ポケットモンスター小説版
          第92話 二子島でゲットだぜ!(後編)

          二子島でサトシ達がロケット団を倒した後、突然謎の敵が出現した!

          ???「クックックック…ここが二子島か。 さすがにいい場所だな。」
          サトシ「だ、誰だ、お前は!?」
          ???「ん? おう、サトシじゃねえか! こんな所にまた会うとは偶然だな!」
          サトシ「な、何で俺の名前を!?」
          ???「おいおい、忘れたらこっちが困るぜ? 水に関係する所によく会い、最後で
          ストンタウン会ったはずだろ?」
          サトシ「ストンタウン? あ!! ま、まさか…」
          ???「ふ! やっと思い付いたか! そう、俺は水のエネルギーを狙う戦士! その
          ため魚を鬼のように操る鬼の使い手! 俺は「魚水鬼軍団」の団長、ゲルト
          だ!!」
          全員「ゲルト!?」
          ヒトシ「あ、あいつ、幽霊船で会ったガレムと同じ奴か!?」
          サトシ「あ、ああ、そうさ!」
          ヒカル「ま、またあのリユニオンって言う人達なの!?」
          ブレイク「ああ、そうらしいな! ところで、お前は何しここに来た!?」
          ゲルト「当然この島には水系が多く生息してるからな! だから俺はここにいる全ての
          水系ポケモンのエネルギーを奪いに来たのさ!」
          サトシ「何だって!?」
          ゲルト「ガレムから話を聞いたが、消えた幽霊船で溺れ死になったと思ったが、まだ
          生きていたとは、残念な事だ!」
          ドリオ「何だとー!?」
          ゲルト「まあ、言われるほどお前達は邪魔なんだよ! 今日と言う今日は、この手で
          貴様らをぶっ潰してくれる! 今から見せてやるぜ、最強の悪魔をな! 行け、
          フルメタルハガー!!」
          ドガーーーーーーーン!! 地面から謎のモンスターが現れた!
          ???「ハガーーーーーー!!!」
          ヒカル「きゃーーーー!! またお化けーーー!!」
          フウコ「な、何なの、あのモンスターは!?」

          聖剣図鑑「フルメタルハガー・蟹モンスター・大きな体と固いからを持つ巨大な蟹。 
           そのために光属性も持つ。 口から強力な泡を吐き出したり目からビームを
           発射する事が出来る。 のしかかってしまうとその相手の命は終わりになる。 
           ちなみにボスクラスである。」

