ポケットモンスター小説版
          第106話 ハナダジム!水中の戦い(前編)

          無人発電所で伝説の鳥ポケモン、雷の神サンダーをゲットし、リユニオンのラトスと
          ラマセスを倒し、新たなる精霊ジンを仲間にさせたサトシ達。 最後のバッジのある街、トキワシティへ向かうため、旅は続くが、
          サトシ達は今ある公園で一休みしている。

          イミテ「うーーーん…」
          サトシ「どうしたんだ、イミテ?」
          イミテ「あたしね、メタモンにニックネーム付けた方がいいかなと思ってるの。 でも
          付けた方がいいか、付けない方がいいか、分からないのよ。」
          ブルー「付けた方がいいわよ! そうすれば、ポケモンの名前ももっと可愛くなるわよ!」
          イミテ「それもそうね! よし、決めた! これからのメタモンは「メタちゃん」に決定
          よ!」
          ブルー「メタちゃんね! 実はあたしがゲットしたメタモンも「メタちゃん」なのよ!」
          イミテ「え、ホントに!? でも同じでも構わないよね?」
          ブルー「構わないわよ!」
          カスミ「ねえ、みんな! ちょっと来て!」
          シゲル「どうしたんだ、カスミ?」
          カスミ「ねえ、タッツー見てよ。」
          サトシ達は噴水の水の中で落ち込んでいるカスミのタッツーを見た。
          タッツー「タツ〜〜〜…」
          サムライ「何で落ち込んでるんでござるか?」
          タケシ「きっと噴水の中で泳げる広さがないからだよ。」
          アキラ「どこか大きいプールに入れさせればどうなんだ?」
          サクラ「そうだわ! うちのプールへ入れさせればいいわ! 私達のジムで!」
          アヤメ「それはグッドアイディアね!」
          ダイスケ「でもハナダシティって遠いんじゃねえのか?」
          キース「大丈夫! タウンマップによるとここから真っ直ぐだ! すぐ近いぜ!」
          ボタン「じゃあ、久しぶりにハナダシティに行こうよ!」
          カスミ「賛成!」
          サトシ「よし、久しぶりにハナダシティへ出発!」
          カスミ「ちょっと待って、電話してからよ!」
          カスミは公衆電話に行き、ハナダシティジムの電話番号を押した。
          カスミ「あ、シミズさん? お久しぶり! あたし、カスミよ!」

          * シミズ:海ぱん野郎で、現在のハナダシティの二番手ジムリーダーである。 
           「第12話 ハナダジムの水中家」で登場。

          ―ハナダシティ―

          ここはカスミ、サクラ、アヤメとボタンの故郷、ハナダシティ。 サトシ達はハナダジム行きの道へ歩いて行った。
          カスミ「懐かしいね、ハナダシティって!」
          セイヨ「ここがカスミちゃんの故郷、ハナダシティね!」
          クリスティ「確かに懐かしいね、ブルーザー!」
          ブルーザー「ああ! 久しぶりにここに戻るとはな!」
          ゼトラ「それはそうだろうな。 お前達がゲルトと初めて会った時と、リユニオンの存在
          を知った所でもあるからな。」
          ジュン「え? そうだったんですか?」
          ゼトラ「ああ。 ここにもゲルトの奴が始めに襲った場所でもあるのさ。」
          カスミ「一体シミズさん達どうしてるのかなー?」

          ―ハナダシティジム―

          サトシ「やっとジムに着いたぜ!」
          カスミ「うわー! 懐かしいわ!」
          ボタン「久しぶりの我が家ね!」
          サトシ「よし、早速中に入ろうぜ!」
          全員「おう!」
          マチス「ん? エブリバディ、ウェイト! このブリティンボード(掲示板)にポスター
          が張ってあるぜ?」
          全員「え?」
          サトシ達はそのポスターを見た。
          ナツメ「何々? 『ハナダシティジム 水中バレーショー』?」
          エリカ「ここに水中バレーショーするのでございますのね?」
          カスミ「有名水中バレリーナの当地の初出演ね?」
          サトシ「あれ? でも前はシンクロダンススイミングショーじゃなかったの?」
          サクラ「あ…そうだったわね…」
          タケシ「美しい…」
          タケシはポスターに載っている人魚姫を見ながら惚れていた。
          カルロス「ポスターに惚れてどうするんだよ?」

