ポケットモンスター小説版
          第96話 燃えろ!グレンジム!

          ここはグレン島のグレンタウン。 グレンの赤は情熱の色で、トレーナーの憧れの地である。 この島にはポケモン研究所があ
          り、その島の港にいたのはサトシ達。 サトシ達は船乗りのカイと再開した後、イエローとの戦いに勝ち、サトシ達はようやくグレ
          ン島に到着したのだが…

          サトシ「な、何だこれは!?」
          その島はなんと、観光地になっていた!
          スピーカー『ご来場の皆様、ようこそグレン島へ! どうぞごゆっくり、お楽しみ
            ください! Ladies and gentlemen, welcome to Guren Island! Please have 
            a nice stay!』
          ピカチュウ「ピ、ピカ?」
          シャワーズ「か、観光地?」
          タクマ「ここが、俺の従兄弟が住んでいる島?」
          ヒトシ「何だか、すごいね。」
          シゲル「何で観光地になってるんだ、この島?」
          カイ「さあな、確かこの島に何かで観光地になったって言う話があるからさ。 詳しい話
             は俺でも分からないんだ!」
          ブルー「ふーん、そうなんだ。」
          カイ「お前達グレンジムに向かうんだろ? くれぐれもがんばれよ! 俺はここに残る
             ぜ! まだ仕事があるからな!」
          サトシ「じゃあ、ここでお別れだな! また会おうな、カイ!」
          カイ「おう! また会おうぜ!」
          こうしてサトシ達はカイと別れた。
          メグミ「じゃあ、私達もそろそろお別れね!」
          タケシ「え!? メグミさん達も行っちゃうんですか!?」
          メグミ「うん! 私達ここで旅行しに来たんだし、そろそろ別れようと思って。」
          サトシ「じゃあ、ここでメグミさんとヒカルとお別れだな!」
          ヒカル「でも、ブレイクさんと別れるなんて、ちょっと寂しくなるなー。 だって、あれ
          から旅立っている間ずーっとあたしを見守ってくれたし…」
          ヒカルは寂しそうな顔をした。 その時ブレイクは手をヒカルの肩に乗せた。
          ブレイク「心配するな、ヒカル! 時が来れば、また俺と会える事が出来るよ! 別れ
           たら、もう2度と会わない訳ではない! またいつの日か、会える事が出来る
           よ! その日まで、また会えるよ!」
          ヒカル「ブレイクさん…ありがとう! あの、前から言いたかったんだけど、あたし、
          ブレイクさんの事好きになっちゃった!」
          ブレイク「え?」
          チュ! ヒカルはブレイクにキスした!
          全員「あーーー!!」
          メグミ「それじゃあみんな、またね!」
          ヒカル「ブレイクさん、サトシ君、みんな、また会おうね!」
          サトシ「じゃあな、メグミさん、ヒカル!」
          メグミとヒカルは行ってしまった。
          カスミ「行っちゃったね、2人とも。」
          サトシ「ああ、行っちゃったな。」
          サクラ「ねえ、大丈夫なの、ブレイクさん?」
          ブレイクは固まっていた。
          アヤメ「何で固まってるのかしら?」
          ボタン「きっとさっきのキスで固まったみたいね!」
          コゴロウ「おい、ブレイク。 お前も彼女の事が好きだと思ったんだろ?」
          ブレイク「な!? い、いきなり何を言うんだ、コゴロウ!?」
          ブレイクは顔を赤くしながら、我に返った。
          コゴロウ「完全に赤くなってるな。」
          サムライ「でも、また会えると思うでござるよ!」
          アキラ「ああ、きっとまた会えるぜ、ブレイク!」
          ブレイク「…そうだな! また会えるよな!」
          セイヨ「ねえ、タクマ君とヒトシ君はどうするの?」
          タクマ「ああ、俺達はまだお前達と一緒に行くよ!」
          ヒトシ「僕も同じく!」
          サトシ「じゃあ、一緒にグレンジム探しに行こうぜ!」
          全員「おう!」