          キース「光タイプのボスクラス!? 水系の使い手のくせに、何でお前が光タイプの
          モンスターを使ってるんだ!?」
          ゲルト「身や形を見てるだけで魚の一種なんだよ! 技が光でも半分は水系の力だって
          あるのさ! 言っておくが、こいつの弱点は余りにも違うんだよな。 
          どうやって倒すか、自分で試してみるがいい! お前達が死ねるかどうかの試し
          でな! 行け、フルメタルハガー!」
          フルメタルハガー「ハガーーーーーーーーーーーーー!!」
          イミテ「こ、こっちに襲いかかってくるわよ!!」
          サトシ「何の! どうせ魚の一種だから、電気系に弱いに決まってるさ! ピカチュウ、
          「10万ボルト」!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーーーーーーー!!!」
          ビリリリリリリリリリ!! ピカチュウの「10万ボルト」! 効果は今1つのようだ…
          フルメタルハガー「ハガ?」
          ピカチュウ「ピカ!?」
          サトシ「電撃に効かない!?」
          ゲルト「言ったはずだ! こいつの弱点は余りにも違うんだよなと! こいつは半分水系
          だが、1番のタイプは光なんだよ! 電撃で攻撃しても、それでも無効だぜ!」
          タイチ「サトシ兄ちゃん、ピカチュウ以外他のポケモン使った方がいいよ!」
          ライゾウ「ああ! 奴は光タイプだから、光に強いポケモンを出すんだ!」
          サトシ「光に強い…でもポケモンには闇系技なんて持ってないからな…待てよ? 
          そうだ! こいつがいたんだ! ゴースト、君に決めた!」
          ゴースト「ゴースゴスゴス!」
          ミズキ「え? ゴースト? 何でゴーストを?」
          アツシ「そうか! ゴーストはゴーストタイプのポケモンだから、光に強いかもしれない
          んだな! 即ち、ゴースト系の技は闇系技と同じ! これなら勝てるかも!」
          サトシ「ゴースト、「ナイトヘッド」だ!」
          ゴースト「ゴーーーース!!」
          ミワワワワワワワワ!! ゴーストの「ナイトヘッド」! 効果は抜群だが、余りにもダメージは大きくない!
          フルメタルハガー「ハガガ?」
          サトシ「え!? だ、ダメージがそんなに多くない!?」
          ゲルト「さすがに弱点を分かったようだが、それでもダメージは大きくなかったようだ
          な!」
          ヤス「だめだ、あいつのレベルが全然違う!」
          カズ「ゴースト系の技を使ってもダメージは今1つか。」
          ゲルト「今度はこっちから行くぜ! フルメタルハガー、「バブルブレス」!」
          フルメタルハガー「ハガーーーーーー!!」
          ブクブクブクブク! フルメタルハガーの「バブルブレス」!
          サトシ「うわーーーーーーーーー!!!」
          カスミ「サトシ!!!」
          ゲルト「次は、「アイビーム」!」
          フルメタルハガー「ハガガーーー!!」
          バシューーーーーーー!! フルメタルハガーの「アイビーム」!
          サトシ「ぐぁーーーーーーー!!」
          ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
          ゴースト「ゴス〜〜〜…」
          シャワーズ「サトシ!! 大丈夫!?」
          サトシ「ぐ…あ、あのモンスター、強すぎる…それより、ピカチュウと、ゴーストは…?」
          シャワーズ「今でも力尽きそうだよ。」
          サトシ「く、くそー!」
          ゲルト「ハッハッハッハ! 弱い、弱すぎるぜ! 俺はずーっとこんな弱そうな人間ども
          と戦っていたとは、恥をかかせるもんだ! これで分かったか、これこそ俺達の
          真の力だ!」
          ルミカ「こ、これで私達の負けですの?」
          ケイタ「そ、そうみたいだな。」
          サトシ「く…あんなモンスターには、勝てない…一体、どうすればいいんだ!? は! 
          待てよ、そう言えば確か…そうだ! まだ手があったんだ!」
          ゲルト「何?」
          メグミ「まだ戦う気なの!? 今の場合じゃ無理よ! 早く止めないと…」
          ゼトラ「止めなくてもいい。 奴はある作戦を思い付いたんだよ。 奴の好きにするが
          いい。」
          メグミ「でも…」
          サトシ「ゲルト! さっきは油断したけど、今度は本気で行くからな! 俺にはな、ある
          強い奴が俺の仲間にいるんだよ! その強い奴は、こいつだ! シェイド!!」
          ボン!! シェイドの姿が現れた!
          ゲルト「な!? あ、あれは!」
          全員「シェイド!?」
          シェイド「私のお呼びか、サトシ?」
          サトシ「ああ! 力を貸して欲しい! あのフルメタルハガーを倒して欲しいんだ! 
          ポケモンの力と一緒に!」
          シェイド「よかろう、承知した。」
          サトシ「ゴースト、力が尽きそうでも、お前まだ戦えるよな?」
          ゴースト「ゴース!」
          サトシ「よーし、シェイド! こいつに力を与えてくれ!」
          シェイド「分かった。 行くぞ、「ダークセイバー」!」
          シュルルル、ガチーン! シェイドの「ダークセイバー」! 4つの剣がゴーストの体の中に入った! ヴィロロロロ! その時黒い
          光がゴーストに放った!

          聖剣図鑑「闇系の魔法・ダークセイバー・黒い光が武器に包み暗黒力を自分に与えどんな
           敵に大ダメージを与える事が出来る。 光タイプのモンスターによく効く。」

