ポケットモンスター小説版
          第94話 氷の神フリーザー(後編)

          サトシ達がようやく伝説の鳥ポケモン、フリーザーをゲットした後、突然謎の敵が姿を現した!

          ???「クックックック…どうやらお前がフリーザーをゲットしたようだな。」
          サトシ「だ、誰だお前は!?」
          ???「お前から先に名を名乗れ!」
          サトシ「え…? お、俺の名はサトシだ!」
          ???「サトシ…ほほう。 ならばお前か? この前ここでゲルトを倒したその上、
          ベルガーダを倒したその少年か?」
          サトシ「ベルガーダ? ゲルト!? まさか、お前がゲルトが言ってた…」
          ???「そう。 しかも始めて会う事になるようだな。 俺は氷の力を使いこなす戦士。 
          どの人間を一撃で凍死させる事が出来る魔導師。 そう、俺はリユニオンの一員、「氷河冷軍団」の団長、ヘルザードだ!」
          全員「ヘルザード!?」
          ヒカル「ま、またあの軍団の一員!?」
          ヘルザード「ここが二子島か。 見た目によると、なかなかいい場所だな。」
          シゲル「お前は何しにここに来た!?」
          ヘルザード「この島に、伝説の鳥ポケモン、フリーザーと言う名を持つポケモンが存在
            すると言う噂を聞いてね。 即ち、伝説の鳥ポケモンこそ、世によって存在
            する最強の生物。 俺はそのポケモンのエネルギーを奪いに来たのだ!」
          ブルー「何ですって!?」
          ヘルザード「もしもそのエネルギーを奪えば、俺は誰よりも強い、最強の戦士になれるの
            だ! さあ、今すぐそのフリーザーをこっちに渡せ! さもないと、凍死
            させてもらうぜ!」
          サトシ「誰が渡すもんか! フリーザーは俺が絶対に守る! 誰にも渡さないぜ!」
          ヘルザード「ほう…そこまで言うのなら仕方ない。 言っても無理もあるな。 ならば、
            望み通りにしてやる! フロストギガース、出でよ!」
          フロストギガース「グォーーーーーーーーーーー!!!」
          タケシ「な、何だ、あの巨人は!?」

          聖剣図鑑「フロストギガース・巨人モンスター・3種類のギガースの一種でこれは氷の
           一種である。 その体は冷たく寒い所には絶えられる。 口から寒い息を吐く
           とどの物を凍らせる事が出来る。 別名「氷の巨人」。 このモンスターは
           ボスクラスで現在絶滅している。」