          ―中―

          カスミ「ただいまー!」
          シミズ「おーーー! カスミさん、サクラさん、アヤメさんにボタンさん、お帰りなさい! 
          俺達待っていましたよ!」
          その時ガールスカウトも出てきた。
          ガールスカウト「リーダー、お帰りなさい!」
          カスミ「みんな、ただいま!」
          ガールスカウト「あら? そっちの人達は?」
          サトシ「ああ、俺はサトシ! カスミ達の知り合いさ! そう言えば君、会った事ないな。」
          ガールスカウト「え!? 貴方がサトシ君!? 前このジムをある殺人鬼から救って
          くれたトレーナー!?」
          サトシ「あ? ああ、そうだけど?(殺人鬼って、ゲルトの事かな?)」
          ガールスカウト「シミズさんから聞いたわ! 貴方ってさすがにすごかったって! 私、
          あの時用事があって外出してたから、知らなかったわ。」
          サトシ「あ、あの…」
          ガールスカウト「あ、紹介しなきゃね! 私はエミ! このジムの助手なの! 
          よろしくね!」
          サトシ「ああ、よろしく!」
          シミズ「リーダー、ポケモンの調子はどうですか?」
          サクラ「ええ、水系多くゲットしましたわ。」
          エミ「それはすごいです! あら? カスミさん、この可愛いポケモンは?」
          カスミ「ああ、これ? このポケモンはトゲピーなの! トゲピー、この人はエミ
          お姉ちゃんよ!」
          トゲピー「チョゲチョゲ!」
          エミ「あは! 可愛い!」
          シミズ「まあ、それよりも! リーダー、早速出演練習を始めますよ!」
          4姉妹「え?」
          エミ「そうです! 明日まで早く練習しないといけません!」
          4姉妹「な、何を?」
          シミズ「でもこれで揃えたのは助かったな!」
          エミ「これなら何とかなるわね!」
          4姉妹「は?」
          タケシ「は〜〜〜…エミちゃん可愛いな〜〜〜…」
          キョウ「これはだめでござるな。」
          シミズ「あ、それからサトシ! 久しぶりだな!」
          サトシ「ああ、久しぶり!」
          シミズ「それにしても、最近仲間多く増えたな!」
          サトシ「あ、そう思う?」
          カスミ「ちょっと、何が何なのよ!?」

          ―プール―

          カスミのタッツーはプールに泳いでいる。
          カスミ「どう、タッツー? 気持ちいい?」
          タッツー「タツー!」
          タッツーは喜んでいるようだ。
          サクラ「それにしても、最近変わってないわね、このジムも!」
          アヤメ「そうね、あれから旅立ってから全然ね!」
          ボタン「他の助手達もどうしてるかしら?」
          シミズ「さあ、リーダー! 早速出演練習を始めますよ!」
          カスミ「え? 何の?」
          エミ「水中バレーの練習ですよ!」
          シミズ「リーダーがいなかったら、このショーを開けないと困っていたからね!」
          サトシ「ちょっと待って、まさかそのバレリーナは…」
          エミ「鋭いね、サトシ君! そのバレリーナは、リーダー達よ!」
          4姉妹「えーーーーーーーーー!?」
          シミズ「そしてその主役になるのは、カスミさん、貴方ですよ!」
          カスミ「えーーーーーーーーーーー!?」

          ―メインオフィス―

          カスミ「あたしが出演するなんて、そんなの出来る訳ないじゃない! 絶対に嫌!」
          シミズ「まあ、そんな固い事言わずに! 主役は人魚姫なんですよ? カスミさんだって
          お転婆人魚なんでしょ?」
          アヤ「でも何でこのショーを開く事にしたの?」
          エミ「最近私達のショーではマンネリのお客様が来なくなって。 それで水中バレー
             ショーを開こうと考えをした途端リーダー達が帰ってくると聞きましたから…」
          シミズ「まあ、新人なら失敗しても構わないんですけど…」
          4姉妹「何ですってーーーーーーーー!?」
          シミズ「わわ!! すみません!! 言うつもりじゃなかったんですよ!!」
          エミ「口を滑っちゃだめって言ったのに…」
          フウコ「でも何でシミズさんとエミちゃんじゃだめの?」
          シミズ「じ、実は他の助手達は風邪が流行ってて、動けるのは俺とエミだけなんだよ…」
          エミ「でも人数分が足りなくて…」
          ドリオ「そりゃー、だめだろうな。」
          シミズ「リーダー! お願いします! ショーは我々とこのジムの命に掛かってるんです
          よ! 出演すれば、このジムの命は無事にいられます! だから、お願い
          します!」
          エミ「これは私のもお願いです! どうかお願いします!」
          カスミ「ねえ、お姉ちゃん達。 どうする?」
          アヤメ「いくら今からなんて、無理かもしれないわよ?」
          ボタン「どうする、サクラ姉ちゃん?」
          サクラ「うーーーん…まあ、久しぶりの出演だからね! いいわ、出演しても!」
          シミズ「ホントですか!? ありがとうございます!」
          エミ「リーダー、ありがとうございます! これならショーは開く事が出来ます!」