          サトシ「よーし、これならどうだ! 行け、ゴースト! 強力な「ナイトヘッド」だ!!」
          ゴースト「ゴーーーーーーーーースト!!」
          ミワワワワワワワワワ!!!!! ゴーストの「ナイトヘッド」! 効果は抜群だ!!
          フルメタルハガー「ハガ〜〜〜…」
          ゲルト「な、何!? そんなバカな!?」
          サトシ「よーし、弱ってるうちにとどめを…」
          ブルーザー「待て! とどめは俺がさしてやるぜ!」
          サトシ「え? じゃあ、頼むぜ!」
          ブルーザー「おうよ!」
          ゲルト「な、何をする気だ!?」
          ブルーザー「フルメタルハガー、お前もよく戦ったな。 さすがに強かったぜ! でも、
            お前は今休まなきゃいけないからな。 どこにも休む所はないから、代わり
            にこいつの中でも休んでな! 行くぜ、モンスターボール!」
          ポン! コロコロ、コロコロ、シュウーーー…
          ブルーザー「よっしゃーー!! フルメタルハガー、ゲットだぜ!」
          ゲルト「何!? 捕まえた!? そ、そうか、お前はその手でガレムのゴーヴァを…!」
          ブルーザー「ま、そんなもんだろ! さて、これからどうする、ゲルト? 悪足掻き
            しても無駄だぜ? このままこいつと相手にしてやろうか?」
          ゲルト「く、くそ!! 仕方ない、ここはとりあえず諦める! だが、このまま生かして
          やると思うなよ! 次にここを狙う奴がここに来るんだからな!」
          サトシ「何だって!?」
          ゲルト「そいつとどういう相手になれるか、楽しみにしてるぜ! その時まで死ぬ覚悟を
          してるんだな! ハーーッハッハッハッハッハッハッハ!」
          シュン! ゲルトは突然姿を消した!
          クリスティ「ふー、やっと終わったみたいね。」
          ヒカル「ね、ねえ、もう終わったの?」
          メグミ「心配ないわよ、ヒカル! もう終わったから!」
          ブレイク「ああ、終わったよ。」
          タクマ「おい、ブルーザー! 何であのモンスターに止めをささなかったんだよ!?」
          ブルーザー「何言ってんだ? ちゃんとさしただろ?」
          タクマ「俺の言ってるとどめは命を取るとどめなの! 捕獲のとどめじゃない!」
          ブルーザー「ああ、こいつは俺にとって必要なモンスターだからな! だから、命は取ら
            ないのさ!」
          タクマ「な、なるほど…」
          シェイド「む!? ちょっと待て!」
          カルロス「ん? どうした、シェイド?」
          シェイド「ブルーザー、お前のモンスターボールに、精霊が感じる!」
          ブルーザー「何だって!?」
          コゴロウ「あ!! おい、ブルーザー! 見ろよ、あのモンスターボール!」
          ブルーザー「え!?」
          気付いたらフルメタルハガー入りのモンスターボールが白く燃えていた!
          ブルーザー「こ、これは、まさか…」
          サトシ「ちょっと待って! ドリヤード、お前も出て来い!」
          ボン! ドリヤードの姿が現れた!
          ドリヤード「サトシさん、私のお呼びでしょうか?」
          サトシ「ドリヤード、あの中に精霊がいるって本当か?」
          ドリヤード「どれ、見せてもらいますか?」
          ドリヤードはモンスターボールを調べた。
          ドリヤード「はい、間違えありません。 この中に精霊が入っています。」
          サトシ「やっぱりか!」
          バシューーーー!! その時モンスターボールが何かが出てきた!
          ブルーザー「わ!?」
          ボン!! その時人魂のような霊が現れた!
          ???「ふぃ〜〜〜、やっと出られたッスよ〜! あー、気持ちいいッスねー!」
          クリスティ「あ、あれって、ウィル・オ・ウィスプ!?」
          サトシ「ウィル・オ・ウィスプ?」

          聖剣図鑑「ウィル・オ・ウィスプ・光の精霊・光の次に昼を生み出した精霊。 聖なる神
           と共に世を守りその力こそ闇を砕ける事が出来る聖なる力を持つ。 その聖
           なる力こそ相手の体力とステータスを回復させたり聖なる光線を発射したり聖
           なる玉で相手を責める事が出来る力を持つ。」

          ドリヤード「ウィスプさん? ウィスプさんですよね!?」
          ウィル・オ・ウィスプ(縮めてウィスプ)「あ! シェイドさんにドリヤードさん! 
             無事だったんすね!? いやー、よかったッス
             よ、2人とも無事で! それにご無沙汰ッス
             よ!」
          シェイド「無事だったか。 我々は心配していたぞ。」
          ドリヤード「無事だったんですね? 無事で本当によかった!」
          ウィスプ「シェイドさん、ドリヤードさん、心配かけてすみません。 でも、そちらの方
           も無事でホントによかったッスよ!」
          シェイド「それよりも、他の精霊達は?」
          ウィスプ「まだ例の奴らに捕まったままッスよ。 でも、みんなは無事だと言う事は、
          確かッス!」
          ドリヤード「そうですの。 みんなが無事だといいですね。」
          ウィスプ「はい!」
          アシュラ「何だか、拙者達の事を忘れてるような気がするでござるな。」
          コゴロウ「ああ、確かに…」
          ウィスプ「おや? そちらの方達は?」
          ドリヤード「あ、紹介します! こちらの方は、私達を助けてくれたサトシさんです! 
            サトシさん、この方は光の精霊、ウィル・オ・ウィスプです!」
          ウィスプ「うぃッス! 始めまして、サトシさん!」
          サトシ「ああ、こちらこそ!」
          ウィスプ「サトシさんが僕を助けてくれたんすね? ホントにありがとうございます! 
           貴方がいなかったら、僕はもうどうなるかと思いましたッスよ! ホントに
           ありがとうございます!」
          サトシ「あ、いやー、お礼なんていいよ。」
          ウィスプ「そうだ! 僕を助けたお礼として、僕もサトシさんと戦うッス! 僕も
           サトシさんの力になれば、何かの役に立つはずッスよ! 僕も一緒に付いて
           来てもいいすか?」
          サトシ「ああ、いいぜ! どうせ他の精霊達も助けたいんだろ? それなら付いて来ても
          いいぜ!」
          ウィスプ「ホントッスか!? ヤッホーー! 嬉しいッスよ! ありがとうございます! 
           これからもよろしくお願いします!」
          サトシ「ああ! こちらもよろしく!」
          カスミ「これでまた仲間が増えたね、サトシ!」
          サトシ「うん!」

          二子島でリユニオンを倒したサトシ達は、新たなる精霊、ウィル・オ・ウィスプを仲間にさせた。 おまけにブルーザーがフルメタル
          ハガーもゲットしたし、サトシ達は無事二子島から出られるのか?
          続く。