          カスミ「現在絶滅している!? 絶滅したはずのモンスターがなぜここにいるの!?」
          ヘルザード「我がリユニオンが、絶滅したモンスター達を魔の力で甦らせてやったのだ! 
            人間達を潰すためにね! さあ、今から死ぬ覚悟をするがいい!」
          サトシ「絶滅したモンスターなら、負けはしないぜ! ピカチュウ、もう1回戦えるよな?」
          ピカチュウ「ピカ!」
          カスミ「サトシ、あたしも手伝うわ! 行くのよ、マーイステディ!」
          スターミー「フーー!!」
          タケシ「俺もやるぜ! イワーク、行け!」
          イワーク「イワーーーー!!」
          マチス「俺もファイトするぜ! ゴー、ライチュウ!」
          ライチュウ「ラーーーイ!!」
          ナツメ「私も手伝うわ! ユンゲラー、出でよ!」
          ユンゲラー「ユンゲラーー!!」
          エリカ「私も協力させてもらいますわ! クサイハナ、行くのよ!」
          クサイハナ「ハナーー!」
          キョウ「拙者も行くでござる! 行け、モルフォン!」
          モルフォン「モルーーー!!」
          ヘルザード「そんな弱そうなポケモンで、このフロストギガースに勝てると思ってるのか? 
            無駄だと言う事は当然だ!」
          サトシ「そんなの見なきゃ分からないだろ! 見せてやるぜ! これが俺のピカチュウの
          力だ! ピカチュウ、「10万ボルト」!」
          マチス「ライチュウもゴー!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーーーーーーー!!」
          ライチュウ「ラーーーイチュウーーーーーーーー!!」
          ビリリリリリリリリリリリ!! ピカチュウとライチュウの「10万ボルト」! 効果は抜群だ!
          フロストギガース「グォーーーーーーー!!」
          サムライ「おー! 効いてるでござるぞ!」
          アキラ「その調子でがんばれ!」
          カスミ「スターミー、「スピードスター」よ!」
          スターミー「フォーーー!!」
          ピュピュピュピュ! スターミーの「スピードスター」!
          フロストギガース「グォーーーーー!!」
          サクラ「がんばって、カスミー!」
          アヤメ「その調子よ、カスミー!」
          ボタン「負けるな、カスミー!」
          タケシ「イワーク、「岩落とし」だ!」
          イワーク「イワーーーーーーー!!」
          ゴロゴロゴロゴロ!! イワークの「岩落とし」! 効果は抜群だ!
          フロストギガース「グォーーーーー!!!」
          ダイスケ「行け! その調子だ!」
          ナツメ「ユンゲラー、「サイケ光線」!」
          キョウ「モルフォンも行け!」
          ユンゲラー「ユン!」
          モルフォン「モルーーーー!!」
          バシューーーーー!! ユンゲラーとモルフォンの「サイケ光線」!
          フロストギガース「グォーーーーーーーーーー!!」
          セイヨ「がんばって、みんな!」
          ジュン「負けちゃ行けませんよ!」
          メグミ「がんばってみんな! ほらヒカル! 貴方も応援しなさいよ!」
          ヒカル「だって…怖いんだもん…」
          ブレイク「大丈夫だよ、サトシ達は勝てそうになってるから!」
          エリカ「クサイハナ、「毒の粉」をお浴びさせ!」
          クサイハナ「クッサーーーーー!!」
          パラパラパラパラ! クサイハナの「毒の粉」!
          フロストギガース「グォ!?」
          フロストギガースは毒を浴びた!
          アヤ「やったー! フロストギガースが毒を浴びたわ! 時間が立てば、すぐに力尽きる
             はずだわ!」
          ヘルザード「ふん! それはどうかな? フロストギガース、「リフレッシュ」!」
          フロストギガース「グォ!!」
          シュワーーーー!! フロストギガースの「リフレッシュ」! 毒は奇麗に洗い流した!
          サトシ「な、何!? 毒が消えた!?」
          フウコ「でも、どうやって消したの!?」