          ―数分後―

          ジュン「でも、これだけ探しても見つからないなんて、信じられませんね。」
          ダイスケ「土産屋ばかりでどこにジムがあるか全く分からないぜ。」
          マチス「でも何でここアイランドがレジャータウンになってるんだ?」
          ナツメ「確かカイさんがこの島に何かで観光地になったって言ったわね?」
          エリカ「でも一体何でこの島が観光地になったのでしょうね?」
          キョウ「この島がトレーナー憧れの地だと言う話しは全くうそのような物でござるな!」
          ス! その時サトシ達の前に謎のおじさんが現れた! そのおじさんは半分(?)はげていて、アロハなシャツを着ていた。
          サトシ「ん!?」
          おじさん「頭はヒヤヒヤ、体はポカポカ、な〜んだ?」
          アヤ「な、何それ? ナゾナゾ?」
          フウコ「頭がヒヤヒヤ、体はポカポカ、何だろう?」
          カスミ「あ、分かった! 露天風呂ね!」
          おじさん「ピンポーン! 正解! 確かにこの島は昔トレーナーの憧れの地だった。 
           だがある時この島に温泉が掘り当てられてから、このグレン島はすっかり
           観光地になってしまってね。」
          サトシ「おじさんこの島の人なんでしょ? グレンジムどこにあるか教えてくれない?」
          おじさん「目の前にあるのに見えない物はな〜んだ?」
          ドリオ「目の前にあるのに見えない物? 何だそれ?」
          キース「透明人間か?」
          カスミ「まぶたね!」
          おじさん「ピンポーン! また正解! グレンジムは目の前にあるのに見えんの
           かね!?」
          おじさんはボロボロな建物がある所に指した。 その建物はどうやらグレンジムらしい。
          全員「えーーーーーーー!?」
          マサ「こ、これがグレンジム!?」
          ミサ「どうしてボロボロなの?」
          おじさん「このジムのジムリーダー、カツラは観光気分でジム戦に挑む客が多いのに、
           嫌気をさして、ジムを閉めたのだ。」
          ブルーザー「ジムを閉めた!? 観光気分のせいで!?」
          カルロス「そんなー、そんなんじゃこの島に来た意味ないじゃねえかよー!」
          サトシ「俺達はそう言うチャレンジャーじゃないよ! 俺達はこう見えても次々のバトル
          で必死に戦って、やっとここまで辿り着いたんですよ!」
          おじさん「そのセリフはカツラの前で言うんだな。 もしも何か聞きたい事があったら、
           ここに寄ってくるといい。」
          おじさんはあるポケットティッシュをサトシに渡した。
          サトシ「え? 「ペンションナゾナゾ」? でも、この旅館一体どこに…あれ?」
          気付いたらそのおじさんはそこにはいなかった!
          イミテ「い、いつの間にいなくなったわ?」
          タイチ「ねえ、兄ちゃん。 あの人誰だったんだろう?」
          ライゾウ「さ、さあな。 全く分からんおじさんだな。」

          ―マーケットシティ―

          サトシ達は色々な店に通っていた。
          ミズキ「しかもすっげー店ばかりだな。」
          アツシ「しかも見ろよ、こんなにたくさん観光客がいるぜ?」
          シャワーズ「あ! みんな、あそこに研究所があるよ!」
          全員「え!?」
          シャワーズの言う通り、サトシ達の前にポケモン研究所があった。
          ヤス「こんな所にポケモン研究所があるのか!?」
          カズ「店の前にあるなんて、カッコ悪い…」
          ケイタ「トレーナー達が思ってるイメージが当然崩れるだろうなー…」
          ルミカ「タクマさん、ヒトシさん、貴方達が行きたがってる研究所はここですの?」
          タクマ「いや、この研究所じゃないな。」
          ヒトシ「多分、別の研究所かもしれないね。」
          サトシ「まあ、それよりもポケモンセンターに行こうぜ!」
          全員「おう!」
          サトシ達はポケモンセンターに向かった。 その時ある屋店にはロケット団がいた! そのロケット団は店長の変装をして、ニャー
          スの饅頭を作っていた。
          ムサシ「あのジャリボーイのピカチュウとシャワーズをゲットしたいけど…」
          コジロウ「やっぱり最初の目的はあの研究所のポケモン達だな!」
          ニャース「今夜から作戦を考えるニャ!」