          ―プール―

          シミズ「えーっと、主役の人魚姫はカスミさんで、王子様はサクラさんで…」
          サクラ「え? 私が王子様?」
          シミズ「ええ、そうですけど。 後、悪役はアヤメさんとボタンさんに決まります。」
          アヤメ「あ、あたしとボタンが悪役!?」
          ボタン「ちょっと、そんなのあり!?」
          シミズ「仕方ないですよ、結果が出たんですから。」
          キース「どう言う結果だよ?」
          エミ「福引で助手達が決めたの!」
          サクラ「私が王子様なんて、何だか恥ずかしいかも…」
          シミズ「大丈夫ですよ! 練習を何度もすればすぐになれますよ!」
          カスミ「何だか自身がないみたいな…」
          アヤメ「あたしもそう思う…」
          ボタン「あたしも…」
          シミズ「文句言わないでください! やる気ないから断っても無駄ですよ! それでは
          イベントを説明したます。 まず最初は人魚姫であるカスミさんは水系
          ポケモン達と仲良く平和に暮らしていました。 突然ある日の事、悪役である
          アヤメさんとボタンさんがやって来て、人魚姫であるカスミさんを襲います。 
          でもその時王子様であるサクラさんが悪役を倒し、美しい人魚姫を救う事が
          出来ました。 まあ、こう言うストーリーですよ!」
          サトシ「確かにいいストーリーだな! カスミなら出来るぜ!」
          ブルー「何だかロマンチックな話ね!」
          カスミ「あんた達ね…」
          カスミの顔が赤くなっていた。
          アヤメ「でもあたしとボタンがやられ役だなんて…」
          ボタン「こんな役やりたくないよー…」
          エミ「まあ、今回だけですから、今回は我慢してください!」
          シミズ「よーし! 練習は今日中にやりますよ! 休憩なしにやりますから、セリフを
          全部頭の中で覚えるまで何度もやりますよ! ちなみに監督は俺ですからね!」
          4姉妹「えーーーーーーーーー!?」
          マサ「これは絶対に疲れ切るな。」
          ミサ「今日は大変になるかもね。」

          ―外―

          ロケット団は掲示板のポスターを見ていた。
          ニャース「水中バレーだニャ?」
          コジロウ「水中バレーと言えば、水系ポケモンも多い…」
          ムサシ「今回の作戦は成功できるかしら?」
          ニャース「ニャーの頭脳には不可能はない!」

          ―次の日―

          ジムに大勢の客が来た。
          エミ「うわ〜〜〜…全員来てますよ〜〜〜…」
          エミは感動していた。
          シミズ「こっちも気合入れなくちゃな! 今日はがんばろうぜ!」
          エミ「うん!」

          ―客席―

          タイチ「カスミ姉ちゃんがんばればいいね!」
          サトシ「そうだといいけどな!」
          ライゾウ「こんなに多くの客が揃ってるとは、すごいな。」
          ミズキ「このジムは結構有名なんだな?」
          アツシ「他のジムと違ってショーもあるとは、すごいジムだな!」
          エリカ「あの…うちのジムでは香水作ってるんですけど?」
          アツシ「え!? そうなの!?」
          キョウ「後拙者のはカラクリ屋敷で…」
          ナツメ「私のは超能力教室もあるんだけど…」
          カツラ「私のは旅館と研究室付きなのだが…」
          アツシ「あ、そ、そうなの…あれ? じゃあ、マチスさんは?」
          マチス「え? 俺? そう言えば、何があったんだっけ?」
          ヤス「まあ、無理に悩まなくてもいいだろ。」
          アツシ「そう言えばヤスさんとカズさんもジムありますよね? どう言う特徴を
          持ってるんですか?」
          ヤス「ギク!! そ、それはまだ決まってないんだ…」
          カズ「そうそう! まだ決まってない事だ!」
          アツシ「そうなんだ。」
          サトシ「そう言えば、ゼトラ見かけないな?」
          カルロス「ああ、奴ならちょっと出掛けちまったぜ?」
          サトシ「えー!? 行っちゃったの!?」
          コゴロウ「ああ、「バレーショーを見るのは興味ない」と言って、どっか行っちゃったぜ?」
          サトシ「また勝手に…」
          ブレイク「まあ、奴の事だから、仕方ないよ。」