          聖剣図鑑「水系魔法・リフレッシュ・涼しい水の力で自分に与えステータス回復する事が
           出来る。 今の場合ではこの魔法はもう存在しない。」

          ドリオ「あいつ、存在しない魔法を使うのか!?」
          クリスティ「確かにその魔法、今でも存在しない魔法だわ!」
          ヘルザード「貴様らはどうやら身によるほど強そうだが、力は弱い。 そんな力で、我々
            リユニオンを倒すのは当然不可能だな!」
          サトシ「何だとー!?
          ヘルザード「まあ、お遊びはこれまでにしておくぜ! 次は本気に出すからな! 
            フロストギガース、「アイススマッシュ」!」
          フロストギガース「グォーーーーーーーー!!」
          ガシャガシャガシャガシャ! フロストギガースの「アイススマッシュ」!
          モルフォン「モル〜〜〜…」
          クサイハナ「ハナ〜〜〜…」
          ユンゲラー「ユ〜〜〜ン…」
          ライチュウ「ラ〜〜〜イ…」
          キョウ「モルフォン!?」
          エリカ「クサイハナ!!」
          ナツメ「ユンゲラー!!」
          マチス「ライチュウ!?」
          ヘルザード「次は、「メガスプラッシュ」!」
          フロストギガース「グォーーーーーーーーーーー!!!」
          カチカチカチカチーーーーン!! フロストギガースの「メガスプラッシュ」!
          イワーク「イワ〜〜〜…」
          スターミー「フ〜〜〜…」
          ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
          タケシ「イワーク!?」
          カスミ「スターミー!!」
          サトシ「ピカチュウ!! しっかりしろ!」
          ピカチュウ「ピ…カ〜〜〜…」
          シャワーズ「もうだめだよ。 ピカチュウはこれ以上戦えないよ!」
          マサ「ば、バカな…全員戦闘不能に!?」
          ミサ「これってあたい達の負け?」
          ヘルザード「ハッハッハッハ! これで分かったか! お前達は俺達よりもはるかに弱い
            と言う事を!」
          サトシ「何ーーーーー!?」
          ヘルザード「さあ、これでお前達の負けだ! 今からフリーザーをこっちに渡せ! それ
            とも、命を取らせてやろうか?」
          イミテ「サトシ、これはやっぱりフリーザーを渡した方がいいわよ!」
          タイチ「そうだよ、サトシ兄ちゃん! 渡した方がいいよ!」
          ライゾウ「フリーザーの事はもうほっといた方がいいぜ!」
          サトシ「バカな事を言うな!!!」
          ライゾウ「い!!」
          サトシ「俺は、こいつをどれくらい苦労してゲットしたか分からないのか!?」
          ライゾウ「そ、それは分かるけどさ…」
          サトシ「俺は、俺はこいつを守らなきゃいけないんだよ! なぜかと言うと、多分こいつ
          を狙ってる奴は世の中山ほどいるかもしれないんだぞ! 例えロケット団も同じ
          さ! 俺はこいつをゲットしたのは、どの悪から守るためなんだ! だから、俺
          は絶対にこいつを誰にも渡さない!!」
          カスミ「サトシ…」
          ヘルザード「ふん! そこまで言うか。 ならば仕方ない。 どうせ渡さないのなら、今
            からこの島に墓場を作ろう。 お前の墓場をな!! フロストギガース、
            「アイスビーム」!!」
          フロストギガース「グォーーーーーーーー!!」
          バシューーーーーー!! フロストギガースの「アイスビーム」!
          カスミ「サトシ!!!」
          サトシ「く!!」
          バシューーーー!! その時何かがサトシのハイパーボールから出てきて、攻撃を弾き飛ばした!
          ヘルザード「な!?」
          カスミ「あ!」
          サトシ「え?」
          サトシの目の前に、フリーザーがいた!
          サトシ「フリーザー!?」
          ミズキ「フリーザーが…」
          アツシ「サトシを救った!?」
          ヘルザード「あれが…フリーザー?」
          フリーザー「貴方の名はサトシですね?」
          サトシ「な!? ふ、フリーザーが喋った!?」
          フリーザー「私の名はフリーザー、氷の神とも呼ばれる伝説の鳥ポケモンです。 私は
            この島を守るために、長く生き続けました。 貴方が私を捕まえた理由は、
            私を守るためだったのですね?」
          サトシ「あ、ああ…」
          フリーザー「私は貴方の優しい言葉で、分かりました。 私はとても嬉しいです。 心配
            しないでください。 今度は私がサトシさんを守る番です!」
          サトシ「お前、俺と協力するのか?」
          フリーザー「ええ。 貴方は私を救おうとした、お優しいお方ですから。」
          サトシ「よーし、じゃあやろうぜ、フリーザー!」
          フリーザー「はい!」
          ヘルザード「ふふふ、フッハッハッハッハ! こいつだ! 俺はこいつを探していた! 今
            から最強へと生まれ変わるこの時、エネルギーは俺の物になる! 早速捕獲
            だ! 行け、フロストギガース!!」
          フロストギガース「グォーーーーーーーー!!」
          フリーザー「私を捕獲しようだなんて、そうはさせません! は!!!」
          バシューーーーーー!! フリーザーの「冷凍ビーム」!