          ―ポケモンセンター―

          サトシ「えー!? 泊まる部屋がもうない!?」
          ジョーイ「そうなの。 ごめんなさいね、多くの人達がここに泊まってきて、もうロビー
           までいっぱいなの。 これ以上人を泊まらせる余裕がないのよ。」
          サトシ「そ、そうなんですか…」
          ジョーイ「本当にすみません。」
          サトシ達はポケモンセンターから出た。
          クリスティ「ポケモンセンターは泊まれないし、これからどうする?」
          サトシ「よし! 今夜は旅館で泊まろう!」

          ―1時間後―

          サトシ達はある公園で一休みしていた。
          コゴロウ「これだけ旅館があるのに、何で部屋が全部いっぱいなんだ?」
          ブレイク「全く疲れたぜー。 今日は何だか突いてねーなー。」
          サトシ「は〜、腹が減ったよ〜…お前達もよな、ピカチュウ、シャワーズ?」
          ピカチュウ「ピカ〜〜〜…」
          シャワーズ「うん、お腹が空いちゃったよ〜〜〜…」
          アシュラ「そうだ! あのお方から貰った物で行ってみればどうでござるか?」
          サトシ「あのお方から貰った物? あ、そうか! 昼間あのおじさんから貰ったこの
          ポケットティッシュで!」
          カルロス「でもこのペンションナゾナゾって言う旅館はどこなんだ?」
          ゼトラ「さあな、これは他人に話すべきか…ん? このティッシュになんか書かれてある
          ぞ?」
          サトシ「え? あ、ホントだ! 小さい文字で書かれてある! 何て書かれてあるんだ?」
          ゼトラ「えーっと、「下はブランコで、上はお兄ちゃんと弟の追っかけっこ。 そこに
          行けばペンションナゾナゾ。」だってさ。」
          サトシ「またナゾナゾ!?」
          ゼトラ「下はブランコ…この公園にブランコがあるぜ?」
          タケシ「じゃあ、この公園の事か?」
          シゲル「でも上がお兄ちゃんと弟の追っかけっこって言うところが分からないんだよな。 
          なあ、コゴロウ、お前推理とか得意だろ? このナゾナゾを…」
          コゴロウ「悪いが、俺はナゾナゾなんか興味ないね。」
          シゲル「あ、そう…」
          カスミ「上がお兄ちゃんと弟の追っかけっこって一体…あ、分かった! 時計よ!」
          全員「時計?」
          カスミ「あそこを見て!」
          カスミは公園の上の方へ指した。 そこには時計立てのある館があった。
          カスミ「ほら、あそこの建物にある時計を見てごらん? お兄ちゃんは長針で、弟は短針
          なのよ! 時計だから、あそこにある建物の時計の事! あれがペンション
          ナゾナゾなのよ!」

          ―ペンションナゾナゾ―

          おじさん「ピンポンピンポン! 大正解! よくあんな難しいナゾナゾを解いたな!」
          ブルー「ほとんどカスミが解いたんだけどね。」
          グ〜〜〜…サトシのお腹が泣いた。
          サトシ「あ…」
          おじさん「…その前に、飯食うか?」
          サトシ「あ…あはははは…」

          ―ポケモン研究所―

          研究所の屋上の上に、ロケット団のニャース型気球があった!
          ムサシ「世界の破壊を防ぐため…」
          コジロウ「世界の平和を守るため…」
          ムサシ「愛と真実の悪を貫く…」
          コジロウ「ラブリーチャーミーな敵役…」
          ムサシ「ムサシ!」
          コジロウ「コジロウ!」
          ブギュ! ニャースはムサシとコジロウの頭を踏んだ!
          ムサシ「いた!! 何するのよ!?」
          ニャース「決めセリフを言ってる場合じゃニャいニャ! さっさと研究所のポケモン達を
           頂くのニャ!」
          コジロウ「言われなくても分かってるよ! ほれ!」
          ドカーーーーーーーン!! コジロウは爆弾を投げ、研究所の屋上が爆発した!