          ―バックステージ―

          バックステージには人魚姫役をしているカスミがいた。
          カスミ「こんなの大勢の人がいるなんて…カスミ、落ち着いて落ち着いて…よし、
          やるっきゃないわね!」

          ―ステージ―

          ステージの明かりはゆっくりと消えた。
          アシュラ「いよいよ始まるでござるな!」
          ナレーター『それでは、ハナダ美人四姉妹による水中バレー、「人魚姫の休日」をお送り
            します!』
          サトシ「ナレーターの声は、エミだな?」
          ヴィーーーーン… その時プールの水晶(ガラス)が上がった。 中には水系ポケモン達がいた。
          エミ『ここは、とある静かな海辺。 そこには水辺のポケモン達がいて、人魚姫と楽しく
             暮らしていました。』
          そこで人魚姫役のカスミが登場した!
          シゲル「あれが人魚姫役のカスミか!」
          ブルー「とても奇麗ね!」
          サトシ「(うわー、すっげー可愛い…)」
          コゴロウ「(おい、どうだ? とても美しい姿をしたカスミの感想は?)」
          サトシ「(お前、それだけは結構しつこいんだな? まあ、確かに可愛いぜ…)」
          ドッバーーーーン!! カスミは水の中へ飛び込んだ。 そしてカスミは水系ポケモン達と遊んだ。
          エミ『優しいお姫様はポケモンも大好きで、お姫様はたった1人だったけれど、
             ポケモン達と一緒なので、全然寂しくありませんでした。』

          ―ナレーションルーム―

          部屋にはシミズが入ってきた。
          シミズ「どうだ、そっちの調子は?」
          エミ「うん! 上手く行ってるわ! それにそっちは?」
          シミズ「もちろん! カスミも自身満万でやってるぜ! 後もう少しでアヤメさんと
          ボタンさんの番だ!」

          ―バックステージ―

          バックステージには悪役のアヤメとボタンがいた。
          アヤメ「カスミもなかなかやるわね!」
          ボタン「でもなんであたし達が悪役なのよ?」
          アヤメ「これはジムのためよ! 我慢するしかないわ!」
          ニャース「ニョーし! 分かったニャ!」
          2人「え!? 誰!?」
          その時バレリーナの変装をしていたロケット団が現れた! ムサシは男性バレリーナの
          衣装をして、コジロウは女性バレリーナの衣装をしていた。
          ムサシ「悪役はあたし達にお任せ…」
          コジロウ「俺達が代わりにやるから、お前達はゆっくり休むといい。」
          2人「あ、あ…」

          ―ステージ―

          エミ『日がな一日で歌や踊りで過ごし、そして疲れたら眠る。』
          水系ポケモン達は眠った。 そしてカスミは大きな貝殻に眠りに落ち、貝殻の蓋が閉じた。
          エミ『おやすみなさい、お姫様。』
          その時カスミは酸素ボンベを加えた。
          カスミ(あー、苦しかった…)
          エミ『そんなある日の事、悪い奴らがやって来たのです。』
          バレリーナ衣装をしたロケット団が登場した!
          サトシ「あ、あれは…」
          全員「ロケット団!?」
          ドバーーーン!! ロケット団は酸素ボンベを加えながら、水に飛び込んだ!
          コジロウ(それでは…)
          ムサシ(早速ゲット!)
          その時貝殻の蓋が開き、カスミが出てきた。
          タッツー「タツタッツー!」
          カスミ(どうしたの、タッツー? 何があったの?)
          ムサシ(何だかんだと聞かれたら…)
          コジロウ(答えてあげるは世の情け…)
          ムサシ(世界の破壊を防ぐため…)
          コジロウ(世界の平和を守るため…)
          ムサシ(愛と真実の悪を貫く…)
          コジロウ(ラブリーチャーミーな敵役…)
          ムサシ(ムサシ!)
          コジロウ(コジロウ!)
          ムサシ(銀河を駆けるロケット団の2人には…)
          コジロウ(ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!)
          パチパチパチパチ! 客席にいる人達は拍手をした。
          客1「なんて面白い悪役なんだろ!」
          客2「バレーにはバラエティもあるんだな!」
          コジロウ(おー! 受けてる受けてる!)
          ムサシ(いい感じー!)
          タケシ「何だ? 他の人達、あいつらがロケット団だと知らないのか!?」
          カスミ(せっかく上手く行ってたのに、何でまたロケット団が出てくるのよ!?)