          カチーーーーーン! フロストギガースは凍ってしまった!
          ヘルザード「な、何!?」
          サトシ「これで奴を凍らせた! 後はとどめをさすだけで…」
          クリスティ「ちょっと待って! ここはあたしに任せて!」
          サトシ「え? い、いいけど?」
          ヤス「クリスティの奴、何する気だ?」
          カズ「さあ、何をするんだろうか…」
          ゼトラ「まあ、見れば分かるだろ。」
          クリスティは凍ったフロストギガースの氷像を触った。
          クリスティ「フロストギガース、貴方はもう十分やったわ。 貴方は昔絶滅したよう
            だけど、どうやらリユニオンに生き返らせたのね。」
          ルミカ「クリスティさん、説得してるのですの?」
          ケイタ「でも、相手は凍ってるんだぜ?」
          ゼトラ「じっくり聞いてな。」
          クリスティ「でも、貴方はこう思ってるんでしょ? なぜ貴方が再びこの世に戻ったか。
            なぜ貴方がこのまま死なせてくれないか。 貴方はそう思ってるんでしょ? 
            でも、貴方は死んだ方がいいと思ってるのは間違っている事なの。 生き物
            はね、やらなきゃ行けない事がたくさんあるの。 生き物には色々な夢を
            持ってるの。 それのために、生き延びてるの。 だから、貴方は自分の夢
            を求めて、生き続けて。 もう死ぬなんて、そう思わないで。 お願い
            だから。」
          氷の中に固まったままのフロストギガースは、目をクリスティに向けた。 どうやら気持ちが伝わったみたいだ。
          ブルーザー「クリスティの奴、フロストギガースの心の中で説得してるのか?」
          カルロス「そうらしいな。」
          クリスティ「フロストギガース、今からその氷の中から出すから、待っててね!」
          クリスティは黄色くキラキラ輝いている水玉に付いた葉っぱのような物を出した。
          クリスティ「この「星屑のハーブ」なら、何とかなるわ! 待っててね、今氷を溶かす
            から!」
          サトシ「「星屑のハーブ」?」
          コゴロウ「味方のステータスを回復させるアイテムさ。」
          クリスティは「星屑のハーブ」でフロストギガースに与えた。
          ジュウーーーーー… フロストギガースの氷像はゆっくり溶けて行った。
          フロストギガース「グォ?」
          タクマ「ひ!! こ、氷が溶けた!!」
          ヒトシ「こ、これはやばいんじゃ…」
          クリスティ「どう、フロストギガース? これで気が治った?」
          フロストギガース「グォ!」
          メグミ「あ、あら? あのモンスター、懐いてるわ?」
          ブレイク「どうやら気持ちが伝わったんだな! ヒカル、もう大丈夫だ!」
          ヒカル「え? 本当に?」
          ブレイク「ああ、あのモンスターはもう俺達を襲わないぜ!」
          ヒカル「本当に? よかったー…」
          ヒカルはため息を出し、落ち着いた。
          ヘルザード「ふん! ステータスを回復させたのはありがたいが、フロストギガースが
            お前らに懐くだけは絶対に許さん! フロストギガース、さっさとそいつら
            をぶっ潰せ!」
          フロストギガース「グォ?」
          ヘルザード「何をやってる! 早く殺れ!!」
          フロストギガース「………………」
          フロストギガースはクリスティに見つめた。
          クリスティ「お願い、フロストギガース…」
          フロストギガース「……………」
          フロストギガースはヘルザードに見つめた。
          ヘルザード「早くしろ!!」
          フロストギガース「………………」
          フロストギガースは頭を振った。
          ヘルザード「な、何!? なぜだ、なぜ断る!?」
          フロストギガース「グォーー、グォグォグォー。 グォーーーー、グォグォーー。」
          シゲル「何言ってるんだ?」
          フリーザー「私なら分かります。 「私はこれ以上人間を責められません。 なぜかと、
            私は人間と同じ生き物。 私は生きれねばなりません。 同じ生き物を
            殺そうなんて、それでも生き物の裏切り者として存在されます。 私は貴方
            の力で生き返ったのはありがたいですが、人間を潰すために生き返ったのは、
            私の夢ではない。 私の夢は、人間と一緒に戦う事。 人間と一緒に生きる
            事。 そして、人間と一緒にこの世界を守る事。 それが私の夢。 だから、
            私はもう貴方の味方ではありません。 私は、クリスティの味方です。」と。」
          クリスティ「え…?」
          フリーザー「「貴方は私を生き返らせた命の恩人です。 でも、それでも私を利用して
            人間を殺そうとしても、貴方はそれでも恩人ではありません。 残念ながら、
            私はもう貴方の側に入られません。」と言いました。」
          ヘルザード「な、何だとー!? 貴様、俺を裏切る気か!? ならば、そこまで言うなら、
            望み通りにしてやる! 裏切り者は我々リユニオンには必要ない! 貴様を  
            再び絶滅させてやるぜ!!」
          クリスティ「やめてーーー!!」
          バシューーーーーー!! 突然謎の光線がヘルザードの足に命中した!
          カチーーーーン! ヘルザードの足がいきなりと凍ってしまった!