          ―ペンションナゾナゾ―

          サトシ達は晩御飯を食べていた。
          カスミ「ちょっとサトシとシゲル、普通に食べなさいよ!」
          ブルー「そうよ、行儀悪いわよ!」
          サトシ「何言ってんだよ! 俺達はすっごく腹減ってんだぜ!」
          シゲル「そうそう! 何しろ1日中何も食ってないからな!」
          ???「どう、僕の作った料理は?」
          その時ボーイスカウトが現れた。 そしてその横に2匹のポケモンも現れた。
          サトシ「ああ、もうとっても美味いぜ!」
          ボーイスカウト「そう、それなら嬉しいよ!」
          サムライ「お主の料理の腕前、さすがでござるな!」
          ボーイスカウト「え? 君達もそう思うの? そこまで言うと照れるなー。」
          タケシ「実は俺も料理の腕前いいんだぜ! 何しろ旅立ってる途中でよく料理作ってる
          からな!」
          ボーイスカウト「へぇー、そうなんだ! あ、そうだ! よかったら今度、どう言う料理
          作れるか見せてくれるかな?」
          タケシ「ああ、いつでもいいぜ!」
          ボーイスカウト「ホントですか!? じゃあ、今度見せてください!」
          サクラ「ところで、君の名前は?」
          ボーイスカウト「あ、僕? 僕の名前はニカイドウ! こいつらは僕のポケモン、
          ゴーストとウインディだよ!」
          ゴースト「ゴーーースト!」
          ウインディ「ワオーーン!」

          ポケモン図鑑「ウインディ・伝説ポケモン・ガーディに炎の石を与えると進化する。 
             中国の言い伝えにある伝説のポケモン。 ものすごいスピードで走ると
             言う。 軽やかに走るその姿に虜にされる者も多い。」

          サトシ「へぇー、伝説のポケモンか! いいなー、俺もウインディゲットしてみたいなー。」
          ニカイドウ「まあ、野生はいないけど、ガーディをゲットして炎の石を与えれば、
            ウインディになれるよ! どうせ野生のガーディはこの島にあるし!」
          サトシ「ホントか!? それなら今度ゲットするぜ!」
          ニカイドウ「君達カツラ先生の知り合い? 僕はその人の弟子でもあるんだ!」
          アヤメ「え!? カツラさんの弟子なの、君って!?」
          ニカイドウ「うん! 他にも管理人さんの助手でもあるからね! 知らなかったと思う
            けど、あのおじさんはここの管理人なんだ! 他にもカツラ先生の知り合い
            でもあるからね!」
          ボタン「ふーん、そうなんだ。」
          ニカイドウ「でも、彼に言っても、先生はどこにいるか教えてくれないよ! 特に僕も
            残念だけど、先生の居場所も教えられないからね!」
          サトシ「確かに残念だな…」
          プルルル、プルルル! 電話が突然鳴った。
          カチャ! おじさんは電話を取った。
          おじさん「はい、ペンションナゾナゾですが? 何ですと!? 分かった! すぐそこへ
           行く!」
          ガチャ! おじさんは電話を切った。
          セイヨ「あの、どうかしたのですか?」
          おじさん「ポケモン研究所にいるポケモン達が、何者かに捕られてしまった!」
          アキラ「何だって!? 研究所のポケモン達が!?」
          ジュン「でも一体誰がそんな事を?」
          おじさん「とにかくニカイドウ君、すぐに研究所へ行くんだ!」
          ニカイドウ「分かりました!」
          サトシ「ちょっと待って! 俺達も行く!」