          ―ナレーションルーム―

          エミ「あら? 何かしら? あの悪役、アヤメさんとボタンさんじゃないわ?」
          その時シミズが部屋に入った。
          シミズ「エミ! 大変だ!」
          エミ「え? どうしたの? NGとかあったの?」
          シミズ「違う! あの悪役、ロケット団だ!」
          エミ「え!? ロケット団が神出鬼没を!?」
          ドサ! シミズはこけた!
          シミズ「ちっがーーう!! 奴らがここに侵入したんだよ!!」

          ―ステージ―

          ニャース「よーし、次は…」
          ポチ! ドカーーーーーン!! ニャースはリモコンのボタンを押し、天井が爆発した! 天井からロケット団の気球が出てきた!
          全員「ロケット団の気球!?」
          カスミ(あそこから逃げるのね!)
          ニャース「脱出ルートは確保したニャ! さっさとポケモンゲットするニャ!」
          コジロウ(それでは遠慮なく…)
          ムサシ(全部頂くわよ!)
          ロケット団(それ!!)
          ロケット団は網でトサキントの群れを捕らえた!
          カスミ(あ! トサキント!)
          カスミは網を掴んだ。
          カスミ(待ちなさい! トサキントを離しなさいよ!)
          ムサシ(うるさいわね! メルヘンチックなコスプレしちゃって!)
          カスミ(別に好きでやってるわけじゃないわ!)
          コジロウ(コスプレなら負けないぜ!)
          その時客席にいる人達は笑っていた。
          客3「面白い悪役達ね!」
          客4「これにもコメディがあるたはな!」

          ―ナレーションルーム―

          エミ『そして海辺は大混乱になってしまうのでした。』
          シミズ「おい、ナレーション続けてる場合じゃねえだろ!? 早く警察を連絡しないと!」
          エミ「ちょっと待って! 呼ぶ前に最後までナレーションにさせて!」
          シミズ「しょうがねえな。 じゃあ、終わったらすぐに警察呼ぶぜ?」
          エミ「分かってる!」

          ―バックステージ―

          エミ『ところが、そこで正義の味方の王子様がやって来たのです。』
          サクラ「それは私でーす! ちょっと恥ずかしいけど、やってみるわ!」
          サトシ「サクラさん!」
          サトシ、シゲル、ブルー、タケシ、コゴロウとブレイクが来た。
          サクラ「あら? どうしたの、サトシ君? みんなまでここに来てどうしたの?」
          シゲル「気を付けてください! あの悪役はロケット団だ!」
          サクラ「え!?」
          ブルー「ここはあたし達に任せてください!」
          タケシ「それに、このトゲピーをよろしく!」
          タケシはトゲピーをサクラに渡した。
          トゲピー「チョゲチョッゲ!」
          コゴロウ「出来ればアヤメとボタンを探してくれ!」
          ブレイク「後警察も忘れるな!」
          サトシ達はバックステージから出た。
          サクラ「あのー…」
          トゲピー「チョゲピー!」
          ドン!! その時ロッカーから紐に巻かれたアヤメとボタンが出てきた!
          サクラ「あ、アヤメ、ボタン!」
          アヤメ「むむむむーむん!(サクラ姉ちゃん!)」
          ボタン「むむむむむむむむむむー!(早く縄を解いてー!)」