          ヘルザード「な、何!? これは!?」
          クリスティ「え!?」
          その光線の正体は、フリーザーの「冷凍ビーム」だった!
          サトシ「お前、いい加減にしろ! フロストギガースは決めたんだよ! 奴はもう悪さを
          しないって! それなのにお前は無理矢理フロストギガースを俺達を責めようと
          するのか!?」
          フリーザー「貴方はどの生き物の気持ちを分からない人です! そう言う人間は私達は
            許しません!」
          シャワーズ「そうだよ! フロストギガースの気持ちを知らないなんて、最低だよ!」
          ピカチュウ「ピカピカチュウ!」
          クリスティ「サトシ、シャワーズ、ピカチュウにフリーザー…」
          ブルーザー「俺もそう思う! モンスターには夢がある! どの生き物だって、夢が
            あるんだよ! それなのにお前が生き物達の夢を壊そうなんて、最低な存在
            だ!」
          クリスティ「ブルーザー…」
          ヘルザード「夢だと? バカバカしい事を言うんじゃねえ! 何が夢だ! そんな
            くだらん物は我々リユニオンが何度でも粉々に微塵でくれる! 夢なんか
            俺達には必要ないガラクタだ!」
          サトシ「何度でも言っても分からねえみたいだな。 ならば俺がお前に分からせてやる! 
          ピカチュウ、「10万ボルト」だ!」
          ピカチュウ「ピカチュウ! ピーーカーーチュウーーーーーーーーーーー!!!」
          ビリリリリリリリリリリリリリリ!!!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          ヘルザード「ぐぁーーーーーーーーーーー!!!!」
          サトシ「どうだ! これで分かったか! さて、どうする、ヘルザード? まだ戦うか? 
          俺のフリーザーともちろん、フロストギガースの相手として?」
          ヘルザード「く、くそ!! こうなったらフリーザーの事は諦める! 貴様ら、この事は
            ただで済むと思うなよ! いつか必ずこの手で貴様らを潰してくれるから
            な! 覚えてろよ!」
          シュン!! ヘルザードは突然姿を消した!
          フリーザー「逃げちゃいましたね。」
          サトシ「ああ、そうだな。」
          クリスティ「ねえ、フロストギガース、よかったらあたし達と一緒に旅立たない?  
            そうすれば、貴方はずーっとあたしと一緒にいられるわよ!」
          フロストギガース「グォ!」
          フロストギガースは頷いた。
          クリスティ「じゃ、これからもよろしくね、フロストギガース!」
          ポン! クリスティはフロストギガースをモンスターボールに入れさせた。
          クリスティ「フロストギガース、ゲットだぜ!」
          ブルーザー「よくやったな、クリスティ! フロストギガース、ゲットおめでとう!」
          クリスティ「ありがとう、ブルーザー! それからサトシ、フリーザー、ピカチュウと
            シャワーズ。 さっきはありがとう!」
          サトシ「あ、ああ、いいんだよ、別に。」
          シャワーズ「何だか照れるなー…」
          ピカチュウ「ピカーー。」
          フリーザー「でも、これで戦いが終わってよかったですね、サトシさん。」
          サトシ「ああ! それから、さっきはありがとう!」
          フリーザー「私も、ありがとうございます! 私を救おうとしてくれて。 私は貴方と共
            に戦います! これからも、よろしくお願いします。」
          サトシ「ああ! こちらこそ!」
          クリスティ「これで戦いは終わったね。」
          ブルーザー「ああ、終わった…ん? な!?」
          クリスティ「え? どうしたの?」
          ブルーザー「そ、そのモンスターボール…」
          クリスティ「え!?」
          気付いたらフロストギガース入りのモンスターボールが青く燃えていた!
          クリスティ「こ、これってもしかして…」
          サトシ「もしかしすると…シェイド、ドリヤード、ウィスプ、みんな出てきてくれ!」
          ボンボンボン! 精霊達が現れた!
          シェイド「私のお呼びか?」
          ドリヤード「何を致しましょうか、サトシさん?」
          ウィスプ「うぃッス! 僕に何かご用ッスか?」
          サトシ「みんな、そのモンスターボールを調べてしてくれ!」
          シェイド「よかろう。」
          ドリヤード「分かりました。」
          ウィスプ「オッケーッスよ!」
          精霊達は青く燃えるモンスターボールを調べた。
          シェイド「これはひょっとしすると…」
          ドリヤード「間違えありませんね!」
          ウィスプ「はい! この中に、マナの精霊が入ってるッスよ!」
          サトシ「マナの精霊が!?」
          バシューーーーーーー!! その時モンスターボールから何かが出てきた!
          クリスティ「きゃ!!」
          ボン!! その時人魚の姿をした女性のような精霊が現れた!
          ???「う〜〜〜ん、あーーー気持ちいいわ! やっとあの化け物から出られたわ!」
          シェイド「お前は…ウンディーネではないか!」
          ドリヤード「ウンディーネさんじゃないですか!」
          ウィスプ「ウンディーネさんすか!?」
          全員「ウンディーネ?」