          ―ポケモン研究所―

          ロケット団は研究所のポケモン達を網で捕らえた!
          ムサシ「オーッホッホッホッホ! 大漁大漁!」
          コジロウ「ポケモン全部ゲットゲット!」
          その時サトシ達はようやく研究所に着いた!
          全員「ロケット団!?」
          ルミカ「あ! コジロウ様も一緒ですわ!」
          ニカイドウ「しまった、遅かった! このままじゃポケモン達が危ない! ゴースト、
            ウインディ、戦闘準備を!」
          ゴースト「ゴーース!」
          ウインディ「ワオン!」
          サトシ「ちょっと待って! ここは俺に任せて! シャワーズ、バルーンに向かって
          「水鉄砲」!」
          シャワーズ「オッケー! ブーーーーーーーーーー!!」
          バシュ!! シャワーズの「水鉄砲」! 攻撃がバルーンに辺り、穴が開いた!
          ロケット団「あ…」
          ビューーーーーーー!!! 気球はどこかへ飛び始めた!
          ドサ!! そして網の中に入っていたポケモン達は屋上の方へ無事に着地した!
          ロケット団「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!
          サトシ「よくやった、シャワーズ!」
          ルミカ「あらら、コジロウ様もどこかへ飛んで行っちゃいましたわ。 また逃げましたわ
          ねー!」
          コゴロウ「それ、逃げたとは言わないんだけど…」
          ワーーーーーー!! ポケモン達はサトシ達に感謝しているようだ。
          ダイスケ「みんな俺達に感謝してるみたいだな?」
          ニカイドウ「同じグレン島に住む者として、研究所のポケモン達を救ってくれた事に感謝
            する。 君もなかなかやるね! 研究所のポケモンを救ってくれたお礼
            として、先生の居場所を教えてやるよ!」
          サトシ「ホントに!? ありがとう!」
          ニカイドウ「これは管理人さんから聞いた物だよ! 上は大水、下は大火事、な〜んだ?」
          ドサ!! サトシはこけた!
          サトシ「またナゾナゾかよー?」

          ―ペンションナゾナゾの男子風呂―

          ブルーザー「ひゅ〜、暖まるもんだぜ〜。」
          カルロス「こんな風呂に入るなんて久しぶりだなー。」
          サトシ「でも何だ? 上は大水、下は大火事、どう言う意味をするんだ?」
          マチス「それはアイドントノーだな。 タクマとヒトシ分かったか?」
          タクマ「俺が分かるわけねえだろ?」
          ヒトシ「僕も知らないよ。」
          キョウ「ジムは一体どこにあるのでござるのか?」

          ―女子風呂―

          ナツメ「うーん、こんないいお風呂に入るの久しぶりだわー。」
          エリカ「本当でございますわね。」
          アヤ「ねえ、カスミ。 ナゾナゾ分かった?」
          カスミ「うん。 上は大水と言えば、この温泉の事ね! でも下は大火事ってどう言う
          意味をするか分からないのよ。」
          フウコ「そうなのね。 そう言えばカスミって、ナゾナゾに得意の?」
          カスミ「え?」
          ミサ「そう言えば、いつも当ててるしね。」
          イミテ「ねえ、カスミってナゾナゾ得意の?」
          サクラ「いや、私全然知らなかったわ。」
          アヤメ「あたしも。」
          ボタン「同じく。 何でナゾナゾに得意の蚊、全然分からない。」
          カスミ「ああ、昔よく練習したから、ちょっとぐらい得意のよ。」
          トゲピー「チョゲチョゲ!」
          トゲピーはギャラドス型の噴水に上った。
          カスミ「あ! トゲピー、そっちは危ないから降りなさい!」
          トゲピー「チョゲチョゲピーー!」
          トゲピーは跳ねていた。
          ガチャ!! その時噴水はなぜか下へ下がった!
          トゲピー「チョゲ!?」
          全員「え!?」
          ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ… 近くの壁に隠し通路が開いた!
          カスミ「こ、これは…サトシ!!」
          サトシ「あー? どうした?」
          カスミ「こっちの方に隠し通路が見つけたの!」
          サトシ「何だって!? じゃあ、すぐそっちに行くから!」
          カスミ「ちょっと待って! 着替えてからにしてよ!」

