」
          全員「シェイドとドリヤード!?」

          聖剣図鑑「シェイド・闇の精霊・闇の能力を使う精霊。 言い伝えによると魔界から
           現れた精霊で勇者の聖なる力に封印したと言う説があるが真実によると元々世
           を守る精霊である事が判明した。 その力こそ暗黒の扉を開けさせる扉技や
           強大な魔力で敵を破壊する破壊技などの闇系技を使うのが得意。」

          サトシ「じゃあ、あの精霊は?」

          聖剣図鑑「ドリヤード・木の精霊・木の次に草や花などの植物の力を使う精霊。 お人
           好しで奇麗な植物に好む。 そのため相手に眠らせる花弁攻撃や毒を浴び
           させる泡攻撃などの木系技を使うのが得意。」

          サトシ「ブルーザー、こいつらの事知ってるのか?」
          ブルーザー「ああ、こいつらは俺達の世界に存在する、マナの精霊なんだ!」
          全員「マナの精霊!?」
          ブルーザー「師匠から聞いた。 マナの精霊は、「マナの聖域」に存在する「マナの女神」
            から生み出した「マナの樹」と世界を守るために生まれた存在なんだ。 
            それぞれには、様々な属性を持った精霊がいるんだ。 それは水・土・風・
            火・光・闇・月・そして木の精霊なんだ。 その精霊は、その属性と関係
            する場所で出現するんだ。 今の場合では、この精霊は俺達の世界にはもう
            存在しないはずだ。」
          サムライ「存在しないって、どう言う事でござるか?」
          ブルーザー「2年前ぐらいかな? 2年前、俺達の師匠はマナの聖域で、ある強敵と
            戦った。 それは「ヒュージドラゴン」の「竜帝」、「ダークリッチ」の
            「仮面の道士」、そして「アークデーモン」の「黒の貴公子」だった。 
            奴らの魔力でマナの樹が枯れ、俺達の世界に存在する精霊が全て消えたんだ。 
            もちろん、「マナ」と言う物もな。」
          サクラ「じゃあ、どうしてもう存在しない精霊がここに?」
          シェイド「我々は聖剣世界だけではなく、どの世界にも存在する。 聖剣世界に存在する
           精霊は、恐らく我々の親戚のような物であろう。」
          アシュラ「じゃあ、拙者の世界、FF世界にも、お主達も存在するのでござるか?」
          シェイド「その通りだ。」
          ドリヤード「貴方のお名前は?」
          サトシ「え? お、俺はサトシ! マサラタウンのサトシだ!」
          ドリヤード「マサラタウンのサトシですね。 私達の命を助けてくれてありがとう
            ございました。 貴方のおかげで、私達はようやくあの魔物の体から出られ
            る事が出来ました。」
          アヤメ「どうして貴方達はモンスターの体の中にいたの?」
          ドリヤード「実は、私達がこの世界を守り続けていた時、ある魔の魂を持った軍団が私達
            を襲ったのです。」
          ボタン「魔の魂を持った軍団って、リユニオンの事!?」
          ドリヤード「はい。 そこで私達は命懸けで戦いましたが、彼らの力が余り強すぎて、
            やがて私達は彼らのモンスターの体の中に封印されてしまいました。」
          シェイド「だが、お前達がモンスターを倒したため、我々はようやく体の中から出られる
           事が出来た。 まことに感謝する。」
          アキラ「あれ? そう言えば不思議の園で、ギルダーバインを倒したんだよな? 何で
          その時ドリヤードが出てこなかったんだ?」
          ドリヤード「その時は、私は魔だ力が尽きたままでしたからです。」
          コゴロウ「まあ、それよりもシェイド、ドリヤード。 他の精霊達もまさか、奴らの手に?」
          シェイド「そう、あ奴らの手に捕まってしまった。」
          ドリヤード「でも、今では無事だと思いますが、今でもまだ心配します。」
          サトシ「そうか、よし! シェイド、ドリヤード、よかったら俺と一緒に行こうぜ! 
          俺達はリユニオンを倒すために旅立ってる事もあるんだ! その間、多分お前達
          の仲間も助けられるぜ! 一緒に行かないか?」
          シェイド「我々の命を助けたその者なら、礼として力を貸そう。」
          サトシ「ありがとう、シェイド!」
          ドリヤード「私は多分、お力にならないかもしれません。 あの戦い以来、全ての力を
            使い果たしてしまいましたから、申し訳ございません。 私には何もお役に
            立たないかもしれません。」
          サトシ「何弱音を吐いてるんだよ! あのモンスターの体の中から出てきた時から
          ピンピンしてるじゃねえか! 自分の事を信じれば、自分が何をやっても絶対に
          出来る! お前も何かの役に立つはずだ! だから、一緒に行こうぜ、
          ドリヤード!」
          ドリヤード「サトシさん…そうですね! 私も無事に助けられたのですもの。 貴方は
            お優しい方です。 出来るかどうか分かりませんけど、私もサトシさんと
            一緒に協力します!」
          サトシ「よし、決まりだな! これからもよろしくな、シェイド、ドリヤード!」
          シェイド「よろしく、サトシよ。」
          ドリヤード「こちらもよろしくお願いします!」
          エリカ「ドリヤードさん、私は草系ポケモンの専門ですの。 お力になれるかもしれ
          ませんので、これからもよろしくお願いしますわ!」
          ドリヤード「あ、はい! よろしくお願いします!」
          その時ドリヤードはサトシに見つめた。
          ドリヤード「(あのお方の優しさ、何だか私、彼の事が好きになってしまったような気が
            します…)」
          ゴゴゴゴゴゴゴゴ…幽霊船が突然勢い揺れ始めた!
          カスミ「きゃーーー!! な、何なの一体!?」
          サトシ「な、な、何で船が急に!?」
          シェイド「この船はゴーヴァから作られた物。 あ奴が倒されてしまい、この船も消えて
           しまうようだ。」
          サトシ「そんなの聞いてないよーーー!!」
          ニャース「それを早く言えニャーー!!」
          ムサシ「て事は…」
          ヤマト「これは…」
          サノスケ「いつものように…」
          ロケット団1「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
          ロケット団2「やな気持ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
          ロケット団3「やなフィーリング〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
          全員「うわーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

          途中で幽霊船が消え、サトシ達は海に流されてしまった! 果たして、サトシ達の運命は!?
          続く!