          聖剣図鑑「ウンディーネ・水の精霊・水の次に雨や雪そして氷の力を持つ精霊。 美しい
           海や寒い氷河に存在し海に住んでいる魚達を見守っている。 そのため氷の玉
           で相手に攻撃したり凍りの刺を地面に現したり知性を上がらせる力を持つ。」

          ウンディーネ「あら? シェイドはんにドリヤードはんにウィスプはんやないか! みな
             無事やったんか!? ホンマによかったわ!」
          シェイド「お前も無事で我々も嬉しい。」
          ドリヤード「ウンディーネさんも無事だったんですね。 本当によかった!」
          ウィスプ「無事でよかったッスよ! 心配してたんすから!」
          ウンディーネ「ホンマにごめんなさい。 みんなに心配かけてもうて。 でもみな無事で
             ホンマによかったわ!」
          ウィスプ「ウンディーネさん! 他の精霊達は?」
          ウンディーネ「他の精霊達はまだあいつらに捕まったままや。 でも大丈夫だとウチは
             思ってるよ!」
          シェイド「そうか、大丈夫ならそれでいい。」
          ウンディーネ「それで、あそこにいる人は?」
          ドリヤード「あ、紹介します! このお方は私達を助けてくれたサトシさんです! 
            サトシさん、このお方は水の精霊ウンディーネさんです!」
          サトシ「始めまして!」
          ウンディーネ「あー! あんさんがウチとみんなを助けてくれた人ですか!? 
             ありがとうございます! あんさんがいなかったらウチとみんなは
             どうなるかと思いましたわ! いやー、ホンマにありがとうございます
             わ!」
          サトシ「あ、ああ…(すげー関西弁…)」
          ウンディーネ「そや! お礼っちゅーもんやけど、ウチもサトシはんと一緒に行きますわ! 
             そうすれば、ウチも何かの役に立つはずや! 一緒に行ってもいい?」
          サトシ「ああ、いいぜ! 精霊達を救うためなら、ぜひ仲間になってもいいぜ!」
          ウンディーネ「ホンマですの!? ありがとうございます、サトシはん! これからも
             サトシはんと共に戦いますわ!」
          サトシ「あ、ああ。 まあ、これからもよろしくな!」
          ウンディーネ「はい! それに…サトシはん可愛い顔してますわ。」
          サトシ「え!?」
          ウンディーネ「何だか好きになりましたわ! まあ、これからもよろしくお願いしますわ、
             「ダーリン」!」
          サトシ「だ、ダーリン!?」
          ウンディーネはサトシに抱き付けた!
          ウィスプ「ウンディーネさん!!! それだけはやめてくださいよ!!!!」
          ウンディーネ「ええやないか、ウチこういうの好きやし!」
          サトシ「ちょ、ちょっと!!」
          シェイド「全く、仕方があるまい奴だ。」
          ドリヤード「…………………」
          ドリヤードはなぜか焼きもちを焼いていた。
          ブルー「あら? どうしたの、ドリヤード? 何焼きもち焼いてるの?」
          ドリヤード「な、何言ってるんですか!? べ、別に焼きもち焼いてませんわよ!」
          ブルー「そう?」