          ―隠し通路―

          サトシ達は隠し通路の階段から降りていた。
          ドリオ「こんな所に隠し通路があるなんて、すげーな!」
          マサ「でも、何だか熱くなってきてねえか?」
          サトシ「確かに、余計に熱くなってきたな。 ん?」
          サトシ達の前に扉があった。
          サトシ「これは何だろ?」
          ジュウーー!! サトシは扉に触れたら、火傷を負った!
          サトシ「あち!! 何だこれ!? 熱いじゃないか!」
          ブレイク「ならばこれは俺に! 「チャージタックル」!」
          ドカーーン!! ブレイクの「チャージタックル」! ブレイクは扉をぶち破った!
          ブレイク「な!? こ、これは!?」
          その間には、ポケモンのバトルステージがあった! しかもステージの下には、マグマの海があった!
          タイチ「ここって、ポケモンのバトルステージ!?」
          ライゾウ「しかも火山の中じゃねえか!」
          アツシ「なるほど、下は大火事って言う意味はこれの事だったんだな!」
          ミズキ「てことは、ここってグレンジム!?」
          ???「ピンポンピンポンピンポン! 大正解!」
          会場の別の方には、おじさんがいた!
          おじさん「君達、よくここがグレンタウンジムだと分かったね!」
          サトシ「お、おじさんは一体誰なんですか!?」
          おじさん「教えてやろう! 私はナゾナゾ好きな男! そしてペンションナゾナゾの
           管理人でもあるのだ! でも、私はその2つよりも更に君達なら分かる存在
           でもある! それは…」
          ス! おじさんはグラサンを付けた!
          チャ! おじさんは付け髭を付けた!
          バ!! おじさんは研究ジャケットを着た!
          サトシ「グラサンに、付け髭に、研究ジャケットに…」
          バ! おじさんは鬘を剥がした!
          全員「鬘!?」
          おじさん「そう! 私はこのグレンタウンジムのジムリーダー、そしてポケモン研究家の、
           カツラだ!」
          全員「…………………………………………………」
          カツラ「ん? どうした? 驚いたのか?」
          キース「いや、ちょっとギャグっぽい名前だから…」
          ズル! カツラはこけた!
          カツラ「悪かったな、ギャグっぽい名前で!!」
          ???「君達、よくこの人が先生だと分かったね!」
          カツラの側にはニカイドウもいた!
          全員「ニカイドウ!?」
          ヤス「お前、奴の正体分かってたのか!?」
          ニカイドウ「もちろんとも! 先生はいつも変装するから、それだけでも分かるのさ!」
          カツラ「なぜ私がこの変装をしていたと言うと、あれから長い日を過ぎても挑戦者がここ
          に公式戦を受けに来ないからなのだ! だから私はこう言う変装をして、
          ナゾナゾを出しながら、トレーナーをここに呼び出したのだ! そう、その
          トレーナーは君達の事だ!」
          サトシ「俺達?」
          カツラ「そもそも、作戦を成功した限り、私はようやく君達に正体を暴いてやった! 
          そう、これこそ私の本当の姿なのだ!」
          カズ「その付け髭は?」
          カツラ「あ…じ、実は昔、本物の髭は炎特訓で焦がしてしまってね…」
          ドサ!! サトシ達はこけた。
          ケイタ「こ、焦がしたのかよ…だらしない…」
          カツラ「余計なお世話だ! とにかく、誰から私と戦うのかね?」
          サトシ「俺だ! もちろんシゲル、ブルーとアキラもね!」
          シゲル「ルールは俺が決めるぜ! 使用ポケモンは4匹! 俺達の中で一人負けたら、
          ポケモンとトレーナー交代だ! 後、俺達が勝ったら、バッジ4人分貰っておく
          ぜ!」
          カツラ「よかろう! そのルール、認めよう! ニカイドウ君!」
          ニカイドウ「はい! それでは、グレンタウンジムの公式戦を始まります! ジム
            リーダーはカツラ先生! そして挑戦者はサトシ選手、シゲル選手、
            ブルー選手とアキラ選手! サトシ選手達が勝てば、バッジ4人分
            差し上げます! 時間は無制限、攻撃開始!」
          カツラ「行け、キュウコン!」
          キュウコン「コーーーン!!」
          ブルー「ここはあたしに任せて! でもあのポケモンは何だろう?」

          ポケモン図鑑「キュウコン・狐ポケモン・ロコンに炎の石を与えると進化する。 黄金に
             輝く体毛と9本の長いしっぽを持つ。 1000年は生きると言われる。 
             9人の聖者が合体してこのポケモンに生まれ変わったと言い伝えに残って
             いる。」