          ―ステージ―

          ドバーーーン!! サトシ達は酸素ボンベを加えて、水に飛び込んだ! おまけに
          ピカチュウも酸素ボンベを加え、シャワーズと一緒に水に飛び込んだ!
          ブレイク「よーし! 久々に気合を入れてやるか!」
          ブレイクはヘルメットを着けた。
          コゴロウ「おい、そのヘルメットで息できるのか?」
          ブレイク「これにも酸素ボンベもあるんだよ! だから、水の中へと長くいられるのさ!」
          コゴロウ「なるほどね! じゃあ、行くぜ!」
          ドバーーーン!! コゴロウは酸素ボンベを加え、水に飛び込んだ!
          サトシ(何やってるんだ、お前達!?)
          ムサシ(む!? ジャリンコども!)
          シャワーズ「ポケモン達を盗もう何て、僕達許さないからね!」
          ピカチュウ(ピカ!)
          シゲル(とっととこう言うふざけた真似は止めさせてもらうぜ!)
          ムサシ(うるさいわね! 行くのよ、アーボック!)
          アーボック「シャーーーボック!」
          ブルー(え? アーボック、水に平気なの?)
          タケシ(相手は蛇だから、平気じゃないのかな?)
          カスミ(サトシ、危ない! タッツー、「泡」攻撃よ!)
          タッツー「タツーーー!!」
          ブクブクブクブク! タッツーの「泡」攻撃!
          バシ! だがアーボックはしっぽで攻撃を弾き飛ばした!
          カスミ(「泡」攻撃じゃだめね! じゃあ、次は「煙幕」よ!)
          タッツー「タッツーーーー!!!」
          ブシューーーーーーー!!! タッツーの「煙幕」!
          アーボック「アボ!?」
          アーボックは何も見えなくなった!
          サトシ(よーし! シャワーズ、「体当たり」!)
          ブルー(あたしも協力するわ! トサちゃん(トサキント)も「体当たり」よ!)
          ブレイク(ダイバーネスト、お前も同じ技で行け!)
          シャワーズ「オッケー! とりゃーーーーー!!」
          トサちゃん「トサキーーーント!」
          ダイバーネスト「ダイーーー!」
          ドカドカドカドカ! シャワーズ、トサちゃんとダイバーネストの「体当たり」!
          アーボック「シャボ!!」
          アズマオウ「マオウーーー!!」
          グサ! アズマオウの「角で突く」攻撃!
          アーボック「シャボ!!」
          客席にいる人達は何やら応援している。
          客5「待ってました、ポケモンバトル!」
          客6「タッツーがんばれー!」
          客7「アーボックも負けるなー!」
          客8「シャワーズもがんばるんだぜ!」
          客9「トサキントもがんばるのよ!」
          アキラ「だめだ、完全に相手がロケット団だと気付いていない。」
          その時バックステージからサクラ、アヤメとボタンが出てきた!
          アヤメ「やっと出られたわ! でもまだあるわよ! カスミのコダック、行くのよ!」
          コダック「クワーーー!」
          全員「コダック!?」
          バシャーーーン!! コダックは水に飛び込んだ!
          コダック「コダ? グワーーーーー、グワグワグワグワ!!」
          コダックは勢いよく水から出た。
          ボタン「あのコダック、泳げないの?」
          アヤメ「カッコ悪い…」
          トゲピー「チョゲチョゲー!」
          ムサシ(よくもやってくれたわね! アーボック、反撃よ!)
          アーボック「シャーーーーー!!」
          シャワーズ「ひ!! こ、これはやばいかも…」
          トサちゃん「トサーーー…」
          タッツー「タツーーー…」
          ダイバーネスト「ダイーーー…」
          ムサシ(大人を怒らせたら怖いわよ! 纏めてゲットしするわよ! アーボック、「毒針」
          攻撃!)
          アーボック「シャーーーー!!!」
          ス!! アーボックが攻撃する前に、パウワウがシャワーズ達も前に現れた!
          パウワウ「パウーーー!」
          シャワーズ「え!?」
          コゴロウ(あれは…)
          サクラ「私のパウワウ!?」
          カスミ(もしかして、戦ってくれるの?)
          パウワウ「パウワウ!」
          カスミ(よーし、それじゃあ行くわよ! パウワウ、「頭突き」攻撃!)
          パウワウ「パウーーー!!」
          ドカ!!! パウワウの「頭突き」攻撃!
          アーボック「アボ!!」
          ニャース「愉快な顔をしてなかなか強そうだニャ?」
          カスミ(次は「オーロラビーム」!)
          パウワウ「パウーーーーーーー!!」
          バシューーーーーー!! パウワウの「オーロラビーム」!
          アーボック「アボ〜〜〜…」
          アヤメ「これなら勝てるわ!」
          パウワウ「パウーーー、パウ!?」
          カスミ(え? どうしたの、パウワウ!?)
          その時パウワウの体が光、形が変わり始めた!
          サトシ(こ、これは…)
          サクラ「私のパウワウが…」
          ???「ジュゴーーーン!!」
          全員「ジュゴンに進化した!?」