          ―外―

          サトシ達は二子島の洞窟からやっと出た。
          サトシ「ふーー…やっと出られた…」
          カスミ「これなら、いつ船が通るか分かるわね…あ!! サトシ、あそこ!」
          サトシ「え!?」
          カスミは海の遠くに通りかかる船に指した!
          サトシ「あ!! あれがそうだ!! おーい!! ちょっと待ってくれー!! 俺達は
          ここだよーーー!!」

          ―船―

          船乗りは双眼鏡でサトシ達を目撃した!
          船乗り「あ、あれは、サトシ達!? 何であんな所に!? とにかく船長に報せないと!」
          謎の船乗りはコントロール室にいった。
          船乗り「船長! 二子島で何十人の少年少女達を目撃しました!」
          船長「何!? それはまことに本当か!? よし、とりあえず二子島へ行くぞ!」

          ―数分後―

          船は二子島に到着した。 そしてサトシ達は船に乗った。
          船長「君達、大丈夫かね?」
          サトシ「はい、おかげさまで! でもありがとうございます、わざわざ助けてくれて!」
          船長「いやー、礼は私じゃなくて、この船乗りに礼を言いなさい! 君達を目撃したのは
             この人だからな!」
          全員「え?」
          船乗り「よ、サトシ! 久しぶりだな!」
          サトシ「あーーー!! お、お前は、カイじゃねえか!」
          カイ「そう! こんな所に会うとは知らなかったぜ!」

          * カイ:元サントアンヌ号の船乗り。 詳しい話しは「第24話 ポケモン漂流記〜第28話 幽霊ポケモンと夏休み」をチェック!

          船長「おやおや? 君達は知り合いのようだね。」
          タクマ「サトシ、あいつは?」
          サトシ「ああ、俺の知り合いさ! 名前はカイって言うんだ!」
          カイ「よ!」
          船長「それにしても、君達は何でこの島にいたのかね?」
          サトシ「ああ、実は…」
          船長「まあ、私に説明しても、それまで私は忙しいからね。 代わりにカイ君に説明
             したらどうかね?」
          サトシ「じゃあ、そうします。」
          船長「それから、君達ポケモントレーナーでしょ? グレン島へ行く気あるかね?」
          サトシ「え? 先ほど前行く予定でしたけど…」
          カイ「お前達運がいいな! この船は真っ直ぐ、グレン島へ向かうところだぜ!」
          サトシ「ホントに!? よかったー、これならグレン島に行って公式戦申し込めるぜ!」
          船長「それじゃ、そろそろ出発するぞ!」
          ブッブーーーー!! 船は出港した。

          こうして新たなるポケモンフリーザーをゲットし、リユニオンのヘルザードを倒し、無事に二子島から脱出したサトシ達。 おまけに
          クリスティもフロストギガースをゲットしたし、サトシ達はいざ、グレン島へ向かう!
          続く!