          ブルー「ふーん、すごいポケモンね! キュウコンは当然炎ポケモン! これは
          水ポケモンを出せば楽勝ね! カメちゃん、行くのよ!」
          カメちゃん「ガメーーー!!」
          カツラ「水系を出すと思ったが、炎ポケモンをそう簡単に甘く見るな! キュウコン、
          「炎の渦」!」
          キュウコン「コーーーーーーン!!」
          ブォーーーーーーーー!! キュウコンの「炎の渦」!
          ブルー「こっちは「ハイドロポンプ」よ!」
          カメちゃん「ガメーーーーーーー!!」
          ブーーーーーーー!! カメちゃんの「ハイドロポンプ」!
          バシ!! カメちゃんの攻撃はキュウコンの攻撃に弾き飛ばされた!
          カメちゃん「ガメ!?」
          ブルー「え!?」
          キュウコンの攻撃は真っ直ぐカメちゃんに襲いかかる!
          ブルー「あ、危ない! カメちゃん、「殻に篭る」攻撃で身を守って!」
          カメちゃん「ガメ!」
          コロン! カメちゃんの「殻に篭る」攻撃!
          ブォーーーーーー!! 「炎の渦」はカメちゃんに包まれ、急所に当たった!
          カメちゃん「ガメ〜〜〜…」
          ブルー「あ、カメちゃん!! 大丈夫!?」
          ニカイドウ「ブルー選手のカメックス、戦闘不能!」
          カツラ「レベルが足りなかったようだね!」
          アキラ「次は俺の出番だ! サンド、行け!」
          サンド「ピキーーー!」
          アキラ「サンド、「突進」攻撃だ!」
          サンド「ピキキーーーーー!!」
          ドカ!! サンドの「突進」攻撃!
          キュウコン「コ〜〜〜ン…」
          ニカイドウ「カツラ先生のキュウコン、戦闘不能!」
          アキラ「やったー! 一撃で勝利!」
          カツラ「今のは油断したが、次はどうかな? ギャロップ、行け!」
          ギャロップ「ヒヒーーーン!!」
          アキラ「炎は地面に弱い! この技で決めるぜ! サンド、「穴を掘る」攻撃!」
          サンド「ピキーーー…ピ? ピ、ピキ? ピキキ?」
          アキラ「どうしたんだ、サンド? 何で技を…あ! しまった! このステージは地面で
          出来てなかったんだ!!」
          ドサ!! サトシ達はこけた!
          カツラ「ギャロップ、「踏み付け」攻撃!」
          ギャロップ「ヒヒーーーーーーン!!」
          ブギュ!! ギャロップの「踏み付け」攻撃!
          サンド「ピキ〜〜〜…」
          アキラ「サンド!!」
          ニカイドウ「アキラ選手のサンド、戦闘不能!」
          シゲル「次は俺だな? 炎には炎! 行け、リザードン!」
          リザードン「リザーーー!!」
          カツラ「炎対決に行くのか! それならよかろう! ギャロップ、「突進」攻撃!」
          ギャロップ「ヒヒーーーーーーーン!!」
          シゲル「そうは行くか! リザードン、「突進」で先制攻撃!」
          リザードン「リザーーーーーー!!」
          ドカドカ!! ギャロップとリザードンの「突進」攻撃! リザードンの方が先に攻撃した!
          ギャロップ「ヒヒ〜〜〜ン…」
          ニカイドウ「カツラ先生のギャロップ、戦闘不能!」
          シゲル「ヘッヘー! ま、こんなもんよ!」
          カツラ「なかなかやるね、君は! だが、今度は違うタイプで行くぞ! 行け、サイドン!」
          サイドン「サーーーイ!!」
          タケシ「あれは、サイドン!?」
          ルミカ「炎系じゃありませんわね?」

          ポケモン図鑑「サイドン・ドリルポケモン・サイホーンの進化形。 進化して後ろ足
             だけで立つようになった。 角で突かれると岩石にも穴が開いてしまう。 
             他にも知能が発達した。 鎧のような皮膚はマグマにも絶える。」