          ポケモン図鑑「ジュゴン・アシカポケモン・パウワウの進化形。 全身が真っ白な毛に
             覆われている。 寒さに強くむしろ寒いほど元気になる。 全身雪の
             ように真っ白。 寒さに強く氷が浮かぶ海も元気よく泳ぎ回る。」

          サクラ「私のパウワウが、ジュゴンに進化したわ!」
          ボタン「すごいわ! サクラ姉ちゃんのパウワウが進化したわ!」
          客10「ポケモンの進化するところを見るなんてすごいな!」
          カスミ(これなら勝てるかもね!)
          ムサシ(進化したからだって負けないわよ!)
          ニャース「そう言う風に油断するからいつも負けるのニャ!」
          コジロウ(一言多いんだよ、お前は!!)
          ニャース「だってホントの事だニャ! それこそ真実だニャ!」
          ジュゴン「ジュゴーーーーン!!」
          ドカ!! ジュゴンの「ロケット頭突き」!
          アーボック「シャボ〜〜〜…」
          ドカ!! 叩き飛ばされたアーボックはロケット団にぶつかった!
          ロケット団(ぎゃ!!)
          カスミ(とどめは「冷凍ビーム」!)
          ジュゴン「ジュゴーーーーーーーーーン!!!」
          バシューーーーーーー!! ジュゴンの「冷凍ビーム」!
          カチーーーーン!! ロケット団は凍ってしまった!
          ロケット団(え!?)
          そしてサトシ達とポケモン達はプールから出た。
          サトシ「よーし、今だピカチュウ!」
          ピカチュウ「ピカチュウ! ピーーーカーーーチュウーーーーーーーーーー!!!」
          ビリリリリリリリリリリリリリリ!!! ピカチュウの「電気ショック」!
          バシャーーーーン!! ロケット団は飛び出した。
          ロケット団「どわわわわわわ!!」
          ジュゴン「ジュゴーーーン!!」
          バシ!!! ジュゴンはロケット団を叩き飛ばした!
          ロケット団「やっぱりこうなるのねーーーー!」
          ニャース「ニャーーー!! 来るニャーーーー!!」
          ドカ!!! ロケット団は気球にぶつかり、気球と共に吹き飛ばされた。
          ロケット団「やな感じ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
          キラ!
          サトシ「やったぜ! ん?」
          パチパチパチパチ! 客席にいた人達は拍手をした。
          客11「すごいすごい!」
          客12「こんなショー初めて見たぜ!」
          客13「カッコイイわ!」
          セイヨ「すごかったわよ、カスミちゃん!」
          ジュン「カッコよかったですよ、カスミさん!」
          ダイスケ「よくやったもんだな!」
          マチス「ユーディッドアワンダフルジョブ! よくやったぜ!」
          ナツメ「これで大人気よ!」
          カスミ「みんなありがとう!」
          サクラ「ありがとうございました!」
          アヤメ「本当にありがとうございます!」
          ボタン「ハナダジムをよろしくー!」

          ―ナレーションルーム―

          シミズ「あっちゃー、やっぱり逃げちまったか…」
          エミ「でもこれでロケット団追い払う事が出来てよかったね!」
          シミズ「ま、そうだな! 警察を呼ばなかった事は仕方ないよな!」

          ―ステージ―

          シャワーズ「これで終わってよかったね!」
          サトシ「ああ!」
          ???「残念だが、劇はこのまま終わらせないぜ!」
          全員「え!?」
          ドカーーーーーーーーーン!!! 天井から突然爆発が起きた!
          客14「な、何だ今のは!?」
          客15「今のは何なの!?」
          サトシ「何だ、今のは!?」
          ???「クックックック…ここがハナダジム…久しぶりだな…」

          突然ハナダジムに謎の敵が出現! 果たして、この謎の敵の正体とは!?
          続く…