          シゲル「なるほど、炎ポケモン使いのカツラが何でサイドンを持ってるかと言うと、
          マグマに絶えられるからか。 サイドンは地面系のポケモンだから、これは気を
          付けた方がいいな! リザードン、「メガトンキック」!」
          リザードン「リザーーーー!!」
          ガシ!! しかしサイドンはリザードンの攻撃を受け止めた!
          シゲル「何!?」
          カツラ「サイドン、「地球投げ」だ!」
          サイドン「サーーーーイ!!」
          ブン! サイドンの「地球投げ」! リザードンは投げ飛ばされた!」
          シゲル「やべ!! リザードン、止まれ!!」
          リザードン「リザ!!」
          キーキキキキキ… リザードンは吹き飛ばしから止めようとする!
          トン! リザードンの足は火山の壁に触れた!
          リザードン「リザ!?」
          シゲル「あーーー!!」
          ニカイドウ「シゲル選手のリザードン、リングアウトで戦闘不能!」
          シゲル「う、うそ〜〜〜…」
          サトシ「シゲル、こいつは俺に任せな! ピカチュウ、君に決めた!」
          ピカチュウ「ピッカー!」
          ブルーザー「お、おい! ちょっと待て! ピカチュウじゃ無理じゃねえのか!?」
          クリスティ「そうよ! ピカチュウの攻撃は地面系に効かないのよ!」
          サトシ「大丈夫! 俺には作戦があるからな!」
          カツラ「作戦か。 どう言う作戦か、見せてみるがいい! サイドン、「突進」だ!」
          サイドン「サーーーーーイ!!」
          サトシ「ピカチュウ、飛べ!」
          ピカチュウ「ピカ!」
          ダ!! ピカチュウはサイドンの真上まで飛んだ!
          サトシ「そこで、「雷」だ!」
          ピカチュウ「ピーーカーーチュウーーーーーーーーー!!!」
          ドガーーーーーーーーーン!! ピカチュウの「雷」! ピカチュウの攻撃はサイドンの角に命中した!
          サイドン「サーーーーーーーイ!!」
          ヒトシ「急所に当たった!? でもどうやって!?」
          タクマ「そうか、サイドンの角は避雷針と同じだから、雷を落とせば急所に当たるんだ!」
          サイドン「サ〜〜〜イ…」
          ニカイドウ「カツラ先生のサイドン、戦闘不能!」
          サトシ「よっしゃー! 後一匹!」
          カツラ「君はよくここまで来れたね。 だが、次はこのポケモンに勝てるかな? その
          ポケモンは、この世で1番熱い炎、マグマの中のマグマ…出でよ、ブーバー!」
          ドバーーーーン!! マグマの中からポケモンが出てきた!
          全員「何!?」
          ピカチュウ「ピカ!?」
          ???「ブーバーーー!」
          カルロス「マグマの中からポケモン!?」
          コゴロウ「何だ、あのポケモンは!?」

          ポケモン図鑑「ブーバー・火吹きポケモン・火山の火口近くで見つかった。 口から炎を
             吐く。 体温は1200℃もある。 火山の噴火口から生まれた。 全身が
             燃えているため火の玉を見分けがつかない。」

          サトシ「なるほど、でもここまで来たのに、絶対に負けはしないぜ! ピカチュウ、
          「10万ボルト」だ!」
          ピカチュウ「ピカチュウ! ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーーーー!!!」
          ビリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「10万ボルト」!
          バシュ! 電撃はブーバーの炎に弾き飛ばされた!
          ブレイク「は、弾き飛ばされた!? どうやって!?」
          タクマ「あれは、空気レンズ! 暖まれた空気はレンズの役割をして、電撃を曲げて
          しまうんだ!」
          サトシ「そんな!? こうなったら、ポケモン交代! シャワーズ、出来る限りがんばれ
          よ!」
          シャワーズ「分かった!」
          カツラ「水系ポケモンを出しても無駄だ! ブーバー、「大文字」!」
          カスミ「サトシ、気を付けて! 「大文字」は炎系技の中で最強の技よ!」
          タケシ「あの技を食らってしまったら、シャワーズの負けだぞ!」
          サトシ「ああ、分かってる!」
          ブーバー「ブーーーバーーーーーーー!!」
          ブォーーーーーーー!! ブーバーの「大文字」! 攻撃は真っ直ぐシャワーズに襲いかかる!
          サトシ「(頼む、シャワーズ! 負けるな!)」
          シャワーズ「く…」

          ブーバーの最強技、「大文字」はシャワーズに襲いかかり、シャワーズ大ピンチ! 果たして、シャワーズの運命はいかに!?
          続く!